2018/10/3 15:36:30
キャロンの名香の1つ、「クリスマスの夜」と訳されるニュイドノエルのパルファン(香水)。遂に、購入しました。
2018/10にデパートにて購入ですので、リニューアル後のパルファンだと思います。
涼しくなった10月初旬。これからの季節にこそ魅力を発揮する素敵なパルファンです。
重厚なオリエンタルフローラルと某サイトにありますが、まさに重厚。
日本でパルファンが購入できる数少ないフランス老舗ブランドキャロン。
最近の日本においては、どちらかと言うとさわやかで軽いコロンのような香りが人気です。(巷で人気の英国ブランドやフランスの有名調香師が立ち上げたブランド等)
また、香りのコンバインをおススメし、あたかも自分のオリジナルの香りのように錯覚させるものも人気です。(上記の英国ブランドや数十年ぶりに香水を復活させたフランスの高級ブランドやサングラスやメイク商品も人気のアメリカのファッションデザイナーが立ち上げたブランドなど
軽い香りや香りのコンバインが良いとか悪いとかは個人の好みですし、ブランドの戦略なのでお好きにどうぞと言う感じです。
私自身もコレクターとして各ブランドの人気商品は所有しておりますし、愛用もしてます。
そのような感じとは真逆に位置にあるこのパルファン。
数々のフレグランスを纏ってきた私でも、こんなに重厚な香りは他に類をみないかもしれません。
数年前には、この重厚さを纏う自信がなかったんですが、今の自分なら使いこなせると感じたので、購入しました。
ニュイドノエルと言う一つの芸術作品を自分がどう解釈し、どう表現できるか、楽しみで仕方ない。
実際の香りはと言いますと、オリエンタルフローラル。ローズ、ジャスミン等のフローラルノートが、イランイランやアンバーの香りを纏い、押し寄せてきます。
ややクラシカルな印象をもたれる方もいるかもしれません。重厚なんだけど、すっきりとした香りです。
甘さもあまりなく、凛とした感じがします。名前に捉われているのかもしれませんが、神聖なイメージです。
最後は、若干パウダリーに向かいます。そんなに甘さのない涼しげなパウダリーと言う感じです。
今年のクリスマスの夜は、甘くセクシーな香りを纏うのではなく、凛として気品のある香りを纏う。
最初に作られた際には、時代も違いますので、今とはクリスマスのイメージも違うのかもしれません。
現代のイメージでは、クリスマスは華やかでハッピーな感じですが、そんな時こそ、クールで上品な香りと過ごしたいと思います。
口コミでは、マダムイメージと言うのを見かけますが、このような重厚な香りこそ、20代とは言いませんが、30代(若く見える40代)に似合う香りだと思います。
持論では、マダム(おじさん)がマダム(おじさん)っぽい香りを纏っても意味ないし、纏わなくても他人からはマダム(おじさん)の香りがしてるかのように錯覚します。
(嗅覚や味覚は視覚にかなりの割合で左右されます。見た目が素敵だと思う人からは、よほどの強い特徴的な香りではない限り、素敵な香りだと感じますし、黒いソフトクリームがイチゴ味でも、イチゴ味だと教えられない限りイチゴ味と感じる人は少ないです。)
自分のパーソナリティ(年齢、性別、容姿、体型、性格等)とは少し違う種類の香りを纏うのがオシャレだと思います。なので年齢的には、クラシカルなイメージでピッタリな50,60代ではなく、かと言ってあまりにもかけ離れている10代20代ではなく30,40代。
あまりにもかけ離れすぎてると、意外性を通り越して、変だと人は感じてしまうからです。
ちなみにお値段28mlで税抜28,000円。他のブランドのパルファム(パルファン)と比べると、お手頃だと思います。
あと、購入したのは黒ボトルですが限定で白ボトルもあるみたいです。
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2018/10/2 17:19:15
ラールエラマティエール、現在販売中9種類の1つ。ローズバルバル。
ラールエラマティエール初期の3作(他はアンジェリーク、キュイル)の1つで、ゲランが外部調香師に依頼したもの。(調香師は、現在オリジナルブランドで活躍中のクルジャン。)
バルバルは、シプレーフローラルと言うことで、ローズとハニー、パチュリ、ウッディ(おそらくフォレストフロア)の4種類の香りがします。
トップはすっきりとしたローズ系の香り(おそらくアルデヒドの混ざったローズ)、そこに甘い香り(ピーチハニー)が後を追いかけてきます。
時間とともに、ローズは影をひそめていき、ハニーが主役に。そして、そのハニーの中に徐々にパチュリ等のスパイシーさやシプレ―系の香りが存在してきます。
ただ、シプレ系で有名なミツコのようなパンチのあるシプレの香りはしません。(シプレファタルやイディールの方が、シプレっぽいと個人的には思います。)
ナエマと比較されている方が多いので、私も自分の鼻で比較してきました。
ナエマは、もったりした重い甘さのある感じで、ややクラシカルなイメージ。好き嫌いがわかれそうなローズだと思います。(数年ぶりに試しましたが、個人的にはやはり苦手な香りでした。)
