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SueIsFineさん
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セルジュ・ルタンス / アンボワバニール (Un bois vanille)

セルジュ・ルタンス

アンボワバニール (Un bois vanille)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・14,300円 / 100ml・22,000円発売日:-

6

2007/10/28 04:01:43

「ヴァニラの木」の名の通り、純度の高いバニラの香り。甘草やら白檀やらが、まるで西瓜にかける塩のように(て、ロマンの欠片も無い例え)寄り添ってバニラの存在感を強調しているようです。ココナッツミルクが濡れたようなねっとりとした甘さを後押ししてるんでしょうか。他の方も書かれているように、温度高めで濃厚なのに抜け感も備えていて、ある意味完璧。出会った4年前は物凄い衝撃でした。

これ見よがしに攻撃的な毒などはないのに、あまりに甘美で上質で純粋であるがゆえ、逆に真綿で首を締められるかのごとく胸の奥が痛く熱くなってきて、くずおれそうになる。ひれ伏したくなるとでもいうか…とっつきにくい訳でもないのに、手の届かない孤高のバニラ。ルタンスの中では珍しく体温のような「熱」を感じる香り。催淫性があるように思えますが、如何でしょう?ある意味、静かで甘い毒です。ルタンスの香りはどれも寺院だとか荘厳な場所で僧が香らせているような、高尚かつ神秘的な気高さと危うさ(安く言うなら「禁断の」!)がありますね。

…と、そんなにまでにずっと嗅いでいたくなる香りであり、一緒に眠りたくなる香りであり、実際にはバニラの香りの中で一番好きなのですが、自分で纏う気には…あまり、なりません。「ドゥースアメール」が本当に致命的なほどの一鼻惚れをして以後「自分の香り」になっているので、「ドゥース…」購入時に頂いたこれのミニサンプルスプレーを時々楽しむ程度で十分なのです(知人への贈り物としては既に2本フルボトルを購入しているのですが)。「ドゥース…」もラスト近くこれと似た香り方(少しパウダリックなバニラ、香草etc)をするし、あっちの方が苦みや酸味が効いていて自分には合うので。

ていうか、純度の高さが何か自分にそぐわない(不純なもので…)感じなのかもしれません。美しく立っているバニラの木よりも、もっとベタに攻撃的で毒々しく、インテリジェンスのカケラも感じさせないジャンク・コンフェクショナリー系の方が気分がアガる。と言ってしまえば身もフタもないですがそういうことかも。大好きなのに!愛しているのに。

これを纏うなら、タイトなレザーコートでハイヒールでブラックドレスで、清潔でクールな肉食動物(ジャケット脱いだらこの香りが漂う)みたいな方がバランスがとれる気がします。柔らかでナチュラルなだけに、ストイックでシャープにフレーミングしたくなる。ていうか、これにレザーの匂いをぶつけてみたいという暴力衝動かもしれませんが…。単に優しく癒され、美味しそうな高級スイーツ。というだけじゃなく、魅惑的に香らせられるかどうかは、纏う人のキャラにかかってるという気がしますね。というかやはり、本来そんな妖しさを秘めた香りなのでしょう。拡散性は高くない故に、肌と肌が触れ合ったときに体温でいっそう高められたこの香りが鼻孔を襲ったら一瞬で天に召されそう。

恐らくいつか現品を買ってしまうでしょうが、今はもう少し清濁溢れ返る俗世にまみれていたいので、まだこの天国には到達しなくてもいいかな、と。

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エルメス / 地中海の庭 アン ジャルダン オン メディテラネ

エルメス

地中海の庭 アン ジャルダン オン メディテラネ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

6

2007/9/4 18:54:38

真夏の、太陽がさんさんと降りそそぐ地中海の庭。…には残念ながら行ったことがないのですが、自分内避暑のような気分で愛用中。


朝露を含んだ木々の葉であったり、ふと見せる影だったり、乾いた大地を潤すスコールだったり、陽の光に応えるように伸びゆく若芽やまだ青い果実、夕闇にけぶる真昼の暑さの名残だったり…
フレッシュな生命力を表現しつつもワイルドじゃないのは、きっと「庭」たる所以でしょう。野生の森林や草原でなく、あくまでも人間の手入れの行き届いた庭。そういう意味でとてもきめ細かく、仕立ての良い印象を与える香りです。洗練され、知性さえ感じさせる優雅な佇まい。

トップは瞬きせんばかりにはじけ、一筋縄ではいかないクセが鼻をつきます。まるで、折ろうとしてもしなるばかりの若い枝のように(トニック臭とのコメントもありますが、私はそう感じません)柔軟で瑞々しい力。柑橘類の酸味が彩りを添えたあとは、緩やかに陽が翳るように丸みを帯びてゆき、最後には木々の優しいまどろみを肌に残します。非常に完成度が高い。ラストノートは、これ、嫌いだという人いないんじゃないかな。


