2017/8/27 16:30:43
実家には分厚いアルバムが何冊かございます。
母のアルバムは布張りの鶯色や黄土色の表紙、三角シールで写真の四角を留めるタイプです。
サイズがまちまちの写真をセンス良く配置する美的感覚と、幅や高さを正確に把握し三角シールを配置する数学的手法が必要とされたテクニカルなお品でございます。
子供達のアルバムは赤茶色の皮風味のビニール素材、側面は輝く黄金リングでございます。
粘着性のある台紙に写真を貼って透明のフィルムを被せるタイプ、空間をあけずにみっちり貼られた質より量の仕上がりでございます。
父のアルバムは存在せず、数枚の幼少期及び青年期の写真が封筒に入っております。
それぞれの年代や性格が滲み出た作品の数々でございます。
そんな分厚いアルバムをめくると、公園や海で楽しむ子供の頃の私の元気な写真が現れます。
夏の太陽の下を嫌うようになったのは、いつからでしょうか?
高保湿成分マリンコラーゲン配合が謳い文句のファーマクト家のクレンジング、澄みきった彩度の高い水色の衣装は海のイメージなのでしょう。
太陽の日差しに弱い黄白い肌、水気に負ける癖の強い前髪、ビキニの二重パットを見破られからかわれた経験を持つコンパクトなバスト、手足を露出すると虫のようであると形容される悲しき昆虫体系、そんな海辺とは相性の悪い私がマリンな御方と仲良くやってゆけるのでしょうか?
ネットの世界でお買い物中に300円を切る破格の安値に、思わずポチっとしてしまいました。
熊野油脂一族と言う家柄にも後押しされたのでございましょう。
まず新鮮味を覚えたのは、ヘアトリートメントのようなチューブなお体、お腹を軽く押すと、少し白濁した白いジェルが出てまいります。
お顔に伸ばすとヌメヌメいたします。
オムスビ型の顔を撫でまわす間も、洗い流す間も、このヌメヌメは続きます。
マリンコラーゲンでは無くナメクジエキスが・・・(入っておりません)
洗い流しを入念に行えばシットリ仕上げ、ツルリとした被膜感が玉に瑕でございます。
ヌメヌメ感が苦手と感じた私、途中で別のクレンジング様に心移りをしてしまいました。
使いかけの状態で風呂場に放置されたマリン様のお体は、無数のカビに彩られ青灰色となっておりました。
フジツボかしら?
3、4年前に初めて見た母のアルバムには、はいからさんが通るの紅緒風着物姿や、ティファニーで朝食をのヘップバーン風ワンピース姿のスリムな女性が移っております。
私の知る母はサザエさんヘアーのずんぐりぽっちゃりのザ・おばさんなので驚きました。
『おねえちゃん達を生んでから太ったのよ』と力説しておった母、疑って申訳ございませんでした、なのでございます。
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[ヘアムース]
容量・税込価格:130g (オープン価格)発売日:-
2017/8/21 22:47:39
プシューッ!
薬局のスタイリング剤の陳列棚前に響き渡る謎の音。。。。。
通常はネットの世界にてお値引き+ポイントに小躍りしながらサロン専売品のヘアケア用品を手に入れる私、現実の世界ではテスターという素晴らしいものが存在する事実を忘れておりました。
久方ぶりに市販のスタイリング剤の購入を試みた少し前のお話でございます。
常日頃はスクロールしてクリックしてと、黄金の右腕のみでヘアケア用品を手に入れる私、現実界での品定めには少々苦労致しました。
いつの間にやら様々なメーカーさんから色々な効能を持ったお品が並ぶようになっていたのですね。
私の中では安価な印象のあった市販品、今ではネット界のサロン専売品とあまり変わらぬお値段のお品も多く並んでおるのですね。
以前のようにルシードかモッズかヴィダルの三択の予定でしたが、品数の多さとそこそこのお値段にかなり慎重に選択させていただきました。
ブシューッ! ぷしゅっ! ヴヴヴっ! ぷすっ!
