




























2024/3/3 13:37:39
女ならば誰しも一度は憧れるのではないか?
と思う香水が、シャネルのNo.5。もしくはこちらのNo.19ではないかと思うのです。
その香り以上に名前が知られているシャネルの5番、19番。
そして、この2つは私にとっては「この歳になってもまだまだ到底敵わない…」と尻込みしてしまう香りでもあります。
私自身は高校、大学頃からアリュールを愛用、社会人になってからはココマドモアゼルを使い倒し。
最近ではガーデニアやガブリエルやロー ルージュNo.1、さらにはメンズのエゴイストやプラチナムなど…これらは、日々のローテーションに組み込まれて今でも取っ替え引っ替えして楽しんでいます。
しかしながら、一向に振り向いて貰える気配のないNo.5とNo.19。
しかもそれが、「私には合わない」ではなく「香りがウェルカムしてくれない…」と感じるのです
また、No.5よりもNo.19の方が数倍敷居が高い気がします…!!
難関不落のNo.19…冷たくてドライで気難しく、いつもプイッとそっぽを向かれてしまう、けど嫌いになれない香り。
何故か諦め切れないのは、おそらく祖母が生前にドレッサーに置いていたNo.19のオードトワレのせいではないかと思います。
高校生の時に「おばあちゃんシャネルの香水持ってるの?!」とびっくりしていた私。
祖母は、「ああ、あれはもう随分と昔に頂いた物なんだけどね。香水は全然使わないけど見た目がおしゃれだから飾ってあるのよ。」と教えてくれて、祖母の家に行くたびになんとなく蓋をあけてはクンクンしていた懐かしい思い出もあるのですが…
最後に特筆しておきたいことがひとつ。
祖母は、箱に入れずに「瓶のまま」インテリアとしてNo.19を長年ドレッサーに放置…もとい、飾っていました。
ガラス瓶にはしっかりと「EAU DE TOILETTE No.19 CHANEL PARIS」と印字されたラベル。今でも「確かにあれはオードトワレだった」と断言できます。
私の経験上、香水というものは、箱に入れずに瓶のまま放置すれば、香りは劣化します。
アルコール臭はきつくなり、香りもだんだん抜けてゆきますし、何よりも、日光が香りそのものを変質させてしまいます。
そしてその劣化スピードは、パルファムよりもトワレの方が顕著です。
だから私は「香水は箱に入れてさらに暗所保管」を徹底しているのですが…
なんと、祖母が昔から飾っていたNo.19のオードトワレの香りは「劣化していなかった」のです…
どこのシャネルカウンターでNo.19のオードトワレを試香しても、いただいたチューブスプレーのサンプルを使ってみても、(いや買わんのかい。笑)あの時と「同じ香り」なのです。。
祖母の言っていた「随分と昔」がいつ頃なのかは今となっては分かりません。
けれどこの、甘さや親しみやすさ、まろやかさがなく、一向に手の届かぬ高嶺の花であるところのNo.19
そして、いにしえのCHANELのその品質の高さにはひれ伏すばかりなのです。
「女ですもの。いつかは必ずNo.19」
2024/3/3 11:55:34
いつもCHANEL公式サイトを見に行くと画面上から降りてくるキラキラ笑顔のCHANCE4姉妹たち。
なんと見事な販売戦略なのでしょう。カウンターに行ってしまったではありませんか…
そして私、持ってもいないのに、なぜかやたらと「昔CHANCE使ってたよね?」と言われることが多かったのです。
