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2021/10/12 12:32:31
世界中がコロナのパンデミックで苦しみ、日常と死が隣り合わせの日々の中で発売されたシャリマーのフランカーです。とても評価が高く、旧来の愛用者から初めて手に取る方まで国内外含めて大絶賛された逸品です。とはいえ、都心のデパートが軒並み営業自粛をする中での新発売は、香りを試す場もなく、高評価の割に長く在庫が残っていたのも印象的でした。
弾けるようなオープニングは尊敬するメンバーさんによりレモンコーラと命名されますます人気に。そしてこのレモンコーラのパートはオリジナルより長く続き、シャリマーラバーのもう一つの夢「トップのシトラスをずっと味わっていたい」を叶えてくれることとなりました
シトラスの印象って「若さ」ですよね。もぎたて、瑞々しい、弾ける、黄色、爽やか、初夏。そう、フィルトルはオリジナルのシャリマーを見事若返らせることに成功したと言われています
ミレジムでも書きましたが、常に人気のシャリマーももう御年100歳。黄色い箱の森永キャラメルは124歳。虎屋の羊羹は約220歳(そもそも虎屋、室町時代の創業ってすごい)ゲランも森永も虎屋も長寿の秘訣として「その製品らしさを失わない範囲で時代に合わせて微調整する事」と仰っていて、フランカーの林立は仕方ないことなんですよね。でも、ことフィルトルに関しては大成功でした。
香りのノートに目をやれば、長い長いシトラスの後はアイリスの美しい開花と包み込むような温かみのあるバニラの饗宴です。ねっとり重くなることもなく、それはどこまでも優しくまろやかで…
フィルトル、意味は媚薬。それは魔力を持った飲み物で、受け取った人は与えた人を愛するようになるという。いつの世も、人の愛は弾ける季節の求愛を経て穏やかで優しい愛情へと姿を変えてゆく。ゲランの媚薬、やはりコロナ禍のさなかでの発売は必然だったのでしょう。
シャリマーフィルトル。それは美しく優しく誇り高い香り。
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2021/10/12 12:07:02
本品は、あまたあるシャリマーのフランカーの最新作です。大概のフランカーは本家より微妙なんですが、こちらは脱帽でした。昨年のフィルトルといいワッサー氏いい仕事してるわ。
本家シャリマーは「きりっと酸っぱい柑橘→ほんのりお花→バニラ」と変調しますが、ミレジムはトップから甘いバニラ全開です。バニラ好きさんはもちろんのこと、こちら本家シャリマーの愛用者の期待も案外裏切らないと思うな
バニラ香水って意外と難しくて「おばちゃんの化粧品匂い」や「小学生の香り付き消しゴムの匂い」に転んだり、はたまた頭痛を引き起こしたりで失望しがちですが、こちら流石です。そっと寄り添ってくれる幸福感がたまりません。
トップではふわっと穏やかにベルガモットが香り、本家では終盤まで出てこないバニラが早速顔を出してほっこり。シャリマーを苦手とする方が必ず訴えるガソリン臭やけもの臭は今回注意深く外され、なんなら中盤のお香感も薄いかも。
トップのさわやかなバニラから中盤のきれいで落ち着いたバニラへと穏やかに進み、最後はゲラン渾身の夢のように美しいバニラへ…愛とか幸せをボトルに詰めたらミレジムになると思う。
シャリマーラバーの夢「ドライダウンの温かいバニラにずっと包まれていたい」をトップから実現したミレジム、お見事です。
思い起こせば我らがシャリマーの完成は1921年、二つの世界大戦の狭間でした。ヒトラーやムッソリーニが台頭しつつある中での産声から今年でちょうど100年。私達は少しは賢くなれたでしょうか…。
※ちなみに本品は結構な争奪戦でしたが、まだ大丈夫。カウンターに電話してお願いしておけば入荷のタイミングで連絡をくださいます。(実際私は初日に購入できなかったクチですが後日無事に電話がきました)
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2021/8/8 00:21:02
あまりに暑くて香水変えました。エルメスの「ナイルの庭」や「ヴォヤージュドゥエルメス」、ジョーマローンの「アールグレイ&キューカンバー」と同系列の香りです。これらがお好きなら、間違いなくこちらもお気に召すかと。
キリッとしたトップの柑橘は長続きせず、すぐにほのかな優しい甘みに落ち着きます。クセがなくて、でも安っぽくない。ずっと纏っていても邪魔にならず、でもかなり気分がいい。
