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[眉マスカラ]
税込価格:880円 / 968円発売日:2022/1/19 (2023/8/30追加発売)
2024/8/27 20:30:31
パーソナルカラー夏です。
02、04 を購入しました。
02フォギーピンクブラウン
ピンクみはそこまで強くないので使いやすいです。
04フォギーグレージュ
暗めのブラウンです。
自眉よりも少しだけ明るくなりますが、かなりよく見ないとわからないです。
06フォギーラベンダーモーヴ
くすんだラベンダーカラーです。
色が濃すぎず、紫みも自然で使いやすいので定番化してほしいです。
ブラシが細いので塗りやすく、液が地肌につかないです。
その分薄付きなので何往復もしないと色がつきにくいです。
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2024/2/16 08:43:33
2月9日発売とネットでは言われてましたが、私の住んでいる田舎では徒歩圏内には存在すらしてません。ちなみに雑誌は3日遅れの地域です。本当はアットコスメオンラインで購入したかったのですが、この色だけありません。公式とロフトのオンラインは在庫切れ。Amazonとメルカリでは高値がついています。
事前にPLAZAで店員さんに聞いたところ、2月15日発売でとても問い合わせが多い商品ですとのことでした。予約と10日間のお取り置きができると言われましたが、その時は引き取りに行けるかどうかわからなかったので予約はしませんでした。
さて15日当日、遅くなりましたが何とかPLAZAに行けることになり、まっすぐセザンヌの什器に向かうと残りは4個。運良く購入することができました。
早速開封してみると濃い目の青味ピンクの血色カラーとラメが細かいアイスピンクのハイライトの2色。ブラシは付属してないので指で付けました。練り状なので指の跡ががっつり付きます。
とりあえず試しに多めにのせてみたら血色カラーは私の肌にはくっきり発色しました。私のパーソナルカラーはブルベ冬クリで自前の血色に近い色です。ハイライトを重ねると発色は抑えられましたが、結構ギラギラして境目がはっきりわかります。久しぶりに鯖光りという言葉を思い出しました。少な目に丁寧に付けたほうが良さそうです。
既存の2色はイエベ向きとニュートラルで、やーっとブルベのターンだ!と思ったら限定でしかも入手困難。ブルベ民のほうが多いのにも関わらずコスメ市場の中心は黄味とくすみなので、青味のくすみのないカラーが出るとこれほどの需要があるわけです。何とかなりませんかセザンヌさん。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2023/9/29 07:22:40
その日、彼女は上司に怒鳴られた。大口の取引先で案件を一蹴され、帰社したときのことだ。
「はぁ?お前、あそこ取れなかったらうちの会社どうなるかわかってんの?なんで帰ってきてんだよ!」
「すみません。」表向き平身低頭しつつ、心の中で舌打ちする。
(そんな大事ならてめぇで取ってこいや。それにあたしは「お前」じゃねぇし。)
上司は「大体お前はさ」とねちねち小言を続けた。彼女は周囲の冷笑をうなじのあたりに感じて、次第に体がこわばるのを感じた。バンッ!上司が机を叩いた。
瞬間、心が硬い殻に覆われた。そのとき彼女はサナギになった。
会社を出たのは真夜中。気付いたら駅を出てネカフェの前に立っていた。今夜は部屋に帰れない。ここに籠って、明日朝イチで件の取引先に再特攻をかけるしかない。てゆーか、そうしろと言われた。
完全鍵付き個室が1室だけ空いてて神に感謝した。クタったパンプスを脱いでスーツを壁にかけたら、一畳ほどの空間が自分専用シェルターになった。手早くドリンクを調達し、食べたい物をオーダーした。返す刀でPCメールを起動。予想どおり先輩から雑事の催促メールが来ていた。メンタルやられてんの知ってるくせに遠慮ない。てか、むしろ涼しい敬語で上乗せしてくる。それが社畜の常道だ。即返しないと後が怖いのでピザかじりながらレスした。それを終えた時、今日初めて力が抜けた。腰がずり落ち、首とまぶたが船をこぎ始めた。ヤバい。寝落ち寸前。でもまだ終わりたくない。何もいいことがないまま、今日を終えたくない。そうだ。
バッグから1本の香水を取り出した。銀の試験管型ボトルに金のチャームが揺れる。ネットで最新香水を探して見つけたピュアディスタンスのパピリオ。「蝶」という名の香水。きっかけは「パピリオのうた」という詩だ。「自分を抱きしめて」とか「飛べ」とかメンヘラ女的にスルー言葉が並んでたけど、とあるフレーズが厨二心にぶっ刺さった。
「世界を牢獄のように感じるとき 生き地獄のようなとき その傷だらけの羽を広げ 機能不全のカルーセルから飛び去れ」
