2024/4/1 08:50:46
水ありで使用すると、化粧持ちが良いです。本来の使い方ではないてすが…
テカリが気になるときには、脂取りすれば元通りまでいきませんが全体的に馴染んでファンデーションも残っています。
耐水性ですが、よくわからなかった(タッチアップの後数時間後)ファンデーションどっか行ってました。
その時の下地はインウイの物を使ってましたが、むしろインウイのファンデーションのほうが残ってた。
色味も1番黒いものを使用していますが、そんなに黒くなりません。多少の黒さはでます
ファンデーション自体がナチュラルなんでしょうね
カバー力はほぼないです。
お肌が綺麗な方向けでしょうね。
でも、インウイに比べると、断然キレイなんですよ。
ファンデーション塗りました!って顔にはならない。
夏場はファンデーション取れたとしても、綺麗さを求めたいと思って購入し後悔はしておりません。
ちなみに下地なしでも大丈夫と言われましたが、私はエレガンスの下地を、パウダーはスリーのパウダーををつけています。
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2022/12/17 18:51:16
アットコスメの店舗で、BAさんにオススメいただき購入しました。
硬めのテクスチャーですが、肌の熱でじわっと柔らかく変化して結構伸びます。
色は少し暗めですが、伸ばしたらそこまで暗さは感じず。
よっぽど色白か、白く見せたい人でない限りはベースメイクとしては問題なさそうです。
マスクで擦れて乾燥が気になる方などにオススメとのことでした。
乾燥に強いからか少し油感が強め。手に塗ったあと洗い流そうとしたら結構油分が取れにくかったです。
カバー力はある方で、この下地とパウダーでノーファンでメイクも可能とのこと。
薄いシミやソバカスは気にならない程度に隠れるので、そのままコンシーラーして、パウダーでも全然綺麗な仕上がりでした。
紫外線吸着剤不使用など、肌に負担の少ない成分を選んでいる商品とのことで、肌荒れが心配な方や敏感肌の方も使いやすいのではと感じました。
使用感からして今の季節はなかなか良さそうです。ただ夏はちょっとこてっとするかなという印象でした。
せっかく買ったのでしっかりと使わせていただきます!
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- doggyhonzawaさん
認証済 -
- 51歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿473件
2017/12/9 02:15:05
夜間飛行。それは厳格で苦みばしった冷たい香り。その一見ロマンティックに思える美しいネーミングとは裏腹に、危険で、ギリギリと奥歯をかむような緊張感を纏う者に強いる香り。ゲランの名香の中でも特に複雑でとらえにくく、混沌としてつかみどころのないフレグランス。それゆえ、1933年の発売以来、その秘密を完全に解き明かされることなく、今なおミステリアスに語り継がれる伝説の迷香。
仏名ヴォル・デ・ニュイ。サン=テグジュペリが発表した同名小説にインスパイアされ、彼の親友であったジャック・ゲランが創ったとされる。香りの特徴は、オリエンタルアコードとシプレアコードを拮抗させるという試みと、ガルバナムの過剰投与というアプローチが見られる点。正直言って、女性がうっとりするような要素はあまり見当たらない。自他に厳しい人や、孤独な魂の彷徨を感じさせるような気難しい香りだ。ここでのレビューは、ビーボトルに変わったオードトワレ(EDT)のもの。
夜間飛行を1プッシュする。すぐに広がってくるのはちょっとアルコールっぽさが強いアルデヒドの匂い。ツヤというかテリのような物が湿った土っぽいウッディにかぶさり、それを強く拡散させてくる。ギターのエフェクターで言えば、音色を響かせるコーラスといったところ。かなりクラシカルな印象のオープニング。
さらに下から、とれたてのインゲンマメのような青臭いガルバナムの匂いと、苦みばしったオークモス系の香りのミックスが立ちのぼってくる。パチュリの湿った土っぽさも絡んで、のっけからシプレのビターな香りがガンガン攻めてくる。やや金属的な清涼感も感じられ、夜間飛行の小説に登場するプロペラ機の冷たい鋼鉄の機体をも思わせる。
やがて5分ほどするとミドル。甘くかぐわしいウッディアンバーと、ややイランイランに似た低音のフローラルが攻めてくる。イランイランよりツンとしているこのフローラルはナルシス(黄水仙)のようだ。そこにオークモス系の苦み、さらにアニマリックなカストリウムのレザーっぽい匂いが混じりあって、かなりカオスなミドル。スッとすばやくかぐと、グリーン&アーシーな苦み、ゆっくりかぐと黄色いツンとした花粉の香り&動物的な匂いがよく感じられる複雑さだ。さながら郵便配達のパタゴニア機が突入していった黒雲の中。暴風雨を思わせる香料の嵐が吹きすさぶイメージ。
そんなミドルが1時間ほどすると、EDTは不意に美しく穏やかな白い世界に変わる。この劇的な変化がとてもきれいだ。わずかなヴァニラを伴ったアイリスルートのパウダリーな香りが静かに広がってくる。ほんのりサンダルウッドも混じって。ラストがオリエンタル系の余韻を残して終わり、色で例えるなら白の世界。残りわずかな燃料で、漆黒の暴風域から雲の上へ突き抜けたファビアンの飛行機が見た天上の世界を表現したかのよう。
このラストを味わう時、銀河の星々のまたたき、月明かりに照らされ、静寂の白い雲海をすべるように進む機体が思い浮かぶ。時折眼下の雲間に光る銀色の稲光。彼が乗った機体は、上司が待つブエノスアイレスの空港に着くことも、暁の金の光を見ることも叶わず、やがて夜の闇の底へと消えた。それはそれは美しくはかないラスト。
けれど、小説「夜間飛行」は、夜間の過酷な飛行に挑んだ操縦士のセンチメンタルな物語ではない。真の主人公は、彼らやスタッフを雇い、前人未到の夜間の飛行機運輸に確かな道をつけようとした支配人リヴィエールだ。一つのミスでも部下を解雇することを厭わない冷徹なまでの彼の姿勢。彼は、暴風帯に突入して連絡がとれなくなった操縦士ファビアンの帰還の可能性を最後の最後まで探る。が、それが叶わないことを知るや、「この失敗によって次の失敗はなくなる」と顔を上げ、次の便を出発させる指示を出す。哀しみを密かに夜の底に捨てて、ゆるぎない前進のための手を止めず。
ジャック・ゲランは、そんなリヴィエールの孤独な魂を思ってこの香りを創ったのではないかと自分は思う。パイロットとして何度も命懸けの任務についた親友サン=テグジュペリ。彼はまた、そんな任務を遂行させる立場の人間の、強く過酷な態度をも慮っていた。暗い地下室で常に孤独と向き合い、ただひたすらに己の理想とする香りを創造すべく孤軍奮闘していた調香師だったからこそ、ジャックは心が震えるほど彼に共感したのではないだろうか。
夜間飛行は特別な香りだ。年齢も性別も超えて、どこまでも自分の弱さと向き合い、己の心臓に常に刃を向け続ける者のために創られた孤高の香水。暗闇を切り裂く命のプロペラのごとく、常に前進し続けようと自らを鼓舞するフレグランス。太陽のごとき理想に向かい、夜明け前の漆黒の暗夜行路を、ひとり往く者のための香り。
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