2009/11/23 03:48:02
「ゴメン、他に好きな人が出来たんだ」
突然言われた、お別れの言葉。
「ううん、いいの。私もそろそろ飽きてたトコロ」
見栄張って、振られたんじゃないよって。
にっこり笑ってバイバイした。
背を向けて、一歩、二歩、左に角を曲がってから走った。
誰にも見られない所まで、急げ、急げ。
知らずに家に帰ってたみたいだ。
鍵を開けてドアに飛び込んで、ベッドにダイブした。
そして、泣いた。たくさん泣いた。
私は本当は弱いから。
どれくらい泣いただろう?
涙も枯れたころ起き上がり、おもむろにドレッサーの手鏡を手に取る。
そういえば彼からのプレゼントだった・・・
『これだけ可愛い鏡なら、お前の顔も少しは可愛く映るだろ』
悪戯っぽく言った顔を思い出して、また泣きそうになった。
ぴかぴかシルバーにきらきらストーン、それから真ん中の大きなダイアモンドをじっと見つめる。
持ち手をくるりと反転させ、顔を映す。
目を真っ赤にした、振られたばかりの女の子が映っている。
今はまだ、笑えないけれど。
いつもよりは可愛く映してくれてるのかな。
*end*
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クナイプ バスソルト オレンジ・リンデンバウム<菩提樹>の香り
[入浴剤]
容量・税込価格:50g・176円 / 850g・2,640円発売日:1985年 (2024/3/6追加発売)
2009/11/15 23:40:35
寒い!が口癖になってきたこの頃は、あの香りを思い出す。
ほんのりみかん色に染まったバスタブに身を沈める。
冷え切った身体を優しく包む。
お湯に浸かったまま目を閉じると、鼻をくすぐるのは柑橘の香り。
ああ!ずっとこのままここにいたい・・・なんて思う。
もちろんそうはいかない。
だけどおやすみの時まで暖かさを忘れさせないでいてくれるから大丈夫。
リンデンバウムが菩提樹のことだなんて初めて知った。
普段はハーブだとかアロマオイルだとかはあんまり使わないし。
ぴゅうう!秋風?冬風?
どっちでもいいや、とにかく寒い、早く家に帰って、それで・・・・・
今日もあの、みかん色にあっためてもらおう。
*end*
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2005/10/12 20:35:32
くせ毛なしのストレートヘアに、ボルドーの秋色メイク。
ブラウンのワンピースに袖を通す前にさっと、けれどたっぷり、全身に擦り込む。
手早く塗れるのは、ジェルタイプの特権ね。
景色が青から赤に秋めいても、銀化粧をし始めても、日焼け止めは一年中欠かせない。
いつだって、彼の好きな白肌でいたいからね。
だけど彼に触れられて違和感があるものなんて、わたしにはいらないの。
べたべたしたり、白くなったり、皮膜感があったりね。
毎日使うんだもの、そんなの嫌じゃない。
ほら、触ってみてよ。
「今日も肌、きれいだね」
あたり前でしょう?
無敵の白肌、ここにあり!
*end*
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2005/9/19 14:40:15
眉って、結構ひとの印象を左右するよね。
例えば、ほら。
下がり気味で、ぼやっとしたゴールドブラウンのあのひと。
なんだか愛想笑いで、頼りない感じ。
物凄く鋭くて、きっとした濃いブラックのあのひと。
怒ってるみたいで、ちょっと近寄りがたいかも。
ちなみに僕の彼女は、程よい弓形のアッシュブラウン。
形はしっかりあるけれど、色は薄め。
眉頭ふんわり、終わりはすっ、とひく。
意思が強くて、けれどとても優しいんだ。
僕はメイクアップアーティストでも何でもないけれど。
彼女の眉が一番好きだな。
彼女だからって贔屓目に見てるって?
そうかもしれないね。
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