- Cookieyukiさん
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- 51歳
- 乾燥肌
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2020/5/20 05:08:42
去年ついに自分の誕生日に購入。それにしてもネーミングセンスが凄い。ケーレックスとはガクのこと。花の下の方に付いているアレ。人は花びらは見るけどガクなんて見てないし、ガクのほうが花びらより興味があるなんて人には未だ出会わない。
トップノートの、明日はもう食べられない完熟トロピカルフルーツの香りがたまらない。グアバ、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴーのミックスだ。美味しそうという意味での、パパイヤ、マンゴー独特の感知できるかできないかギリギリの硫黄っぼさがリアル。そこにパキッと折ったばかりの植物の茎のグリーンな匂いとグレープフルーツの爽やかさが加わる。残念ながら2時間ほどしかフルーツ&グリーンは香らないので、私はこのトップが長持ちするように、わざと下着にもつける。
ミドルではちょっとレトロな雰囲気の花々の香り。強いのはマリーゴールドの菊科であることを納得させるハーブ香と、フリージア、鈴蘭の清らかで清潔感溢れるグリーンフローラル。他の花は存在するのはわかるけど完全にミックスされていて嗅ぎ分けできない。
どこかで嗅いだ匂いだと思ったら、80年代に世界的に大流行したボタニカルシャンプー、ティモ◯のよう。現在も販売されているが、香りが昔と同じかどうかはよくわからない。サラサラの液体であるはずの香水が、シャンプーのねっとりした質感を出すのが不思議。シャンプーのような香りの香水は日本で人気のようだけど、多分それはシャンプーの残り香のことだと思う。近くで嗅ぐとケーレックスのシャンプーっぽさは原液の香り。そういうわけで日本でつけるなら鼻から遠いところに1プッシュが最適。
ラストノートは落ち着いたオリスルート、ベチバーとオークモス。サンダルウッドもクレジットされているがとても微か。バニラやムスクのラストは暑い夏には避けたいが、これならむさ苦しくならずにすむ。麻の服に似合いそうな終わり方だ。浴衣ならなおさらいいかも。
朝昼、春夏、オンオフは問わずつけられる。甘すぎないので案外男性でもいけると思う。大好きだけど残念ながら寝香水には決してならない。何度か試してみたが、つけて寝ると妙な焦りが快眠の邪魔をする。
大きな庭のどこかでトロピカルフルーツが果汁を滴らせている。今探して食べなきゃ落下して腐っちゃう!もったいない!と私の心の中に1980年代から住み続けている「もったいないおばけ(死語)」が目を覚ます。テトリス トロピカルフルーツバージョンで次々と容赦なく落下してくる果物相手にもったいないおばけが奮闘。安眠なんて絶対無理。
半袖で外出できるようになるとケーレックスをよくつける。香りそのものも気に入っているけど、友だちの名言を思い出すから。彼女の言葉は私の男性観に限りない影響を与えた。
まだ学生だった頃、仲のいい友人とマンゴーを食べた時の話。
彼女が露天で完熟トロトロのものを誇らしげに買ってきた。タイや台湾に住んでいたことがあるのでトロピカルフルーツの選び方がとても上手。玄関を入って来た瞬間に香りがパァッと広がる。入っていた袋を開けると部屋ごと熱帯のマンゴー畑にトリップしたようだ。
熟しすぎていて皮がうまく剥けないし、包丁で切ろうとすると崩れてしまう。仕方ないので手に持ってかぶりつくことに。ジュースが垂れてもいいように古いTシャツに着替えるほどの念の入れよう。
美味しい!会話することさえ忘れて無我夢中で食べる。気づくと顔も手も果肉と果汁でベチャベチャ。当然Tシャツにも果汁が滴り落ちて黄色い染みになっている。まるで自分で食事ができるようになったばかりの幼児だ。情けない。
私「こんなのオトコに見られたら嫌われるかな?」
友人「バカねえ、これを一緒にやってくれるオトコとくっつくのよ」
そう言い放った彼女は、それを一緒にやってくれそうな男性と結婚した。送られてきた結婚式の写真がツッコミどころ満載。普通、この手の写真は見かけを気にして50%くらいのおすまし笑顔で撮らないか?100%のはちきれそうな全力の笑顔って、まるで完熟フルーツじゃん。
トップノート: グリーンノート、グレープフルーツ、グアバ、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、マンダリン
ミドルノート: リリー オブ ザ バレー、リリー、ジャスミン、ネロリ、マリーゴールド、ローズ、フリージア
ラストノート: ベチバー、サンダルウッド、オリスルート、オークモス
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