2012/3/27 20:27:08
!注意!
最近再び出回る様になった再販分にはニス加工のしてあるものが混ざって居ます。ニスが掛かって居るかのテスト方法は、一滴水を垂らし、浸透すればニス加工なし、水を弾けばニス加工ありです。
木櫛は水に弱い為、テストの際はくれぐれも水に漬け込む様な真似はしない事。使い始めてからも、油が十分に染み込ませてあればある程度の水は弾きますがお風呂上りにすぐ使用するのはおすすめ出来ません。歯が歪みます。
ニス加工があれば、油に漬け込むのは表面をやすりで削ってからにして下さい。おすすめの削り方は、200番紙やすりで全体を磨き、1500番以上のスポンジやすりで表面を滑らかにする方法。適度に滑らかな仕上げになります。
更に櫛に艶が欲しい場合はネイル用のバッファーで磨くとツヤツヤの櫛が出来上がります。
そうしたやすり掛けを施した櫛を、ラップに乗せ、椿油、杏油、オリーブオイルなどを掛けなじませて、ラップに包み1日から3日程油を染み込ませてからお使いになる事をおすすめ致します。
ジップロックなどに油を入れ投入する方法もありますが、前者の方が油の使用量は少なく済みます。
以降も、最低でも二週間に一度程度、油を塗り込んであげる事で、櫛自体が簡単には欠けたり歪んだりしない様な強さをもちますし、髪への摩擦も更に軽減されます。
以下、櫛自体のクチコミ。
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梳かし櫛、花櫛、馬櫛(普通歯)は、歯の間隔はどれも同じ1cm5本バ。万人向けの、所謂中歯です。
荒い間隔の歯になるにつれてささくれも目立つように見えましたので、特にこれと言った目的が無ければこの三種辺りから形の好みで選ぶのが妥当だと思います。
肌当たりは非常にソフト。木櫛の特性として、静電気は目に見えては感じられない程極僅かです。
セリアの本つげ櫛はセット櫛一種しかなく、歯の深さも浅いので、同じ105円の櫛同士を比べれば此方の方が優秀だと思われます。
お高い薩摩つげ材の櫛には到底敵いませんが、木櫛入門としてドラッグストアなどで800円程度で売られて居るつげ櫛を買うよりは、ある程度の手間は掛かりますが、此方でどんなものか試してみた方が安上がりで良いのかな、と思います。
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2012/3/27 19:49:27
直接工房へ伺い、1cm13本バ、夢の櫛(江戸時代御屋敷・大奥様御愛用櫛)を購入させて頂きました。
訪問する際は必ず電話連絡を。欲しい櫛が決まって居る様でしたら、それも伝えられた方が確実に購入出来る日付を教えて頂けます。
廣島さんのお人柄と対応については散々他の方が書かれて居りますし、私はあくまで櫛の評価を中心とさせて頂きます。
木箱に入れられた櫛、小さい容器に入った三原椿油、つげ櫛ケース、椿油に浸した小さなタオル、タオルを入れるタッパー、櫛歯掃除用の絹糸の束、おまけの根付。以上のセットです。
櫛は正しく繊細と呼ぶに相応しく、然様な細バであるにも関わらず、一本一本が先細りになる様に仕上げられて居りますので髪にすっと通ります。肌当たりは非常に柔らかいです。
傷んだ髪を梳くと、ざりざりとキューティクルの擦れる音がするらしいのですが、喜ばしい事に私は聞かずに済んだので安心して居ります。
使用前には必ず椿油を染み込ませたタオルで櫛を拭う事。そうして丁寧に時間を掛けて梳かした髪は面が整い、皆様が仰る様にベルベットかはたまたミンクかと言った手触りに。
櫛には埃が取れて居るのが見受けられます。普段のお手入れは馬毛の歯ブラシで埃を払うか、布で拭うか程度です。
ほんの二週間程使用しただけですが、元より柔らかいだけだった髪にしなやかさが生まれた様に感じます。
イオン系のヘアカラーをして居りますので、ふと思い付いて絹糸で櫛歯の間を掃除して見た所、白い糸が小豆色に染まりました…ヘアカラーをされて居る方で、綺麗な飴色を目指す方は半月から一ヶ月に一回掃除をした方が良いかも知れません。
強いて難点を上げるならば独特の燻臭でしょうか。二週間程経っても購入当時と匂いの強さは変わりません。
私は気になる匂いではありませんが、長時間髪を梳いて居ると髪にも匂いが移るので気になる方は気になるかも知れません。
とは言え、幾ら精巧なつげ櫛であろうと、完全に静電気が起こらない訳では無く、プラスチック櫛の何百分の一と言えど極微弱ながら静電気は発生して居りますのでそう何時間も過剰に髪を梳くのはどうなのかな、と思いました。
参考までに、お値段は以前此方で値段を書かれた方のものより上がっておりますが、飽くまでつげ櫛は時価。それで文句を付ける様な方、高いと感じる方には抑も使って頂かない方が良いのではと思います。
現に然様な文句を付けられた方は廣島さんの帳面にもブラックリストとして付けられていらっしゃる様で。
1cm11本バまで、かつ、みねばりならば他所でも製作されて居りますので、品質より安価さを求められる方は其方をお勧め致します。
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