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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:- (生産終了)発売日:-
2022/2/13 14:38:14
2006年頃、ブラック&ベージュコレクション(50ml)の限定品として国内販売された時に購入しました。
なかなかにレビューが難しい香りで、正直言って仲良くなれるまでに少し時間もかかったのですが、トップの「うわっっタバコ!すご!!」みたいなビックリに慣れてくると(笑)、全体に、香りに独特の透け感というか抜け感がある事に気づき、案外使いやすい香りになるかもしれません。
フュムリテュルクも「タバコ&ハニー」のカテゴリーに入ると思いますが、人気の高いシェルギーと簡単に比較してみようと思います。タバコ感はシェルギーよりかなり高いのですが、甘みは控え目です。フローラルやアニマルの要素は私の肌では感じられませんでした。
<タバコ感>
シェルギー
→干し草の香りの中に少しタバコも混ざっている感じ
フュムリテュルク
→タバコの葉の香りそのものと思われるけど「透けて」いて、トップからラストまで続く
<甘み>
シェルギー
→スパイス等の溶け込んだ複雑で粘度が高いハニーの甘み、最初から甘い
フュムリテュルク
→あっさりした甘みが3時間位後に現れ、その後温かな甘みへ
<透け感/抜け感>
シェルギー
→透けているとは言い難い、圧のある香り
フュムリテュルク
→確かに「水」を通した煙のような、抜け感のある香り
グラットシエルのシリーズに入り、100ml35000円超という心理的にもハードルの高い商品となってしまいました。試す事も簡単ではないかもしれませんが、機会があれば手に取ってみて欲しい香りです。少し根気よく付き合ってみると、良さがわかってくると思います。
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2021/12/3 23:44:52
悪魔の寝床の香り。
饐えた酸味とスパイスのオーバーフロー。
酸味が「饐えている」。
「とても快い +5」「どちらでもない 0」「とても不快 -5」
その酸味を数字で表せ、と言われたら、すみませんが -2 付けてしまいそう。
毎夜よろしくない事を働いて朝方城に戻りお風呂もシャワーもなしで寝床に入る悪魔。
もちろんシーツ交換なんてしない。
そこかしこに、飲みかけのスパイスを入れた酒のグラス、齧った果物の皿。
夏の日、目の前に「昨夜くたびれ果ててお風呂もシャワーもしなかった人」がいる。
その人の事を何とも思っていなかったら「う」だけですが
もしその人が何年も恋焦がれてた相手だったら、
匂いに理性が飛びそうになるのを堪えなきゃいけないかもしれません。
悪魔に魅入られた人は、この香りがたまらなく好もしいものになる。
そういう倒錯めいた想像をしてしまう香りです。
私はそんな境地にはまだまだ届いていませんが…
(小分け入手分の感想です)
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税込価格:- (生産終了)発売日:-
2021/12/3 21:45:46
小分け入手分の感想です。
よく言われるように、ラハトルクームに似ています。
チェリー&アーモンドなトップの圧が強めな所。
ですがルゥーブは、
ラハトルクームの結構な押しの強さと比べると
圧は3分の1位に柔らかくなっていて
着けて30分もすると優しいパウダリーな香りに落ち着くので
着けやすくアレンジし包容力も湛えたラハトルクームと言えるのかもしれません。
グラットシエルの一員となった(なってしまった)今、
50ml・1万円と少しだった頃と比べるとやりきれなさが…
ラハトルクームは最後までチェリー感強くてちょっと自分向きじゃないけど
こちらならイケる!という人が多そうなのにな、と思います。
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2021/5/8 15:06:07
フェミニテデュボワには4つのバージョン違いがあります。
このボワエフリュイと、ボワオリエンタル、ボワドゥヴィオレット、ボワエムスクで、それぞれ名前の通りフェミニテデュボワを土台にアレンジを加えた物で、基本的には釣鐘型のボトルでパレロワイヤル店でのみの販売でした。
この4つ全てかどうかわからないのですが、リニューアル前の四角ボトル版で販売された事があるようで、私の手持ちのボワエフリュイは四角ボトルです。資生堂版フェミニテデュボアのEDTとパルファンがあるのですが、経年で香りが薄くなってしまい寂しかった所、ヨーロッパのオンラインストアで見つけて購入したものです。
