2015/6/8 09:43:32
EDC使用。
ダナのデビュー作であり代表作である「タブー」。
調香は後に「ミス・ディオール」の調香にも携わるJean Carles。
『禁忌』の意を持つこの香り……すごい匂いです。コロンとは思えぬ持続性もありますし、パチョリを10%も使っているだけあって重く、どっしりとした香り。
お線香のようなオリエンタルアンバリーですね。
男性ピアニストが共演者である恋人の女性バイオリニストに、演奏中にもかかわらず聴衆の前でキスをするというセンセーショナルなポスターも有名です。
が、私のイメージではバイオリニストではなく、煙草の煙りでいっぱいの地下部屋でアンニュイな表情を浮かべる、真っ赤な口紅を塗り、真っ赤なドレスを着た女性のイメージなのです。
「娼婦のための香水を作れ」と言われてできた香りだなんて話しもあって、すごくアンダーグラウンドなイメージが浮かびます。
ですからアンダーグラウンドシーン出身の美輪明宏さんがご愛用されてるのも納得でした。
私の肌の上では全くと言っていいほど花の香りがせず、ラストにちらっとバニラかなという甘さが出るくらい‥…私には早過ぎる香りでしたね。
もともと体質的にカーネーションは上手く香らないので……。
母にあげたんですが、よく似合っています。
燻し銀な香りでもありますね。
将来、こういう香りも付けこなせるようになりたいです。
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2015/7/9 06:36:18
小分けで購入しました。
トワレ使用。
1946年ブルボン王朝の血を受け継ぐドルナノ伯爵が創設したスキンケアブランド、オルラーヌから1984年に発売されたフレグランスです。
日本ではあまり流通していないのでしょうか。ネットで調べてもあまり情報が出てきませんし、口コミも少ないですね。
香調はシトラスフローラルで、爽やかかつ綺麗な甘さ。
しつこくないので夏にも使えそうです。
ミドルでややグリーンに、ラストでややバニラになるのですが、基本的にローズやジャスミン、ヒヤシンスなどのフローラルな香りが主体。
やや人工的なフローラルブーケといった感じでしょうか。
基本的に可愛らしくイノセントなのですが、キリリとした部分もあり、優しく芯の強い女性をイメージさせる香りです。
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2015/4/26 06:31:44
EDTをネットで見つけ、名前と名香であることを理由に購入しました。
香水好きとしては非常に興味深い香水の一つでしたので……。
いわゆるフローラル・アルデヒド系なのでトップは本当にむせてしまいました。
私の肌の上ではトップが飛ぶのが遅かったのですが、ミドルは昔のお化粧石鹸のような香りで、ラストにムスクやサンダルウッドがややパウダリーに香りました。
少量でずいぶん長く香ります。
コンプリスとは共犯者の意ですが、香水王フランソワ・コティ最晩年の作品です。
贅の限りを尽くし、自身の欲望の赴くままに生きた彼は家族から見放されていました。
そんな彼の共犯者とは誰だったのでしょうか。
付けていると心がざわつく香水です。
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