2021/9/26 16:23:30
L'ATERIER DES PARFUMSオンライン限定フローラルコレクションを購入して、ちょっとおひさしぶりにLUNAと再会しました。
LUNAはお土産で頂いてから、使い切っては新調して手元にあったボトル。
凛とした透明感のあるボトルデザインも大好きでした。
香調はフローラルシトラス。
吹き付けて広がるフルーティなインパクトに懐かしさも感じつつ、しかしフレッシュなフルーティだけに留まらないムードはやはりペンハリガンならでは。
(ジュニパーベリー、このネズの木の実がそこはかとなく漂うのがペンハリガンらしさだと脳内直結しております。)
ロンドンの理髪店から始まったペンハリガンの香水は、どれもクラシックな重厚さとフレッシュな草花のエッセンスが複雑に絡み合っているモダンな香水ですが、LUNAはその中でも稀有な存在。
あのペンハリガンが20代に向けてリリースしたオードトワレと聞くと、なるほどなあと納得のラブリーな存在です。
フルーティなインパクトは肌に馴染むとすぐさま花々が溢れるトーンに移行。
果汁が滴るジューシイなフルーツに迎えられて、切りたてのジャスミンや淡い色調のローズが山盛り飾られている部屋に入ってゆく感じ。
水揚げされたばかりの切り花の香りの儚さとリンクするように、トップノートからミドルノートまでの時間はとっても短く、3時間も経つとただそこに在ったことを感じるだけの残り香に変化します。
この終盤のソフトな残り香が大好き。
ただそこに在ったフルーティさも、フローラルな花々しさも、そして自分の肌さえもすべて包み込むムスク。
透明感さえも感じるムスク。
やっぱりいいなあLUNA
重厚さもストーリー性もライトで、薄いガーゼが何重にも重なった柔らかで上質なブランケットみたい。
LUNAと共に過ごす午後もいいなと。
香り高く美味しい紅茶を淹れて。
【トップノート】
ベルガモットオイル、プリモフィオーレレモンオイル、ビターオレンジオイル
【ミドルノート】
ローズアコード、ジャスミンペタルアコード、ジュニパーベリーオイル
【ラストノート】
バルサムモミ、アンバーグリス、ムスク
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
2021/7/4 18:31:56
CHANEL N°5 100周年を記念して、フィルム付いたまま保管していたオープルミエール 50mlを最近開封しました。
はい。FACTORY 5 コレクシオンと、新ミューズのPVマリオン・コティヤールで勢いづいたからです。
今から100年前の1921年5月に誕生したCHANEL N°5
これに纏わる時代背景と歴史の移り変わりに翻弄されるエピソードは、幾多の書籍やメディアで語り継がれる正に近代人類史。
時代と共に変化してきたとは言え、N°5 パルファム・オードパルファムは現代においてはやはり
一歩間違えるとお色気むんむんマダムですかと言われそうな重厚感とクラシックさが際立ってしまい、「今っぽさ」とはかけ離れた、とっつきにくさのある危険な香水となってしまっていることもちょっとわかる。(わたしは好きです。)
好きとは言え、毎日は着けない。着けれない。
身に纏う時は、パルファムなら両足首(三陰交あたり)に各一滴、オードパルファムなら太ももの内側か腰の後ろに半プッシュ。
着ける状況と人間を選ぶ香水N°5
そんな存在のN°5 に、オープルミエールが誕生したのが2007年のこと。
オープルミエールとは、フランス語で「最初の水」「はじめの水」
オリジナルのN°5を21世紀風に解釈するという大義名分の下に調香された香水。
初めてオープルミエールを吹いた瞬間はとても驚いて、わくわくしたことを今でも覚えています。
オリジナルの外郭を保ったまま、N°5のイメージを全く崩さぬまま、ただ軽やかさと謎の透明感が拡張されているオープルミエール。
ふうわりと吹いてその下を潜り、全身に纏いたくなるナンバーファイブ...!
N°5の特徴的な重さ、バニラやサンダルウッドだけではないこってりさを消さずして激減させたような、その上で重なる
かすかな柑橘をまとったシャネル特有のジャスミン香。
刺さるようなトゲトゲしさは初めから無いのに、弾けるような拡散性スパークル。
トワレでは体験できない、ドライダウンへ向かっての変化。
肌に馴染む頃には、まどろむようなバニラと湿気を帯びたローズドゥメのグラデーションが昇ってきますが、謎の透明感がキープされたまま。
毎日纏いたくなるN°5
ああこのままふわふわしてたい、、そんな気分になるN°5
あと、服装をあんまり選ばないN°5かもw
マスキュリンなスタイルに合わせたり、ちょっと気合いを入れたい時にもシャキッとさせてくれるN°5
トワレよりもコロンよりも、ローよりも絶妙な使い心地は正に21世紀的N°5
個人的に星7です。
トップノート:ネロリ、アルデハイド、イランイラン
ミドルノート:ジャスミン、ローズドゥメ
ラストノート:ベチバー、サンダルウッド、バニラ
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
-
シャネル N°5 ザ ボディ ローション チューブセット ファクトリー 5 コレクシオン
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・ボディローション・ミルク・その他キットセット]
容量・税込価格:20ml×5・7,920円発売日:2021/6/29
2021/7/4 16:22:31
CHANEL N°5誕生100周年記念祭!
