
























[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・25,300円 / 100ml・45,100円 / 200ml・63,140円発売日:- (2025/2/7追加発売)
2020/7/11 11:33:34
グランバル無き今、メゾンクリスチャンディオールでジャスミンがメインの香水はこの「ジャスミンデザンジュ(天使のジャスミン)」。晩夏〜初秋にかけて一年で最後の収穫が行われるジャスミンの畑からインスパイアされている。公式曰く、“砂糖漬けアプリコットのようなアロマを放つフローラルフルーティーの招待状”らしい。
一瞬香るベルガモットのすぐ後に、すぐに主役のジャスミンが香る。この豊かなホワイトフラワーの香りはグランバルゆずり、血を分けた妹、という感じだ。そして透明感があるけれど、少し生っぽいえぐみも感じられるフルーティーな甘い風味。まだまだ残暑が厳しい初秋の畑、ジャスミンで香り付けしたアプリコットのジェラートで喉の渇きを癒す、といったところか。グランバルで感じられたアニマリックさや湿ったような艶のある濃厚なジャスミンを少し抑え、もっと嗜好性が高いフルーティフローラルに仕立て直したような印象だ。
ただ、やはり問題なのはこのいいところの香りが長続きしないこと。一時間持たない。ジャスミンはすぐに減衰し、アプリコットとピーチがメインのフルーティーフローラルになる。オスマンサスはよくわからない。簡単にいうと、シャンプーやトリートメントといったヘアケアによくありそうな香りだ。このヘアケア調の香りはわりかし持ちがいいと思う。
ドライダウンは柔らかいバニラムスクに。ジャスミンが抜け落ちるのが早いものの、全体としては持ちは五時間ほど。ジャスミンの濃厚なホワイトフローラルを丸く整え、ウケのいいシャンプー調のフルーティーフローラルを合わせて嗜好性を高めた香りという印象だ。せっかくの高級ラインなんだから、なにもわざわざこういうありきたりな香りにしなくても…ボディクリームにはちょうどいいと思う。若受けはするだろうが、本当に高級路線を捨ててしまったかのように思えて少し寂しい。
メゾンクリスチャンディオールは公式オンラインでいつでも買えるだけでなく、取扱店も以前より増え実際に香りを試せる機会にも恵まれるようになった。しかし、どうにもこうにも某マローンの二番煎じ感は否めない。香水ブランドとしての歴史はディオールの方が断然深いのだから、メゾンクリスチャンディオールにはもっと高級ラインとしての矜持を持ってほしい。
トップ:ベルガモット
ミドル:ジャスミン、オスマンサス、ピーチ、アプリコット
ベース:バニラ、ホワイトムスク
調香師はフランソワ・ドゥマシー。
(フレグランティカより)
2013/6/27 21:05:32
追記
初めてリピート買いした香り。
夏はイディールはお休みかな?と思っていますが、なかなか夏向きの香りで
これ!ってものに出会わなくて、ついイディールに手が伸びます。
周りにも自分自身にも「わたしの香り」として認知されているので
この香りを纏っていると安心するんです。
トワレも試してみようかなぁ。
これからも長くお付き合いできそうな香りです。
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久々に欲しいと思った香り。
ずっと忘れられなくて、クリスマスコフレでやっと購入しました。
香調:フローラル・シプレ
『純粋な愛・理想的な恋』という名前を持つ香り。
「恋をしたときに贈る、フレッシュでセンシュアルな花々のブーケ」を
イメージした「春の花を集めた香りの花束」。
トップは少し青臭さのある生っぽいお花の香り。
スズランやシャクヤクの香りがします。
まるで腕いっぱいの花束を抱えた時のよう。
わたし的には白いお花のイメージです。
トップから好きな香りってあまりないのですが、これはトップから好き。
朝この香りを纏うと、元気になれます。
香りの変化はあまりない方かと思いますが、ラストにかけては
ムスクが香ってきて、女っぽくなります。
シプレーの要素はパチュリです。
シプレー系は初めて使いましたが、甘すぎなくて好きかも。
香りの持ちがあまりよくないような感じがしますが、ふとした瞬間に
香るときがあって、不思議です。
自分では香っていないと思っても、意外と人には香っていたりするので、
やはりつけ過ぎは禁物です。
わたしは、下半身(ウエストや太もも内側)につけて、午後のお化粧直しのときに
つけ直しをしています。
夜、服を脱ぐ時もかすかに香ってきます。
パウダリーな要素がないので、甘くなりすぎずに日常使いしやすいです。
カジュアルな服装でも違和感がないので、わたしの日常使いの香りとして
定番化したいです。
