2012/5/16 18:23:29
サンプル使用です。
ビターオレンジにシナモンにラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッド、アンバー。
このラインナップから『ジッキー+オレンジ』を想像していたのですが、
見事に予想を裏切る香りでした。
ビターオレンジがとても強く出ています。
トップはジューシーなのですが、時間の経過と共に甘さが出ます。
肌の上では『オレンジとスパイス』の香りになりました。
ラベンダーやゼラニウムはアクセント。
果汁100%の濃縮オレンジ・ジュースにスパイスと癖のあるハーブを混ぜ合わせたような
摩訶不思議な香りです。
それが、ベースに潜むサンダルウッド、アンバーと複雑に絡み、甘くて酸っぱくて苦い香りに変化します。
この苦みは、コリアンダーの葉の匂いとちょっと似ているような…。
かなり癖のある香りなので、必ずサンプルを試してみたほうがよろしいかと。
このブランドらしい、上品ですが一捻りした香りですね。
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2005/10/25 15:32:08
幕開けは明るいフローラル。
夕暮れ前、色褪せ始めた青空の色そのままのライトブルーな香り。
それがみる間にパウダリーなイリスの菫色とスパイシーなカーネーションの橙色へと変化する様は見事。
クラシックで重みのある、それでいて優しい、
郷愁を呼び起こすようなおしろいの匂いがします。
注意深く嗅いでみると、その複雑怪奇な構造に圧倒され、到底香料を嗅ぎわけることなど不可能。
パウダリーとフローラルを縦糸に、スパイシーを横糸に織り込んだ、手間のかかる職人技。
やはりゲランの香りはオートクチュールなのだな。
優雅なベルエポックの時代から時を超えて生き残った香りの価値、存在感を実感しました。
私の日常には、残念ながらぴったりくる場面はないのだけれど。
時々チューブの蓋を開いて少しだけ愉しみたいような、そんな香り。
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2005/10/25 16:15:36
ゲランらしいベルガモットの調べが通り過ぎたあと。
花とハーブ、樹木の絡み合った芳醇な香りが一気に立ち上りました。
この辺の展開はジッキーによく似ています。
ミドル辺りからパチュリと香木の混じった甘いお香のような香りへと変化していくのですが、
ちょっとラバーのような無機質な匂いも感じます。
そのためオリエンタルに硬質な男性的力強さが加わった印象です。
ダークスーツを着こなす「ハンサムな」女性に纏っていただきたいですね。
さて。
何故「夜間飛行」なのだろう?と思っていましたが、
香りをつけてみて納得しました。
天空の高い位置から、月に照らされた大地を俯瞰するかのような広がりを感じるラストノート。
名前からするとむしろ、煌く星空を飛行するイメージかもしれませんが。
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2005/2/2 22:16:07
以前テスターで口コミしましたが、小分け使用で随分印象が変わったので、再口コミです。
テスターでは透明感のあるオリエンタル系の上品なバニラのイメージでした。
実際につけてみると、トップは明るくクセのないバニラビーンズの匂い。
つけて5分もすると、溶かしバターと炒ったナッツ(アーモンドなどの類)のニュアンスを感じる
こっくりしたカラメル風味へと変化し、
それがアンバーやトンカビーンのようなオリエンタル系の香料と複雑に絡み合い、
深みを増しながら最後までしっかり残りました。
ラスト辺りだとわずかながら酸味も感じられ、ちょっとドゥースアメールを思い出します。
ベースの香料に共通点が多いのかも。
(私はどうも甘めに香る体質のようです。天然香料の割合が高いらしいので、
人によって香り方が違う可能性もあります。)
全体を通した感想は、<強めに火を通したバタースコッチ>。
焦げる寸前まで火にかけて、コクとほろ苦さを強調したお味。
ダークラムなど少し加えてみたイメージかな。
複雑な美味に惹かれる、大人のための愉しみを一匙加えた手のこんだスイーツ。
晩秋から春先の、寒い季節の甘美な味わい。
完成度の高いうつくしい香りであります。
が、かなり<耽美的>で思いのほか甘く、自分では少々使いづらい気もしました。
香り自体の評価は☆5つといったところでしょうか。
ルタンスの確固たる美意識に(どの香りも耽美的且つ唯美的!!)
賛同する、甘いもの好きな大人の女性&男性に。
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2014/9/29 23:08:13
わずかに焦げたバター、ざらっとしたザラメの舌触り、さくさくしたシリアルとココナッツ少々。
甘いけどほんのり苦い。
サンダルウッドの柔らかなオリエンタルなお香っぽさが潜んでいて、甘いだけのお菓子の匂いとは違います。
肌の上に薄いヴェールをかけたような香り方。
JEUX DE PEAUの意味を調べると、JEUX=遊び PEAU=肌 だそう。
なんとも意味深な。
無邪気に見えて、奥深く官能的な『肌の戯れ』。
*ボトルでなくサンプル使用のため星は無しで。
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