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新真昼さん
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セルジュ・ルタンス / フルールドゥシトロニエ

セルジュ・ルタンス

フルールドゥシトロニエ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:9,900円 (生産終了)発売日:-

5購入品

2021/2/26 10:20:04

「フルールドゥシトロニエ」は、元々はブラック&ベージュコレクションの内のひとつとして発売され一度廃番になり、2019年発売開始のコレクションポリテスに組み込まれて再販された。調香師はもちろんクリストファー・シェルドレイク。


付けたてに感じるのは柑橘類の花の香りだ。ネロリかオレンジブロッサムだな、と思ったが少し違う。それらよりも酸味が強く、ライトですっきりしている。どうやらレモンの花らしい(フルールドゥシトロニエとはレモンの花のこと)。私は残念ながら実物は嗅いだことがないが、確かにレモンのようなトーンの高い香りを感じる。そのレモンブロッサムの下にほんの少しだけ存在するのはプチグレンのウッディ。よく注意して嗅がないとわかりにくい。ナツメグも入っているようだが、感じ取れるほどではない。

十分もすると、レモンブロッサムの高音のフローラルは落ち着いて、ネロリに置き換わっている。嗅ぎなれた方のシトラスフラワーだ。それに合わせられているのはハチミツ。花粉多めのねばっとしたタイプではなく、サラサラと水っぽいハチミツ。ここのネロリ+ハチミツの香りがだいたい二、三時間続く。

この「フルールドゥシトロニエ」は、基本的に柑橘類の花の香りが支配的だが、ときおりふと毛色の違うフローラルの香りがよぎる。チュベローズやジャスミンといった、甘い「ザ・ホワイトフラワー」の甘さのようだ。これがネロリやレモンブロッサムの香りの輪郭をハッキリとさせている。

ドライダウンはランドリー調のムスクに落ち着く。リネンウォーターのような感じだ。アイリスの粉っぽさはギリギリわかるが、スティラックスは完全にわからない。香り全体の持ちは四時間ほど。


シトラス+ホワイトフラワー+ムスクという、トムフォードで言うとネロリポルトフィーノ系統というか、恐れずに言ってしまえばバス○リン系。他にも例を挙げるとすれば、ドルチェ&ガッバーナのベルベットスブリームやルラボのビガラード18等。正直それ系統の香りに二、三万払うのは高いと思うので(そのブランドが好きなら喜んで払うが)、私にはこれで充分。まあ、ルタンスの通常ラインだし価格は適正な範囲だと思う。でも、コレクション再編と称して日本からジュドゥポーやアラニュイを奪ったことは許していない。


トップ:レモンブロッサム、プチグレン、ナツメグ
ミドル:ネロリ、ハニー、チュベローズ
ベース:ムスク、スティラックス、アイリス
調香師は、クリストファー・シェルドレイク。
(fragranticaより)

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ル ラボ / VANILLE 44

ル ラボ

VANILLE 44

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:1.5ml・1,650円 / 15ml・18,480円 / 50ml・40,920円 / 100ml・66,000円発売日:-

5購入品

2021/1/8 18:57:11

ルラボの香りはムスクが効いたものが多い。ムスク25、ガイアック10も、チュベローズ40も、ラブダナム18も…もちろん、このパリ限定の「ヴァニーユ44」もそうだ。


トップからムスクがムンムン香る。ぱさぱさと乾いていてパウダリーなムスクだ。ムスクの巨人というものがいたら、こんな香りなのでは?というくらい目立つ。この自己主張の激しいムスクの香りはムスセノンデルタ。フィルメニッヒ社製のかなりパワフルなムスクで、持続性に優れている。このムンムン香るムスクの後ろにベルガモットとオレンジ、そしてインクような苦味があるグリーンを感じる。この時点ではまだバニラは感じない。バニラ度0%。

ミドルに移行すると、ムスクの後ろにあったシトラスやグリーンが、いつの間にかインセンスと明るいウッディに置き換わる。この辺りからじわじわバニラも感じられるようになってくる。それでも、グルマンやオリエンタルではなくて軽やか。軽いのはヘディオンのせいもあるだろう。バニラの甘さは、どっしりと効いたパウダリーなムスクの影からチラチラ顔を出す程度。この時点だとバニラ度30%。

ドライダウンになると、バニラが存在感を増してくるが、ミドルから大きな香りの変化はない。バニラ度で言うと50%くらい。持続は七〜八時間ほど。この香水のメインはムスク+バニラ+インセンスだが、一番目立っているのはムスクだ。たっぷり入ったムスセノンデルタのスクリーンに、シトラスやウッディ、バニラが影絵のように映し出されるイメージ。バニラが好きだけどグルマンやオリエンタルは好きじゃない、甘さを抑えたバニラが欲しい人にはオススメだ。ゴリゴリに甘い香りが好きならちょっと不完全燃焼気味だろうか。