香水嫌いな方にも嫌われにくい香りではないでしょうか。
媚びない女っぽさがあるところも好き。
その辺りが現代的な感じなのかな。稟とした女性という感じ。
他のゲランの香りに比べて、濃厚さとか甘さはないです。
黄金の雨のしずくをイメージしたボトルも、なんだか愛嬌があって可愛いです。
カーブは女性のボディラインを現しているようですが、逆さまにすると
ハイヒールのヒール部分にもなるデザイン。
ゴールドがピンクがかっていて美しいし、液のやわらかなゴールドも素敵。
何より、スプレーノズル(管)が見えないのは凄い!不思議です。
そのうちボディローションも購入して、香りのレイヤードも楽しみたいです。
会社の人(女性)に「横に立った時にすごくいい香りがしたんですけど、
何の香水使ってるんですか?」と聞かれました。
香りを褒められるのって嬉しいことなんですが、使っている銘柄を言うときは
とてもパーソナルな部分を打ち明けるようで、何故か恥ずかしくなってしまいます。笑
わたしにとって香りは、自分が楽しむ為、夢を見るためのもの。
2021/3/14 01:23:31
素晴らしい、の一言
シャネル、ドルガバ、ランコム、ジル・スチュアート、とにかくいろんなカウンターを周りました。
でも、(この中で言えばこれが一番いいかな)というレベルのものしか見つからなかった。
イディールを嗅いだとき、(なにこれ?!これだ!)という、衝撃でした。
本当に最高の、とても豪華な花束を嗅いだような匂い。
そして後半には、蜜のような甘さも出てくる。
また、天然香料が多いからか、(一部合成香料も使っていたとおもいます)ゲランは殆どの種類の香水に、香水酔いしません。香水酔いしやすい人でも試して見る価値ありかと思います。
ただ、肌につけると、ミドル以降にプラム(すもも)のような酸っぱい香りが出てきてしまいました。ムエットにつけたときの香りは最高なんですが、肌に合わないのかも、、、
ご参考に
好きな香り:ジャスミン、スズラン、ローズ、ハニー、レモン、藤の花、
好きな香水:ディオールのディオリッシモ、ゲランのイディール
苦手な香り:シュガー、コットンキャンディ、マリン、スパイス
2016/6/2 01:00:44
香りはジューシー フルーティ シトラスだという事です。
新しい香りなのに、なんだか懐かしい香りがします。
よく知っているグレープフルーツやベルガモット、レモンなどの柑橘系が入っているからなのかもしれませんね。そういえば、どことなくシャネルのチャンスに似た感じが。
いやいや違う。
もし同じような何かを感じるとすれば、きっとそれは、やはりグレープフルーツ。
決して同じではないですが、成分で懐かしく感じるのかもしれませんね。
初めにグレープフルーツやベルガモットが主張してスッキリ瑞々しい爽やかさです。
その後フローラルになってきますが、キンモクセイなのでしょうか。
キンモクセイをフレッシュなフローラルに見せているのが洋梨なのかな。
爽やかさがあるので重くありません。
それからシダーとはシダーウッドの事。
マツ科のヒマラヤスギ属になりますが、そういった類いのエッセンシャルオイルが入っているのですね。
この香りには、ちょっぴりスパイシーさが加わっているというわけですね。確かに。
その後、苔やホワイトムスクで、最後にはまろやかな感じに落ち着きます。
どちらかというと、フルーティフローラルな感じを受けましたが、優しくていい香りだし出来上がった系統の呼び方は気にしないことにしました(^.^)♪。
トワレなので持っても2時間がいいところ、気になる方はアトマイザーに小分けしてタッチアップされるとよいです。
これから夏〜秋に向けての暑い時期にも進んでつけられるような爽やかな香りはいいですね。
年齢を問わない素敵な香りです。
ところで余談ですが、きょう(6/1)カウンターで9000円以上のお買い上げでペラグラニータのミニサイズが付いてくると言われミニサイズを見せてもらいました。
かわいいのですよ、本当に。
ところが、これ税抜き8,200円なのですよ。
元々ゲランには8,200円に足して9,000円になるような安い物がパフやスポンジを除いては置いていないのがわかりきった事だと思うのですが、つい先日クレンジングやトリートメントオイルなど買ったばかりだったし、ネイルが一番安いのかな…等と暫く買う前提で迷いましたが、
「申し訳ないけど買う物がないから要らないわ、持ち歩きにはアトマイザーがあるから」とお断りしました。
ちょっと残念なお買い物設定でしたね(^^;)
2020/9/5 16:07:45
名香、ジャドール。2011年、フランスの香水年間売り上げ高で初めてシャネルのN°5を抜いて1位になった歴史的な香水。1999年の発売以来売れ続け、今やディオールパルファムの看板商品となっているジャドール、一体なぜそんなにジャドールは売れているのか?