17種に渡るFACTORY 5 コレクシオンから、わたしが(一先ず)購入したのはロー ミニツィスト&スプレーとこちらのN°5 ボディローションチューブセット。
永遠のカリスマN°5
そしてデザインがツボすぎるFACTORY 5 コレクシオン
正直カール亡き後のクリエイションとSDGsとか言って変化してゆく経営方針転換(これもカールがいたらと思ってしまう)には全くもってガッカリ気味でしたが、冷や熱でシック・キッチュでインダストリーなFACTORY 5 コレクシオンはとっても今の気分。
そんでもって大満足。
油彩絵具の様に収まる5本のアルミチューブ。
あーいつまでも眺めていたい。
だけどもさっそく愛用中ですよ。
中身は20mlのN°5 ボディローション。
お好みの量を手のひらに出して肌に滑らせた瞬間、ぶわあっと広がるN°5の香り。
一瞬で広がる尖った香りはN°5愛用者ならキタ!とクル筈。
だけどもなんだかとっても軽やかで、みずみずしい。
N°5特有のパウダリーだったり樹脂油脂系のこってりさがグーッと抑えられていて添え物程度にしてミドルからトップのみをサクッと抽出したような。
初めの拡散力と勢いはEDT並み。
小一時間もすると途端に落ち着いて、鼻を寄せるとやっと、まだ肌表面に在るくぐもったような香りを確かめることができる。
ローションの質感はとっても滑らかで、スーッと肌に伸びてスーッと肌に入ります。
化粧水をたっぷりと入れて、乳液を丁寧に塗ったような肌の仕上がり。
落ち着いた平日午後の旗艦店、せっかくなのでーとBAさんがローションとボディクリームを大量にコットンに出してそれぞれ渡してくれたので、右腕にボディローション・左腕にボディクリームをザーーッ伸ばして馴染ませてみたところ、同じN°5なのにそれぞれ全く!違うことがわかってとても良かった。
ボディクリームの方が、そのまんまN°5 オードパルファム。
香りのインパクトも大!
伸びがとっても良くて、肌馴染みも良いところは同じだけども、ローションよりもしっかりと、こっくりと滑らかになるベルベット肌仕上げ。
お昼に塗ってからその日の夜中まで、しっかりと香りが持続しました。
EDPのように段々とベースへ向かってゆく香りの変化も感じられて、お店ではちょっとボディクリームはアダルトなインパクト強すぎるわと買わなかったんだけど、後半の香りの変化にやっぱかっとけば良かったなぁ。。とw
既存ボディクリームはフロストガラスに白い蓋のジャータイプ。ローションも然り、ラグジュアリーなボトルタイプ。
相反して今回のFACTORY 5のこのパッケージ。
さいこうです。
ボディクリームは巨大アルミチューブ、ローションはこのミニチューブと洗剤詰め替え袋仕様w
正直なところ洗剤詰め替え袋のほうが欲しかったのですが、もう完売だったんですよね。。
ショボン。
でもミニチューブのこのパッケージ、そして利便性にも大満足。
オフィスに戻って後輩ちゃんたちにおすそ分けもできたし。みんな喜んでたしw
わたしが旗艦店に行った時は、キャニスター缶のバスタブレット・バケツ型シャワージェルセット・缶入りサボン・ボディオイルなどなどちらほら完売でした。
このへんはやはり大人気っぽいですねー!
プラ製コンパウンド小分けボトル仕様のボディオイルが実物もやはり素敵で欲しかったなー。
でもこのプラボトル、フランス製なのかきになる所。。。何故かと言うと、フランス製のプラボトル、特に塗料用はほんっとうに心許ない!塗料にしても洗剤にしても経験上だいたい漏れて悲惨なことになるので、そこが心配w
日本製かドイツ製だったらいいんだけど。。(産業革命後の大量生産系工業パッケージについて語ることになるのでこのへんで失礼します)
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
-
シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット ミニ ツィスト&スプレイ ファクトリー 5 コレクシオン
税込価格:- (生産終了)発売日:2021/6/29
2021/7/2 20:01:38
CHANEL N°5誕生100周年記念祭!
17種に渡るファクトリー5コレクシオンから、是非とも欲しかったのがこのミニツィスト&スプレイ。
えーすみません、いきなりですが、なんとなくわかってる。
割高だって、わかってる。w
内容量たった7ml
お値段的には確かに割高感がありますが、FACTORY 5スペシャルパッケージとコンセプトがツボすぎたゆえの正しくジャケ買い、そして胸を張って言います祭買いです。
リリー・ローズをミューズに大々的にローンチされたN°5ロー。
記憶に新しいクリスマスコフレのツィスト&スプレイ。
N°5は自分の中でも子供の頃から感じているカリスマ性を保ったまま、パルファム・オードパルファム・オープルミエールと何かのお守りのように側に置いてあるのに、ローは全く興味が湧かなかった。
のーでーすーが
FACTORY 5に依るこれは全く違うものに見えていて、ローの7mlというサイズまでもがデザインにフィットしていて胸に刺さるものであったわけです。
インダストリーで簡素なパッケージ。
裏面をベリッと剥がして出てくるマットホワイトケース。
冷や熱とも言えるフェティッシュ的なエスプリよ...