日本のルラボも昨年から遂に空ボトルへのリチャージサービスを開始した。使いきったビンを、ラベルを剥がさずにラボがある店舗(新風館や代官山)に持っていけば20%オフで同じ香りを購入できる。シティエクスクルーシブも対象だ。日本では難しいと思っていたが、ただでさえ値上げが激しいルラボでは嬉しいサービスだ。値下げしてくれるともっと嬉しいが。


ノート:ベルガモット、フランキンセンス、マンダリンオレンジ、ガイアックウッド、ブルボンバニラ、ムスセノン(フィルメニッヒ社製のムスク香料)、ピポル、へディオン
調香師はアルベルト・モリヤス。
(parfumoより)

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イヴ・サンローラン / ル ヴェスティエール デ パルファム カプリーヌ

イヴ・サンローラン

ル ヴェスティエール デ パルファム カプリーヌ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:125ml・38,500円発売日:2020/6/5

5購入品

2020/7/4 12:51:20

イブ・サンローランの高級フレグランスライン「ル ヴェスティエール デ パルファン」に六月に「ジャンプスーツ」とともに仲間入りした「カプリ―ヌ」。カプリ―ヌは元々農夫用の日よけ帽子で、それをムッシュー・イヴ=サン・ローランが女性向けファッションアイテムとして昇華したもの。バニラと彼が愛していたユリの花を合わせ、“人々を陶酔させ、思わず振り向かせる魅惑の香り”だそうだ。


淡いシトラスミックスが通り過ぎた後に一瞬でぶわーっと主張してくるのがメインのユリの香り。大ぶりなカサブランカを思わせる、ねっとりしたコクがあって、ちょっと花粉っぽい甘く芳醇な香りだ。奥の方から、ピリピリしたピンクペッパーとこれまたコクのあるイランイランも香る。ネロリも入っているそうだが、私にはあまり感じない。こういった甘いフローラルには、わずかに感じられる独特のえぐみや生臭さがきになるところだが、比較的奇麗にあく抜き処理されている方だと思う。

ユリ+イランイランの残香に、柔らかで少し粉っぽいバニラムスクが香り全体をふわりと被さって締め。ベチバーはほぼ感じ取れない。持続は6時間ほど。

この香水のメインはユリ+イランイラン+バニラ。甘く濃厚なホワイトフラワー香が、つけた瞬間から大きく変わらずにそのまま減衰していく、いかにも現代的な香水の展開だ。トップにシトラス、ベースにベチバーとあるものの、私にはほぼ配合されているようには思えなかった。


全体的にとてもフェミニンな香りなのだが、面白みには欠けると思う。買う前に調べていたためメインがユリとバニラということは知っていたのだが、正直「想像通りの香り」だと思った(だから買ったので文句を言うのはお門違いかもしれない)。もう少しベルガモットやベチバーを強めて、「元々は農夫用の日除け帽」というカプリ―ヌハットのメンズ的エッセンスを残してもよかったのではないだろうか。

というわけで私はこれとキリアンのレモンインゼストルガーノを合わせて使っている。レモンインゼストに足りないミドルの厚みをカプリ―ヌが、カプリ―ヌに足りないシトラスとベチバーをレモンインゼストがうまくカバーしてくれて、中々好み。なんだかキリアンに怒られそうだが、アルベルト・モリヤスだってヴェスティエールでサハリエンヌ作ってるし、キリアンだってカクテルとか言ってミクソロジー推してるし許してくれるでしょ。


トップ:マンダリンエッセンス、ベルガモットエッセンス、ピンクベリー
ミドル:リリーフラワーアコード、ネロリエッセンス、イランイラン
ラスト:ベチバーエッセンス、バニラエクストラクト、ムスク
調香師は、ジュリエット・カラグーゾグー。

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フレデリック マル / ポートレイト オブ ア レディー

フレデリック マル

ポートレイト オブ ア レディー

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:10ml・9,240円 / 30ml・25,300円 / 50ml・32,450円 / 100ml・46,200円発売日:- (2018年11月追加発売)

6購入品

2020/5/20 09:56:28

「この素晴らしいベースの香りを女性用フレグランスに使えないだろうか?」

2010年にフレデリックマル10周年を記念して作られた「ポートレートオブアレディー」は、2009年発売の「ゼラニウムプールムッシュー」をベースに作られた香り。マルが「ゼラニウム〜」のシャワージェルを使っていたときに浮かんだアイデアだそうだ。名前の由来はヘンリー・ジェイムズ作の長編小説「The Portrait of a Lady」(といっても前述の通り、小説から受けたインスピレーションではないらしい)。調香師はドミニク・ロピオン。

制作は難航を極め、半年もの間作業が滞っていた。ある日マルとロピオンがIFF社の隣にあるピザ屋で昼食をとっていたところ、モニーク・レミー研究所で開発されている新しいローズ香料の話題になった。
そこでその新しいローズを、香水業界で横行している本当にほんのちょっぴりだけ配合して「天然ローズ配合!」、などと謳う香水を嘲笑うかのように大量投入して(資金力の暴力のような気もするが…)完成したのがこの「ポートレートオブアレディー」だ。


