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しべたんさん
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ゲラン / ミツコ

ゲランゲランからのお知らせがあります

ミツコ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:30ml・49,720円発売日:-

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6購入品

2017/11/5 03:11:22

「80〜90年代レトロ」の香りは大好きでも、「近代以前香」となると長く二の足を踏んできた私ですが…。2015年秋に、7.5mlのエクストラクト(P)を購入。Pは7.5でも相当の回数使えます。少量サイズが廃番になったのは本当に残念な限り。

【香り】
世界的・歴史的有名香ですから、香りそのものに書く事はあまりないですけど(苦笑)。
ミツコのような世紀を跨る名香は、著名人を含む全世界延べ何人が使用し、この香りについて語ってきた事でしょうか。
「心から、消せない香り、ミツコ」のキャッチコピーは看板に偽りなしです。
燃料が燃えるような香りから始まるトップからもう、現代香(私の生年以降発売の香りも含む)とは全く違っていて本当に恰好良い。
ハートノートはベチバー・ウッド・モス・スパイスがピーチを覆い隠すほどのきりっと辛口のシプレですが、甘みの少なさと巧みな調香バランスで絶妙な気品を醸し出す香りです。もちろん、甘み要素がもっと出る方も居るでしょうし、人によって香り立ちは相当違うと思いますが。
ミツコは男性の愛用者も多いというのは良く解かりますね。いかにもなフローラルな甘さが無いのはもしかすると夜間飛行以上かも。

【向いている季節、シーン、相性のいいモノ】
季節は秋冬。
特にミツコの香りが映えるのはまさに今、街路樹の枯葉が風に舞う時季に最もぴったりです。(はまりすぎるよ^^)
そして、ミツコ創香と近い年代に誕生したヨーロッパ各国発祥の種々のものとよく合います。トレンチコート、シェニール織りの小物。場所でいえば、当方のローカルですみませんが北浜レトロ建築群等。もう、雰囲気合い過ぎて笑ってしまう位。
もし現代建築であれば、スケール感の大きい、天井高も高く床面積も広大な大掛かりなスポットに合う。
尚、真冬に付けるにはやや温かみ不足ではありますが「大晦日」「お正月」などにもぴったりですね。和を感じさせるからというのももちろん、やはり、デイリーというよりは節目、特別な日に合う香りです。季節とシーンを選びますが、ジクソーパズルのピースのように、「ある状況、時、もの、場所」にここまでピターっと嵌る香りって他にちょっと思い浮かばないです。それだけキャラがはっきりしてるんでしょうね。

香調そのものの旧さから、今この年齢であってもなお、主観的なものを別として決して使いやすい香りではなく、イメージアップに繋がるかどうかは疑問ではあります。
クラシック香というのは、悦に入っているのは自分一人だけで、他人からは、『古ダンスを開けたような、時代錯誤の香りを漂わせている変な人』と思われる可能性が常にありますので。
私自身、こういった大正〜昭和初期に創られた香りの良さが分かってきたのは46、7歳からで、それまでは「今時こんな古臭い香り、どうやって使ったらいいのか理解に苦しむ」と本当に思っていました。シャネルNo5なども同じく。
(それにしても、この嗜好の変化は本当に不思議です。自分自身が旧くなってくると、自分自身の生年を遥かに遡る旧いものとまでも親和性が生じて来るのか???笑。シェニール織なんかも全く同様です。あれを良いと思う人が一定居て需要があるのが信じられないとまでほんの数年前まで思ってましたけど(すみません)今は普通に好きですし。)

【他】
若年時分に所有していた香水に関する書籍に、
「ミツコの完璧さはモーツァルトの音楽のそれに相当する。また、ガスクロマトグラフィにかけてもその全容が解明できない」とあった記憶があります。まあ30年近く前の本ですが。
ガスクロの性能も今はもっとアップしてるかもしれないし…。
ミツコも他香水同様、処方改変が繰り返され、その頃とも創香当初とも違ったものになってしまってはいるのでしょうけれど。
(後日註:一説には私の購入した2015年販売分はオリジナルに近いとの情報もあり)