バルバルは、すっきりとしたやや軽い感じで、甘さはあるんだけど、甘ったるくはない、年齢も問わないイメージ。
ゲランのローズと言うことで、イディールは、甘さもあるが酸味もフレッシュさもスパイシーさもあり、使用しやすいイメージ。
ローザロッサは、やや軽めの甘さ、酸味もあり、フレッシュさが一番強いかな。アクアアレゴリアだしトワレなので、比較の対象にはならないかもしれませんが。
ローズナクレは、甘さやフレッシュさはないが、深いウッディ系ローズ。個人的には、一番ローズの香りが主張している気がします。(口コミ済)
この中ではシプレ系だし、イディールが近いかと個人的には思います。バルバルはハニーの甘さの中に、ひっそりとフローラルとスパイシーが存在。
イディールは、フローラルとスパイシーが仲良く同居。ただ、パチュリがしっかり存在するので、パチュリが苦手な方はバルバルはおススメです。
バルバルはそんなにパチュリが現れません。ずっと甘さ(軽めの酸っぱさ)が続きます。
使用環境・価格・好き嫌いと総合的に判断すると、使用しやすさは、ロッサ>イディール>バルバル>ナエマ>ナクレ
個性的なのは、バルバル>ナクレ>ナエマ>イディール>ロッサ だと思います。
ローズの主張では、ナクレ>ナエマ>ロッサ、イディール、バルバル かな。
ちなみに、マティエールシリーズの好みは、アンジェリーク(口コミ済)>バニーユ、バルバル>ガーデニア>トンカ>その他 と言う感じです。
余談ですが、最近の香水は二極化が激しい。キャバリエをむかえ数十年ぶりに復活したヴィトン、同じくキャバリエ作品が多く今一番勢いのあるトムフォード、
ここ数年しっかりファンをつかみ一流ブランドの仲間入りしたメゾンフランシスクルジャン、高級ラインを限定店舗で販売している大手ブランドシャネル、ディオール、ゲラン、
ジャンクロードを専任にし(現在はジャンクロードではないみたいです)独自展開しているエルメス、フレグランス専門老舗ブランドクリード、ペンハリガンなど、2万円以上が相場になってる。
かと言って、お手頃な香水が売れないわけではない。ちまたでは、ブルガリ(メンズライン)、クロエ、ランバン、ジェニファーロペス等、大手量販店や
ネット通販にて売れ続けている。香水マニアの私は、これらのお手頃な人気商品もコレクションしてますし、実際使用することもあります。
バルバルは3万円以上の価格ですし、個人的にはその価値はあると思っていますが、安価で甘いローズの香りがないわけではないと思います。
ご興味のある方は、限定店舗ですが、実際に試されて、じっくり味わってみてください。マティエールシリーズは、オーデパルファンなので香りの変化は香水ほど楽しめませんが、
香りの持続時間も長いですし、好みに合致すれば、かなり楽しめるのでないかと思います。ホームページにもありますが、
男性が纏うのもおしゃれで素敵だと思います。
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2018/8/30 16:31:58
香水マニアの私でも、ゲランの高級シリーズの口コミは正直難しい。
中東3部作の1つ、ローズナクレ。ドリオンに続き購入しました。
ドリオンと同じで、かなり神秘的です。以前に試香した際には、ローズバルバルと似ている印象だったので、その際は、ドリオンを選びました。
両方を実際に比べてみれば、全然違いました。バルバルは、ハニーノートが強く、甘めなローズ系シプレです。
ローズナクレは、ホームページやパンフレットでは、トップはペルシャローズ、パチュリ、サフラン、ミドルはカルダモン、ウコン、シダーウッド、ウードハーモニー、ベースがミルラ、ベンゾインで、フローラルウッディの香調です。ドリオンと同じで、ホントに複雑な香りです。
スモーキーなローズ、透明感のあるローズ、苦みのあるローズ、華やかなローズ・・・香るタイミングや周りの温度・湿度、自分の体温でめまぐるしく印象が変化します。
本当に素晴らしいローズ系の香りだと思います。
全体的には、ウッディが強く、シダーウッド、ミルラ、ベンゾインというやや甘めな樹脂系がベースにあります。スパイス系のパチュリ、サフラン、カルダモンがアクセントになっている感じがします。
ドライな空気感の中に、可憐と言うよりは力強く芯のあるローズが咲いている。(Rose Nacrée du Désert は訳すると砂漠の可憐なローズと言った感じだと思います。)
だいたい香水を香ると、似合う年齢層やファッション、アイデンティティが浮かんでくるのですが、ドリオンと同じでこのローズナクレも思い浮かびません。
おそらくこのローズナクレは、誰かのためや自分のファッションのアクセントに使用する香水ではないと思います。
自分の心や感性を豊かにしてくれる香水だと個人的には思いました。自己陶酔用と言ってもいいかもしれません。万人受け(個人的にはこれほど誹謗中傷している言葉はないと思っていますが)はしないと思います。
周りからいい香りだと言われたい人ではなく、周りに自分のアイデンティティや自信を醸し出したい方にむいているのではないでしょうか?
