






















[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2020/1/15 11:53:05
庭シリーズの中ではこちらと李氏の庭がお気に入りです。
イチジクの香り大好き!ハーバル系フレグランスも好き!ディプティックのフィロシコスも良いけど普段使うのにあの甘さはちょっと重すぎる…なんて思っていた時にこちらに出会いました。
平熱が高いせいか、私の肌では季節問わずフィグの香りが前面に出てきます。
フィグリーフではなく、まろやかでほの甘いイチジクの実そのものです。
ここにまずひんやりとしたミント(乳香の清涼感ですね)が、ミドル以降では爽やかな甘さを持つネロリっぽい香りが出てきます。
庭シリーズらしく落ち着いたグリーン感も感じられますが、それにしたってとにかくフィグ。フィグを軸に、ハーブや果実や花葉の香りが展開していく感じです。
シトラス系の香りが秒で飛んでしまう自分でも、比較的長くベルガモット感が楽しめる点もうれしい。
ジューシーなフィグが、時間をかけて徐々に透明感のある香りに変化していく様子もお気に入りポイントです。
トップ:イチジク・乳香
ミドル:レッドシダー・ベルガモット・オレンジブロッサム
ラスト:ホワイトフローラル・セイヨウキョウチクトウ
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2021/6/1 22:03:53
個性的と聞いていたのに、むしろ優等生のようにきちんとしていて、上品で知的で、裕福なお爺様のよう。いうのが第一印象でした。
メンズぽいとも思える香調ですが、ゴリゴリの男性ホルモン感は皆無でモテたい気持ちもなく、どこまでも落ち着いている図書館の風のような香り。
少し退屈なのは色気不足なのと、かいだことがある良い意味での「よくある感」があるからでしょうか。
そういった意味では嫌われる事なくどんな場でも万能に使えそうなこの香水。
今までお恥ずかしながら(?)「私は特別」と言わんばかりの濃くて甘い香水ばかりを纏っていたので、この「誰とでも仲良し」な香りが自分から放たれるのに少し最初は違和感を覚え、自己肯定感高めの方向けのような気がしていました。
上品な白シャツの似合う育ちの良い30代くらいの黒髪の日本人女性がつけていたらとても似合いそう。
東尾理子さんみたいな感じの。
しかしながら、自分らしくないという理由で切り捨てるには、この香りは包容力がありすぎたようです。
褒め言葉もくれないし、笑わせてもくれないけど、ただそっとそこにいて寄り添ってくれるのがとても心地良い。そんな人のようです。
それに日によって香りがグリーンティーに近く感じる日もあれば、インラブアゲインが出てくる日もあり(似た香水を挙げる無粋さをお許しを)、とても若々しく女性的に感じるのも驚きです。
まだまだポテンシャルを秘めていそうなこの香水...
分析や判断はおいて、とにかくこの心地よさに身を委ねてしまえばいいんだね..。
そんな優しさを感じています。
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:-発売日:-
2021/9/7 01:45:34
エルメスの庭シリーズ。屋根の上の庭に続いて2つめのクチコミです。ペースが遅い(汗)。
まずトップがやや鮮烈。パッと広がるレモンと、ソルティノートかな?と感じたのですが皆さんのクチコミを拝見するに、ミントだったようです?
