

























2025/1/12 11:40:49
香水帝国ゲランが贈る、新型・最高級の桃の香り。
ゲランの「ペッシュ ミラージュ」は、2025年に発売されたフルーティ・レザー系の香りで、伝統と革新を融合させた香水だ。調香師デルフィーヌ・ジェルクが手掛けたこのEDPは、ブランドの最高級ライン「ラール エ ラ マティエール」に新たな果実の息吹を吹き込んでいる。ピーチを主役に据え、合成分子「メルバトン」を初めて使用し果肉のジューシーさを再現。さらに、レザーやアンバーの深みを加えることで、エレガンスと官能性が絶妙に調和した香りに仕上げている。
思えば1919年、ゲランの三代目調香師ジャック・ゲランは、シプレのアコードにピーチのフルーティーな香りを加えることで、伝説の名香ミツコを生み出した。そして100年余の時を超えた今、デルフィーヌ女史は最新のピーチ香料を用いて、ジャックの偉業へのオマージュを形にする、という偉業に挑戦した。
では、ペッシュ ミラージュとはどんな香りなのか?
ペッシュ ミラージュをスプレーする。するとまず感じられるのは、とても洋酒ライクなトップ。香料が複層的に香るのでこの開幕は意外だ。「桃とレザー」という取り合わせを前知識としてもっていると肩透かしをくうトップ。それは高級感のあるなめらかな茶色のレザー香に、アンバーの樹脂感、サンダルウッドの軽やかな木の香が一体となって、思ったよりクラシカルなイントロだ。
このトップは「さすがラールエラ」と唸るような、香料どうしの美しいミルフィーユが味わえて面白い。好きか嫌いかは別として、ベース香料が重なり合い、ふわりと1つにまとまって出てくる多層感は、デルフィーヌ女子もかなりゲランのクラシカルラインを勉強してきたなと実感する。
蛇足ながら、ペッシュ ミラージュのトップ香料には、ピーチやサフラン、ブラックカラントがクレジットされているが、肌感としてこれらよりもベース香料が先に出ている感じが強い。最初に感じられるレザー&アンバーは5分もすると影を潜めていく。そしてそこからがこの香水の真骨頂。
高級なレザー、鼻ツンの辛味をもったアンバーの風が過ぎ去ると、いよいよピーチの香りがその姿を現してくる。まるで砂漠の蜃気楼のように、徐々にその姿を浮かび上がらせてくる。このピーチ香が確かにいい。どれくらいいいかと言うと、香水嫌いな家人が「あ、なんかいい香りがする」と鼻をクンクンさせたぐらいよいらしい。(←珍しい)
それはまさにピーチの甘さ、ふくよかさ、みずみずしさ、それらを併せもった香りだ。ゲランによると「環境や人体への負荷を抑えるグリーンケミストリーによって製造された」とあるが、これはもう天然の桃の香りといってもいいくらいのピーチ香が広がってくる。
同時に低音部には、わずかにオスマンサスのフルーティ&レザー調のアクセントが感じられる。そこで人によっては、このミドルのピーチ香で酸味を感じる人、苦みを感じる人もいるかもしれない。それはおそらくピーチ香と似た成分で低音部をけん引しているこのオスマンサスを感じるからだろう。
そしてこのピーチ&オスマンサスが柔らかく3〜4時間ほど続いてドライダウン。ラストまでピーチが長く続く。フルーツ香がこれだけ優しく続くのは、かつてなかったことだ。ケミストリーの進歩を感じざるをえない。