その謎は、店頭でCHANCEと久々に対面したことで「あ…そうだ、パチュリがあまりに強すぎて合わないからCHANCEを買ってないんだった。」と、遠い記憶に到達したのと、
「一時期ココマドやアリュールをよく使ってたから、みんなはそれと勘違いしていたのかな?」
という結論が出ました。
しかしオーヴィーヴもあまり好みではなかったのでパス、
というわけでオーフレッシュとオータンドゥルに絞って悩んでみるか、と付けていただいたのです。
つけたての爽やかな香りから、やっぱりパチュリが存在感を見せつけてくるオーフレッシュは、「使い慣れてるプラチナムの方が優しいし好きだな…」という感想、
じゃあ優しいお花の香りのオータンドゥルは?と思えば、ムエットからは仄甘く優しい香りがするものの、スプレーした肘の内側はもう殆ど香りがしないではありませんか…
結局購入はしなかったので、評価はつけません。
CHANELの香水は大好きなものが多いのです。そしてこの香りも決して嫌いじゃなかった。
ただ、他に好きな香りが多いせいでCHANCEシリーズとはあまり縁がないようで…。
2024/2/20 09:05:41
10年以上経っての再レビューとなりました。
思えば前回のレビューは廃盤前の名残りのひとつとなり、8年前に廃盤が決定。
その8年間の間「"資生堂 We're的フレグランス"を求める旅」はずっと続いています。
実は先日、「ハウスオブローゼのジュビリーローズをほんの少し、隣にコスメデコルテのキモノユイをワンプッシュしたら…あぁ!We'reに似てるわ…」などと、間抜けな自己陶酔を晒してしまったのですが…
少し前まで、私はこの方法に手応えを感じており、「ウィアの廃盤を嘆く人たちは多い…メルカリでもすごく高かったし、誰かがこの方法で救われたら…!」なんて思って、ここに前述の方法をバシッと書いたる!などと、自信満々だったのですが。。
確認のために、久々に本物のWe'reを付けてみてオーマイガー…
…うん、そりゃあね。。
ただの香水好きおばさんと、偉大なるモーリス・ルーセル氏の間には超えられない壁がある。当たり前のことでした。
改めてこのWe'reという名香の凄さ、奥深さに気付くきっかけとなりました。。
1番の見落としどころは、ウィアの独特のさらさらしたパウダリーさでした。
パウダリーな香りは一般的には、クリーミィだったり重厚感があるものが多いのですが、
ウィアはどちらにも当てはまらず、さらさらしている。その下には潤いを感じさせるみずみずしさが複雑にかたち造られているのです。
フローラルの華やぎと弾けるフルーツ、奥深いウッディと…みたいな単純なものではなくて、
We'reには「しっとりと瑞々しく、きめ細やかですべすべ」といったような、
べとつきのない理想的な肌触りや美容感覚のようなものが香りとして体現されていました。
資生堂のこの美意識…
We'reの香りを知り、懐かしむ人たちは、それが4、5千円で買えた時代も心に刻んでいるのですよね。。
しかし、「値上げしていいから、どうしても復刻して欲しい。」
We'reを求め続け、似た香りを探し、そしてまたこの結論に辿り着いてしまうのです。
2024/2/18 14:50:09
ジュビリーローズを肌にほんの少し、(ティッシュにスプレーしたものを肌にちょっと置く感じ)その隣に、コスメデコルテのキモノユイをワンスプレー。
すると蘇る、伝説の資生堂の廃盤香水、We'reの香り…
こんな使い方をしたらハウスオブローゼさんに怒られそうですが、(もちろんこれ単体でも良い香りなので…)
この魔法(?)には、キモノユイだけでは成り立たず、ほんの少しのジュビリーローズがどうしても必要なんです…!