このトップは好き嫌いが分かれるみたいですが私はかなり好き。なんならこのトップの印象のまま変化してくれて構わないと思うほどw。
最初のスキっとした涼やかな風が通り過ぎると、マンダリンやベルガモットのジューシーな柑橘。地中海の果樹園ってこんな感じかなぁ、と勝手に妄想。やがて少しづつ、柑橘ではない甘さが立ち上ってきます。この甘さ、懐かしいような不思議なような?と思ったら正解は無花果。納得。
だんだん、オセロの面を返していくように無花果の甘さが広がっていって、一面無花果に染まると今度は裾の方からムスクとかすかに土とプラントの香り。じんわり温かみが広がる余韻へ。私の肌はムスク系の香りがよく立つようです。
この香り、何かに似ている。何かを思い出させるなぁ。似たような香水、というのではなく、、、ハテ、と考えながら冷蔵庫で冷やした烏龍茶をグビっと飲んだ瞬間閃きました。そうだこれ、スミノフICEに似ている!キンキンに冷やした最初の一口は爽やかなレモネードで喉越しよく、でも2口目からは徐々に甘さが蓄積していく、瓶で買える、ウォッカベースのあの飲み物。最初のスッキリ喉越しからの甘さに代わる感じがこのフレグランスの特にトップからミドルの部分に似ています。あくまでも個人の印象ですw。
トップのスッキリさがもうすこし続いてもいいなぁとは思いつつ(でも、ほんの一瞬の出会い頭だから鮮烈で効果的なんでしょうね)、全体的に好きな香りでした。屋根の上の庭も、香りはとても好きだったのですが何故か私の肌では全然香りが立たず、で残念な思いをしましたがこちらはそれなりにちゃんと楽しめます。
持続時間はそんなに長くはありませんが(長くて3時間程度)、コロナ禍の中、在宅勤務の日に仕事合間に時々リフレッシュするには良い塩梅かもしれません。いつか現品買うかもしれない候補。
トップノート:マンダリン・オレンジ、ベルガモット、レモン
ミドルノート:オレンジ・ブロッサム、ホワイト・キョウチクトウ
ラストノート:イトスギ、イチジクの葉、ムスク、レッド・シダー、ビャクシン、ピスタチオ
調香師は「ナイルの庭」と同じくジャン=クロード・エレナ。
ヴァンクリーフ&アーペルの「ファースト」、ブルガリの「オ パフメ オーテヴェール」、カルティエの「デクラレーション」を経てエルメスの初代専属調香師となった初期の作品。
2018/3/3 23:48:02
その男に誘われたとき、女の心に紫のインクが一滴こぼれた。あ、どうしよう。答える暇を与えず、男は隣のスツールから腰を上げ、ホテル最上階のバーカウンターから去っていった。先ほど部屋番号のついたカードキーを渡され、耳元で囁かれた言葉が、さながら呪縛のように女の心に反すうしていた。「下の部屋で待ってるよ」
エルメスのイリス・オードトワレは、美しくてせつない香りがする。はかなさと脆さと、そしてどこか哀しげなニュアンスの強いフレグランス。まるで禁じられた恋を今も心のどこかで引きずっているような。
1999年、オリヴィア・ジャコベッティ作。ラルチザンのジング!やプルミエ・フィグエなどで知られる彼女の比較的初期の作品。その名の通り、イリスの香りをフィーチャーしていて、珍しくシングルノートのような雰囲気。他の香料とミックスした際に、それらの上にパウダリーでふんわりとした柔らかさと、バイオレットのような暗い香気をまとわせるタイプの使われ方が多いイリスをメインに引き立てようとした意欲作。
とはいえ、アイリス(イリス、オリスも同義)の天然香料であれば最も高価な香料と言われ、シャネルあたりでないとふんだんには使えないほどの代物。ここで使われているのは、どうやらイリスの人工香料であるイロンのようだ。それでも他の人工香料よりはずっと高価だと聞くけれど。
そんなエルメスのイリスをスプレーすると、トップは苦みのあるツンとした香りが広がってくる。一瞬、パチュリの墨っぽさかなと思うような土っぽいウッディな香りだ。だが、クレジットを見ても特に書いていない。アーモンド系のギリギリした苦みとカルダモンのほんのりスパイシーな感じか。柑橘が一切香らないトップはなぜか潔くも感じられる。
やがて2分もすると、澱粉のような粉系のベールとともに、わずかに暗いバイオレット系の香りがしてくる。淡いけれど、カーネーションのスパイシーフローラルも同時に香っている。クローブがほんのりという印象。このパウダリー&わずかなバイオレットが、イロンの香りだろう。シャネル19番のなめらかで上質なイリスとは違って、どこか一本調子な紫色の香りが続いていく。優しくて、それでもわずかに冷めているパウダリー。
