宮部みゆき大好きさんのディオール / メゾン クリスチャン ディオール ホーリー ピオニーへのクチコミ |
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:40ml・14,850円 / 125ml・31,680円 / 250ml・45,100円発売日:2019/1/11
2019/2/18 00:11:09
2月はディオールのフレグランス購入に縁のある月らしい。
というのは、昨年2月もメゾン クリスチャンディオールのフレグランスを2本購入したのを思い出したから。今年は、このホーリーピオニー。
いつの間にやら、メゾン クリスチャンディオールも22種類の顔ぶれになっている。
〈フレッシュ フローラル〉6種類
ローズ カブキ、ラッキー、サクラ、ローズジプシー、テ カシミア、スフレ ドゥ ソワ
〈フローラル〉5種類
グランバル、ラ コルノアール、グリディオール、ジャスミン デ ザンジュ、ニュールック1947
〈フルーティーフローラル〉6種類
ホーリーピオニー、ハッピーアワー、テ ラ ベラ、ディオリッシマ、ベル ドゥ ジュール、コローニュ ロワイヤル
〈センシュアル〉3種類
ボアダルジャン、ディオラムール、バラッド ソバージュ
〈オリエンタル〉2種類
ウード イスパハン、アンブル ニュイ
ホーリーピオニーは、美しい女性の絵を描く様に創りました。まるで花々と果実が生み出すトロンプルイユのように表現し、赤いベリーの誘惑の輝きを添えました。ピオニーは、光を愛し求める花。秘められたアプリコット ローズは丸みを帯びた女性の曲線を体現しました。柔らかなウッドとムスクに包まれ、この香りにはアンバーの魅惑さえも宿ります。ピオニーの青々とした葉のようにフレッシュで、真っ赤な花びらのように まばゆいフレグランス。それは、棘を持たないバラの様に たおやかで自信に満ちた光り輝く香り。
(ディオール公式より 調香師 フランソワ・ドゥマシー)
このデュマシー氏の言葉の中で??と思った言葉はありませんか?
私は真っ先に『トロンプルイユ』を調べました。トロンプ・ルイユは絵画的表現の事でいわゆる、だまし絵の事。世界一の騙し絵師として、知名度があるのはマウリッツ エッシャー。多分、絵を見れば、ああ!この絵か!とご存知の方も多いと思います。後は、植物や魚やフルーツで描かれた人物の顔のジュゼッペ アルチンボルド。多分、一番多くの人が、思い浮かぶのはサルバドール・ダリでしょう。実は私は高校生の頃から印象派などの画家より、シュールリアリズムのルネ・マグリットが大好きだったのですが、彼も含む騙し絵画の手法の事でした。
さて、騙し絵と、このホーリーピオニーの関係性は?
フレグランス名を、日本語に直訳すると、聖なる芍薬。
最初のワンプッシュで感じた印象は、あれ?私が買ったフレグランスはバラの香りだったっけ?でした。バラの香りの様な印象は直ぐに隠れて酸味を感じなから、柔らかなムスクも感じる。まさに『騙し絵』の様な香り。真夏になると、酸味を感じる部分が私には、きっと苦手になるに違いないという予感もあるが、真冬の寒さの中でオリエンタルなウードやバニラ、レザーに身を委ねてきた私の嗅覚が、早春の足音にフルーティーフローラルの香りを求めているんだと今年も自覚した瞬間でした。昨年の2月にジャスミン デ ザンジュを選んだ時も同じ感覚でした。
バラの様ではあるけれど、バラではない、棘を持たないバラという表現は言い得て妙だと思う。
バラの様に華やかではないけれど、まろやかで暖かみがあり、自己主張は強くないけれど、存在感は薄くない。
他に、ピオニーを使ったフレグランスは、ジョーマローンのピオニーブラッシュスエードコロンと、ペンハリガンのピオニーヴを所持している。
ジョーマローンのピオニーは、スエード生地を連想させる甘さが、こちらより強い。ピオニーヴのトップは こちらより遥かにフローラル感が強い反面、フェードアウトして行く段階で段々青々しくメンズ的にも傾く所が苦手だった。
昨年、リピート迄したジャスミン デ ザンジュより、強さはないフレグランスだと思う。
又、昨年発売になり私的には、期待外れだったディオールのジョイとは使われるマテリアルが遥かに違うと思う。
ジョイも同じくデュマシー氏の作品だけれど、ホーリーピオニーの香りの様な騙され方なら、これからも存分に騙されてみたいと思う香り。
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