ああほんと、社畜は牢獄、生き地獄だよ。こんなんで飛べるわけないじゃん。無理だよ無理。でも…
「機能不全のカルーセル」って、なんかいい!カルーセルってぐるぐる回る終わらない円環だよね。あれだ。ハムスターが走り続ける回転車。あれ絶対ゴールできないのに、ずっと輪っかの中を走り続けてさ。バカだよな。…って、今のあたし同じじゃん…。
そう思ったら急に苦しくなった。そして気付いたらポチっていた。
真夜中の狭い個室。PCモニターが深海探査艇ののぞき窓のようにぼうっと青く浮かび上がっている。その絶対的孤独の中で手首にパピリオをプッシュした。瞬間、まばゆい金色の粒子がはじけて、室内の空気が柔らかくなった。すかさず手首に鼻を押しつけた。
はぁ… たまんねぇ。 思わずオヤジみたいな声が漏れた。何かキメてぶっ飛んでるヤツみたいに、口が半開きになった。
ふわりと宙に舞い上がるベルガモットの酸味。そこにヘリオトロープがシンクロしてパウダリーをまき散らす。そのアップダウンは確かに蝶の羽ばたき。明滅する色とりどりの香料が、蝶が拡散する鱗粉に思えるトップ。
「これマジやべぇ…」言いながら、空中にシュッ、シュッとパピリオをスプレーし、芳醇な香りのシャワーを頭からたっぷり浴びた。パピリオのフルーティーなミストが、髪と顔とブラウスに降り注ぐ。それは心を覆った固いサナギの殻を溶かした。やがてパピリオは、ほの甘いマグノリアを奏ではじめ、軽やかなレザー香を纏って、さらなる進化をうながしてゆく。いつしか眠りの世界に誘われ、夢を見た。
人がごった返す遊園地。彼女は6才で、背中にピンクの蝶の羽がついたドレスを着て空を飛んでいた。だが次の瞬間、地に落ちた。視界から全ての人が消えた。慌てて周囲を見回した彼女は今のアラサーに戻っていた。ただ背中のピンクの羽だけは小さいままで、何度羽ばたいてももう飛べなかった。怖くて走り続けた。でも必ず元の場所に戻ってしまう。グルグルの堂々巡り…。そこで目覚めた。
個室の中にはパピリオの柔らかなラストが流れていた。優しくて懐かしいパウダリームスクの香りがした。眼前のモニターに寝ぐせ頭の女が映っている。それを見たら少し笑えて、ぽろぽろ涙がこぼれた。
今日、上司に怒鳴られた。でももういい。どんなにやられても「今日も死なない!」って行くしかない。何度も固いサナギになって、いつかはパピリオになってやる。この機能不全の社畜カルーセルを抜けて、ドヤ顔で世界を飛び回るために。
だから今は眠ろう。ここは社畜のコクーン。夢見る繭。見るは儚い胡蝶の夢。
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2021/4/3 13:58:56
最初はそんなに好きじゃなかった。いつの間にか一緒に過ごすようになった。気がついたら、自分にとって大事な友達みたいになっていた。そんな香水がある。フエギア1833のタイースだ。
「ん?セロリの匂い?」
タイースを初めて肌にのせたとき、トップのグリーンを嗅いで「これはないな」と瞬時に思った。それは、以前自分が酷評したラルチザンのゾンカのトップ、薬草っぽいセロリ香に似ていたからだ。
「セロリの匂いを身体につけたいとは思わない。」以前そう書いた記憶がある。野菜のセロリは嫌いじゃない。ただ当時は香水に別のファクターを求めていたんだろう。知性とか華やかさとかロマンティックとか。ところが、オリエンタルやフローラル、シトラスをさんざん追い求めていると、不意に青臭いグリーンノートが恋しくなることが多くなった。
「んー、何か鼻にキュンとくるような強烈なグリーン香がほしい」
そんなとき、考えるより先にタイースを手に取るようになっていった。そしてつけるたびに「おー、やっぱりセロリの匂いがするわ」と安心するのだ。つけたいのか、確認したいのか。自分がどちらなのかは今もわからないけれど。(←変な人)
タイースの名誉のために言っておくと、このグリーンなトップはセロリノートというわけではない。フエギア1833が公開している次のキーノートは次のとおりだ。
ファミリー:フローラル
1:マテの花 2:オスマンサス 3:グリーンティー
フエギア独特の香り展開イメージは、3がトップ、2がミドル、1が最も長く香るハイノートになるので、自分がセロリライクと感じているトップはグリーンティーのようだ。分かると納得がいく。おそらく南米で愛飲されているグリーンマテ茶の清々しい苦味を効かせたトップなのだろう。
そんな香味爽やかなグリーンノートが2分ほどするとフルーティー&クリーミーな花の香りに変わっていく。この変化が劇的で、とても面白い。ここからのフルーティーフローラルへの変化に、他にはないフエギア独特の美しい花の香りを感じる。