2015年秋時点では7.5mlサイズ廃番の情報はまだ無かったのですけれど。今は15mlすらなく30mlのみ。
ゲランの他香水もですが、少量サイズの廃止によりリピートは厳しくなりました。P購入の敷居が遥か比べものにならない程高くなってしまった為、今後新規に購入して本物の香りに触れる機会を持つ人も益々減っていくのでしょう。本当に寂しい限りです。

クラシックなシプレで最近いいものを見つけまして、ミツコに少し現代性を加えて軽くしたような香りの同LVMHアクア・ディ・パルマの「プロフーモ」なんですが、それがEDP50mlで2万9千円位(税抜き)だったかな。まぁ、やはりこういった本格香は高価ですね。
それならミツコのEDPで今後は手を打つ方がいいのか?香水の選択はいつも悩みどころです。

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資生堂 / シャワーコロン

資生堂

シャワーコロン

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:- (生産終了)発売日:-

評価しない購入品

2019/7/5 08:47:21

「私たち世代を、大人の入り口に誘った香り」

香り好きの人たちの間で時折話題になる、「自分自身の最期に、棺桶に入れてほしい香水。」
私はこれかな。資生堂シャワーコロン。とはいっても、極めて残念ですが、もうボトルすら残っていないです。
使っていたのは15歳〜18歳位?(1980年代前半)
町の化粧品専門店で買ってた記憶があるなぁ。
本製品はおそらくリニュしたのち廃番になったのですが、おそらく私世代の多くの方の記憶に残っているのは、昭和50年代に販売されていた、本体が楕円で中央に刻みがあり、フタ部分に象嵌調の意匠が施されているボトルではないかと思います。
フタの意匠は、資生堂シフォネットシリーズともちょっと共通するイメージがありました。
ネット上では今も沢山の画像がヒットします。
そのボトルはその頃の私たちにもちょっと古めかしく(70年代調?)、しかもどちらかというと渋くてメンズアイテム的な辛口デザインで。でもそれだけに何か物凄く「大人のアイテム」という感じでドキドキしたのを覚えています。

私が使っていたのは「フレッシュライムの香り」だったかな。いい香りでした。
シトラスのシングルノートに近く、本当にシンプルの極みですが、だからといって自分自身で精油(果皮油)のアルコール希釈・熟成等で再現できるかといえばきっとできないような気がする。あの、何ともいえない香り、記憶に残り続けて消えない香り(←なんだかミツコのキャッチコピーみたいですね)、あれは本当に不思議な・・・日本ローカルとはいえ時代を象徴するひとつの代表的な香りでした。
高校時代、クラスの殆どが使っていたのではないかなぁ。
アトマイザーに移して付け直してたけど、持続力は0に近かったですけどね(笑)
トップノートだけで構成されているようなもので、今考えると単なるリフレッシュアイテム、フレグランスとしての体もなしていないようなあの香りがこんなに忘れがたいとは、原体験的なものは強烈であるとともに、香り自体もやはりシンプルでありながら素晴らしかったのだと思う。

なお、自分から能動的に香りを纏うようになるというのは、もう実質すっかり大人の証です。理由は説明する迄もないけど。高校生ともなれば本当、99%大人ですよね。
子供時代のイタズラとかを除いて、「この香りを纏ってもっと魅力的な自分になりたい」と自発的かつ自覚的に初めてフレグランスを付けた日が、私は、実質の「成人式」だと今では思っているのですが、その自分史のなかでも極めて重要な瞬間を、正確にはいつだったのかは全く覚えていなく残念です。でも、15歳頃には間違いない。
たしか精神科医の斎藤学さんが「人は15歳で成人」説を唱えていたと思うけど振り返ればこの事例ひとつとっても正にその通りだと感じます。


実家には、ティーン用デザイン(当時の)に変にリニュしてしまったボトルはひとつ残っています。「すずらんの香り」だったかな。でもあれは全く愛着がわかない・・・皮肉なものです。
(でもその後また旧ボトルに戻ったという情報もありますね)

今でも復刻再販の希望が後をたたない本製品。本当に、限定商品でもいいから、そしてできればボトルの意匠も出来うる限り忠実に復刻して発売してくれたらなぁと思いますね。
年数を考えると資生堂内部も世代交代して、当時の資料が仮に残されていようとも難しい話でしょうけれども。

