2022/3/8 00:20:06
率直な感想は…
「あれ?この匂い前にも嗅いだことがある」でした。
とは言っても、遠い記憶の中で脳裏の邂逅を巡る旅は丸で霧の回廊を手探りで歩くほどにたどたどしく釈然としない。
他の方のレビューを読むとタスカン、レザーチック、アイリスの馥郁とか云々…
私がしみじみと脈動打つ手首の体温に乗せて嗅いだ時、それはにび色に霞むヨーロッパの華やかな景色では無くオリエンタルの晩夏のそれでした。
夏の湿気、濡れた南風に暮れ行く西日、
傾いた向日葵の花から漏れる種の香ばしさに、日照りに焼けた土や生き物の生命力、夏草の瑞々しさを感じるのです。
この直感は、今や廃盤と成ったトムフォードのプラムジャポネに非常に近いまとまりだと言う回想が遠い記憶の果てに去来しました。
あれほどには梅花の強いパッションも余韻もありませんが、不思議と不埒なネーミングとは違い奥ゆかしい甘さと香炉から昇る伽羅香、和の赴きが感じられるのは不思議な魅力を持つパフュームです。
男女で考えれば、黒髪で休日やお呼ばれにお着物を好まれる女性や和の赴きを嗜む殿方にお薦めしたいと思います。
あくまで個人の感想と前置きした上ですが、あまり賑やかな夜の景色に馴染む香りでは無く、温い湿気に脈打つオトナの余韻を楽しませる馨りだと感じました。
悪く言えば玄人向きのパフュームで、服装や髪色、主張に制約の多い立場の方には好まれない、酸いも甘いも知り時間もお金もある程度、自由な生き方をされている方に好まれる雰囲気なのかも知れません。
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