胸熱!!!
さて内容物に関しましては、ローのEDTということで残り香大好き人間としては全く、予想以上に残らず、泣ける程の潔さまで感じています。
しかしながら吹きつけた瞬間に一瞬で広がる拡散力と香りの勢い、これについては予想外に魅了されていて、気付け薬と呼んでいます。
軽やかで棘があり、全方位に向けて突き刺さるようなトップノート。
華やかで輝いてるのに重さは無く、ただ美しい空気が広がって拡散、持続されない。
2,3時間後にはもう居なくなっていて、謎の清潔感だけが淡く漂っている。
湿気と混ざり合うホワイトムスクのうっすらとした魅力、そしてこの勢いと拡散力が欲しくて、これは近いうちにリフィルも買いに行っちゃうな!
(ローのこと、こんなに好きになっちゃうなんて自分でも驚)
クラッチにも、ミニバッグにも、ジャケットの内ポケットにも滑り込ませることができるコンパクトなミニツィスト&スプレイ。
マットホワイトとブラックの縁取りは、100年前からN°5の象徴。
賛否分かれるであろうFACTORY 5コレクシオン、私的フェティシズムが満たされるデザインに心から満たされたラインナップです。
この台紙の穴!
そして四つ端のカット!
うっとり。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2021/5/29 18:40:54
今年の4月、全世界へ向けてライブ配信されたCELINE 10 WOMEN WINTER 21
セリーヌ21年ウィメンズ冬コレのテーマは「PARADE」
この一年程、PARADEと過ごしたわたしは映像美とキレ、新作コレクションにわくわくする胸騒ぎと同時に僭越ながら妙に納得というか、シンクロニシティーを感じてしまったのでした。
エディ・スリマンの私的香りジャーナルとして、2019年にリリースされた9種のフレグランス
CELINE HAUTE PARFUMERIE COLLECTION
メゾンにて9種を試香した中でも、このボトルと春夏秋冬日常的に過ごしたいという直感を強く感じたのがPARADE
正直、全種類ファーストインプレッションはストレートにメンズフレグランス。
わたしはメンズの服も着るし香水も好きだけども、こうも全種類に渡ってメンズトワレの勢いでセリーヌの店頭に並べるとはと、若干の心配も頭によぎる。
当初目星を付けていたのは、オード・カリフォルニ。
サンローラン時代のカリフォルニアの風と思い出、そしてパロサントを生活に取り込みたかったから。
しかしそのボトルはその時のフェミニンな気分とは掛け離れたドライ感、サン・ジェルマン・デ・プレは9種の中ではどちらかというとウィメンズ寄りのムードをかすかに感じました。
PARADE
吹き付けた瞬間はシャープなインパクトが広がって、ノートに記されてある通りベルガモットを感じるもののティータイムのベルガモットでは無く尖った苦味。
ベルガモット、ネロリ、ベチバー、ムスク、オークモス
シンプルなノートなのに、なんでこんなに複雑なムードになるんだろう。
シャープなインパクトから1時間も経つと徐々に重さの無いパウダリーさが漂ってくる。
この瞬間が大好き。
だけどもこのゆっくりとした変化は素肌に直接吹いた時だけ。
夫は基本的に変化の無い香水として、持続時間の短い香水として認識している。
ちょっと悲しい気分になる程重さや温かみがなく、ドライに過ごしたい春夏にピッタリかもという思惑は真冬に外れた。
乾燥した冷たい空気の朝、レザージャケットやウールのコートの奥にPARADEを忍ばせてみると驚くほど芳醇な残り香に包まれて、とても幸せな気持ちで一日を過ごした。
アウターを脱ぎ着するたびに現れる苦味と甘味が矛盾したムード。
絶妙なバランスに気分が落ち着いたし、整っている本棚を眺めるような幸福感を感じた。
今の時期は、雨の日が格別。
冬のアウターの中とはまた違う、これまた甘くないネロリと重さのないムスクが長く留まって、上質な空気の中で生きているという実感を得られて安心する。
晴れた春や夏には、変化を感じられないまま薄れてゆくように消えてゆく。
潔さを感じてそれも好きだけど。そして暑さにうだることなくシャキッと過ごせます。
以上、完全なる私的ジャーナルでした。
華やかな世界には哀しみが付きもの。
そんなシンパシーと、気取った大人の活動的な日常にフィットするボトル。
精巧で重厚なガラスボトル、トリオンフが刻印されたブラックラッカーキャップはマグネットでカチッと収まります。フェティッシュ!
また発売延期なのかもうリリースする気がないのか、全11種のシリーズ内残り2種のタイトルは
BOIS DORMANT(ボワ・ドルモン)とRIMBAUD(ランボー)。
エディ・スリマンとタイトルから想像するしか術は無いが、惹かれるのはRIMBAUD(ランボー)。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品