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マンダリーノ ディ アマルフィ オード パルファム スプレィ
容量・税込価格:50ml・37,180円発売日:2014/8/1
2017/8/5 01:10:42
イタリアが世界に誇る美しい海岸線の町、アマルフィ。切り立った崖に沿ってアップダウンを繰り返す細長い道を行けば、眼前に美しい地中海のコバルトブルーと南イタリアの太陽を浴びた白い町並がパノラミックに広がる。マンダリーノ・ディ・アマルフィは、そんな美しい南イタリアの風景にインスパイアされたトム・フォードが、2014年に調香師カリス・ベッカーに作らせたオード・パルファムだ。
「アマルフィのマンダリン」、そう名付けられたこの作品は、世界的にヒットしたトム・フォードのプライベート・ブレンド・シリーズの中でも、特に人気の高いネロリ・ポルトフィーノから派生した。同時に発売されたコスタ・アジューラはやや海藻の風味が強いスパイシーな海風だったのに対し、こちらはマンダリンオレンジのしっとり穏やかな香りを思わせる優しい陸風が吹いている。
美しいスケルトンライトブルーのキャップを外して金色のスプレーボタンをプッシュする。するとまず最初にパーンと鼻腔に心地よく広がるのは、わずかなミントの風と穏やかなシトラスミックス。クレジットにはレモンやグレープフルーツとあるが、陽に灼けたマンダリンオレンジの美しい橙色の果皮を思わせる。それほどに酸味がなく、しっとりしたシトラスだ。わずかに効いたハーブは3分後、次第に主張してくるようになる。
3分後、薄かったミントはすぐに消失し、シトラスが丸みを帯びてくると、バジルとシソの葉の香りがよく感じられるようになる。もしかしてプチグレンも入ってるかなと思うほどハーバル。そしてその奥から柔らかな花の香りも漂ってくる。ジャスミンの中でも軽めのフルーティーな調子をもった香料だろう。そしてややゴムっぽい低音をもったネロリのような香り。これらのフローラルとバジルやシソのアロマティックがミックスされて、とても清々しい透明感のあるオレンジ系の香を構成しているような雰囲気だ。そんなミドルが約1時間ほど続く。
ラストはよくわからないまま消失する。特に香りが変化したような気はしない。オレンジの花系の香りにハーブが効いたまま、急速に減衰してゆく。1〜2時間もてばいい方。賦香率ではオード・パルファンだが、トップ系の揮発しやすい香料が多いせいか、アルコールや水の割合の問題か。いずれにせよ、50mlで3万円近い高価なフレグランスだから、費用対効果はいかがなものかと考えてしまう。いつものことながら、トム・フォード・フレグランス評価の難点はそこに集約される。
全体的に、スプレーしたときのトップの印象は比較的よい香りだと思う。わずかに添えられたミントが、美しいクリアボトルの水色と相まって清涼感を醸し出し、そこにブレンドされたハーブとフローラルは、みずみずしいマンダリンの果皮や果汁を思わせる雰囲気をよく表現している。さすがジャドールを作ったベッカーといった印象。30分ほどすると、低音部にゴムっぽい香りやアニマリックな気配を漂わせるものの、とても淡く、消え入りそうに静かで使いやすいタイプだと思う。
この香りも含めて、プライベートブレンドシリーズはその名のとおり、重ね付けを基本として考えられた「素材」な香り。それでもこのマンダリンは、シングルで使用する機会が多い。なぜかははっきりしている。ライトで夏でも使いやすいからだ。ややバス〇リン系なネロリ・ポルトフィーノや海藻&スパイシーなコスタ・アジューラより汎用性が広く、男女ともに扱いやすい香りだと思う。特に夏の高音多湿に付けても邪魔になりにくい。これはかなり大事なファクターだと思う。
アマルフィ海岸は年間何万人もの観光客が訪れる世界遺産だ。その北側にラベッロという高台の町がある。そこはかつて地中海交易で富を得た貴族が屋敷を構えた崖上の町。よく手入れされた美しい庭園や大聖堂、そして遥か眼下に地中海とアマルフィ海岸を見渡せる絶景で注目されているエリアだ。
山上に至る細長い道をバスでゆくと、崖に植えられたレモンやマンダリンがことのほか日に映えて美しい色彩と芳香を放っている。アマルフィと言えばアマルフィレモンとレモン料理が有名だが、レモンと同じくらいよく食され、大切にされているのがマンダリンだという。
