2015/11/15 16:13:45
親しい人から、光栄にも、貴女の香りだと思う、と言われて、いただきました。
つけてみた最初の印象は、とても上品、控えめな香り立ち。
まさに、外箱にエンボス加工された、ベージュがかった薔薇のグラデーション、ボトルに添えられたその薔薇の通りの印象です。
これなら、日常使いできると思ったら、やっぱり、「ローマ」の香りは、単純ではありませんでした。
そもそも、この香水のコンセプトは、ローマに住む良家の子女、伝統の中に育ちながら、自由で大胆な精神を持っている…というものです。(ヴァレンティノの広告、PV参照)
次第に立ち昇って、ぐんぐんとその存在感を主張してきて、あわててしまう。
驚くほど、セクシーです。
感情を抑えて、控えめにしている女性の秘めた情熱が、もれでて、その迫力に圧倒されるような。
かなりの甘さです。深くて、コクのある大人の女性の甘さ。
香りの質に加え、EDPの強さはもちろんあり、拡散性、持続性がありますから、電車や車、病院などは、注意が必要。
白トリュフが使われている、というのが特徴ですが、成分を見ると、この甘さは主にチュベローズかと思います。
調香は、オリビエ・クリスプとアルベルト・モリヤス。
イタリアらしい素材を使用。
まさに、ヴァレンティノの説明する通り、クラシカルでモダン。フェミニンでユニークな香り。
今のヴァレンティノのデザインと見事に一致しています。
そんなわけで、一見控えめな印象ながら、大変官能的ですので、よっぽど少量にしないと、職場にはつけていけませんね。それでも、気づいた人ははっとすると思います。纏う人の内面の情熱、色っぽさを見せてしまう香り。誤解されたくない人には危険です(笑)
そういう意味では、プライベート用ですね。
簡単に言えば、フェロモン香水。肌に触れる人にのみ、感じてほしい。
また、エレガントにドレスアップして、大切な人と食事する夜などにもふさわしい。
相手にも特別感を与えるような。
白いクロスがかかったテーブルに座って、落ち着いた笑顔で、パートナーや恋人に美しく微笑む。
小さいけれど本物のジュエリー、パールなどを身につけて、ベージュ系の、シルクやカシミヤなど上質な柔らかな素材で、少しだけ手足やデコルテのきれいな肌が見える服、きちんと手入れされたつややかな髪。
そんな女性が眼に浮かびました。
上品な色香。
纏う人に、その格を求めます。そんなに考えずにつけても、もちろん良いのですが、そういう人が纏ってこそ、本来の力を発揮すると思います。
残念ながら、私はまだまだ。
季節的には秋冬のもの。
ボトルは、円形に薔薇の飾り(サイズによって、シリーズによって、バラの色や数が違う)が付き、スプレー口に、オニキスのような黒い丸の飾りがついているのがクラシックで、豪華な雰囲気。液体は薔薇の色と同じ薄いバラ色。
オリジナルが好評だったのでしょうか、いくつも出ているシリーズの香りは試していませんが、軽くなったものは日本人により使いやすいと思われます。
しかし、シリーズにおいて、オリジナルは常にその魅力を最も表すものでしょう。
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