さて、シャワーコロン卒業後の数年の後には、外資の・あるいは資生堂香であっても海外調香師の手による芸術的かつ華麗あるいは豪奢な香りに魅了され(いくつかは思い出クチコミもしています)、遍歴を重ね、すっかり「すれっからし」になっていくわけですが、「人生最初のパートナー」たる本製品の存在感は、それらをある意味遥かに凌駕しています。この、シンプル極まるワンノートの香りが。


星をつけるとしたら、7?
いや、「無限大∞」かもしれないですね。
資生堂の香粧品史のなかでも白眉の名品。
思い入れが深すぎて中々書けなかったクチコミを、やっと書けました。

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シャネル / レ ゾー ドゥ シャネル パリ ビアリッツ オードゥ トワレット (ヴァポリザター)

シャネル

レ ゾー ドゥ シャネル パリ ビアリッツ オードゥ トワレット (ヴァポリザター)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・14,520円 / 125ml・20,900円発売日:2018/6/1 (2019/6/1追加発売)

4購入品

2019/6/17 00:34:55

シトラス系の香りが好みで、夏場に限らず、それこそ冬場以外はシトラス系の出番が多い。
さらに嗜好性重視で、清潔なシトラス-フローラルの香りであれば間違いなく好みのカテゴリーに入ってくるのに、このパリ ビアリッツはしっくり来ない、、、なぜだろうか。苦手な瓜系でもないのに。

レ ゾー ドゥ シャネルは、ガブリエル・シャネルの人生に深くかかわる地からインスピレーションを得て誕生したシリーズで、なかでもパル ビアリッツは、シトラスやグリーンを効かせたとても嗜好の良いフレッシュフローラルの香り。同時発売の3品のなかで、初見でも個人的にはもっとも好みだった。ただしキャタクターはかなり薄め。

ところが使い続けるうちに、嗜好重視、キャラクター弱めというよりも、わざとピントをぼかして作られているのでは、そのモヤモヤしている点にしっくり来ないのではと感じてきた。

トップはシトラス。果皮感の強いピリッとしたグレープフルーツに、少しフレーバーのようなジューシーなオレンジをミックスさせたシトラスの香り。思った以上に果皮感が強く、どちらかというと和柑橘のイメージに近い。

ミドルはグリーン-フローラル。オレンジの甘さや果皮感を残しながら、まろやかなミュゲやネロリのフローラルノートが香る。果皮感から移ろったグリーンが、特にミュゲの水っぽい感じをフレッシュでみずみずしいフローラルに仕上げている。

ベースはムスキー。果皮感やグリーンをしっかり残したミュゲの残香に、淡いムスクが柔らかく包み込んでいるような香り。
トップとミドルの香りをムスクが覆い隠してしまう流れで、肌に乗せると3-4時間持続する。

ムエットではシトラスやグリーンがはっきり香るため、水っぽいフローラルと合わせることで、爽快で清潔なフローラルとなり、とても嗜好が良い。

ところが、実際に肌に合わせてみると、途端に淡さが倍増して、特徴だったフレッシュ感が霞んでしまう。良く言えばどこか都会的で洗練されたイメージ、悪く言えばわざと上品ぶっていて付け心地が悪い。

おそらく、ゼクスクルジフの新作1957と同じように、複数のムスクを重ね合わせることで、トップ、ミドル、ベースそれぞれにフワッと柔らかい印象に仕上げたような香り。しかし1957は、ウッディやスパイシーやフローラルやシトラスのバランスが良く、それらをムスクでまとめることで、現代的で洗練された印象を受けたのに対して、パリ ビアリッツでは特にトップにムスクを効かせすぎることで、せっかくのフレッシュフローラルを上品にしすぎてしまい、結果として、個性を殺してしまっているように映る。

フレッシュでみずみずしいフローラルの香りであれば、パリ ビアリッツよりも先に発売されたヴィトンのル ジュール ス レーブの方が香りがはっきりしていて好みだ。

このレ ゾー ドゥ シャネルといい、1957といい、マドモワゼル・シャネルの愛した場所とか時代とかテーマにしながら、彼女のイメージに重ならない。果たして、シャネルはそんなお上品な香りが好みだったのだろうかと思ってしまう。
この柔らかさ7割、フレッシュさ3割の香りは、フレグランスよりもボディローションの方が向いているのではと感じる。
それと50ミリを出すのであれば、最初から出してよと言いたい。