ユニセックスとのことですが、両性具有的というよりも、なんというか性が無い感じです。ストイックに思えるほど「女性」も「男性」も感じさせない。
かといって色気がないかというと、それもまた違う気がする。言うならば植物性の官能です。庭だけに、獣は立入禁止ということで(笑)動物香料が入っていないぶん、木々や草花、果実などの植物が生を謳歌する歓びや、ひそやかな息づかいが際立ってくる。これが、単なる爽やか系シトラスウッディに終わらない秘密だと思います。

身に纏うと、植物と人間の官能が一体化するような調和を感じるというか、動物である人間の肌から浮かず、自分が木々にでもなったかのような錯覚に陥る。例えばディプティックなどは、単に庭園の大気を身に纏うのに近いのだけれど(それも悪くないんだけど)、こっちはもう溶け合う感じなのです。見事だな、これ。個人的には、イチジクのミルキー感が自分の体臭(そんなにありませんが、乳系だそうなので)に近いので落ち着くのかな、と思いますが。


あまりに自分にとって使いやすいのでもっぱら夏のオフィス使用です。性を主張しないのでリラックスできるし、場違いな感じにはならないので。デートのときはもっと攻撃的な香りの方が好みですが…。
柑橘系などの爽やかなだけのを使うのってちょっと照れるとか、いい年こいて似合わない…と思う大人の男女にこそ是非使っていただきたいです。ていうか、ちゃんと「性」のある大人の男や女が使ってこそ奥行きが増す(色気も漂う)香りではないでしょうか。

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ロシャス / ビザ−ンス

ロシャス

ビザ−ンス

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:- (生産終了)発売日:-

6

2004/5/10 01:21:16

まるで1人の女性を知るごとく、ゆっくりとハマってゆく香り。

皆さん書かれているように、本当に高級化粧石鹸、という感じです。但し「一昔前の」…というか、やはり明らかな80年代臭。石鹸といっても最近の石鹸系とは一線を画しますし、清楚さや「湯上がりの初々しさ」みたいなものとは無縁。「センシュアル」という言葉では語れないような「大人の色香」を感じます。

最初は地味な印象でそれほど惹かれなかったのですが、纏うたびに色々な表情を知ってしまい、その美しさにすっかり虜になってしまいました…低いトーンで香るわりには重苦しくなく、内へと向かってゆくような神秘的な深さがあるのにどこか明快な清潔感や華やかさも併せ持っています。名前に象徴されるような大仰な物語性があるのに、纏う人のジャマになるような押しつけがましさはありません。

密やかにドラマチック。なので、クラシックな割に人も服装も意外と選ばないと思います。ただ、どこかにエレガントな部分を残さないとツライですが…。夜の方が断然合いますが昼でも職場でもOK。私が持っているのはEDTですが、ウエスト1プッシュで一日中持続します。ボリュームは低いのに拡散性は高いので、つけすぎには要注意。夏でもいけるのでは?と思いましたが、一度汗ばむような日に付けた時、フローラルがすぐに飛んでしまいよくあるオリエンタルスパイシーの苦味だけが残っていまいちでした。

いっそのこと「自分の香り」にしたいなあ…とまで思えるのですが、これが本当に似合うのは、例え安い服を着ても安く見えないような生来の高貴さがある人。という気がするので自分は遠慮します…あと、この香りを纏うと寡黙でいたくなるので。(職場では単純にテンション下がりますし)やっぱり、ボトルのような青い夜に出ていくときに纏いたい。謎めいていても許されるような時に。

時々ふと香る、その物語が扇子のように開き、そして折り畳まれてゆくような一瞬は、まるで抑制されていたものが命を得て蘇ったかのようなハッとするような美しさ。一生大事にしたいです。

追記(6/21)
これ最近、ミドルがたまに、いかなるガーデニアの(名を冠した)フレグランスよりも本物の日本のクチナシっぽく香ることがあるのですが…。ガーデニアが入ってたかどうかは定かじゃないのですが、なんというかクリーミーで濃厚で引き込まれる。暑いせいだろうか。

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フレッド・ヘイマン・ビバリーヒルズ / 273ロデオドライブ

フレッド・ヘイマン・ビバリーヒルズ

273ロデオドライブ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:-発売日:-

6

2004/4/12 00:45:08

ああ。こういう甘さを求めていたのです。

トップから割とツンとした、ガーデニアやプラム、ピーチの甘さが香るので、このままムーンとするかと思いきや、徐々にイランイランやサンダルウッドが顔を出してきて、そのまま高音域からトーンが拡散し、柔らかくなってゆく感じ。かなり気取った香りだと思うのですが、嫌味になるギリギリのところで抗えない甘やかさによって許されるというか…ゴージャスはゴージャスだし、カリフォルニアの晴れた空のようにカラッとしていて、明るいといえば明るい香りなのですが、一抹のノスタルジーや感傷を含むような…