色々な方々を噴出させては毛先に揉み込み続けておるうちに、どれがどれやら判らなくなってしまいました。
カチコチに固まった毛先からはブレンドされた皆様の体臭が立ち昇り。。。。。
立ったり座ったり、行ったり来たり、鞄の中から携帯を出したり。。。。。
そんな私の行動を不審に思ったのか店員さんが棚の整理にやって参りました。
あらあら、万引き犯ではございませんことよ。
店員さんと目が合った瞬間に握りしめていたルースウェーブさんを持ってレジへ向かうこととなったのでございます。(結局、三択の中からのチョイス)
店頭で御試し中には気づかなかったのですが、泡吹くお口はいつまでもタラタラと中味が出続けるキレが悪くだらしのないご様子。
人工雪のようなザックリした泡が手の平で徐々に大きくなってゆく様にもやる気のなさを感じてしまうのでございます。
髪の上を滑るように馴染みの悪い水っぽい泡では、フワフワカールは作れません。
況や柔らかな弾むカールをや。
そもそもカールではなくルースウエーブ用でございましたね。
私好みのシャンプー風の派手な香り立ちを放つ泡は、少しの皮膜感を持って細い束を形成してくださいます。
パリパリに固まる事はありませんが、脂っこさを備えつつ、今時珍しい濡れ髪仕上げなのです。
ルースウエーブ用ではありますが、ソバージュヘアにも重宝しそうですね。
バブルの波を乗り越えた私に、ロアビルを思い起こさせてくださる御方でございました。
(当時ディスコはロアビル派でございましたの意。前髪は外巻きトサカに仕上げておりました。)
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[化粧水]
容量・税込価格:240ml・990円発売日:2011/3/1 (2018/3/1追加発売)
2017/8/20 17:33:30
アロエス。。。。。
瞬時に「エロス」と脳内で文字を変換してしまう私、杉本彩様並の官能的な女の素質があるのでございましょう。
官能的故と言うよりもカタカナに弱いオバサンの素質、素質と言うよりオバサンなのでございましょう。
ネットでのお買い物中に出逢ったアロエス様、私の中では地味で安価で安心なちふれ一族路線のイメージのウテナ一族の御方です。
ウテナ一族と言えば、バブル期のプロカリテシャンプーを思い出させてくださいますね?
細いフニャ毛に苦しむ私は何本も何本もトライするも、一度も真っ直ぐ感を抱くことなくチャレンジを諦めた悲しい思いででございます。
後にストパーに出会い長めの軽めボブにするも、濡れるとカッパに変身すると噂されるという悲しいお話が続くのでございます。。。。。
透き通るグリーンのTシャツの胸元には、すくすく育つ雑草が描かれたナチュラル感溢れるお衣装、雑草の図柄の下には「オーガニックアロエベラ果汁配合」の文字が書かれております。
あらあら、雑草と見間違えた荒々しく生気溢れる絵はアロエの絵でしたのね?
しかも、オーガニック認定機関から認定を受けたオーガニックアロエの絵なのでございます!!
最近よく目にするフリーや無添加の文字、アロエス様は香・色・油・酒からのフリーを謳っております。
弱酸性でパッチテストもお済みとのご様子。
ごめんなさいね、私、このへんあまり気にしておらないのです。
寧ろ、我が岩肌と相性が良いお酒からのフリーはしないで欲しかったわね。
とてもしっとりタイプはとてもでは無い御方と比べるとややしっとりいたします。
アロエベラ液汁が角質層の隅々まで潤いを浸透させてくださる実感は余りございませんが、アロエやヘチマやハトムギやドクダミっぽい使い心地でございます。
冷蔵庫のドリンクポケットでキンキンに冷やしてバシャバシャ浴びるように使うも良し。
キッチンペーパー製の貧乏シートマスクへの染み込みも良し。
明色昔シリーズのようなおばあちゃんの香りも無し。
シャバ憎好きの方にお勧め致します。(効果は良く分かりませんが好きですの意)
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[マスカラ]
税込価格:1,320円 (生産終了)発売日:2014/6/16
2017/8/20 17:00:38
おぉぉっっ!
これは、これは!