ラヴェッロの街の東、高級ホテルの並ぶ通り沿いには、「ピエモンテ王女の展望台」と名付けられた美しい庭園と展望台がある。そこは、季節の花々とともに海岸線のパノラマを楽しめる空に近い場所。展望台には地元でとれた新鮮な柑橘を並べて売っている車も。広大な景色を眺めながらほおばる太陽の色をしたマンダリンの味。
口中にほとばしるオレンジの果汁。地中海のまばゆい日差しの下、その太陽の果物の香りと碧い潮風を深々と吸い込みたい。眼下に絶景を望む天空のテラスで。
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2018/6/8 00:17:12
正直、カチンとくる。もうネロリ・ポルトフィーノ・シリーズは出さないでくれと思う。理由は簡単。買ってしまうから。高いのに、値段相応の香りとも思えないのについ揃えたくなるから。「またセレブ御用達のプライベートビーチの香りかよ!クルーザーでしか出入りできない入り江とか、崖の上にそびえたつ豪奢なオーシャンビューの別荘とか、巨大クルーザーで遊んだ思い出か!」なんて、結構な悪態をつくくせに心は持っていかれてる。はっきり言って羨ましい。そんな超リゾートでのんびりくつろいで、「ああ、ティレニア海の太陽がまぶしいね」なんて言ってみたい。くそう。
すみません。のっけから己の心のダークサイド・ネガティヴがフルスロットルで出てしまいました。
さて、気分を変えて(←ほんとは無理)、トム・フォードから2017年にリリースされたネロリ・ポルトフィーノ・シリーズでは一番新しい香り、ソーレ・ディ・ポジターノを分析してみたい。お値段は?どんな香りか?買う価値は?
値段。50mlボトルで2.5万〜3万前後。高い。いつも言ってるけど絶対高い。重ね付け推薦のシリーズのせいか、シングルノート系のシンプルなオーデパルファムが多いのだが、だからこそ高すぎると感じる気分が否めない。なのに、どうしても欲しくなってしまう。それは自分の場合、スケルトンボトルのデザインや美しさにやられているせいだ。
グリーンやブルー系を基調としたネロリ・ポルトフィーノ・シリーズのスケルトンボトルは、数ある香水の中でも本当に美しく、所有欲をそそるボトル第一位に認定したいほど魅力的だ。
ソーレ・ディ・ポジターノのボトルは、美しいエメラルドグリーンのスケルトン。本当に所有欲を満足させる。「ただ持ってるだけでうれしい」という香水ボトルはこれとシャリマーPくらいのもの。ボトルのスプレーノズルは結構噴射量が多めなので、付けるときは半プッシュでもいいくらい。そんなスクェアなクラシック薬瓶ボトルからスプレーすると。
つけた瞬間、柔らかいレモン、ベルガモットが心地よく香る。爽快なシトラスシャワー。クラシカルなオーデコロンのトップのようで好ましい。すぐさまグリーンでやや甘いネロリ風の香りがふんわりと広がってくる。ビターオレンジの葉の香り、プチグレンだ。スッキリしているのに、ネロリ独特のふくよかさや甘さも伴っていてとても若々しく柔らかい香り。最近トムフォード様のプライヴェート・ブレンドはスパイシーでウッディな物が多かったので、久しぶりに軽やかな作品だと感じるトップ。
3分後、ネロリポルトフィーノの特徴でもある入浴剤っぽいジャスミン香が少し感じられてくる。それでもネロリポルトフィーノよりは、ずっとプチグレンのグリーンな感じが強く出ていて夏向けなイメージ。さらにシソの葉のちょっとした酸味も相まって、キンとした高音の光のような香りになる。マンダリンの果皮の苦みもあるきらめきのネロリ香で、太陽によく当たった白い花やオレンジを思い浮かべる。
そんなさっぱりしたライトでグリーンなシトラス&フローラルが約2時間ほど、静かにたゆたう。なかなかいいネロリ系コロンだと思わず言いたくなる。コロンより持続時間が少し長いのはうれしいし、古典的なものと違ってローズマリーなどのハーブではなく、グリーンノートからビターオレンジの花っぽい香りにスライドしているところがいい。それでも2時間すると、やや渋みのあるホワイトラムの香りのようなベース香が出てきて、変化もする。
よくプライヴェートブレンドはシングルノートだ、みたいな表記を見かけるけれど、それは物によると思う。似た雰囲気のマンダリーノ・ディ・アマルフィは最初から最後までわりとスパイシーマリンが一本調子であるのに対し、こちらはトップ、ミドル、ラストと柔らかく変化する。トップはシトラスミックス、ミドルは清涼感あるグリーンなプチグレンと高音のジャスミン、そしてラストはわずかに渋みがあるモス系でしめくくる。それは、日中ビーチで過ごし、夕方を迎える頃、少し火照った身体から立ち上る灼けた肌の匂いのようなラスト。