何というか、良家のお庭に幸せそうに咲いている花々や、低木の果実を思わせる香り。「ビバリーヒルズでの、限りなく幸せで甘い幼少期の思い出」を思い出します…(すいませんあの、勿論住んだことはおろか行ったこともないのであくまでもイメージとして)。そこのところがタダのお高い香りで終わっていない理由なのでしょうか。何というか、しっかり香るのに何故か儚さを合わせ持っているのです。大人っぽいのに少女っぽさを残しているというか。

とても甘いのですが酔うようなことにはならず、濃いわりに香り立ちが暴力的でないので、キャピキャピしすぎず落ち着きすぎず、私の持っている濃厚なフルーティ&フローラル系(イルバチオとかGIOとか)の中でも最も使いやすい香りであり、また年齢を選ばない香りだと思います…デートには勿論、職場でも精神的に参っていたりだらしなくなってたりする時にこの香りの力を借りることも。(オフィス使用にはウエスト辺りに1プッシュか、もしくはコットンにプッシュしたものを首筋や耳の後ろに軽く付ける程度が適当かと…)

「今日、会ったときから上等で粉っぽい良い匂いがすると思ってた」と言われ(自分でパウダリーだとはあまり思わなかったのですが)、その後シャワー浴びた後の残り香で惚れさせたことがあります。勝負用、というと下品ですが、この相手には女としてかつ真っ当に関わりたいと思うまさに特別な時には限りなく魅力を発揮してくれる香りです。私にとっては。

追記:これを付けて夜遊びしていたら、初対面の女の子に「○○ちゃん(私)ってマリリンモンローっぽい雰囲気」と言われた…(顔は全然似てないのに)。273のせいか?やはりアメリカンなイメージなんでしょうか。それか、付ける人をアメリカンな気持ち(どんなんだ)にさせるのか。
とはいえミドルがまったりしすぎに思えてきたので☆はひとつ下げます。

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インウイ / ジ アイズ

インウイ

ジ アイズ

[パウダーアイシャドウ]

税込価格:- (生産終了)発売日:-

7

2003/11/7 00:45:01

昔から憧れのブランドで、
社会人になってからボーナスで全色大人買いしました。愛してます。

確かにマットな色みも多く、ちょっと古臭いんじゃないの〜?と思われるかもしれませんが、手持ちのパール系のもの(orWT900のパール)と組み合わせたりしたら、ホラ、モダンかつ上品に仕上がりますよ。

…ってことより何より、逆にこの「一昔前、最先端だった」「スカしてた」(笑)感が何だか余計にそそる。ちょいレトロフューチャーな感慨に近いかも。一昔前って、やっぱカッコいいことがストレートにカッコいい時代だったからかもしれません。何というか、エレガントでノーブルで都会的で知的かつ前衛的そして官能的…、をベタベタに体現してる感じが。だからこそ、インウイ自体が「古くなってしまった」わけだけど。

美学上、何だか人をインウイ・ファシストにさせる魅力があると思う。特にこのシャドウには。ケヴィン・オークインが遺してくれた最高の一品。
っていうかここにあるのは、今のアイディーの方には、もっといえば「資生堂インターナショナル」の方には存在しない、ドメスティックな美しさなんですよね。そしてあの時代はたぶん二度と還ってこないんです。

色の選び方、組み合わせ、パッと見モンドリアンのような美しい配置、そしてその粉やブラシの品質はもちろんすべてが極上。
数種のパレットを組み合わせて遊びができる。
特にWT900のパールは、ホント、万能ですよね。
黒うっすらベースにした上に乗せると、もうこれでもかって位に、都会(まち、とルビ振る感じですか…)のネオンの様に発色するし、他、様々な色にちょっと加えるとすごく微妙なニュアンスを生みだすんです。(今気に入ってるのは、茶色系でベースを作った渋い目元に、グリーンを載せる感じ。そこはかとなくサファリ感。)
他、しばらく使わない時期があっても、思い出したように使ってみると、どんどん新しい発見が生まれるアイシャドウです。

一生使い続けたい。
それはこれが持っているムードがある種、
自分のメイクアップ上の美学における、解り易い、目標イメージの最終形のひとつとして存在してるからだと思います。

…なんかゴチャゴチャと長文すみません。が、こんな思い入れあるブランドもそうないし、私と同じくらい深い思い入れ持ってる人って実は一杯いるのでは…。


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    未選択
自己紹介

都心在住、既婚、手に職あり、最近子供も産みました。 よーし、30代後半も、女の美容道頑張るぞーーー(適当) 趣味は旅行。アジア、ヨーロッパ、旧ソ連… 続きをみる

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