・・・・・ゴクリッ(生唾をのむ)
太いボディの先っぽにポチッとした球体の付いたブラシ、この形状に何やらみだらな想像をして、心の中で叫んだのは私だけではないはずでございましょう。
ワイドブラシと呼ばれる根元の太い丸みを帯びた先細りの短いストレートブラシと先端チップと呼ばれる先っぽの球体ブラシ、この2種のブラシが秘密兵器な御方でございます。
STEP1はワイドブラシ、根元から軽く持ち上げ全体を濃密ロング、STEP2は先端チップ、短いまつげ・下まつげ・目じりに一本ずつ重ねてボリュームを追加するのだとか。。。
カール&ボリュームアップワックス配合で重ねてもダマにならず、ボリュームあげてカールもロングも持続するのだとか。。。。
5つのまつ毛ケア成分、加水分解ケラチン・ソメイヨシノ葉エキス・パンテノール・ビオチノイルトリペプチド1・ベニバナ花エキスも配合されたお優しい御方なのだとか。。。。。
う〜む。どうもみだらなイメージが伝わりづらいようだわね。
現物を拝んだもののみに感じ取る事が出来る不思議な形状のブラシをお持ちな御方であるようでございます。
ネットの世界からお呼びした私を『間違えてブラウンマスカラを購入してしまったわ。茶マスカラは地味顔度を強調すると言うのに、ぐすん。』と悲しませる雰囲気のパッケージをしております。
プラスチックの淡いピンクのお箱にはピンクのおリボンと白い繊細なレース模様、マスカラ本体もピンクに薄茶のレース模様が描かれております。
清純お嬢様路線を狙うには全体的に薄汚れた色味、茶色のレースがヘアーに見え……(自粛)
お湯落ちマスカラではございますがカウのオイルで落としておりました。
今まで出会ったお湯OFFさん達のように固まってポロポロは落ちません。
ウォータープルーフのマスカラのようにドロンと溶けて目元に薄墨色が広がり、睫毛にカチンカチンの塊がこびり付きます。
この塊を指で摘まむとポロポロと取れるのです。(あ、結果的にはポロポロ落ちですね)
黒味も強くロングよりもボリューム効果が強い御方、繊細すぎて地味まつ毛な仕上がりのフィルムタイプに少々飽きた私の心をくすぐります。
唯一残念なのがこの生唾ごっくんブラシ、STEP1の根元から持ち上げるの過程で先っぽに邪魔されてしまうのです。
黒い液が溜まった先っぽは予期せぬ部分を太くし、凸凹と雑に乱れた昔風マスカラの仕上がりとなってしまうのでございます。
……ふしだらな思いでブラシを見る私、バチがあたったのでございましょう……
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2015/2/20 22:45:14
フェルトペン仕様のマキシグレードEX様、フェルトマスコットのコロコロ人形で有名な大高輝美さんのプロデュ・・・(違います)
私の学生時代のお話でございます。(マキシグレードEX様では無く、コロコロ人形の事ね)
コロコロ人形の中で私のお気に入りは、ピンクの小豚でも、赤い狸でも、白い兎でも無く、緑色の怒れる烏賊でございました。
本の見本では緑色になっている10本の足を、薄灰色に変更するという写実主義の子供でもありました。
紐を縫いつけ父の鞄の持ち手に付けてしまう程に気に入っておりました。
大人になった今、文句を言う事無くフェルトのマスコットを鞄にぶら下げ通勤してくれた父に、尊敬の念を抱くのでございます。
速乾きの文字と、右下に書かれたストップウォッチの図柄、チッチッチッとカウントする間に・・・早漏気味と言う事でよろし・・・(よろしく無い)
マキシ様の特徴は、ブレずに描ける極細フェルトペン仕様、フェルトペンと言えば、幼稚園の持ちモノに母が名前を描いてくれたあれの事でございますよね。
・・・お顔に使っても大丈夫なのかしら?
早くて細くてとは御可哀そうにと思った私ですが、キャップを外すと出てくるモノは少し太目の硬い筆先でございます。
振っても振ってもカタカタ音のしない静かなお身体、[キャップをしたまま軽く2〜3回振ってからご使用ください] の注意書きがありません。
インクの中味を均一に混ぜずとも、擦れる事無く綺麗に描けますということなのでしょう。(それでも使用前に振るけど)
アピール文言は下記の4点でございます。
時短POINT優れた速乾性!
くっきりライン一度でキマル!
描きやすい極細フェルトペン
耐水性UP!
使い始めは硬い筆先にイタタとなり、しかも全くお色が出ずにビックリいたしました。
数回使うと硬さは抜け、真っ黒な濃いラインが引けるようになります。
擦れる事も線のヨレも無く、上からなぞる線を弾く事もありません。
私が知る最近のライナーの中では珍しく極細感がほとんど無く、太目のラインが出来上がります。
瞬きでの色移りや、ビューラーに持っていかれたりもいたしません。
なるほど、なるほど、フェルトペン仕様でございます。
私の評価は、アピールの上二段は○、三段目は△、最下段は×でございます。
耐水性に関しては、コンタクトがずれて苦しんだ際に、ティッシュで目元を押さえると塊で一気に禿げ落ちた出来事が基準となっております。
・・・私の汚れた涙は、水では無いと言う事なのでございましょう。
マスカラ同様ウインクアップ家らしい、少しわざとらしさも感じる雑な仕上がりでございますが、極細すぎるラインよりも好みでございます。
やはり残念なのはポロリでしょうか・・・(セクシーショットでは無く)
メイクオフにはカウのオイルとミルクを使用しておりますが、涙で剥れ落ちる様を思うと、お湯でのOFFも可能な気がいたします。(ドロドロ溶け流れ目元を汚す事はございませんが、一気にラインが無くなるというのもまた厄介でございますの意)
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