イタリア半島の西、アマルフィ海岸のすぐ近くにある断崖絶壁の街ポジターノ。そこは、色とりどりの家々が目もくらむような崖上に密集するダイナミックな景観の地としても有名だ。夏、ハイシーズン。人々はまばゆい太陽の光を身体いっぱいに浴び、眼下に紺碧の地中海を見わたし、思い思いの優雅なバカンスを過ごすという。
ギラギラ照り付けるポジターノの太陽の下、オレンジの樹の木陰で午後のシエスタをむさぼりたい。そしてやっぱり言いたい。「ああ、ティレニア海の太陽がまぶしいね」
ソーレ・ディ・ポジターノ。それは燦々と降り注ぐ地中海の陽射しとビターオレンジの香り。
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[口紅]
税込価格:4,290円発売日:2019/1/1 (2022/11/2追加発売)
2019/3/25 18:55:25
05を購入
プチプラで代用できそうなので、リピートは無しです。
ブルベ冬。私の唇では、色味がインテグレート ボリュームバームリップ BE382 にそっくりです。スリーの方が艶がやや控え目かなという印象です。艶々が好みではないし、かと言ってマットは年齢的に老けてみえるので、このくらいの艶感はちょうど良いです。ただ、謳い文句とは違い、皺が強調されます。色味のせいかもしれませんが、あれ、私の唇こんなにシワシワじゃないんだけど?!とびっくりしました。インテグレートの方が皺が目立たないように感じました。
使用感は好きです。乾燥しづらく、落とした後もしっとり。
私の場合、口紅は合わないものが多く、すぐに唇の皮がパリパリになり、めくれ上がってくるものが多いのですが、これはそれがありません。乾燥が酷く、塗る前から皮がめくれている時は、こちらをリップクリームを塗った後に塗っても、皮にひっかかり、そこに溜まるので、まあ汚い見た目ですね。コンディションが完全に良い時しか使えません。
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2019/3/27 21:13:14
20ベージュ使用。これまでRMKやTHREEのリキッド、クリームファンデを使用してきましたが、朝のメイク時間を短縮させたく手が汚れないパウダーファンデを探していたところこちらに出会いました。パウダーの粉っぽさやマット感が苦手でしたが、こちらはつけてしばらくすると顔の油分となじんで綺麗にフィットしてくれます。パウダーファンデの仕上がりとは思えないツヤも出ます。
色選びは少し悩みましたね、、普段は標準か一つ明るめの色なので10ベージュやベージュロゼも良かったです。ただ白浮きが苦手なので、これからの季節顔以外も多少は日焼けすることを考えると20かな、というところです。10ベージュはナチュラルなハイライトとしても使えそうなので、また余裕ができたら買ってみたいです。
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2012/3/18 16:46:12
←追記←
私はオレンジが掛かった暗めの茶色から染めました!
あと、放置時間はいつも説明書きをスルーして…
髪の状態みて置いています。
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コツさえ掴めば初心者でもむらなく綺麗に染まる、髪の傷みも少なくて良い!
辛いとこ=取扱店、取り扱う色が少ない
取り寄せてもらえますけど面倒です。
もう何十箱もお世話になっています。
パッケージ通りの色になるのが難しいのは、
セルフカラーなので仕方ないと思っていました…
しかし今回、いつも1箱で毛先は染めず放置でいいやーとズボラにしていた
私ですが、鎖骨下のセミロングまで伸びていたのでクラッシーブラウンを2箱たっぷり使用。
『本当に、本当のクラッシーブラウンになった・・・・!』と感動です…良いお色。
★放置時間
冬だったので、暖めつつ一時間30分程放置(塗り時間含め)→お風呂で熱めのお湯を少量含ませて乳化させ、全体に揉みこみ10分程放置して、洗い流し、付属のトリートメント+ブロー
『本当に、本当のクラッシーブラウンになった・・・・!』(大事なことなので2回)
赤みが出るのが嫌で仕方ない時だったのでとにかく嬉しかったです。
友人に外国人さんみたい〜ってゆわれました。
緑は赤みを打ち消すので元の色との相性がよかったのかも。リピします。
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