ミドルが2時間ほど続くと、かなり香りが薄れてくる。ラストに残るのは、一段階明るさを増した粉っぽい香りと、どこかインセンスを思わせるウッディ系の低いニュアンスだ。全体に合成香料を多く使用していて、香りの変化はあまり感じられない。女性らしい柔らかさと穏やかさが表現されていて好ましく、甘さや爽やかさはほとんど感じられないタイプのフレグランスだ。体温高めの方だと持続時間は2時間程度で、かなりウッディな低い香りが出やすい。ムエットにつけると柔らかいバイオレット系の粉っぽさがずっと続くので、体温低めの女性はアイリスの香りがきれいに出て使いやすいだろう。
全体に、どこかもの悲しい陰のある香りといった印象が強く、静かでひかえめ、まろやかで優しい雰囲気。人一倍感受性が豊かで、それゆえに自分から相手のプライベートゾーンに入っていけないようなパーソナリティーを思い浮かべる。一見快活で誰にでもオープンに開いているように見える方にも、そんな自分はいるものだ。だから、自分の中の鬱や陰、傷といった部分が前面に出てきそうなとき、こんな内省的な香りがそばにあると、安定剤のように守ってくれそうな気がする。
女はひとしきり考えた。それでも答えが定まらず、カードキーをそっとバッグに入れてスツールから降りた。バーを出る前に、窓の外に広がるビル群の夜景を見つめた。男は直属の上司、そして彼の妻は元先輩だ。心の中に落ちたインクは、紫色の沁みになって深い憂いをたたえて広がっていた。女はバーを出て、トーンの落ちたベージュ色のカーペットの上を歩き始める。エレベーターホールまでのわずかな時間、女の足が不規則に進む。押すのは15階か、それとも1階か。
下向きのボタンが光り、目の前のエレベーターが到着を告げる。左右にドアが開く。女はゆっくりと乗りこむ。その瞬間、仕事終わりにつけたイリスの香りが不意に鼻をかすめた。女神イリスの逸話をぼんやりと思う。
ゼウスの妻、ヘラに仕えていた侍女イリス。彼女はゼウスに何度も求愛されたが断り続け、遂にヘラに「どこか遠くへ行かせてほしい」と頼み、虹の女神となって彼らの元を去ったという。
眼前でドアがゆっくりと閉じていく。女は一瞬バーで見た夜景を思い出す。目を閉じて微笑む。そして女の白い指が、行き先を示すボタンを押した。
オー ド トワレ Eau des Sens(オー デ サンス)
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:23,100円発売日:-
2018/11/5 16:20:24
お出かけする時はあまりピンと来なかったのに、寝る前につけるとあら不思議!
めっっっっっちゃくちゃ落ち着く最高の香りだーーーーーー!!!!!!
寝香水の王って感じで、最近毎日つけてます。
シトラス系の香りってちょっとバスクリンぽい硬さとか科学的な香りを感じ取ってしまうことが多くて苦手だったんですが、こちらは全然大丈夫でした。
つけた瞬間は青いみかんの皮をすりつぶしたような、瑞々しくて少し苦味のあるフレッシュさがあり、その後少しの甘さ、後ろの方に控えているスパイス、ちょっとだけ墨っぽさも感じます。
他の口コミでお酒のジンっていう表現がありましたが、確かにスッキリ冷えた感じがジンっぽくもあります。
これらを融合すると何故かバスクリンからは遠くかけ離れた、複雑で高級なオレンジの石鹸のようなイメージになるんです!
香水というよりアロマっぽい使い方になるくらい心と体がふんわり休まります。
でもアロマにありがちな柑橘系の香りとは全然違うので、なんて表現していいのか難しい・・・
とにかくリラックスにステータス全振りしたような香りです。
特に寒くなってから眠る前にこれをつけて布団に入ると、スーッとした清潔感(暖房つけてたりお風呂上がりでもむわっとしません)、ほんのり甘く香る優しさで本当にぐっすり眠れます。
瑞々しくて、ひんやりしてて、少しだけ甘いっていうのがもう最高です。
トワレなのに持ちもやたら良く、寝る前1プッシュ付けたら朝まで香りが薄く残ってます。
毎日使うとお布団もこの匂いになって最高!!
本当に不思議だけどデートとか遊びに行くとか、そういう時は全然しっくりきません。
活動する時はこの香りの良さが不思議と消えます。まじで謎。
でも寝香水の王だから!!!!!
本当にプロの安眠ガーディアンだから!!!!!!
気になったらサンプル試してみてください。昼と寝る前、全然感じ方が変わると思います。
星一個減らしたのは、寝香水にしてはちょっとだけ高い・・という点です。でもまた買っちゃう!!
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