江吏田久美子さんのロート製薬 / ロートZ リセ (医薬品)へのクチコミ |
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[その他]
税込価格:-発売日:-
2004/5/3 22:18:42
フランス高等学校Lyceeと同じ名のルビーピンクな目薬。
ピンクのお花をあしらった器もキュートだが、ナント言っても、『Lycee』というその名前。
語感◎。名から連想させるイメージ (フランス、パリのリセ・学校〜
挙句の果てに寄宿学校、家政婦、乗馬、マドモォワゼル、とバカみたいに止まらない…)
乙女の持ち物として申し分ない、キュートな一品。
逢瀬、勉学に限らず、徹夜明けのケモノのように血走った目には、裸眼にリセが定番。
それは、数年前の、ナマぬるい風が吹きすさぶ東京の嵐の夜のできこごと。
大学時代に付き合っていた男が官僚になった。
ソイツが官僚になってから三年経ってから別れたが、別れた以後一度も会ったことはない。
大喧嘩をして、二人とも激しい傷心で別れたからだ。
さて、ソイツのご実家には『じい』なる人がいた。禿げて金ブチの眼鏡をかけた流麗な達筆の御仁だ。付き合っていた四年間、私が『じい』にお目通りできたのは三度だけ。とても敷居が高くて、作法を知らぬエリタは腰がヒケるあまり、ご実家へはあまり遊びに行ったことがなかったのだ。
思い出といえば、ソイツの家自慢の家宝の掛軸とやらを『じい』に説明して頂いたくらい。
はてさて、私たちが別れる直前、ソイツのご家族とのお食事会があった。仕事で徹夜明けのうえに、
その晩、東京は春の嵐のマッただ中。
雨の中歩いたため、大事なハレ着も髪もヒールの靴もズブ濡れ、ひどく惨めな状態になった。私は寒くて疲れていて腹もヘッていた。
そして、よもやお食事会が始まるという直前、『じい』にそっと呼ばれ、廊下の隅で
「お嬢さんには、リセね。目が充血してたら、胡散臭く見えちゃいますから」と、ポン!とピンク『Lycee』を手渡された。
その後すぐに私たちは別れた。だが、
あの時の『じい』の言葉がなぜか忘れられない。
徹夜明けには、パックと『Lycee』とリゲインを。
人生最悪のピンチが訪れるときも、訪れないときも、ぴんくの『Lycee』は淑女の必需品。
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