2019/1/12 00:57:36
もともと沙棗ユーザーでしたが、沙棗が廃盤になってから、ネットで沙棗を探しまわっているうちに、メルカリで見かけたミスオブ沙棗。
こちらで評判が良さそうでしたので、少し高かったけど、ほぼ未使用品とのことで、レフィルタイプを購入しました。
和風プワゾンこと沙棗の、神話(myth)ってどんなんかと。
沙棗が円熟した年齢の香妃だとしたら、ミスオブ沙棗は青春時代の若さ弾ける時代の香妃です。
とにかく沙棗が瑞々しくフレッシュになった…という印象の香りです。
具体的な香りに関して。
トップが想像以上にスパイシー。
沙棗よりもグッとフルーティに、フレッシュな花の香りと、劈くようなスパイスの香りで、かなり尖った印象のトップです。
初めてつけた瞬間は、コムデギャルソン オードパルファムを思い出すくらい甘辛い香り。これ店頭でムエットで嗅いだら、この香りで一発で買ってただろうなってくらい、個人的には好みの香りです。
つけて5分もすると、トップの辛さが一気に落ち着き、どこか梅の花を思い出す甘酸っぱくてフルーティーな香りに。ここからはかなりセクシーな印象のゾーンです。かなり「女の匂い!」という香調になります。
そして2-3時間もするとほとんど香りは飛んで、肌の上で薄っすらと香る程度に落ち着きます。
沙棗のパウダリーさは無く、沙棗よりも若い人をターゲットにした香水なんだなということがわかります。
とはいえ、若い人向けに作られた香りのわりには、かなり独特な作りの香水だと感じました。
今流行りのフレッシュフローラルよりも甘ーく、でもバニラ系ではない蜜っぽい甘さの香調です。
なのに重い印象はなく和調のニュアンスも感じます。
プワゾンより優しく、日本人に似合うけど、セクシーな印象はしっかりある、ちょっと梅の花のような、甘酸っぱい和の香りのプワゾンと言ったところでしょうか。
香調の説明書に書いてある、「特別なときに香らせてください。」の言葉にぴったりな出来の、勝負の香りにふさわさしい出来上がりです。
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