- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 47歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
容量・税込価格:80ml・3,960円発売日:-
2013/5/23 18:54:07
夏の強い日差し、風に揺れる緑の葉、木漏れ日の坂道、そして地中海のブルー。
この香りをシュパッ!と1吹きすると、感じられるのはそんなイメージ。
たくさんの方も書いているように、時系列で変化しないワンノート。そしてかぐわしい果実の余韻が短いのもまた、トップノートのみのアロマだからこそ。
元気が出ないとき、曇り空のとき、そして、知らず知らずうつむいて歩く自分に気がついたとき・・・。あえて、この突き抜ける颯爽としたアロマを身にまとう。
雲間から青空がふっと見えるような感覚に、心も少し軽くなるかも。
ベルガモットの香りにもいろいろあるけれど、その中でも、くせのない柔らかい感じがして好きです。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 47歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2013/5/23 22:14:56
まずボトルの青加減が好き。クールでミントっぽさがはじけるような印象の香りを想像。けれど、そのイメージが強すぎてか、肌にのせるとちょっと印象が変わる気がする。
トップは、苦みばしった甘くないレモン。けれどそれはとても短く、その下から深いシー・ウィード(海藻)の香りが広がっていく感じ。
うわー。スポーツって、海?しかも、海藻で表現する感じ??とやや引く。
ミドルはやや複雑に展開する印象。消えていくミントからつながるほんのりスパイシーな感じはナツメグかジンジャーかな。少しウッディにも感じていくけれど、相変わらず、だしのきいた(笑)シー・ウィードのベースが色濃く出てくる。正直、うーむ、青いボトルの印象とかけ離れていく気も。
けれど
ラストがいい。店頭サンプルでこの香水を感じるときは、たぶんこのラストの部分なんでしょう。強かったシー・ウィードが薄まっていくにつれ、ムスクやサンダルウッドの柔らかさ、ふくよかさが感じられ、何とも言えないひんやりとした爽やかな雰囲気が漂う。
ああ、最初からこの部分だけを色濃く感じていたいなあ、などと。
マリナリー・シトラス・ノートだそうだけれど、「スポーツ」を表現するために「海」というモチーフを使い、さらにその海っぽさ表現するために海藻を中心にすえるっていうのはやや「?」には感じるけれど、なぜだろう。気圧が高まってくる初夏のむっとした曇りの日なんかに、この香りを体に吹き付けると、今までの守備範囲をこえて、少し冒険したくなるような、心がざわつく感じが味わえる気がする。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 47歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2013/7/4 21:12:47
夏が近づくと、このブラックシルバーの苦みのあるトップのシトラスをときどき確認したくなる。涼しげだけどとてもビターなトップ。以前は何かきついトップだなと思っていたけど、少しひんやりとしたラベンダーが低いところで香っているのを感じるようになって、好感度は増した。シーケービーの柔らかなラベンダーの香りほどではないものの。
MCMのフレグランスというと、正直バブル時代を思い出さずにはいられない感じがするし、エンブレムにこだわるドイツならではの、これでもか、これでもかというMCMロゴのちりばめ方が、今ではややつらい気もするけれど、香りはなかなか夏向きで心地いい。
自分が持っているのは30mlボトルなので、ミラーシルバーもメッキではがれてしまったりするけど、シンプルなボトルでありながらも、デザインはクールでいい。とてもレディース用とは思えない。
自分の肌にのせると、苦めのレモン、マンダリン、タンジェリンはすぐさま飛散して、やや土っぽい感じを下の方で感じてしまうので、ベチバーが出ているのかなと思う。ミドルにクレジットされているジャスミンやローズのような華やかさはあまり感じない。むしろ、うすくナツメグのスパイシーさを奥に感じる。そんなベチバーっぽさやスパイシーさに混じって、ラストにいくにしたがって、ほんのりとした甘みが出てくるように思う。これは、アンバーやムスクっぽい感じがする。
正直、購入したときから「ちょっと時間がたってるボトルだな」と思っていたので、マイボトルは香りの飛びが早く、香り立ちもたぶん劣化ぎみなのだと思う。それにしても、ミドルあたりからのスパイシー・シトラスな感じは、確かに後発したニコス・スカルプチャーに似て、なかなかいいアコードだ。好きな香りの1つだ。
30度をこえる蒸し暑い夜でも、シャワー後にこの香りを身にまとうのが割と好きだ。シャキッとした柑橘は、ドライなジンジャーエールのようにも感じられる。ニコス・スカルプチャーはシャワー後につけると、やや肌にピリピリした感じがあるけど、こちらはそれもない。どちらがいいかは別として。
