2013/9/4 21:25:29
百貨店の店頭で初めて香り、「!!」と思い、
「こ、このニオイは!?」と私の心を掴んで離してくれませんでした。
出会いは一嗅ぎ惚れ。
いつもフレグランスを購入する時は、何度か店頭に通い、
テスターでタッチアップを重ね、自分の肌・体温での香り立ち具合、
香りの変化、飛び具合までをしっかり確認してから決めるタチなのですが
コレばかりはプロセスふっ飛ばしてそのままお買い上げしちゃいました。
私の理性を奪い、衝動買いを誘発させてしまう程・・・
ホント良い香り!!!!
他の方のコメント見る限りでは、かなり好き嫌い別れるみたいですね。
確かに、万人ウケはしないけれど、好みがストライクの方からは
どうしようもないくらい愛されそうな香りです^^
少なくとも私はこの香りの人とすれ違ったら「えっ?」と
思わず振り返ってしまいます☆
香りだけで何処かへトリップしてしまいそうな、そんな香り。
香りがどっかに連れて行ってくれるだなんて!
香りが凄すぎるのか、好みのストライク度数が凄すぎるのか(^^;
クセ強いんだろうなー。控え目に纏おう。
と思っていたこの香りですが、意外と評判が良くてオドロキです!
「どこの香り?コレすっごくイイ匂い!!」と言われるのですが
言ってくれるのは全部女性でした(苦笑)
内心心配していましたが、男性ウケを狙うのはちと難しいかも
しれないですね。。。
私の感覚で言うと、トップノートは入浴剤の様な優しい香り。
決して「石鹸の香り」ではなく、夜道を歩いていてふと香る、人ん家の窓から
こぼれるお風呂のニオイのような・・・(こんな表現でゴメンナサイ)
ミドルはそのままエキゾチックなスパイスとサンダルウッドのお香テイストが頭角を現し、
チュベローズや僅かなマンゴーとピーマンのアクセントと絡んで何とも言えない香りに・・
パリの夏の夜のイメージらしいですが、季節を問わず使えると思います。
体温や肌質にもよるかと思いますが、年間通して使用して、秋〜冬にかけての寒すぎず
(低すぎない体温)適度に乾燥している時期が一番キレイに香り立つ気がします。
個人的に言うと、インドの中級宿で炊かれているお香の香りに近い!
(この表現でブランドイメージ下げてたら申し訳ないです><)
クローブとチュベローズとサンダルウッドのコンビネーションがそう香るのでしょう。
『エキゾチック』と称される方が多いので、この辺の香りなのかと。
なので、サンダルウッドとかお香系・エキゾチックな香りが好きな方でしたら
どストライク来るかもしれません☆
お店で見かけたら、是非テスターを香って、気に入りそうでしたら
手首でタッチアップしてみて下さい♪
なんでも、ストライクな人は中毒のようにハマってしまう様なので、そのまま
お買い上げになってしまっても責任取れませんけど!(笑)
あと、チュベローズの香りを期待して香ると、大方の予想は見事に裏切られるので、
『チュベローズ目当てで買いに』来るのではなく、『エキゾチックフローラルを買いに』
来るつもりの方が良いと思います^^
この香り、衝動買いして以来、かれこれ1年以上愛用してますが、全く飽きがこないです。
他の香りを使用する日はあっても、週3くらいでこのボトルを握っている気がするし
最終的にこの香りに戻ってきてしまうんだなあと実感しています。
末長いおつきあいになりそうです^^
■エキゾチック度が更〜に増す組み合わせ
これは好き嫌いが更に分かれそうなので、オススメしませんが・・・
同ラルチザンの『ローダンブル・エクストリーム』を
持っているのですが、ローダアンブルをお腹にワンプッシュ。
『ニュイドチュベルーズ』を背中、ヒザの裏にそれぞれワンプッシュで
濃い〜アジアンテイスト香が出来上がります。
チュベローズ・サンダルウッド・アンバー・ローズ・・・別世界の住人になれそうな
「やりたい放題」ってカンジの香りになるのは見えてますよねー(笑)
私にはタマラン素敵な組み合わせですが、上記の通り(苦笑)
敢えておススメは致しませーん!
■真面目さと奥ゆかしさがプラスされる組み合わせ
『ニュイドチュベルーズ』面で広範囲にプッシュ。
『プルミエフィグエ』を手首などワンポイントでつける。
『ニュイドチュベルーズ』の香りのベースが引き立ち、
どっしりと落ち着いた香りになります。
意外と、この2つの組み合わせがイケました!