トップは少しピリッとしたスパイスの風味を伴ったなんとも豪華なローズの香り。100mlあたりなんと400本ものターキッシュローズ(しかもエッセンスとアブソリュートの両方とも)が使われているらしく、なんとも「芳醇」としかいいようのない真っ赤な薔薇の香りだ。奥からフルーティーなアコードも漂ってきてどことなく蜜っぽい印象もある。

ミドルはパチュリ。暗く、土っぽい苦味のあるパチュリ(異なる分子蒸留による二種類が混合されているらしい、やっぱり資金力あるってズルいわ)がローズを覆い隠す。サンダルウッドやインセンスはあまりわからない。

ドライダウンはパチュリに少しアンブロクサンが加わって締め。持続は濃厚なローズが三時間、ミドル以降のパチュリ主体の香りが五時間ほど。


ポートレートオブアレディーのベースは、ゼラニウムプールムッシューのベースに僅かなアンブロクサンとパチュリを大量投入し、ヘディオンやイソEスーパー、カロンといったあまり重要でないものを除いたものだそうだ。これによってシンプルながらも厚みのあるベースになっている。

柔軟剤的な愛されモテローズではなく、ダークなパチュリに支えられた真っ赤な薔薇の香りだ。愛され、守られるだけの姫より、芯のしっかりした自立した女性にふさわしい。それこそ、“Portrait of a Lady”のヒロイン、イザベル・アーチャーのような自分の道を突き進む女性だ。
パチュリの暗く苦い香りが嫌いでなければきっと気に入ると思う。一応女性向けに作られたものだが、男性でも充分に使える香りだ。購入者の約40%は男性だという。

マルは最終テストとして、マル夫人にこの香りをまとってもらい、夜のニューヨークでレストランまで歩いてもらった。
その道すがら、4人から「何の香水をお使いですか?」と尋ねられた。マルとロピオンの18ヶ月にも及ぶ作業が終わった瞬間だった。


トップ:クローブ、シナモン、ローズ、ブラックカラント、ラズベリー
ミドル:サンダルウッド、パチュリ、インセンス
ベース:ムスク、アンバー、ベンゾイン
調香師はドミニク・ロピオン。
(フレグランティカより)

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ゲラン / アプレロンデ オーデトワレ

ゲランゲランからのお知らせがあります

アプレロンデ オーデトワレ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

税込価格:100ml・16,060円 (生産終了)発売日:-

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6購入品

2020/2/24 08:47:44

「アプレロンデ」の発表年はなんと今から百年以上前の1906年。まさに歴史を越えて残る名香。その名の通り、にわか雨が降った後の情景をそのまま切り取ってビンに詰めた香りです。

“雨上がり、日差しがキラキラと降り注ぐ情景を表現したのが「アプレ ロンデ」です。バイオレットやアイリスなどの花々のパウダリーな香りに、バニラがアクセントとなった華やかなハーモニー。”(公式サイトより)

あらためてfragranticaを見るとかなりアレコレ色んな香りが入ってます。メインで感じられるのは、アニス+アイリス+カーネーション+ヴァイオレット。

すーっと清涼感のある漢方薬チックなアニスの香りに、ほの暗く粉っぽいアイリス。ここに少しスパイシーなカーネーションの香りが続きます。今にも雨が降りそうな湿っぽく暗い出だし。

トップが落ち着くと儚げでパウダリーなヴァイオレット。だんだん香りが暖かみを増して甘くなってきますがなんの香りかはほぼわからず(バニラ、アンバー、ヘリオトロープ、ベンゾインあたりっぽいですね)。

ラストはミドル〜の残り香を感じながらそのまま静かにフェードアウト。あんまり香りはアレコレ変わりません。

持ちはだいたい二時間くらい。まさに「にわか雨の後」の町から漂ってきそう、すぐに太陽にかき消されてしまいそうな瞬間の香りを感じられる香水。こういった類いの香りはすぐ飛ぶことも持ち味のひとつなので仕方ないですね。
香水だから嗅覚以外に刺激はないはずなんですが、雨が降った後というか、ちょっとヒヤッとした空気、湿っぽい土、雨に濡れた草花、雲の間から覗く太陽の暖かさといった嗅覚以外の感覚も揺さぶる香りです。本当にそんな情景が目に浮かぶよう。

一時期販売終了していましたが、2021年1月に容量とボトルが変更になって(100mL→75mL、ビーボトル風スプレーボトル→逆さハートボトル)再販されました。


トップ:カシア、ネロリ、アニス、ベルガモット、レモン
ミドル:ミモザ、カーネーション、サンダルウッド、ヴァイオレット、オリスルート、ジャスミン、ベチバー、イランイラン、ローズ
ベース:アイリス、アンバー、ムスク、ベンゾイン、バニラ、ヘリオトロープ、スティラックス
調香師はジャック・ゲラン。
(フレグランティカより)

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