ボワエフリュイは、プラム等のドライフルーツの甘みがオリジナルのフェミニテより強調された香りになっていて、同時に本家フェミニテの深い森の香りも損なわれていません。私はボワエフリュイ以外のアレンジ版を液では試したことがありませんが、少なくともボワエフリュイは本家フェミニテが好きな人に受け入れられやすい、とても良いアレンジバージョンだと思います。
セルジュルタンスのフレグランスは、2000年代半ば頃までは世界中の人気が最高潮だったように思います。その後「こういう香りをルタンスが出すの?」と首を傾げてしまう新発売が続き、ファンがそれまで感じていた魔力のようなものが失われた時期が長かった事は確かではないでしょうか。
そのテコ入れが先般の大リニューアルだったのではないかと… 以前は、パレロワイヤル限定版(75mlの釣鐘型ボトル)と、普及版のような役割だったであろう四角ボトル(50ml)、この2種類だったものがリニューアルで出来た複数の新しいラインの中で大幅にシャッフルされました。
旧四角ボトル版だった香りは複数のラインに分散されてしまい、リニューアル後はパレロワイヤル店限定になってしまったり、「グラットシエル」シリーズに移行して容量2倍だけど価格は3倍以上になったりと、白けた気分になった方もいらっしゃるかと思います。
ヨーロッパのセルジュルタンス公式サイトでは、釣鐘ボトルも通販され税込み190ユーロが、ニュースレターで度々20%オフ(!)の連絡が来ます。日本には発送してくれないので見るだけですが、20%オフならおよそ2万円。
リニューアルでパレロワイヤル店限定からグラットシエルに入って購入可能になった香りが複数あり、それを喜ぶべきなんでしょうが割高だし、ラ・ミールやローズドニュイ等初期からのラインナップで未だ釣鐘ボトルのみの物もあります。何より釣鐘ボトルは美しい… 正規ルートで日本でも釣鐘ボトルを購入可能になる日を待ち望む日本ファンは多いと思いますよ、資生堂さん。。
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2021/5/6 17:17:03
TDCからセールのお知らせが来て、ブラインド注文。
ノートを見てこれは好きではないかと思い切ったのですが大成功でした。
スプレーした瞬間、バイオレットリーフの香りに包まれます。まるで誂えたようにサイズのぴったりな、スミレ色の薄くなめらかなスウェードの手袋を嵌めて、その手で自分の両頬をはさんでいるような感覚になります。手袋を嵌めた手、それで触っている頬、両方の感覚があるようで艶めかしいほど。
このまま眠気を誘うような薄むらさきの世界で行くのかと思いきや、少しするとマンダリンとバジルの青く爽やかな酸味が現れ、一気に世界が明るみました。
この酸味はシトラスの酸味よりもっと複雑で、何だろうと思ったらトップにクレジットされているシャンパーニュノートのようです。「シャンパンの中に沈めたマンダリンとバジル」の香りがもう凄く良いのでこの部分を楽しんでいると、トップとは毛色の異なるパウダリーがだんだん表面に出てくるのですが、ここでも「シャンパンかけマンダリン」が残っていて、香りに生き生きとした雰囲気を与え続けています。
さて… 疑問は、オスマンサスはどこ? 笑
私の肌ではフローラルの部分はあまり感じられませんでした。これは気候等で変わる可能性ありますので今後の楽しみにしようかと。バイオレット・イリス・ミモザ等とミドルではパウダリー戦士が一気に攻めてきそうですがあくまで柔らかく、「Theお化粧感」にはなりません。そしてベースのバニラやムスクもあまり感じられないまま、香りにそれほど重み甘みがでないままで、ゆっくり消えていきました。
I miss Violet はTDCによると「フローラルレザリー」と称されていて、その「レザー」とはパウダリーで滑らかな香りのブレンドで表す、スウェードでありヌバックらしいです。
ですが私にとっては「スミレシャンパンマンダリン・パウダリー」と言いたい、主張は強くありませんがエレガントで心地良い、リラックスできる香りです。ブラインド買いでこれほど成功したのも珍しく、TDCフルボトル1本目として嬉しい出会いでした。
トップ:バイオレットリーフ ベトナム産バジル、マンダリン、アンブレットシード、シャンパーニュ、ナツメグ
ハート:オスマンサス、バイオレット、イリス、ミモザ、シクラメン、オゾンノート
ベース:レザー、マホガニー、バニラ、ムスク、グレイアンバー
*余談ですが fragrantica ではingredientsの部分やレビューの中でも、シャンパーニュをチャンパカとされていたりしますね…
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