周りの評価を気にされる方は、ゲランで言うなら、ローズナクレよりローズバルバルやイディール、ローザロッサをおススメします。(ちなみに、ナエマは個人的には苦手です。)また、ローズドクロエやディオールのフォーエバーアンドエバー、ロクシタンのローズもおススメです。
自分だけの、自分のためのローズをお探しであれば、一度、お店で試して、じっくり纏ってみてください。
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2018/8/15 14:52:37
モンゲランのライト版、モンゲランフローラル。公式ホームページによると、カーララベンダー、ピオニー、ジャスミンサンバック、バニラ。本家のモンゲランとの違いは、ピオニーがプラスされている点でしょうか。
香調はフレッシュフロリエンタル。フローラルとオリエンタルの融合。フロリエンタルとして有名なのは、ディオールのプワゾンシリーズ、ランコムのトレゾァ、ラヴィエベル等。(ヒプノティックプワゾンや、ラヴィエベルはグルマン系
のような気がしますが)。
ちなみに、本家モンゲランはフレッシュオリエンタル。ピオニー(シャクヤク)が入っているという点で、フローラルオリエンタルと言う感じでしょうか。
本家モンゲランは、ラベンダーとバニラががっつりのかなり濃厚な甘さです。ジャスミンは入っていると言われれば・・・と言う感じです。それ以上に、ラベンダーのニュアンスをプラスしたバニラのイメージ。本家と比べると、
若干、さわやかな印象もありますが、結局はオリエンタル系なので、濃厚で甘いです。時折、濃厚な甘さの中から、お茶っぽい香り(ジャスミン?)が現れます。
このお茶っぽい部分が、同じゲランの高級香水シリーズ、エリクシールシャルネルの「フローラルロマンティック」と似てる気がします。共通しているのは、ジャスミンだけですが・・・
エリクシールシリーズの中では、一番穏やかな香りで扱りやすい「フローラルロマンティック」と共通する点があると考えると、このモンゲランフローラルも使用する量を考えれば、取り扱いやすいかもと感じました。
ただモンゲランシリーズは、夏にまとうのは、おススメしません。(と言いつつ、本日、モンゲランフローラルを使用しておりますが)やはり寒い気候の中でまとう方が良さが発揮できる気がします。
アンジェリーナジョリーがイメージモデルですが、年齢層は問わない気がします。
ホントにパンチがある香りですので、甘い香りが苦手な方には、不評かもしれません。甘い香りが好きな方は、お試しされてみてはどうでしょうか?モンゲランでもモンゲランフローラルでも、お気に召されるのではないかと思います。
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2018/8/12 21:59:36
香水マニアで300本以上所有している私の中のトップ3に入る大好きな香水です。
初めて出会ったのが、7年くらい前です。衝撃的でした。こんなにステキな香りが世の中にあるのかと!(ちなみに、今では廃盤になったエリクシールシャルネルのボワゼトリドもおなじくらい衝撃的でした。)
当時はフローナルナーコティック(陶酔するようなフローラル)、現在ホームページでは、フレッシュオリエンタルとなってます。
トップはアンジェリカとペア、ベルガモットといった甘さはあるんだけどさわやかな青いイメージのフローラルな香り。ここがもう最高。ホントに陶酔しちゃいそうです。
ミドルからジャスミンサンバックも混ざり、透明感も出てきます。しかし、相反するコクのようなもの、おそらくピンクペッパー、キャラウェイ、アンジェリカの根、でしょうか、も確かに存在。芳醇な香りです。
ミドルからラストにかけて、ゲランお得意の高貴なバニラがシダーウッドのウッディさを引き連れて現れます。このバニラはヴァニーユとは少し違ったバニラ(苦味とまではいかないですが若干ウッディ)で、これはこれで最高です。ちなみに、ヴァニーユのバニラも大好きです。
ゲランの高級シリーズの中では、ムエットと肌であまり香り立ちに違いのない香水かと思います。肌で試さなくてもムエットだけでも、もらってください。
ラールエラシリーズでは、一番、パンチもあるので量は注意が必要です。持続もします。あと、色も付きますので、洋服写りには注意。
男性でも女性でも、いろんな意味でハンサムな方がお似合いかと思います。また、ハンサムに過ごしたいときにもおススメです。これを纏うと、自分がいつもより2ランクくらい魅力的になった錯覚にとらわれます。笑
デートで1番使用した香水の1つでもあります。
ただ、夏の昼間の外出には向かないかな。
ノワール(黒)ですし、夜のお出かけに!
目に見えない最高のアクセサリーとして!
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