このミドルのフローラルは、オスマンサスと表記があるものの、やや塩みがある白い南国フローラル系の香りにも感じられる。それは、ガーデニアやティアレ、フランジパニを思わせるエキゾティックな雰囲気だ。そこにトップのマテ葉のグリーンな残香が混じることで、こんもりと葉を茂らせた高い樹木の様子や咲き乱れた花々を思わせるアコードに仕上がっているように思う。清涼感ある芳香を放つ森の木々、そこから水蒸気と共に蒸散されてゆく新鮮な空気が、もくもくと空へ立ちのぼっていくイメージ。タイースのミドルはそんな広大な森の息づかいを感じさせる。
塩みの効いたセロリの匂いを伴ったエキゾティックな白い花。ミドル〜ラストにかけては、このアコードが続いて収束する。手首につけて香りを個人で楽しんでる分にはよいが、食事時などは香りの強さが邪魔してしまうので、付ける場所は肌が露出していない部分がいい。
いつもながら感心するのは、香り立ちが強く8〜10時間ほども長く続くという点だ。フエギアの香りは濃くて強いところが好きだ。香料は数が少なめでシンプルレシピ傾向、香料じたいの香りがストレートに感じられる作品が多いと思う。その特徴をどう思うかは人によって違うだろう。パルファムが30mlで17600円。最近はオンラインショップでサンプルを販売しているのでそちらを試してみるのもいい。
かつてセロリや薬草湯系のトップを遠ざけた自分が、今は割とこの作品のグリーン香を欲しているから不思議なものだ。
してみると人と同じ。最初は優しそうに思えた人が、実は冷たく厳しい人だったとショックを受けることもあるけれど、最初に「なんだこいつ」と思った人が、意外に優しくてとても好印象になったということもある。タイースは誰にでも好かれる香りではないだろう。けれど、荒々しくも新鮮な空気をためこんだ森のように、そこにいるだけで心がニュートラルになれる。そんな自然の懐の大きさを感じさせる作品だ。
タイースとは、アルゼンチンの都市ブエノスアイレス市内の多くの公園や遊歩道等をデザインした著名な造園家カルロス・タイスへのリスペクトから付けられた名前だ。彼が作った広大な自然公園や植物園は、今も都市に暮らす人々の憩いの場として、また大気汚染が深刻な同市の大気を浄化する「肺」として、市民に愛されているという。
街の喧噪に疲れたとき、広大な森林公園でひと息つきたくなることがある。そんな気分で「何かつけたいな」と思ったとき、手にとることが多いグリーンな香りがある。その1つがタイースだ。そしてつけてまた安心するのだ。
だよな。やっぱりセロリっぽい香りがするよ。
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2022/7/2 13:43:14
タイース1-XXI
タイースをウィキペディアで調べるとカルロス・タイスという造園家に行きついた。
彼はフランスのパリ出身で1889年にアルゼンチンに移り、1934年で生涯を閉じるまでの45年間をこの地で過ごした。
アルゼンチンの主要都市の公園やブエノスアイレス市立植物園(園内に家を作って住んでいた)、観光レクリエーションのための農村施設なども手がけたのち、現在は世界自然遺産となっているイグアス国立公園も整備した。
すげー!!タイスってすげー!!!!
さて香水としてのタイースに目を向けると、ラスト(トニックノート)に配置されているマテフラワーに馴染みがなく色々調べていくとマテ茶の花という事が分かった。
アルゼンチンの方はとにかくマテ茶を愛しているそうで、茶葉をぎゅうぎゅうに詰めたカップに65度くらいのお湯を注ぎ茶こしの様な先端の金属製ストローで飲む。
そしてお茶を出されたら飲み干すのがマナーだという。またマテ茶は愛を伝えるのにも使われる、ハチミツを入れた甘い甘いマテ茶はプロポーズ、冷たいマテ茶は別れを示唆するなど。
とにかくマテ茶は愛されている。
アルゼンチンの景観や環境に大きく貢献したタイスと、マテ茶の花とは大変興味深い。
一吹きするとマンゴーや桃、オレンジや柑橘のミックスジュースに少しミルクを入れたようなまろやかさ。これが比率を変えながらある時は金木犀、ある時は南国フルーツの様に香る。
甘過ぎないのはやはりお茶の渋さが引き締めているからと思う。
この濃厚ながら抜け感もある香りは、さながらフルーツヨーグルトゼリーやパッションフルーツのフルー〇ェの様。
このままで終わるのかと思いきやもうひと展開面白く変化する。
香りとしてはトニックノート(ラスト)に差し掛かったと思われる展開でスズランやインドールの少ないジャスミンの様な香りがしてくるではないか!これがきっとマテの花では無かろうか。
先ほどまでの甘みをスッと爽やかな香りで流してくれた。
これは夏に使いたいフルーティフローラルな香り、気温と湿度が下がるとトップにグリーンティが出てまた別の表情で楽しませてくれるだろう。
トニックノート(ラスト):マテフラワー
ドミナントノート(ミドル):オスマンサス
サブ ドミナントノート(トップ):グリーンティ
ジュリアン・ベデル
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