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シャネル / シャネル N°19 パルファム

シャネル

シャネル N°19 パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:15ml・31,350円発売日:-

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7購入品リピート

2015/5/11 21:21:35

これは完璧に仕事をする時用のスイッチ「オン!」の香りです♪

デパートの販売員さんの「リラックスに良いですよ♪」の売り文句に騙されてはいけません。これで寛ぐなんてとんでもない!販売員さん、No. 19プードレなら許すけど、オリジナルのNo. 19は、もっと手強い香りですよ!そんな変な売り方しちゃあ、ダメですよ。マドモアゼル・シャネルに失礼よ!
(*`Д´)ノ!!!

No. 19オードトワレの口コミでもちょっと触れましたが、これはマドモアゼル・シャネル自身が80歳頃の晩年になって、個人的にアンリ・ロベール(No. 5を創ったエルネスト・ボーの後継者)に創らせた、仕事につけて行く用のプライベートパルファムです。
メゾンのお針子さんたちは、この香りがすると「マドモアゼル・シャネルのお出まし!」とばかりに、一斉に緊張したのです。背中に物差しが入る、あるいはお尻に鞭をいれられるような雰囲気のある香りです。

「いいかい?私は妥協なんかしないんだよ。解ってるかい?手抜きなんてしたら許さないからね!」と、くわえ煙草で眉間にシワを寄せ、尖った頬骨のマドモアゼル・シャネルが、低く呟くような香りです。

No. 19と名付けられたのもマドモアゼルの誕生日が8月19日だったからで、正にマドモアゼル・シャネルを体現した香りです。

リラックス出来るはずがありません。メゾンの女帝の愛用香水ですから、グリーンの旋風、あるいは竜巻の様な力強さが特徴です。

香りの構成は

トップ ガルバナム、ベルガモット、ネロリ、ヒヤシンスなど。

ミドル ローズ、オリス(匂い菖蒲)、ジャスミン、ナルキッサス(水仙)、イランイランなど。

ラスト ムスク(麝香)、シダーウッド(杉)、オークモス、レザー、ベチバーなど。

よく、フローラルグリーンと言われますが、香りの主張の強さで言えば、グリーン>>ウッディ>シプレ>>フローラルです。
フローラルグリーンのなかでも、グリーンがやたらとシャープでエッジィなのは、ガルバナムとベルガモットがたっぷり入っているんじゃないかと思うところ。

こちらがお好みなら、同じくグリーンシプレが際立つオリジナルのミスディオールなんかも、甘味が少なくて良いと思いますよ♪

寝る前につけるなら、香り立ちの円やかなNo. 19プードレ、あるいは思いきってNo. 5が良いですよ、マリリンみたいに。

No. 19オードトワレは一番グリーンがシャープでドライ。オードパルファム→ピュアパルファムとアルコールが少なく成る程、ひそかに甘いフローラルが楽しめます。

もう、大好き!

写真は先日テスター(デモンストレーション)用の35ミリスプレーボトルが安く売り出されていた最後の一個を衝動買いしてしまったものです。

  • シャネルNo. 19ピュアパルファム
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アントニアズ フラワーズ / アントニアズ フラワーズ オードトワレ

アントニアズ フラワーズ

アントニアズ フラワーズ オードトワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・8,800円 / 100ml・14,300円発売日:-

5購入品

2017/9/14 01:36:03

かつて本フレグランスのアソルート(P濃度、エクストラクト)の思い出クチコミ(2013/3/2)で、「もう買わない」と言っていたにも関わらずトワレを購入してしまいました。
前言撤回シリーズその2、でしょうか(セントオブピースに続き。笑)。

購入は数か月前だったかな、結果的には購入してよかった。
「華」と「純度」は比べるべくも無く断然P濃度に軍配ですけれど、
日常使いに関してはアントニアズはトワレの方が使いやすいかもしれないですね。
(EDTだからといって拡散し過ぎず程よく弱い香りです)

