2018/7/3 20:37:10
オードパルファムなのに、なんて優しく香るんでしょうか!肌に吸いつくように、ピッタリと沿う、優しい甘み。
ピンクペッパーとローズマリーから始まる爽やかなスタート。次第にローズが香り始めるのですが、ゼラニウムがほのかな酸味を与えることで、ローズの嫌なパウダリーさは一切排除されています。そしてラスト、ミルクのようなクリーミーな甘さで終わります。その甘さはささやかで、密度の高いふわっふわの洗顔泡を連想させる。
トップ、ミドル、ラストと、それぞれ香りが違うのに、グラデーションのように自然に移って行く様が見事です。ハマムの蒸気と身体を洗う泡のしっとりとした感覚。ネーミングから受ける印象そのままの香りです。
初ペンハリガンですが、この値段を出す価値はたしかにありますね。脱帽です。
女性よりの香りですが、男性が使っていたらかなり素敵ですね。優しい香りで、拡散性が低いので、暑い季節でも問題なし。背中、肘内側にワンプッシュずつ、朝でも夜でも。
アピールではない、自分のための香り。
強さ ★☆☆☆☆
持続性★★★★★
拡散性★☆☆☆☆
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2018/6/30 20:02:32
パウダリーで篭ったような白い花の匂い、冬はこの篭った匂いが鼻についてしまい、うまく使いこなせず、そのためお蔵入りになっていました。
季節が変わり、夏にも使えるという口コミを見て、半信半疑ながら久々に使ってみました。日焼け止めや石鹸にも似た、やや苦味のあるパウダリーなトップが、確かに冬よりも、この暑い時期の方がマイルド。
今の時期は30分弱でトップが終わります。次第に苦味が和らいで、肌にしっとりと沿うように落ち着いていきます。ナッツのほのかな甘みが、白い花のパウダリーさを程よく包み込んでいく、その変化の過程が相変わらず見事です。そして2時間ほど経って、杏仁様あるいはクッキーのような優しい甘みが残る。
意外ですね。チュベローズを嫌いになるきっかけになった香水なのですが、この時期には、その苦手なチュベローズは息を潜めて、奥でじっとしている。
香水は四季折々でその都度、試してみないと分からないものですね。改めて奥深さに気付かされました。わたしの肌では、このダチュラノワールは冬よりも初夏に、その真価を発揮するようです。しっとりした色気を感じる、まさに「匂い」。
アラフォー以降の大人の女性、プライベート向き。夏も冬もお腹にワンプッシュで十分。
強さ ★★★☆☆
持続性★★★★☆
拡散性★★★☆☆
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-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:100ml・22,220円発売日:-
2018/6/30 14:47:37
足首内側にサンプル使用。よく晴れた強い風の吹く暑い休日。ムエットで感じたのとよく似た、甘く柔らかく乾いた香木の、芳しい香り。その奥で、密かに燻されたようなスパイスがアクセント。つける場所と気候によるのか、からりとしているのに、どこか湿度も感じるのは、ベースの安息香のおかげか。媚薬というのが分かる、肌に馴染む、微睡みと官能の香り。
…ただ、タンスの匂い、と感じる人も確かにいるでしょうね。
30代以降の男女問わず、暑い季節によく合いそう。オフィスよりは休日や夜のプライベートな時間が適かと。
- 使用した商品
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2018/6/25 11:33:40
針葉樹を感じさせる深い緑の中にも柔らかさを添える淡い花の陰、を感じたところまではかなり好感触、トムフォードらしからぬ軽やかささえ感じるスタート…だったのですが、次第に、ふとした時にほのかなバジルの塩っぽさが香るようになり、思わず首を傾げてしまう。マリンの潮ではない、食べる方の塩。トムフォードらしく深みがあるともいえるけれど。アイリスなどの花のパウダリーさが微かに薄いベールのようにふんわりと重なっているのに、どこか塩気が混じっていて違和感がある。この塩気さえなければ、と思わずにいられないのですが、逆にこの塩気があるからこそ、個性的なのかもしれない。
あくまでもわたしの肌の上では。
今日は6月ですが、比較的カラリと晴れた日なので、雨や寒い日などではどう香るのか、またチャレンジしてみたいです。
塩気に負けるにはやはり惜しい香りなので。
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2018/6/24 11:38:27
春夏用の白蓋(サンジェルマン34オーデュ)の方です。店頭で勧められた際のひと吹きで、一瞬にして恋に落ちました。即購入を考えましたが、やはり身に纏ってからと思い直し、サンプルをいただき、試してからボトル購入しました。本当は誰にも教えたくない。
ディプティック本店の香りを再現したという香り。たしかに複雑で深みのある香りです。複数のスパイスとフルーツと花とリキュールと、それぞれがパチパチと弾けるように混じり合いながらも、それぞれがくるくると代わる代わるに表れて、けれど決して押し付けがましくない。そして若干のパウダリーさがそれら多くの素材をまとめるのに役立っているように感じられます。花の蜜や茶葉を入れたコーラのような、フルーツブランを入れたチャイのような、決してグルマン系ではないのに、とろみのある、美味しそうで、セクシーな香り。
夕暮れなど、移りゆく時に似合いますね。30代以上の女性向けのように思いますが、男性のスーツから香ってきたらかなり素敵でしょうね。丹田あるいは内腿にワンプッシュで十分香ります。オフィスではなく、プライベートな時間に密やかな深みを与える香り。
強さ ★★★☆☆
持続性★★★☆☆
拡散性★★★☆☆
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