2024/3/24 16:35:22
ともかく潤います。
1回で、普通の化粧水を2度づけしたくらい潤います。
オールインワンと書いてありますが、普通の化粧水として使っています。
会社に行くときに多めに塗っていったら、いつもより乾燥を感じる時間が遅く感じました。
とろっとしていますが、浸透しにくいとかベタベタするとかもなくて、すごく使いやすい。
量も多いので、足などにも塗っているのですが、乳液を塗ったくらいしっとりします。お風呂上がりに顔と一緒にケアできるので便利です。
刺激もないし、香りなどもなく、文句なし。
1本あると便利なので今後もリピートすると思います。
乾燥に悩んでいる方にはぜひ一度使ってみてほしいです。
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- 56歳
- 乾燥肌
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2022/7/9 00:09:11
夕暮れの海に連れていってほしい。あなたと2人、波打ち際を歩きたい。少しふざけて波に足を濡らして。子どもみたいにきゃっきゃはしゃいで。あなたのシャツのすそをつかみたい。あなたのその手でふれてほしい。
夕暮れの浜であなたとたわむれたい。2人で流木を引きずって、砂にへんてこな絵を描いて笑いたい。あなたの手の平をくすぐって、『手をつないで』って合図して。潮風に髪を遊ばせたら、あなたの腕に抱いてほしい。そっと髪をなでてほしい。あなたの胸にほおを寄せたい。
“わたしのことなんか 何とも思ってないあなたに
わたしだけしか 見えなくなる魔法をかけたい“
スペルオンユー。あなたに魔法をかける。それは恋のまじない。特定の相手を自分に夢中にさせる禁断の詠唱。ルイ・ヴィトン香水13番目のピンクの刺客。2021年発売。100mlボトル税込38500円。
スペルオンユーをスプレーする。その瞬間、立ちのぼるのは可愛げなピンクの雲ではない。ちょっとくすんだ紫色の煙だ。スペルオンユーのトップは、少し切ないスパイシーなスミレの紫香が静かに広がる。その紫の香りの背後から小麦粉のような白い粉末の香りが追いかけてくる。質のいいアイリスにしかない冷たいヴィシソワーズのでんぷん香のようだ。うつむいた顔、冷めたスープ、頭から離れないあの人のこと。なぜこんなにも好きなんだろう。そしてあの人は、どうして同じくらいの熱量でわたしを思ってくれないんだろう。そんな悲しみに満ちたヴァイオレットな心模様。
3分後、紫の煙の奥から次々に花が咲き乱れてくる。まるで魔法のように。それはピンクの薔薇と白いジャスミンのブーケ。フルーティーなライチやピーチ様のファセットをもったセンティフォリア・ローズの軽やかな香りが、インドールの重さをもったグリーンなジャスミンの上に広がってくる。明るいピンクのリップ、白いドレス、きらめく光の中で輝きを増した自分の姿に驚くイメージ。華は肌の上に咲き、葉のグリーンはみずみずしい恋の予兆を感じさせる。意中の相手を惹きつけてやまないピンクと白のフローラルブーケなミドル。
そして同時に。紫の煙から白いヴェールへと変わったアイリスの香りが心を加速させてゆく。誰にも言わず一人募らせた思いは、日ごと暗い土の中のような心の奥でふくらんで、白い球根となる。それを何年も大切に寝かせて熟成させた極上のタルカムパウダーが、綿毛のような優しさで肌をなめらかになでてゆく。フルーティーローズ&インドールジャスミン。それを天使の羽根のようにふわふわと包み込む極上のベビーパウダー。すでに詠唱は終えた。気がつけば、自分を見つめる上気したまなざしが眼前にある。それはチャームの魔法に魅入られし虜の視線。
スペルオンユーの持続時間は5〜6時間ほど。紫の内省的なスパイシースミレ香から始まり、華やかなピンクの薔薇とグリーンなジャスミンのミドルに変身する。そのトップからミドルへの変化が美しい香水だ。さらに、トップで紫色だったアイリスが白いパウダリーに変化して、この高級な香料のもつ不思議な二面性をいかんなく発揮すると、ラストは安息に満ちたパウダリーなエンディングに向かう。肌と肌のふれあい。体温の共有。そして重なりあう吐息。抱擁。最初から最後まで、めくるめく夢のような変化に、心がどこまでも惹かれてゆく。
アイリスとローズ、そしてジャスミン。これらが作るアコードは決して目新しい物ではない。むしろ同じLV先発のローズデヴァンと似た構成で、二番煎じ的とも言える。ローズデヴァンがフルーティーローズの割合を高めた構成なら、スペルオンユーは、アイリス5、ローズ3、ジャスミン2といった割合で再構成したフランカーのようにも感じる。そういう意味では特別明確な顔をもった香りではない。けれど、この作品はアイリスを軸としながらローズとジャスミンの香りの宝石をキラキラと散りばめたような香水だ。このトリプルアタックな香りのそばにいたら、ちょっと抗うのは難しいだろう。あなたの意中のお相手が魔法にかかるかどうかは、実際試してみないとわからないけれど。
夕暮れの砂浜を君と歩きたい。犬のように君の回りを駆け回って バチャバチャ波に足を濡らして。やめてよ!と笑う君の手を引いて 引き波に向かって走っていったり逃げてみたり。スカートのすそを持ち上げた君は可愛くて、ぼくは君の髪にふれるだろう。その柔らかな前髪にキスしたい。
夕暮れの浜で君を抱きしめたい。君がぼくの首に腕を回して、ちょっとだけ背伸びして、ずっとそのままでいたい。 涙が出るくらい君が好きだから。
“ぼくのことなんか ちっとも好きじゃない君に
ぼくのことだけ大好きになる魔法をかけたい“
スペルオンユー。
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2022/7/23 11:53:42
グッチの香水、ブルームのアクア・ディ・フィオーリは、ロマンティックなホワイトフローラルブーケの香りがするオリジナルに、グリーンな爽やかさをプラスした人気のオードトワレだ。2018年発売。調香師はアルベルト・モリヤス。価格は50mlボトルで税込10780円。
◎どんなとき、どんな方におすすめの香りか?
