2006/3/24 01:09:11
爽やか系の香りの中ではめずらしく個性のある、この面白くて
可愛らしい、完成度の高い香りが、廃盤なんて…。
とても残念です。
グランド・フォリは、「大いなる熱狂(大熱中?)」というような意味だそうです。
香りは、ネーミングの印象とは異なり、爽やかで上品で、
ちょっとひねった個性のある面白い香り。
トップは、瑞々しい柑橘系のフルーツや、爽やかなミントにプラスして、
ヨモギがとても印象的に香ります。
ヨモギ、というと和菓子の草餅なんかを思い浮かべてしまいますが、
もっと軽い印象の、ハーブのようなちょっとクセのある香り。
ミドルからは、打って変わって、優しい上品なフローラルが香り、
フルーティな甘さも出てきます。
その後、ラストに行くにつれて段々とパウダリーさが出てきて、
残り香もとても印象的な香りです。
上品な中にも、何かキュートなイメージがあります。
全体を通して、初夏をイメージさせるような、
爽やかで独特なヨモギの香りがあって、
とても個性的で他では見られない香りなので、一度使い始めたら
クセになってしまうかも。
また、個性がしっかりある割には、ナチュラルで爽やかさがあるので
意外と使いやすい香りです。
果物籠を逆さにした、というキャップに、グラデーションがとても美しいボトル、
ボトルに書かれた文字との色合いも、とてもキレイで印象的です。
まだまだネット上では置いてあるところも多いので、これから
ストックをどのくらい購入するか検討中です。
トップ:インディアンライム、キンカン、クラシックミント、ヨモギ
ミドル:ジャスミン、シャクヤク、リンドウ
ラスト:トンカビーン、アトラススギ、ツリーモス
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2006/3/18 17:24:10
数年前にCCBパリの通信販売でEDPを購入。
どうでもいいですが、当時クリストフ・バタイユの「安南」という小説を偶然読んでいたので、
雰囲気を出したかったのも購入した理由のひとつ。
ベトナム独特の出身のタン・ジュディチェリが、安南の都市をイメージして
創った香り、と聞いていましたが、本当に南アジアの田舎をイメージさせるような、
米などの穀物とミルク、またはココナッツミルクのような濃厚な甘さ
(タピオカを連想させます)の、エキゾチックで独特な香りでした。
ミルクっぽい濃厚な甘さの中にも、ユリなどの白い花のフローラルがに見え隠れします。
かすかにお香っぽい香りもするようです。
EDPのせいか、甘くもったりと重めに香りますし、ちょっとクセがあるので、
万人好みとはいえないかもしれませんが、懐かしさを感じさせるような、
個性的で面白い香りだと思います。
重めなので、なかなか使いませんでしたが、たまに懐かしくなります。
甘く重いので寒い時期にあいそうですが、梅雨の時期にほんの少量だけ(濃厚なので)
つけると、湿度と相まって本当に南アジアっぽいイメージになるのが
面白いです。
ボトルも、川の底で水に磨かれた石のような、ソフトで優しい印象の
すりガラスでできていて、とても気に入っていました。
ただ、これはもうCCBでも扱っていない上、廃盤とのうわさなので
ちょっと残念です。
甘いミルクの香りは、ニナリッチのプルミエジュール、
ジル・サンダーのセンセーションやジル、ディーゼルの
プラスプラス・フェミニン/マスキュリンなど、たくさんありますが、
こちらの、タピオカのような、アジアっぽい、穀物を感じさせる独特な甘さの香り
に似た香りは他にあまりないと思います。
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2006/3/18 16:03:43
ジーンズメーカーとして有名なディーゼルから1999年に発売された香りで、
「ゼロレベルの潜在意識をプラスの領域、すなわち意識化に押し上げる」
(=無意識を顕在化する?)
という、少し変わったコンセプトの香りです。
ノートとして沢山あげてある香りも、それとなく判別できる香り
(ココナッツミルク、ストロベリー、バニラ、チェリー)と、
判別できない香りに構成されていて、それぞれが潜在意識と意識を
あらわしている、とのことでした。
コンセプトはさておき、ネットで購入したので香りは確かめられなかったものの、
いかにも美味しそうなグルマン系のノートが並んでいたので、
これは好みの香りに違いない、と思い注文しました。
早速試したところ、イメージしていた香りとは、印象が違い驚きました。
確かにトップから、ココナッツやストロベリー、バニラなどは感じるのですが、
どこかベースに、泥臭いというか独特のクセのある部分がある、
「可愛らしい」とはまた違った、不思議な印象のトーンを感じました。
上手く表現出来ないのですが、シナモンなどのスパイス+ウッディといった感じの、
メンズのような重さがグルマンな香りの背後にあって、
決して華やかな香りではない、手放しで美味しそうとか、
可愛いとはいえないような、カジュアルで不思議な香りでした。
ミドル以降までは、重い甘さの中にちょっとクセのある、
ツンとするフローラルまでどこかに感じますが、
ラストの方になると、段々と甘くて重いココナッツ、バニラ、ストロベリー(+シナモン)
のみの香りになります。
女の子っぽい感じの甘さではなく、カジュアルなジーンズなどに合いそうな、
濃厚で重い甘さの香りです。
ノートの表記からは想像していなかった、重めの香りでしたが、
ちょっと複雑であまり統一感がない不思議さや、泥臭い部分があるようなところが、
無意識下をあらわした部分なんでしょうか。
全体的に、ちょっとクセがある分、やや好き嫌いは分かれそうな香りです。
ボトル+パッケージデザインは、ディーゼルらしくて文句なしにいいと思いました。
トップ:ストロベリー、パイナップル、チェリー、レッドアップル、
アヤメ、カシス、カシスオイル、プラム
ミドル:ココナッツミルク、シナモン、オーキッド、ミュゲ、
ローズ、ビターオレンジ、ブラックペッパー、ナツメグ、マグノリアリーブズ
ラスト:シナモン、サンダルウッド、ムスク、シダーウッド、アンバー、バニラ
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