ミツコの場合は、全体が渋めのシプレで、そののトップに柔らかなピーチアルデヒドが一瞬現れて消える構成だが、この香水は真逆だ。渋めのレザーアコードが最初に出て。その後にふんわり桃の香りが長続きする展開。これはジャックが生きていたら本当に驚いただろう。そういう意味でこのゲランの最新桃香水は、ミツコの展開の逆をいく美味しそうなピーチ香水になっている。
とはいえ価格は全く美味しくない。現状100mlボトルのみで価格が49500円。確かに最高級ラインだし最新香料も使っているが、価格についてはどんどん上がってきている。庶民は買うなと言われればそこで終わるが。さらに乱発しすぎの感はある。アクア荒れゴリア並にポンポン出しては廃番も多い。この売り方は、かつてのラールエラの希少性を知る人なら「なんだかな」と感じる方もいるのでは。
ペッシュ ミラージュ。桃の蜃気楼という名の香り。この香りは、一面に広がるオアシスの桃畑からどこまでも広がる砂漠を見渡すような、幻想的な風景を思い起こさせる。テラスのテーブルに置かれた摘んだばかりの桃。その奥には黄金色に輝く砂丘が広がり、遠くには青い水面のミラージュが揺れている。この物語性豊かな香水は、一滴纏うだけで非日常的な世界へと誘ってくれるに十分な、美しい魅力をもっている。
砂漠の蜃気楼。桃の葉の木陰。のどを潤す 極上の水蜜桃の香り。
[美容液]
容量・税込価格:10回分・3,520円 / 50回分・16,500円発売日:-
2013/2/13 23:23:38
昨年サンプルを頂いたのを思いだし、使ったら良かったので現品を購入しに行きました。
昨年のサンプルしか使ったことがなかったので、成分を尋ねたところ、全く同じです!と言われました。
が、自宅に帰ってサンプルと購入した商品の成分表示を見比べると、配合順や、オイルの種類も若干記載が違いました。
安いオイルではないし、あらかじめ買おうとしているのが分かったからか、試しに付けて下さることもなく、しまいには、私がサンプルで昨年頂いたものとは成分配合まで変わっているという、非常に残念な気持ちになりました。
そして、他の方もかかれていますが、カウンターに立たれているスタッフの方の知識の薄さと、決して感じが良いとは思えない接客に本当にがっかりです。
ちなみに新宿高島屋で先日買いました。
オイル自体は可もなく、不可もなくですが、もうこのカウンターでリピートする事はまずないでしょう。
こだわった成分を掲げているだけに、こちらのブランドを選ぶ人も、それなりに成分を気にして選ばれる方が多いと思います。
表記が違うのに、自信満々で返答するのもどうかと思いますし、商品が良いだけに、こんな接客では、もったいないです。
以前は横浜のカウンターで他の商品を購入しましたが、とても感じがよく、新宿店さんにがっかりです。
商品を含め、総じての評価にさせて頂きます。
オイルだけでは☆4です。
オイル自体はサラッとしていて肌馴染みが良いですが、変化や大きな効果はまだあまり感じていません。
生活の木のオリーブスクワランオイルと効果はあまり変わらない気がしますが、せっかくなので、一箱使いたいと思います。
2021/12/15 17:25:30
No,2 ヘルシーグロウプランパー
@コスメで世界最速予約ということで、先行予約で買ってみました。
色は現物を確認できなくても確実に失敗しない2番の透明にしました。
これは私の確認不足だったので自業自得ですが、「韓国製」でした。
まさかヴォリュプテシリーズが韓国製だったことなんてあったっけ??