・スッキリして穏やか、邪魔にならないマイルドグリーンな香りに包まれたいとき
・親しい友との語らいや集まりに。フローラルでも石けん系でもない、つつましく落ち着く香りを選びたいときに。
・自己主張が得意ではないけれど、自分のよさや自然な感じをさりげなくアピールしたい方に。
◎この香水のよさは?
・何と言っても可愛らしく美しいペールピンクのボトル。ブルームのオリジナルEDPが出たとき、この陶器を思わせるボトルは、クラシックな色遣いとデザインで女性に大好評となった。それでも「可愛すぎて自分の年齢には合わないかも」と敬遠した女性も少なからずいたよう。そこを突いてきたのが、ラベルにも描かれたシックなトワルドジュイ風のイラスト。18世紀フランスのロココ調を思わせるこの2色で描かれたボタニカル柄は、さながら黒枠の中に映ったハーバリウムのようにも見え、クリエイティブ・デザイナーとしてグッチを蘇らせた鬼才、アレッサンドロ・ミケーレのセンスのよさに完璧に脱帽。彼は前任者と違い、ファッションブランドにとって香水こそが最も重要な「顔」であり「アイコン」となりうることをきちんと知っていた。
・甘く穏やかなグリーン香が続いて、気持ちをリラックスさせてくれること。特に昨今の女性は、どこにでもあるフルーティーフローラルにあき始めている傾向があり、最近ではこうした穏やかなグリーン系やティー系が好まれてきている。特徴はスッキリした苦味が心地よく感じられること。
▲逆に、自分的に「うーん」な点
・オリジナルのブルームの「濃厚かつクリーミーなホワイトフローラルブーケ」をベースにしつつグリーン感を押し出した作品ではあるが、もはや別物な印象があること。これほど違うならわざわざ「ブルーム」という冠はいらないのでは?と思う。
・落ち着く香り系ではあるものの、調香師アルベルト・モリヤスの昨今の特徴である「無難にまとめとこう」な感じが出たのか、周囲に与える印象が弱い感じはある。好きずきかなとは思う。
○展開
はじめに広がるのは、ほんのり甘い不思議なグリーンノート。葉の香りよりフルーティーで、わずかにスパイシー、どこかに小さな花の香りも感じられるような。グリーンというと、ガルバナムで表現された苦味やプチグレンのやや青臭いイメージがあるけれど、このグリーンはマイルドで優しい。さながら、初夏の野に広がるシロツメクサの甘い香りを思わせるような雰囲気のトップ。
5分後、グリーンは少しやわらぎ、その下から白い花の香りが現れてくる。これはジャスミンの華やかさと、やや酸味あるハニーサックル(スイカズラ)系の香りのミックスだ。このちょっとジャスミンよりかん高い蜜の香りと酸味が、このブルームシリーズで初めて用いられたというラングーンクリーパーという花の香料だろうか。同時に低音部では、じんわりとした色香が漂うクリーミーチュベローズもかすかに鳴り響いている。
このミドルは、スッキリマイルドなグリーン香がメイン、白い花が後ろでコーラスといった感じで鳴り響き、終盤になるとベース音の涼しげな木の香りも感じられてくる。鉛筆の香りっぽいシダーかなと思うウッディだが、クレジットではサンダルウッド系のようだ。このウッディが感じられてくるとドライダウン。持続時間は3〜4時間。
アクアディフィオーリというのは、イタリア語で「花の水」の意。この言葉で思い浮かぶのは、朝方、植物の花弁や葉にたまった露のしずく。その美しい水玉に光が差し始める頃、植物は葉で光合成をはじめ、葉の裏から過剰な水分を蒸散してゆく。ことに夏は、この蒸散がある種の匂いを伴い、野原で不意に青臭い「草いきれ」を感じることがある。
春から夏にかけては、庭園にさまざまな植物が生い茂り、色とりどりの花が次々に咲いてゆく命あふれる季節だ。まさにブルーミング。グッチのブルームシリーズは、女性が花のように多様な美しさをもち、そして今やジェンダーを越えてしたたかに生きていく強さを持ち合わせていることを表現しているという。四季折々の花々が咲き乱れる緑の楽園。アクアディフィオーリはそんな緑の庭園を散策したときに、花の香にまじって不意に感じる柔らかな草いきれの匂いがする。
まばゆい日射しの白。そこに咲く花々の鮮やかな緑。アクアディフィオーリは、その2色で描かれた香りのトワルドジュイだ。