ブラックシルバー。エネルギッシュな香りと官能的な香りのコントラスト。あるいは、タフネスとシャープネスの象徴。この香りの変化に何を感じるか、試してみるなら、夏がおすすめ。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 47歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2013/7/6 23:38:01
まず1つは、同じようなボトルにも関わらず、ボトル中央に横長のラベルがあるものと、ボトルじたいに商品名がプリントされているもの、2種類がありますね。この違いがわからない><。調べると、ラベル付きの方が、古くて香料も多そうです。ラベルなしが最近流通の物かと。しかしながら、ウィメンズラインのプールファムでも、「限定復刻」というバージョンが今流通しているところを見ると、一体どうなんだかさっぱりわかりません。
自分がときどきつけてるのは、ボトルに直接商品名がプリントされている方です。(画像参照)
で、概要はと言うと。
香調:アロマティック フゼア
【トップ】フレッシュドライシトラス・ネロリ・マンダリン・ベルガモット
【ミドル】スパイシーペッパー・ラベンダー・セージ・ペッパー
【ラスト】ドライシガー・シダーウッド・トンカビーン・タバコ
つけたては、「何このキーンと高いところで香っている金属的な香りは?」という印象。最初、構成を知らずにつけていたので、よくヤンキー・キャンドルにある「虫除けキャンドル」に使われている香料に似ているなと。(笑)あとから成分見て、あ〜、ネロリに柑橘がまじった感じかーと納得。酸味とか苦みとかが高い次元で「キン!キン!」と瞬間的に来ます。このあたりで人前を通ると、たぶん「何かつけてるよね〜」と思われること請け合い。決して、「あ、いい匂い〜」ではなく。
で、ミドルから確かにそのキンキン高い柑橘の下からじわーっとラベンダーの香りやセージっぽさが出てきて、お料理の時間っぽいテイストが下で香り始める。この2つの高低のハーモニーが奏で始めるあたり、プールファム限定復刻と香らせ方が似ている気も。
そしてラストは、ラベンダーの香りがやや残ったまま、少しスモーキーなテイストも感じる。ゴムとまではいかないけれど、タバコやシダーウッドのあたりがラベンダーとまじってるかなと。大体ここまで3〜4時間。持続性や変化はけっこうある方。このへんでやっと上の方でキンキンしてた柑橘は薄らいでいる。
正直、トップからミドルは、この蚊の逃げていきそうな(笑)柑橘ミックスがやや苦手だ。この構成の中でも、もっともオリジナリティがあり、かつ、好き嫌いの別れるところだと思う。ここが好きな人ならもうとろけるだろうし、ここが苦手な人なら、ちょっとそばに寄ってほしくない、そう思うだろう。
唯一無二の香り、というキャッチどおり、確かに冒険していると思う。ネロリはけっこう好きな方だが、ネロリは強い香りだし、それを何とどう合わせるかで、ずいぶん香り立ちは違うだろう。
ベースはもう少しスパイシーなものを持ってきてもよかったかなと思ったり。ラストまで残っているラベンダーに、確かにフゼア香調ですねと、話しかけたり(笑)
- 使用した商品
- サンプル・テスター
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 47歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2013/5/25 09:18:38
一雨来るな。低くたれこめた雲の流れが速い。車は今、峠の入り口にさしかかったばかり。鬱蒼としげった木々の緑が大きく口を開ける中へ、少しスピードを上げて入っていく。
高まるエンジン音。左右にスライドする暗い緑の壁。正確にラインをトレースしながら、峠を上っていく。やがて、ウィンドーに重なる水滴の円。バラバラと大粒の雨が、森と道と車体を包みこみ、音をかき消す。せばまる視界。傾く車体。リズミカルに雨粒をはじきとばすワイパー音だけが車内に響く。まだか。まだか。次々とせまりくるS字の連続。
ふっとアクセルが軽くなる。峠をこえたのだ。そして気付く。いつの間にか、雨は止み、流れる雲の合間から、光が差し始めていることを。
エンブレをきかせながら、下りのラインに車の鼻先を入れていく。タイヤのきしみ。うなるエンジン。時折ポンピングしながら、濡れたアスファルトが明るく輝き始めたことを知る。通り雨か。やがて、雲は切れ切れになり、暗かった木々の緑に明るいグラデーションが混じり始める。高木の枝々の合間から光が明滅し始める。エンジンの回転数を気にしながら、左右のGに体を預けていく。
突然、視界が開け、扇状地の麓に広がる平野が目に飛びこむ。彼方に輝く町の造形が見て取れる。その上に広がる夏に向かうまばゆい空。
ふーっと一息ついて胸ポケットに手を伸ばす。はたと止まる。そうだった。もうたばこはやめたんだった・・・。
一瞬のフラッシュバックに苦笑いしながら、ダッシュボードから取り出したのは、ウィークエンド・フォー・メン。シャツの袖を軽くまくり、ワンプッシュ。ウィンドーを半分開けると、気圧の高いムンとした風が車内を洗う。鼻をくすぐる黄色い柑橘の香り。
その瞬間、心に夏がおとずれる。
さあ、この週末は、誰と何をしようか?
- 使用した商品
- 現品
- 購入品