2012/12/11 22:12:20
冬場、キリリとタイトに決めたい黒のハイネックセーターに
最高に似合う香りですよね?
もちろんお約束は白肌と赤口紅…
ココそっくりな容姿で当時広告塔でもあったトップモデル、
イネス・ド・ラ・フレサンジュ女史の決然とした美しさが強く
印象に残っていますが、当時こぞってつけていた女性たちは…
‘つけすぎ‘系の極妻が多かったような気がします。汗
私は店員さんから聞いたつけ方指南は、ココを香水瓶から一滴取ったら、
香りの粒をつぶさぬように足首に移動させ、そのあと膝裏→おへそ周りへ、そのまま左右手首を静かに重ね、耳の後ろへ軽く触れるようにつけておくと一番良い香り方をする とか。強く香りすぎる人は『こすりあわせ』ている
つまり残念なことに香りの粒をつぶしてしまっている とも。
東洋的な深い思索を髣髴とさせる青い葉樹ベースに、
お香の静寂さが香りたち、思わず自省タイムに陥りそう と思いきや
しばし花芯の粉が舞い吹噴くような甘い混乱…ほてりさえ覚えそうな?
凶暴なほど端正な麝香が幾重にも飛び出し奏でる官能のハーモニーが
真っ赤に舞い狂う、という具合に肌上で目くるめく変化を遂げる香水です。ずっしりと重く残る香りなので、つけすぎた翌日は部屋中をホーキで必死に掃きだしていましたっけw
時間軸や服の素材・気温&湿度など、緻密な計算の上で=確信犯での
巧妙な策略ならいざしらず、無頓着につけてしまうと大失態を犯す!
そんな香り。シャネルの個性的な香水はホント素敵なのに、つけ方を間違えている女性たちのおかげで多大な誤解をされている品が多いですね?
ココやマドモワゼルなんかはホント可愛そうな香水だと思います…
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2012/12/9 23:54:32
冬、スーツなどのフォーマルスタイルで装う時は
五番の香水(小さなスプレイタイプ)をよく使います。
肌には過酷な季節でも、香水にはうってつけの冬。空気も程よく乾いて、
ジャスミン香がべたっと重く濁らないので五番には丁度良い季節です。
北欧の白夜・オーロラにインスパイアされた香りとか?確かに冬の雰囲気…
ココが求めた‘女の肌‘のあたたかな香り… 確かにそんなイメージ。
私がはじめて五番と出会ったのはモスクワの空港、
美大の卒業旅行でした。シャワーが壊れていたホテルに泊まったので、
レニングラードに着くまでにコロンで体拭いてサッパリしたいと思い立ち
ふと購入したのが五番。いわゆる免税店のような空間でしたが品揃えも
少なくてこれしかなかったような記憶も…仕方なく購入した品でしたが、
到着したレストランでは店の男性陣にかしづかれ丁重に扱ってもらえましたねぇ、千鳥格子のスーツによく似合う香りでもありました。正統派シャネルスーツにジャストフィットする設計でしょう。完璧なグランドデザイン!
私の数少ない経験から感じるのは、海外ではシャネル5やカボシャール、
レールデュタン、ミツコといった銘香を上手につけこなすことで、快適で
丁重なサーヴがうけられる特典がうまれます。
これは女として嬉しいことであり当然の権利でもあると感じています。
二十歳、あのレニングラードのレストラン以降、私はつねに普遍的な美しさを意識する、賢く 欲深い活力に満ちた女性でありたいと痛感しました。
また、どうみてもこれは正真正銘‘昼の香水‘であると思います。
マリリン・モンローの有名なセリフは いってみればマトメ買いに走るアメリカ顧客に対してフランス側が呆れ返った象徴的なエピソードだったと聞きました。それを伏せ庇うことなく、あえて世界に公表することが、傍若無人かつ大味なアメリカおよび成り上がりハリウッド女優への痛烈なアイロニーであった と。
明らかにキリリと清楚でアクティヴな昼の香りである五番を、夜つけるというチグハグ振り・とんちんかんっぷりを嘲ったというわけですか・・・
たしかに良識やバランスを欠いた彼女の感覚およびアメリカ人の無頓着な雑食ぶりについては度肝抜かれますね?フランス人は影でそんな連中を思い切り笑い飛ばしていたと聞きましたが、今日あの名セリフがここまで強い認知度をもつといまやどっちが正しいのかは謎になりそうですね。
名香と誉れ高い香水の中には、気軽なトワレやコロンの方が素敵なものも
多くありますね。しかしこと五番に関しては香水が最高!
五番ならではの柔らかさ・滑らかさ・しなやかさが余すところなく発揮され
ラストノートの麝香っぽい暖かな温もりに包まれる瞬間は至上の歓喜です。
これがまた昼にもいけるという威風堂々な麝香トーンであることもポイント高しでしょう。いうまでもなくシンプルなカットのボトルも最高に素敵♪
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2011/12/1 09:23:10
サンプル頂きました。
あまりゲランらしくない印象の香水ですね?
香水老舗の最新自信作というよりも、モード系ブランドが季節ごとに出す
旬な気分を一時期的に楽しむ といった、気軽さや親しみやすさを前面に
出してる感じ。ボトルデザインが重厚なわりに中身はウォータリィです。
フレッシュな薔薇を貴重とした 甘やかで柔らかい香り…
ふーんわりふわりと、その人の周囲をピンクに染めるような?
結婚したての若い‘ママ‘にピッタリな気がします。
優しく寛大な女性像?
CMでは恋人たちに降り注ぐ金色の雨…?とか
そんなイメージ・ストーリィでしたね。
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- モニター・プレゼント (提供元:未記入)
-
Jo Malone London(ジョー マローン ロンドン)
税込価格:- (生産終了)発売日:-
2011/11/26 15:49:03
いちじくの香りは、ずいぶんと多くの有名香水メーカーさんが
こぞってだしているけれど、なかなかどーして これがドンピシャだぜ!
な気分になれるスマッシュヒットな逸品がなくて困っていました。
やたら甘さが立ちすぎたり、安っぽい人工乳香でごまかされてたり、
逆に あまりにもまろやか過ぎてイチジクを謳うこと自体無意味だったり。
アダム&イヴの過ちを、蛇と共に促してまったという禁断の果実なだけに
キリスト教圏ではタブー香でありながらもこの不可思議な深い香りに
惹かれる女が後を絶たない… という皮肉な現象を思うとき、あぁ私も含め
女ってのはとんでもなく残酷でタブーに弱い生き物なんだなと痛感します。
しかし、これは本当にステキ”
初めて嗅いだ 澄んだ水の香りがする、純粋なフィグ・オーナメント。
ムエットを鼻に近づけた瞬間、あ 私は これを求めていたのだ!!!と
指を鳴らしたくなる想いでした。妥協してつまんない買い物しなくて
本当によかった♪と帰り道はルンルンスキップ〜
大陸的に力強く甘ーーーーーーいドライ・アニスの
老練なるスパイシィ香に 新鮮な若い青イチジクの亀裂からムッチリした
濃厚な白汁がしたたる感じですかね? 中国纏足女史に抱かれた、皇帝のザを約束されしやんごとなき無邪気なお坊ちゃま君のコントラストが面白い。
ジョンマローンでは珍しく 持続性が強くあり、しかもバスツールも
充実しているので 気分によって香りを重ねる事が可能です。
意外にも一番淡い印象の香りメーカーの 地味なラインナップ内に
鋭い一撃が潜んでいたというわけ。
あぁ、こんなだからこそ香水道への辛抱強い探求は続くぞね… 涙
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