と思って、結構動揺しています。
手元ですぐ確認できるヴォリュプテシリーズを見たところ、
・ヴォリュプテ シャイン(一番定番の物)→フランス製
・ヴォリュプテ ティントインバーム(中央に唇マークがある)→フランス製
・ヴォリュプテ プランプインカラー(中央に黒ハートがある)→フランス製
・ヴォリュプテ ロックシャイン(中央に星マークがある)→フランス製
で、サンローランらしくちゃんとフランス製だったのに、なぜ今回だけいきなり韓国製なのか。
いつもフランス製だからと、当然フランス製だと思っていた私が愚かでした。
どんなにいい商品でも騙されたような気がして、その時点で星ゼロです。
匂いはいつものマンゴーにミントフレーバーが混ざった少しスーッとする香りです。
柔らかく体温で溶けていくようにスルスルと塗れます。あっという間になくなりそう。
透明なので色はなし。地の唇の色にツヤがかかります。
懐かしい透明グロスブームの頃を思い出します。
ちゅるんとした唇になってかわいいです。
下地でもいいし、他のリップカラーの上からグロスのように重ね使いでもかわいいと思います。
ケア効果も謳っているのでリップクリーム代わりにもなると思います。
これだけを塗った仕上がりの感じは、メイクに興味を持ち出したローティーンの女の子でも違和感なく使えそうで、それこそ対象年齢に老若男女問わない感じです。
(私が親なら正直この商品をローティーンの子には使わせたくないけど,
あくまで仕上がりイメージとしてはそういう感じです。)
コロナ禍だしマスク生活はまだしばらく続くだろうし、いずれにせよリップメイクはまだ我慢が続きそうと見込んで透明にしました。
もう2年もリップメイクを我慢してて、「もう限界!!」って時に、
「ヴォリュプテの新作だから」、
「この手のマスクに付く付かないを気にせず使えて気分が上がる高級透明リップが欲しかったから」
と、飛びついたんですけどね。
だけど韓国製なので、匂いも含め気持ち悪くなりました。
これは私の価値観なので賛否両論あるのは承知の上ですが、正直韓国の衛生面を信用していません。
なので、韓国製を避けています。
ましてや顔、唇なんて口の中や粘膜に直接触れていくものなら尚更避けています。
それなのに今回、大好きなヴォリュプテでいきなり韓国製になってしまって、自分にもサンローランにもショックを受けいます。
せっかく買ったのに、使えないかもしれない。
世界最速で新発売の言葉に踊らされた私がバカだったと、
痛いですが約5,000円を勉強代として払ったと思うことにします。
(購入は一本だけにしたのがせめてもの救い)
韓国製が平気な方にはいいと思います。
今後、サンローランのリップアイテムも気を付けて買う買わないの判断をしていく必要がありますね。
以下追記
入浴前に唇(リップアイテムはこれのみ塗っていた)を含めたフルメイクをオイルクレンジングしました。
他のヴォリュプテは落ちやすいからオイルクレンジングで十分だったので、そのままオイルクレンジングで同時に口元も馴染ませました。
だけど入浴中でも唇表面がぬるついてました。
バーム特有の油膜感。
こういう時に韓国製だというだけで「ああちゃんと落ちてないんだ、有害な気がする」と思ってしまいます。
フランス製なら「ケア成分が浸透してるのかな」と思えますが。
おまけにお風呂上がりのスキンケア時に鏡を見たら、唇が荒れていました。
プランプと言えば聞こえはいいが、完全に腫れているし表面がプツプツ水疱ができそうな雰囲気で慌てて抗アレルギー薬を服用しました。
サンローランのリップアイテムで荒れたことはなかったので、すごく残念です。
プラシーボ効果かもしれないですね。人の思い込むことによる作用ってすごいんですね。
皮肉なことにこんな形で実感するとは。
そうなると急にツヤ感も一昔前のままで技術機能の進化も感じないし、パケのYSLマークも何故突然90度傾いてるんだろ?ダサいなって思うようになりました。
この年齢だとデパコス関係なくメイクの流行もそろそろ2週目以降になるので、途端に陳腐に感じました。
これならカウンターで見て吟味して他ブランドから似た商品を買えばよかったです。
もう二度と使えません。
Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)からのお知らせがあります
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・20,350円 / 100ml・28,270円発売日:2013/10/18 (2022/12/26追加発売)