(最初はキモノユイ単体がウィアに似ているのだと勘違いしていましたが、ジュビリーローズ無しだとウィア感が激減してしまいます。)
ともあれ、最初に出会ったのは、気軽に使えるバラの香りを求めて、だったのです。
バラの香りの香水は、ペンハリガンの「ザ コヴェテッド デュシェス ローズ」がお気に入りなのですが、なんせお値段があまりにも立派すぎて…
ネットで調べて、「ハウスオブローゼのジュビリーローズ」を試してみるべくデパートへ。
まず、ムエットにひとふきした時に感じたのは、懐かしい香り。
もう25年も前、高校生の頃に、当時「よりフルーティーな香りにリニューアル」と銘打たれていたKOSEのHAPPY BATHDAYのコロン。
放課後、女子トイレで履き替えたルーズソックスに念入りに吹きかけている子を見て、「あ、あの子もあのコロン持ってるんだ」と、ちょっと嬉しくなった思い出。。
あの香りのフルーティーなバラがより洗練されてハウスオブローゼから…?!と錯覚してしまうほどの芳香に、自然とお財布に手が伸びる自分を、「久々にデパート来たからこの後も色んなとこ回るのよ!今買っちゃダメ!」と自制してその日には買わなかったのですが、冒頭の理由から、結局1週間後に購入することとなるのでした。
資生堂のウィアの再現のくだりが長くなりましたが、もちろん単体で使っても、華やかでどこか懐かしく、フルーティーでみずみずしい上質な香りに癒されます。
皆さんが書いていらっしゃるように、香りの持ちはやはり良くはないので、オードパルファムも欲しいなぁとも思うのですが、(オードパルファムの方がより瓶が可愛いようにも見えますし…)
お金で買ったノスタルジーは儚いほど美しく感じるので、オードパルファムを購入後も、あえてオードトワレは使い、買い続けたいな…とも思うのです。
2024/2/18 13:21:24
※2月11日にレビューしたものに、あちこち間違いがあったので書き直しました。(2/18に補足と修正をしました。)
30歳を越してから特にここ直近10年あたりは、「新作の香りたち」に「あれもこれも欲しい!」と心が躍ることが少なくなっていました。
レビューをご覧いただくと分かるように、全くないわけではないのですが、新作を購入するより、「若い頃の、10代後半から20代までの間に出会っていた香り」を買い直す方が多かったのです。
流行についてゆくのが難しいのと、もうひとつは、この歳になると昔の香りへのノスタルジーが勝ってしまうのかな…などと思っていたので、「コスメデコルテのキモノシリーズが最近すごく人気がある」という情報は知っていたのですがなんとなく読み流し、聞き流してしまっていた私。
ですが、キモノユイの方からこんな風に私のノスタルジーに寄り添ってくれるとは…2020年代の香水としては極めて異例のことでした。
「モテ香水と呼ばれていて、男性のお客様もよくプレゼントに買って行かれるんですよ」と教えて下さった若くて綺麗なBAさん。。
いやいや、BAさんみたいなお綺麗な方ならいざ知らず、この歳じゃモテより自己満だし…とか言いながらも、ずらりと並んだキモノシリーズの可愛い小瓶たちをくんくんしていたのですが、
「うそ?!資生堂のウィア(廃盤)に似てる…?!」と、私の脳裏(と鼻?)に衝撃が…
吹きかけて様子を見てみればやはり似ている…
こんな不思議なことがあるの?
と、びっくりしながらも迷わずユイのフルボトルを購入した次第です。
何より、国産のKOSEの香水が今、「売れ行きNo.1のモテ香水と呼ばれて若い女の子にも男の子にも好かれている事実」が何より嬉しくてたまらない私。
キモノ ユイ、どうか長く生き残ってほしい名香となる香りだと感じました。
もう、瓶もとっても可愛くて飾りたい気持ちになるのですが、ボトルをインテリアにすると香りが劣化してしまうので、箱にしまって大切に使っています。
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↓以下が2月18日の補足です。
実は購入してから、後日改めてつけた時に、
「なんか…今日のウィア度(?)低い…?」と思ってしまったのです。
キモノ ユイの、フレッシュだけれど優しく、ウッディの効かせ方がとても上手で、仄かにパウダリーで凛とした和の香りの息吹を感じるところはやっぱり魅力的で、何よりキモノユイ自体がとても良い香りなのですが、
「最初にコスデコのカウンターでつけた時に、めっちゃウィアだったあれは何だろ…」と、どうしても気になって、そして思い出したのです。
「私、コスデコ行く前にハウスオブローゼに行っていた…!」
そう、あの日はムエットでハウスオブローゼの薔薇の香りを試香して…そしてあっちこっち見て回って、コスデコ行って手首にキモノユイをつけて…というのをはっきり思い出しました。。
(このハウスオブローゼの、ジュビリーローズという香水にもまた違った感動があったので、そちらもレビューします。)
要するに、多分微力のジュビリーローズにキモノユイが混ざっちゃった香りに感動してしまったんだと思います…。
けれど、これも何かの縁と感じずにはいられない私です。
香りの重ね付けはお遊び程度に楽しんでいましたが、遊びが本気になっちゃうのは怖くて楽しい。新しい扉を開けずにはいられなくなってしまいました。
10年ぶりのログイン&自己紹介文更新でございます。 10年の間にすっかり落ち着いて(?)普通のおばさんになっちゃいました。笑 主人とふたりの息子と… 続きをみる