ジャドールを調香したジボダン社の女性調香師カリス・ベッカーは、この作品の成功について次のように語っている。
「ジャドールはパーフェクトストーム。それは、香り、価格、ボトルデザイン、広告の全てが最高の一点に集結した作品。この香水は、香水に興味を持たなかった人にも『つけてみたい』と思わせ、手に取って『試させ』、そして『嫌われなかった』。」
改めてジャドールのボトルを見る。「金色を香りにしたい」というカリスの思いを形にしたかのようなマサイネックレスのゴールド。好き好きはあるだろうが、このボトルネックの金装飾は、アンフォラ型のなめらかな形状と相まってとても映える。さらにその上にのった透明な玉のキャップ。これが壺からあふれる美しい水滴のように見えて思わずさわりたくなる愛らしさだ。このデザインは世界的なデザイナー、エルヴェ・ヴァン・デール・ストラッテンの作品。
さらに広告では、ヴォーグ誌のモデルとして絶大な人気を博していたカルマン・キャスを初代ミューズに迎え、その後はシャーリーズ・セロンを起用するなど、莫大な広告費をかけてグローバルマーケティングを仕掛けている。
唯一無二の美しいボトル、そして世界最高のモデルを起用した広告。1985年にプワゾンで世界的ヒットを飛ばしつつも、絶対に崩せなかったシャネルN°5の牙城を崩すための本気が、このプロジェクトにはあった。では、ジャドールの本質である香りは一体どうなのか?
ちなみに、現行ジャドールは2010年にフランソワ・ドゥマシーが再調香した作品だ。巷には以前のジャドールより深みがなくなったとお嘆きのマニアも多いと聞く。だが、リファインには、アレルギー規制などそれなりの理由があるはず。ドゥマシーは偉大なる編曲家だ。彼なりにジャドールの大事な骨格をくみ取って調整したものと思う。それはどんな香りに仕上がったのか?
ジャドールをスプレーする。まず広がるのは、透明感のあるみずみずしいフルーティーな香りだ。洋ナシとピーチをミックスしたようなあふれんばかりのジューシーなイントロ。とてもウォータリーだが、いわゆる瓜系の塩っぽい感じではない。酸味がなく、洋ナシ果汁の自然な甘さとコクが感じられるとてもシアーなトップ。
1分もせずに、さまざまなフローラルが豊かに広がってくる。イランイラン、ジャスミン、チュベローズ、マグノリアあたりの濃厚な白いフローラルが強めに出る。その下からわずかにローズのシャープさが見え隠れするミドル。強いのはジャスミンだ。
公式によると、ジャドールに使われているのはサンバックジャスミンと、ディオールが契約農家に委託しているグラースジャスミンの2種類。サンバックジャスミンはふわりとした軽やかな香りが特徴だが、この濃厚なホワイトフローラルからグラースジャスミンを嗅ぎ分けることは難しい。よくグラースジャスミンは樟脳っぽい匂いのインドールが多量に含まれているというけれど、確かにそうしたスパイシーな樟脳っぽさは感じられる。
ただ、2つのジャスミンの他にも、イランイランの官能的な低音、ローズの清涼感、ネロリの温かみも感じられてとても複雑な香気ではある。それらフローラルが渾然一体となって、シアーなのにクリーミー、エレガントなのに妖艶、といった相反する要素を一点で調和させている。これはすごいと思う。世界にホワイトフローラルはたくさんあれど、ひと嗅ぎでジャドールとわかる香りだ。
そしてこのミドルが驚くほど持続する。1プッシュで10時間以上。以前、手首につけたジャドールの香りを消そうとして石鹸で洗ったが、その後もジャスミン&ムスキーな香りがずっと残っていた。とても残香性が強い作品だ。
ラストは、フローラルムスクとなってソーピーに傾いて消失してゆく。複雑なジャスミン香が消えて、平板なジャスミン香になっていくので、ベンジルアセテートな感じだ。そしてホワイトムスクの温かみある香りと共にドライダウン。
価格は30mlで9350円と良心的。これは大事だ。ジャドールは、モダンでグラマラスな女性らしさと同時に、シック&エレガンスをも備えた大人の女性の香り。ノーブルで慎ましく、ときに官能的に人の心を惹きつけてやまない。そんな不可能を可能にしたゴールデンバランスの香り。
「ジャドール!(大好き)」。それは、ムッシュ・ディオールの口癖だった言葉だという。
まさにディオールが打ち立てた金字塔、ジャドール。
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