【トップにクセあり】
本EDTはトップがちょっと癖のある、青くささ+ゴムかプラスチックが熱されたような独特のにおいから始まります。これはPには無かった。
しかし、香りの純度は低くともこういった夾雑物のような存在が、ある意味Pより生花のリアル感をかえってより醸し出しているような気も?
このトップが15分は続くのでちょっと忍耐が必要(笑)。

なおレイジースーザンの店舗テスターは、このトップが変質していて更にスゴい香り(スパイスミックスが湿気たような)になっている事がありますが、暫く経てばミドルは無傷で綺麗に香りだす事が多いはずです。

【ミドル】
ミドルノートへの転換の瞬間は結構感動もの。ゴム臭的なものが消え去り、アントニアズのハートノートである甘くやさしいフリージア主体のフローラルブーケが香りだします。Pでは最初からこの香りから始まり、この感動的転換は味わえない為、この点もある意味Pより使用する楽しみというかアドバンテージがあるかも…しれないですね。
アントニアズは独特の不思議で繊細な香り方をします。
あくまでイメージですが、手首に付けた香りが、徐々に身体の肌の表面をそっと覆って這い上り、しずかに鼻腔に入って来るような…、他のフレグランスではあまり感じた事のない香り立ち方です。

【ラストは存在しない】
ラストノートはありません。Pのクチコミもよければ参照して下さい。
かつてアントニアズの発売当初位には、海外ものは、よほど軽めの夏向きコロンやトワレ以外は、強烈かつ鈍重なラストノートの香水がまだまだ多くの割合を占めていました。今は世界的にフレグランスがライト化し、耐えられないほどのラストノートになってしまうような香りは減りましたが。
この点も、アントニアズ以外使わないというファンを多数獲得した理由のひとつかもしれないですね。
尚、持続が短すぎるとの声が多い本EDTですが、私は4〜5時間しっかり持ちます。

【P(アソルート)と比較して】
Pは現在販売分は試していないけどクチコミでの情報からするときっと変わっていなさそうですね。「ブーケを持っているのは誰?」の有名なキャッチコピーはやはりP濃度にふさわしいと思います。
まぁ、私はリアル過ぎる花、かつあまりにもキラキラ煌めく香り(アニメーションで妖精がワンドを振った時に金色の星の軌跡がキラキラと舞う、あんな感じの香りです)が気恥ずかしくてPは使いこなせなかったですが。
フローラル香はある程度抽象性がある香りの方が使いやすいですよね。
服のプリントでも、写実的な花モチーフっていまや殆どないけどそれと同じようなものだと思ってます。ある程度幾何的に抽象化されたものなどやイラスト的なものでないと花柄って着こなせない。

で、本EDTはある程度紗のかかったようなマイルドさがある為、Pより実際使いこなしやすいです。

【他】
私がPを購入した90年代前半は、EDPは無くPとEDTでした。
いま以上に「高賦香率主義」だった私は当時EDTには眼もくれず真っ直ぐP一択という感じで購入しましたが(笑)。
まぁ、最近色々思うところあり考え方に柔軟性をもたせたほうが吉であろうというところでEDTをあえて購入してみたら中々よかったというわけです。
こうなったらEDPも購入して生涯かけてコンプリート…といってみたい気もしますが、本当、あの容量と価格の設定はいったいどうなっているのかな(笑)、現実的にはちょっと難しいかなぁ。

それにしてもアントニアズフラワーズは不思議な香りです。
淡々とロングセラー名香であり続けるのが分かる気がする。
極めてフェミニン、フローラルそのものでシンプルですが、他にあまり似た香りはないですし、ある種、浮世離れしていながら使用者の年齢も問わずなぜか知的な香りであるところなどが。
アントニアズは、かんたんには記憶から消えていかない類かつ、独特の立ち位置(まさにニッチ)、販路が相変わらず限られているにも関わらずこれしか使わないというファンも多いのが頷けます。

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前田美咲さん
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プロフィール
  • 年齢・・・60歳
  • 肌質・・・混合肌
  • 髪質・・・普通
  • 髪量・・・多い
  • 星座・・・天秤座
  • 血液型・・・O型
趣味
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自己紹介

えっ・・・私ったらいつの間にか50代?!って心境の今日この頃です(笑)と思っていたら還暦です(笑)皺やシミができても気持ちはあの頃のままです(*^^*… 続きをみる

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