デメトリオさんのエクセル / リップベルベティストへのクチコミ - My@cosme

エクセル

リップベルベティスト

[口紅]

税込価格：1,760円発売日：2020/10/20 (2023/10/17追加発売)

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マリリン・マンソンに一つだけ質問していいという機会を貰えたなら、
「口紅はどこの何をお使いですか？」
という質問をすると心に決めています。

未だその機会には恵まれておりませんが、洗剤を買いに入ったドラッグストアで目に留まった
こちらの商品。見た瞬間に脳内で彼の曲が再生されたことは言うまでもありません。
しかも色名が「ラブシック」。いわゆる恋煩いのことではありますが、
コンプラの厳しいこの時代において、ドメスティックかつプチプラコスメに「sick」と付けるそのセンス。賞賛したい。
商品開発ご担当者様とはうまい酒が飲めそうです。

話がいささか脱線しますが、昨今の化粧品の色名のセンスが正直ちょっと受け入れ難いと思っていた私です。
あくまで例えですが「沼らせピンク」とか「めちゃかわローズ」とか「ずっきゅんレッド」みたいなのは、さすがにちょっと恥ずかしいのです。
もっとも、自分は斯様なネーミングのコスメの対象年齢から大幅に外れているのはわかっておりますが、色も質感も使用感もよく値段もお手頃で企業努力を感じるとてもよい商品なのに、
いざ使うときになると「ああ、今私は『ずっきゅんレッド』を塗っているんだなあ…」と、
無駄な虚無感に苛まれてしまうのです。まあ私だけだと思いますが。

話が逸れましたが、
・なんか乾燥しそう
・塗るのが難しそう
・老けて見えそう
という上記３点の理由から私はマットリップが苦手であります。

しかし如何せんドストライクな色味なので自宅にて恐る恐る試してみますと、
てっきりがっつりダークリップになるかと思いきや、一度塗りですと思いのほか薄づきで
くすみローズといった塩梅。
二、三度重ね付けをすれば秋・冬のお出かけにもマリリン・マンソンのコスプレにも使えそうな
しっかりダークリップになりました。
一度で二度美味しい。普段使いできるというのは嬉しい誤算でした。

乾燥に関しては昨今の技術の進歩かさほど感じず、むしろツヤツヤの唇よりも妙に生っぽい質感です。
実際、塗った感触も軽くてベタつかないのがとても好感が持てます。
しかしマットな質感ゆえ、綺麗に塗るためには慣れと、唇のコンディションを整えておくことが必要だなと感じました。
食後にノールックで塗り直せるかといわれれば、難しいのではないでしょうか。
さて、最後の老け見え問題ですが…。もうこれは生まれた以上、老いは避けて通れないと腹を括ればどうにでもなります。
艶のない唇よりもプルプルテカテカの唇の方が若々しく見えることは確かですが、
ある程度年齢を重ね、酸いも甘いも噛み分けて、時に清濁併せ呑んできたんだから、今更老けて見られることを恐れて若作りに励むより、好きな服着て好きな化粧品使えばいいじゃない。
その方がよっぽどアンタらしいんじゃない、と私の心の中の２丁目のママが言っていました。

ティントタイプではないので色持ちはそれほど良くありませんし、
化粧直しの手間もかかりますが、質感と色味がとても気に入ったので、
今年の冬はお世話になるかと思います。

看板商品の４色アイカラーのイメージで、なんとなくコンサバなブランドだと思っていたエクセル。
結構攻めていたんだなというのが今回の収穫でした。
確かに思い返してみれば、「ピンミラ」なんて今思えば相当ファンキーなアイカラーで恋コスメ界隈を席巻していましたものね…。おや、誰か来たようだ。

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