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2021/2/2 18:01:48
最初は何これ?!と思いつつ不思議と癖になった爽やかな香りです。特に最初は結構瓜っぽい。その他モヒートのようなすっきり感やジンジャーの温かみとスパイシーさもあったり、ちょっと個性的なユニセックス。でもさっぱりはしてて軽いんです。
ハマってしまえば夏や梅雨時期にもぴったりだと思います。
ただ、万人受けを狙うなら微妙なところかも。軽さ的には職場でもいけそうなんだけど、この瓜感やスパイシーさはかなり好き嫌いが分かれると思います。
屋根の上も瓜系ですが、ちょっと違った感じです。
(どっちも香調に「瓜」とか「キューカンバー」とは載ってないんですけど。)
屋根の上はどちらかというとメロンの果肉やシロップも連想できるようなフルーティーな甘さがありますが、モンスーンはメロンの皮や冬瓜などさっぱり系だと思います。
一見完全に男性寄りかと思いきや、意外と全体の香りとしては上品で女性的な甘さも感じるので、掴みどころがなく不思議です。
他に無いグリーン系の香りだと思いました。
男性女性関係なくさっぱり好きで瓜苦手!って人じゃなければ、一度は試してみて欲しいなと思う香りでした。
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2020/7/19 22:05:42
公式通販で売られてはいましたが、現品を嗅がずに買う勇気がなかったので百貨店の営業再開後にちゃんと嗅いでから購入。
筆者投稿時点で評価が低め(☆3.9)なのは使う時の腕表面の体温の低さが関係している気がします。元々体温の高い筆者は良い香りに感じましたが、冷房直下にいる時に使ったら香り方が変わり、やや苦手な物になったので…。
「アンダルシアの庭園を足早に駆け、カリカリしたザクロの実を共に味わう。」という感じの意味の書かれた説明書きです。訳が合っている保証はありません。共にって誰とでしょうか。庭園の情緒と一緒に味わうには、足早に駆けていますし…。
元々体温が高い場合:
吹きつけてアルコールが飛んだ瞬間、カシスやベルガモットの爽やかさとヒノキのウッディさが重なり、他にはない爽やかな香りです。ベルガモットと入れ替わりでザクロが主張してきて、甘酸っぱく爽やかな香りがずっと長続きします。
冷房ガンガンの部屋にいた(腕表面の体温が低い)場合:
吹きつけて1時間程度、ずっとカシスとヒノキが居座ります。残念な事にこの2つが混ざると草にしか感じない、お世辞にも良い香りとは言えない物になりました。ゲランでこんなハズレなのはスポッツトリートメントの“野草の香り”というどう嗅いでも林間学校のロッジの埃と木と土が混ざり合った部屋の臭い以来です。(スポッツトリートメントの効果自体はニキビが鎮静されたのでちゃんとあります。)
1時間程度経過したらやっとザクロが出てきますが、弾ける爽やかさはなく、普通に甘酸っぱい程度。
甘酸っぱく爽やかな香りは単体で嗅いでもとても良いのですが、敢えてライチとバラの香りを重ねて奥行きを持たせるローザロッサとの組み合わせをお勧めします。
上記のように体温が低いと残念な香り方をするので、是非気温の高い日に屋外へ出られる用事があればお使いください。甘酸っぱさが弾けて気分が高揚してきます。
ペラグラニータ、ローザロッサ以来のヒットです。この夏はオランジェソレイア、ハーバフレスカ、グラナダサルヴィア、ペラグラニータが出ずっぱりになる予感。
……6月に既に現品(75ml)を買っていましたが、まさか7月15日にミニボトルが全種出るとは。小さいのだと1年以内に使いきれそうで便利ですね。筆者がアクアアレゴリアを買い始めた1年前に発売してくれたら良かったのに(笑)
@cosme内の商品記事にリモンヴェルデがないのが地味に気になります。本当に1種だけ出ていないのか、登録のし忘れか、テアズーラと同時期に廃番になっていたか…。
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