話はずれますが、キリンの「午後の紅茶」って3種類あるじゃないですか?レモンティー、ミルクティー、ストレートティー。老若男女混じってるお酒抜きの会合で、おかわり自由で飲めるように大きいペットボトルを置いておくと、いつでも一番人気はほのかに甘いストレートティーなんですよね。で、我らがティートニックがまさにそんな感じなんです。トップこそ柑橘ですが、実際はは甘さ控えめのストレートティー。まあマテ茶なんですが。
それにしても、あの有名なエルメスのナイルをご存知の方は多いと思いますが、こちらをつけていて間違われたことがなんと複数回。ふわふわ漂ってくる香りは確かにそっくりではありますが。
盛夏が似合う香りです。バカンスどころではないご時世ですが、セミの声も入道雲も健在です。こちらをつけて元気に過ごしたいと思います。結構褒められ系。(別にこれじゃなくてもナイルでもジョーマローンでもいいじゃないかって気もしますので星6で)
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2021/6/24 19:15:35
10年以上ぶりにEDPをリピートしました。あらためていいなと再確認しています。
シャリマーは私が幼い頃から身近にありましたが、とても苦手だったのを覚えています。いくらトップは柑橘系よと言われましても、こちらのそれはレモンキャンディやオレンジジュースとはかけ離れた辛いほどの酸っぱさです。少し待てばお花の香りになると説明されても、アイリス・パチョリ・ベチバーはハードル高いですから。
今も昔も変わらずに大好きなのはラストの甘さだけ。でも正直シャリマーをつけるくらいなら、最初から潔くバニラエッセンスをつけた方がずっとましと思っていた少女時代でした。
そのまま時は流れ、いつの間にか蕎麦にはネギを入れるのが普通になり、エスニック料理にパクチーが乗っていても食べられるようになった頃から、シャリマーの良さがわかるようになりました。
それは突然の事でした。実家の鏡台に放置されていたシャリマーを何気なくつけた瞬間に色が見えたような気がしました。
トップ?そこらのチープなレモンフレーバーとは違うのよ。お花?ローズやジャスミンに深みを与えるためにパチョリもベチバーも入ってるの。これがなかったらただの爽やかサワデーになっちゃうわ。と手のひら返しのほれ込みよう(笑)
近年は沢山の派生品が生まれ賑やかですが、元祖が本当によかったです。そこまで気軽な香りではありませんが、切らさないよう持っているつもりです。
今回の購入にあたり、廃盤決定のジッキーEDTと散々迷いましたが、妹分のこちらをリピートすることにしました。シベット臭が格段に穏やかだったのが決め手です。(とはいえ残りの生涯をジッキーEDTなしでもいいのかと自問すれば、悔いのないよう買っておいた方がいいのかもと迷う気持ちもあります)
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[香水・フレグランス(その他)・プレスタイリング・寝ぐせ直し]
税込価格:30ml・6,490円 (生産終了)発売日:2021/3/3
2021/3/7 21:43:58
カウンターでお試しし、その場で予約もしましたが、キャンセルしようか迷っています。
元々モンゲランは大好きな香りです。この飽きっぽい私が4本目の小瓶を使用中ですし、モンゲランに先行したそっくりさんのモン エクスクリュズィフは惜しみ惜しみ使ってとうとう使え終えたほどです。
(ちなみに30mlの小瓶ばかり買うのは、ジュースのピンクが変色しやすいのと、手にすっぽり入るサイズがかわいくてつい)
ただ、ヘアミストは迷っています…
カウンターでつけていただいたときは、「おお、モンゲランそのもの」と大満足で予約したのですが、直後に会った娘から「ちょっ香水強すぎ」とクレームが来たことで迷いが生じてしまいまして。
ちなみに娘も香水ラバーですし、母がつける重い香りにも慣れています。でも彼女は私より身長が高く、私の全身から立ち昇る強い香りに驚いたそうです。「ヘアミストだとは思わなかった、浴びるように香水つけたのかと思った」とのこと。BAさんが2プッシュつけてくださったからか…
考えてみたら髪って拡散性高いですよね。別の方も仰っていますが、お出かけ直前につけるのはちょっとトゥーマッチかもしれません。前の晩につけて、翌日はふんわりした残り香を楽しむくらいがちょうどいいのかも。うん、それよさそう。やっぱり買おうかな笑
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