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2018/9/1 18:41:22
発売を楽しみに待っていた香水です。
ペンハリガンはルナを愛用していますが、
もう少し主張する香りが欲しいなと思っていました。
デパートでお試しで手首に着けた時は、
ファーストノートがイメージしてたのと違って期待外れだったかと思って購入せずに帰りました。
少し時間が立ったら香りが立ち上る様に香って、
アロマっぽいんですがローズやスチームを感じるとても良いと思って購入しました。
確かにスパでトリートメントした後の様な感じで癒されます。
外に着けて行くよりもお風呂上がりや寝る前などに着けたいリラックスできる香りです。
ボトルのデザインもそんな雰囲気だと思って名前通りの香水だなと思いました。
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-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:100ml・28,050円発売日:-
2016/6/19 12:25:39
素晴らしいの一言につきます。
香水として好きというより、むしろ香りとして好きと言ってもいいかもしれません。
メンズの要素がある香水で☆7をつけることはないだろうと思っていたのですが(ユニセックスでいい香りと思うものは多いものの、個人的嗜好では結局レディスの香水の方が好みなので)、こちらにはノックアウトされました。
まずは公式サイトの紹介文から↓
冒険に満ちた、大胆なユニセックスの香り
19世紀末、海洋貿易の拠点として栄華を極めたロンドンにインスピレーションを得たコレクション、TRADE ROUTES〈トレードルート〉のひとつ。
実存したティー・クリッパー(紅茶を運ぶ帆船)の名を付けられたロタールは、爽やかな刺激とウッドの深み、そして優美でモダンな印象を残す、アロマティックなフレグランス。まず鼻をくすぐるのは、グレープフルーツとジュニパーの爽快なコンビネーションと潮風を思わせるソルティーな香り。やがて、スモーキーな紅茶、グリーンでまろやかなフィグミルク、芳醇なマグノリアの花が大胆にとけあい、ベースノートでは、アンバーグリス、シダー、ウェンジウッドと、贅沢なウッドが広がり、世界中を旅したエレガントな帆船のデッキへと誘います。
【ヘッドノート】レッドベリー、ジュニパーベリー、カルダモン、ベルガモット、グレープフルーツ、フィグの葉
【ハートノート】フィグミルク、ラベンダー、マグノリア、ゼラニウム、紅茶
【ベースノート】バニラ、ムスク、シダーウッド、アンバーグリス、ウェンジ、オークモス
プッシュ直後から間違いなくウッディですが、最初はどこかすっきりとした香り。
私はグレープフルーツは感じませんでしたが、ジュニパー・カルダモンが入っていると聞いて納得。
ジュニパーのフレッシュな爽やかさとカルダモンのスパイシーさを感じます。
間もなく、紅茶+甘さが香り立ちます。
イメージはミルクティですが、“ミルクティの香り”の一言で済むような単調さはいっさいなく、ウッディ・紅茶・花々・バニラ・ムスク−幾重にも重ねられた香りが本当に心地よく絶妙。
甘さはあるもののメンズでももちろんOK。
ただ男性の場合、“紳士なおじさま”もしくは“育ちのいい御曹司”あとは“スリーピーススーツが似合うできる上司”が似合うというイメージ。
19世紀ロンドンというコンセプトにそった香りなんでしょうね。
トレードルートコレクション自体が、19世紀をイメージして2014年(日本発売開始は2015年2月)に作られたシリーズなので、クラシカルなイメージを抱かせつつもあくまで現代で使いやすい香りに仕上がっています。
EDTですが香りのたちもよく、モチも悪くないと思います。
同コレクション「エンプレッサ」「ラヴァンティウム」も買ってしまいましたが(この2つも個人的には大絶賛の香り)、発売当初に限定ででた「エッサウィラ」も試しておけばよかったと今更後悔しています・・・
私にとっては久々にどハマりする香りでしたので、フレグランス好きな方には一度試していただき、そして、賛否両論を含めぜひ感想も聞かせていただきたいです^^
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- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 51歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2017/11/4 18:12:45
ペンハリガンのヴァーラ・オードパルファンは、天才調香師ベルトラン・ドゥショフールが2013年に手掛けた作品だ。舞台はインド、香調はオリエンタルと来れば、ちょっと香水に詳しい方ならゲランのシャリマーの向こうをはった作品?と思うことだろう。インドの大富豪がペンハリガンに創作を依頼したという香り。インド北方の都市ジョードプルに向かったベルトランは、城塞都市の青い家並み、マハラジャの大豪邸、マーケットの活気、美しい庭園の花々からさまざまなインスピレーションを得て、マハラジャの孫娘の名前であるヴァーラと名付けた香りを創った。それは一体どんな香りなのか?
