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シャネル

シャネル N°19 プードレ オードゥ パルファム (ヴァポリザター)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格：50ml・14,300円 / 100ml・24,200円発売日：2011/8/26

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ココ　シャネルの誕生日の8月19日にちなんで、Ｎｏ.19と名づけられた名香に新たな解釈をくわえて現代に蘇らせた新発売の香り。

お試しの時にはグリーンが強すぎてだめだ〜、と思っていたのですが、
その後なんどもカウンターでつけさせていただいておりました。

ある日、ＢＡさんにお願いして両肘の内側につけてもらったら、どんどん「懐かしく甘い匂い」に変化していくのがわかり。

ああ、「プードレ」はグリーンのそっけなさの奥にこんなセンシティブなものを隠している香りだったのね、といまさらながらに気がつき、
どうしても欲しくなり、購入にいたりました。

秋になって気温や湿度が変化したせいか、自分の鼻がなれたせいか
それまで感じられなかった「風に舞うようなパウダリーノート」を感じられるようになったわけなんでしょうね。

評価も上げさせてもらいます。やっぱりグリーンがちょっときついと感じるときがあるので、星６で。



が、この「風に舞うようなパウダリーノート」の正体はなんなのでしょう？
やはり、希少な「アイリス　パリダ」なのでしょうか。
少し、甘くて肌にしみいるような、上品なお粉のような、石鹸のような。

この甘いミドルの部分は・・・・、誤解を招く表現かもしれないですが、
ずいぶん若いころ私が愛用していた資生堂の「メモワール」というフレグランスに似ている！ということに突然気がついたのです。

メモワールは私にとっては、「少女のころを思い出させるセンチメンタルな香り」であり、すなわち、それは「お母さんの鏡台の匂い」あるいは「もっと小さいとき嗅いだベビーパウダー、または石鹸の匂い」でありました。

シャネルの中に、懐かしさを感じるなんて。
おそらく多くのメーカーがシャネルの香りを模倣して、
昔から多種多様な製品が「シャネル風」になってしまっているのでしょう。
そして、本家シャネルが、クラシカルな部分を押し出して現代風の香水を作ると、昔どこかで嗅いだ香りを想起してしまうということに。

長くなりましたが、グリーンあり、パウダリーあり、ジャスミンあり、ムスクあり（このムスクがすっきりとしてまた素晴らしい！）の多面性のある香りでありながら、とても良くまとまっていて、生活にすんなりなじむ使いやすい香りであることは間違いないです。

香水は基本、毎日同じ香りを使わないようにして、ローテーションしているのですが、これを買ってから、週に二回は「プードレの日」になっています。


↓↓おためしのときの口コミ↓↓
Ｎｏ.19オリジナルはというと、グリーンノートがしぶ〜い、苦い、キンキンとんがった都会的な香りで、その昔、あまりの苦味に使いこなせなかった文字通り「苦い」記憶がありました。
今回の「プードレ」、雑誌「美的」にも大きく取り上げられており、あの、Ｎｏ.19にいったいどのような変化をくわえたものなのか、興味しんしんでお試しにいきました。
手首と、ムエットにしゅっと！
ボトルのスプレーの出来が素晴らしく良く、こまか〜い霧がふんわりと肌に乗ってきます。素敵！
トップは、「あ〜〜〜、やっぱりあのシブ〜イグリーンノートだ！！」と、少し、落胆。わたしは、どちらかというとグリーン香が苦手なのです。
が、10分もすると、手首からオシロイ粉のようななんとも女性らしい香りが。これが、希少なアイリスパリダによるパウダリーノートってものなのね、と納得。
いやしかし、パウダリーな香りも存在しながら、私の肌の上では、依然として、苦味を感じるような、ツンツンとんがったグリーンノートが居座っています。
そして、変化を感じられないまま約4時間ほど経過。夕方、食事をしたら、体温が上がったのか（わたしは食事をすると汗をかくほど体が熱くなるんです）、フローラルやら、お香やらを感じる可憐な和の香りにやっとのことで変化してくれました。この最後のベースノートがもっとミドルから出てきてくれれば、大満足なのに。
おなじシャネルのグリーンならクリスタルオーヴェルトのほうが好きですね。

全体として、とんがったグリーンと、落ち着いたパウダリーの間を行ったりきたりするような、気品があり、複雑でひとひねりある香りという印象です。たとえば、スーツをきちんと着て都会にお仕事に行くような女性、和服の方、しゃきっと姿勢の良い女性にお似合いになりそう。

さすがにシャネルの新作だけあって、
とても複雑で一口では表現しきれない興味深い香りなので、機会があれば、お試しされることをおすすめいたします。

私は、どちらかというと、もっと甘い、夢見がちな（？）香りをつけていたいほうなので、購入はしない予定です。

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