2014/12/31 22:21:13
「愛の経験は、知らなければなくても済ませられるが、一度知ってしまうと、以後それなしでは生きてゆけない」作家である稲垣足穂は、こんな言葉を遺している。
彼のエッセイ「A感覚とV感覚」などに見られるエロティシズムは、一元的エロス論と評されたが、ジョー・マローンの香りは、「フレッシュ」「ウォーム」という要素から成る二元論のエロス(自己愛)だ。
通常ジョー・マローンの二元論的なエロスは、香りをコンバイニングすることにより、「フレッシュ」か「ウォーム」のどちらかに傾く。しかし、調香師クリスティン・ナジェルとのコラボで生まれたコロン・インテンスシリーズは、1本の中でフレッシュとウォームが相克し合っているように思う。
このウード&ベルガモットに関しては、ウード:ベルガモットの比率は、9:1ぐらいで、明らかにウッディの香りが強く主張しているように思う。ベルガモットやレモン系のフレッシュ・シトラスは、ウッディの香りの周りを皮膜のようにおおっている程度かと。
立ち上がり。
レモンやベルガモット系の爽やかな、けれどとても軽い酸味が広がる下で、すっきりしたハニーのような甘みが感じられる。そして、そのすっきりした感じは、かん高い木の香りを含んでいる様子だ。これがウードの香り?そう思って調べる。そして愕然とする。
ウードとは、あってなきがごとき幻の香り。希少な木から樹脂が染み出し、それが付着したまま朽ちて崩れ落ち、泥土の中で何十年もうずもれたことで、土中のバクテリアによって変質して化石化し、芳香を帯びたものを言うようだ。これにより、本来比重が軽く水に浮くはずの木片は、樹脂の付着と木質の変化により、水中に入れても沈むほどの比重となる。これがウードの日本語である「沈香(じんこう)」、沈水香木だ。
香木といえば、サンダルウッド(白檀)はよく知られている。白檀はそれだけでも芳香を感じられるが、この沈香は、熱を加えることで初めて得も言われぬ芳香が漂うという。香炉を用いて一定の作法のもとに行う香道。そこで扱われる最高の香木が沈香であり、さらにその沈香の中でも、ベトナムのごく一部でしか産出されない最高峰の香木(樹脂)を「伽羅(きゃら)」というのだそうだ。調べたら、たった1gの伽羅の木片で2万円以上もするらしい。まさに純金に勝るとも劣らない価値。おそるべし、伽羅。←単に線香の種類だと思ってたし。
ミドル。
つけて5分もしないうちに、香りはすっかり、ウッディ香一色となる印象。だが、このすっきり感。優しい甘さ、そしてほのかな酸味、墨の香りのようなややスモーキーなコク。これらは気持ちを落ち着け、そしておだやかな集中力を授けてくれるようだ。ジョー・マローンの他のコロン同様、全体に透明感のある淡い香り方ではあるが、こんなに表情豊かで優しいウッディ香は珍しい。
それもそのはず。香道の資料によると、昔の日本人は、この沈香の香りに5つの味、甘さ、辛さ、苦さ、潮はゆさ、酸っぱさがあると見立てたようだ。これを五味という。つまり、この希少なウードを再現した香りは、この五味をバランスよく含ませることで、馥郁たる表情を見せているのだろう。
ラストは早い。ジョー・マローンだから。タイムリミットが1時間前後。そして、このあたりになると、当然シトラスのベールは感じられず、五味あふれるウッディな香りに、シダーっぽい清涼感を少し感じながら減衰する。全体にトップからラストまで大きな変化は感じられず、木の蜜のような優しい甘みと酸味、そして固い木の枝のような香り、墨のような深い落ち着いたベース。これらが混然一体となって静かに展開する印象。
値段は高い。そういう意味でバシャバシャ使える庶民の香りではない。自分はハンカチにプッシュして、スーツのポケットに入れて楽しむことの方が多い。ストレスを感じたとき、ハンカチを口元にもっていくだけで穏やかなウッディ香に癒され、心を落ち着けることができる。ハンカチだと、この淡い香りももちがよく、ずっと長く楽しめていい。
テーマとしては中東のインセンス、ということだが、自分はなぜか、山あいの武家の庵を思い浮かべる。いろり端の木のはじける香り。黒ずんだ天井にしみついた木々の油の香り、そして、焚きしめたお香と書棚の紙の香り。まるで小説「蜩の記」の舞台のような。
心落ち着く「大和」の原風景を思い浮かべると、「香りは、神仏の食べ物」という言葉が心によぎる。そして、稲垣足穂の言葉にそっとつたない思いが重なる。
「美しい香りを身にまとうことは、愛の経験に似ている。それを知らずとも生きていくことはできるが、一度知ってしまうと、以後それなしでは生きていけない」
自己紹介はまだ設定されていません