ターコイズブルーのボックスは、オレンジ色のラベルの周りにカラフルなインド曼荼羅が描かれ、ことのほか美しい。ペンハリガンには珍しく、ボトルの首のリボンもゴールドメタル。そんなヴァーラのボトルから香りを1プッシュすると。
トップ。いきなりサンダルウッドの香りがふわあっと漂い、その酔わせるような木の香りに驚く。インドのマイソール産最高級サンダルウッドへのオマージュかなと思う予想外のイントロ。そして気付くとその背後からフルーティーな甘い香りがしている。透明感があって酸味のない柔らかな果実香だ。マルメロのようだが、サンダルウッドが強く出ているせいか、明確には感じとれない。
2分後、サンダルウッド&フルーツの下から、温かみのあるスパイスが出てきて、インドっぽい雰囲気が感じられるようになる。ブルーシティと呼ばれる青壁の街、ジョードプル。その狭い通りに広がる賑やかなマーケットから漂うスパイスの匂いを彷彿させる。じわりとくるスパイシーなコリアンダー、ややクリーミーな香りはサフランのようだ。そんなウッド&フルーツ&スパイスが複雑に変化し続けるトップが10分くらい続く。
やがてスパイスが薄れてくる頃、そっと下から顔をのぞかせてくるのは、シャープな香り立ちのローズ香だ。ピンク色のダマスク系の香り。爽やかでスッキリしている。ざわめくマーケットを抜け、旧市街を見下ろす巨大な宮殿の庭園にたどりついたような雰囲気。そびえ立つ巨大なベージュ色の宮殿、その庭園に咲き乱れる花々を思わせる。夏の朝、数時間だけ収穫できるローズから採取できる貴重なオイルの香り。そこにミントが混じったようなスッとした清涼感も出てくる。さながらローズミント系のガムのような印象。そして次第にローズにさまざまなフローラルが重なってくる。マグノリアのふんわりした柔らかさ、少しローストされたような甘い蜜の香り。つけてから3時間ぐらいだろうか。香りにウッディが混じるようになるとラスト。
ラストは、温かみのある柔らかなウッディで幕を閉じる。ローズの残香を残しながら、サンダルウッド系のこんもりとした木の香りでフェードアウト。世界一豪華ともいわれるマハラジャの宮殿、現在はホテルになっているウメイド・バワン・パレスでゆったりとお風呂に浸かり、入浴後に薔薇&サンダルウッドのアロマオイルで全身をマッサージしてもらっているようなリラグゼーション。4〜6時間で消える美しいラスト。
インド・アーユルヴェーダに用いられるアロマオイルには、ローズアッターという最高級のオイルがある。これはダマスクローズの原種であるインドローズと最高級サンダルウッドをブレンドしたもので、あまりに高級すぎるため、インド国内でもローズやサンダルウッドを希釈した物が販売されているようだ。ヴァーラにはそんなローズ・アッターがベースにあるように思う。そこにハチミツやマルメロのスイートさと各種のスパイスをブレンドした香りといった風情。濃厚な主張ではないものの、大富豪であるマハラジャの望みをかなえる最高級のクオリティであることは確か。ただ、香り立ちは淡い。これはペンハリガンの作品全般によくあることだが、ウエストやひざ裏に香りを付けると、ほとんど香らないと感じる方もいるかもしれない。人にもよるので、ぜひ香り立ちは確かめてみてほしい。
最後のマハラジャであるウメイド・ガジ・シン2世は、ペンハリガンに「ジョードプルへの自らの深い愛、そして家族と土地の強い絆を表現するようなフレグランスを」と依頼したという。富める者は貧しき者に施すことが当たり前ともされてきたインドにおいて、偉大なる王であった彼は、ジョードプルに私財を投じて学校や病院など幾多の施設を築き、年間平均気温40度を超えるかの地に貯水池も整備した。ヴァーラはそんなマハラジャに捧げられた香りだ。
贅の限りを尽くした巨大な宮殿、そのオープンエアーのテラスからは美しい庭園とジョードプルの町が見渡せる。それは、マハラジャが家族と同じくらい大切にしてきたもの。孫娘のヴァーラのように、愛してやまない宝物。
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