2005/12/5 01:28:00
ミドル*チュベローズ、ガーデニア、ジャスミン、ネロリ
ラスト*ウッド
何度目かのフレグランス・コンサルテーションの時に、
限定発売の時に買い損ねたこれも来ていたので買いました。
白い花々、しかもとても深い個性的な甘さを持つ花々が豊かに香り立ちます。
単純なフローラルに慣れている方には、かなり重く感じられるのでは
ないでしょうか。
まだ夜の明け切らない人気のない庭園で、花弁も開き切らない内に、
その香りで競い合うと同時にお互いを引き立て合う花々。
沈黙の中に内在する強力な自己主張。
その融合の中に自分自身も加わる資格があるのかどうか、
それはそれぞれご自身だけが見つけ出せる答えです。
フローラルだからと言って、決して女性を甘やかしてくれる
香りではありません。
(だからこそのブティック限定発売なのでしょう)
香りの主張を聴き取り、同調し、香りと一体になれる方だけの香りです。
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2005/11/22 01:18:30
まず涼やかにベリー類が香り立ち、それを包み隠すような
クールでスパイシーなグリーンに、そしてセクシーな白檀へと。
ベリー類は農家で栽培された甘みの強いベリーではなく、
森の中で自生している野生のベリーのイメージです。
べったりと甘いのでもなく、酸っぱいのでもなく、
森の肥沃な土と日光の恵みのみで育った野生の子。
この香りがダメな方はたぶん次のグリーンで拒絶反応が
出てしまうかと。
"メシャン・ルー"に匹敵する、ラルチザンお得意の超個性的な
グリーン・ウッディ・スパイシーです。
最初のベリーとネーミングで騙されてはいけないんですよ、
この香りは。実に手強い香りです。まさに香りから挑戦を
挑まれているような。「つけこなせられると思うならつけこなしてみろ」と。
ここで泣いたら負けですっ(違)。
ミドルは結構長く続いて、徐々にとても女性らしいセクシーな白檀主体の香りへと。
香りは1度つければ1日は充分持ちます。
このようにとてもめまぐるしくその顔を変えるこの香り。
まさにその場の状況に合わせて顔を見事に変貌させる、
女性そのもの。(なのでメンズにも入れられていますが、わたしはこの香りは
男性にはおすすめしません)
余程香りの好みの幅の広い女性でないと、この香りは持て余してしまうかも
知れません。超カワいいベリーをお探しの方は、チープで陳腐なベリーの香りが
いくらでもありますから、そちらへどうぞ。
この香りには決して手を出してはいけません。
自分の持つ魔性と向き合うことのできる、大人の女性だけのためのベリーです。
この香りをねじ伏せて自分の香りとすることができるか、
それがお嬢ちゃまと大人の女性との分岐点です。
存分に戦って、見事な勝利をおさめてください。
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2005/11/17 01:26:23
ミドル*ジャスミン
ラスト*白檀、アイリス、トンカビーン
ああ、傑作の一言。あまりにも傑作。
星7つつけましたが、だからと言ってどなたにでも
使いこなせる香りでは決してありません。
年齢的にと言うよりも、その方の持っている本質、イメージ、
精神的成熟度によってこの香りが似合うかが決まって
しまいます。とてもとても、つける人を選ぶ香りです。
わたしたちがこの香りを選ぶのではなく、この香りが
わたしたちを選別するのです。
この香りのインスピレーションをジャン・ポール・ゲランにもたらした、
インドの麗しい女神たちの名において。
この香りを嫌う方は多いと思います。
とてもつけ辛い香りですし、つける場所も限られますし、
どうしてもお香を連想される方が多いと思いますので。
でもこの香りがご自分の持つ本来の体臭と融合を果たした時、
ご自身の寛容、忍耐、魅惑、調和、そして愛の、思いもかけない
大きさに気付かれて驚かれることと思います。
その驚きが、この文を読んでサムサラに挑戦される全ての方々に、
もたらされますように。
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2005/10/22 17:15:55
トップ*グリーンアップル、イタリアンベルガモット、
マンダリン、グレープフルーツ、ブラックカラント。
ミドル*ジャスミン、マグノリア、サンバックネロリ、
ヴァイオレット、すずらん。
ラスト*ベンゾイン、モダンパウダリー。
今までのランスタンよりも増した甘さの中に、
ほんのほんの少しの苦味。
フルーツ類をどう料理するのか興味津々でしたけど、
うまくまとまっていると思います。
こんな冒険、他のブランドだったら絶対やらないでしょう。
(フルーツ満載の香りになってしまうと思います)
ゲランだからできたのだと思います。
香りとしてはランスタンはどれも香水上級者向けだと
思います。量を間違えれば特定の香料が突出するし、
体のつける場所によっても微妙に香りが変わるし。
ゲランのカウンターにこの香りをつけて行って、
「あ、ランスタンですね」と言われるのではなく、
「いい香りですねー!!」とBAさんに言わせたら合格です。
自分の香りになっているということです。
2005.10.22.香料を付記しました。
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2005/10/22 02:13:32
トップ*ラベンダー、ベルガモット、ローズマリー。
ミドル*ローズ、ジャスミン。
ラスト*トンカビーン、ウッド、オポポナックス、バニラ。
始めてゲランで購入したパルファムです。
フレグランス・コンサルテーションに参加して、
かの池内さんの導きで選び出したのがこの香りです。
わたしはその時セクシー系の香りが欲しかったので、
自分で選び出したはずのこの香りに何か不満でした。
でも池内さんの「これがあなたの精神が欲している
香りなのですよ」というお言葉を信じて、
現品を買って帰りました。
手首にスプレーしてもらったジッキーをくんくんしながら
家路をたどっていたのですが、時間が経っていくほどに
この香りがどんどん好きになっていきました。
「頭が欲している香りと精神が欲している香りは違う」
という池内さんの言葉が今もずっと心に残っています。
本当に不思議な体験でした。
皆さんも機会があればぜひフレグランス・コンサルテーションに
参加してみてください。
今まで知らなかった自分と出会えるかも知れません。
この香りと出会ってから、香りの好みの幅が広がったような
気がします。
今ではトップからラストまで全部が大好きな香りです。
2005.10.22.香料を付記しました。
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