2016/6/5 12:45:00
初めての海外、季節は秋、少し肌寒くなってきた。
僕はジャケットを着ていた。N.ハリウッドのテーラードジャケットだ。
初めてスーツ以外でジャケットを着てみた。なんだか慣れない。
ホテルのドレスコードに合わせて買ったものだが、誰かに借りたって感じだ。
それに、ちょっぴり高い、だいぶ背伸びした感じだ。
「良いジャケット買ったんだしさ、他にもいろいろイメチェンしてみようよ」
一緒に来た彼女が言う。旅先で財布の紐は緩みきっていて、たくさん服や靴を買った。
でも何かが足りない、それはなんだ。
彼女が「エルメス行きたい。日本で買うより安いし!」という。
エルメスなんて今まで縁もゆかりもなかった。ただ高いだけで、お金持ちが行くところだ。
でも、足りないものが見つかる気がした。僕たちはブティックへ足を踏み込んだ。
パッと目につくのはスカーフ、アクセサリー
かっこいいなと思ったブレスレットは、普段つけてる時計の10倍の値だ。とても手が届かない。
そう思って少し店内を回ってみたら、瓶が並んでる棚がある、香水か。
いろいろおすすめを聞く、何かしっくりこない感じ
そして4本目、ただの瓶ではなく、持ち運びができる入れ物に入っている香水らしい。
名は “Voyage d`Hermes”
エルメスの航海、航海ってことは旅か、旅先で旅って名の香水を買うって洒落が効いてる。一人でくすっと笑う。
「つけてみられますか?」
右手首にスプレーしてもらって、左の手首にこすりつける。そして首へ
爽やか。でも若い爽やかさじゃない。大人な爽やかさ。
どこか、カレーを思い出す。でもレモンは効いている。
店を出た時、僕の手にはオレンジの紙袋が握られていた。思ってたより高くなかった。今の僕には、きっとこれが一番似合う。
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2016/6/5 12:06:14
シャワーを浴びる。これが毎朝のルーティーン。
同僚のちょっと気になるロングヘアの女の子、小耳に挟んだ「石鹸の匂いが一番好き」
俺はボディーソープの類は使わない。ものすごく嫌いだ。
自分の汚れを落とす代償に、自分らしさまでも落としてしまってる気がする。
“非常に自然でありながらも誘惑的な魅力、余韻が長く続くフレグランス。リッチでアンバーの香りはクリーンな印象・バーバー(床屋)の石鹸を思い起こすフレッシュな印象・そして典型的なフゼアの香りの間でゆらめき続け、それらのデュエットが織り成すコントラストと共に立ちのぼってゆきます。”
クリーニングから戻ってきたばかりの真っ白なシャツを着る前に、脇腹に左右1プッシュづつ。
柑橘系とお花とちょっとだけスパイス、そして隠し味にレザーの渋み。
この香りは清潔感だけじゃないぜ。今日は男らしくあの子をデートに誘って見るんだ。
だから、背中を押してくれ、Prada Amber Pour Homme
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