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イヴ・サンローラン / リブレ オーデパルファム

イヴ・サンローラン

リブレ オーデパルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:10ml・4,510円 / 30ml・12,100円 / 50ml・17,600円 / 50mL・18,370円発売日:2019/11/1 (2023/11/8追加発売)

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6購入品

2020/12/1 23:11:41

近年、10年前では考えられなかったくらい、高額のフレグランスが溢れかえっている。
我が道を行くニッチブランドに引きずられてか、ファッションフレグランスでも高級ラインへの注力が顕著になっているように見える。フレグランスのイベントにおいても、なかなか手を出せないような価格のフレグランスが多いなあと感じている。

素晴らしい香りのフレグランスが増えていくことはとても嬉しいけれど、このような状況をみて、疑問がわく。
発表される高級ラインが、価格に見合った素晴らしい香りというよりも、比較される通常ラインのパフォーマンスが落ちているのではないかと。
というのも通常ラインの新作は派生品が多く、どこかで嗅いだような、キャラの立っていない、もっと言ってしまえばオリジナルを少しアレンジした、置きにような香りが多いのではと感じてしまう。

イヴ・サンローランのリブレ(2019年)は、そんな通常ラインの停滞に対して一石を投じる、オリジナリティ溢れる、とても野心的な作品だと思う。

カサンドラのロゴが横向きに鋲打ちされたボトルをスプレーすると、
トップはハーバル・シトラス。
タンジェリンの苦みの強いシトラスと、刺すような鋭いラベンダー、そしてほんのりとカシスのようなみずみずしさ。この特徴的なラベンダーが非常に男性的なため、もしかすると多くの女性はNGと感じてしまうくらいのオープニング。

ミドルはホワイトフローラル。上の方はカチッとしたラベンダーを残しながら、そこからタンジェリンの甘さやネロリの明るさが前に出てくると同時に、華やかなオレンジフラワーと、妖艶なジャスミンの蜜のようなコクが一気に香ってくる。奥からうっすら香るバニラが、ホワイトフローラルの生々しさを引き立たせている。本来、ここまで官能的なジャスミンは、下品に映ってしまうかもしれない。でも、ラベンダーの潔癖なくらいの硬さ、さらにタンジェリンの果皮感が、この官能的なバニラとジャスミンを白いベールで包み、さらにネロリが明るさを添えている。まるでタイトな白いドレスの奥の方から、真っ赤な下着が透けてみえるようなイメージ。

ベースはフローラル・スイート。
オレンジフラワーのフローラルな甘さと酸味を、バニラやライトウッディが目立たないように柔らかく仕上げていく。

最初、ラベンダーの素晴らしい香りに魅せられ、これなら男性でも使えるのでは!と感じたが、実際に肌に合わせてみるととんでもない、これは100%女性のための香りだと痛感する。
マスキュリンなラベンダーと、フェミニンなオレンジブロッサムの2つの衝突。
表層をラベンダーで着飾ることで、内なる女性らしさを解放させたような、セクシーでクールなフローラルラベンダーの香り。ラベンダーは引き立て役に過ぎない。

ところが、やはりこのリブレからもアンタンスという派生品が出てきた。まだ嗅いでないけれど、どうなんだろうか。

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シャネル / チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム(ヴァポリザター)

シャネル

チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム(ヴァポリザター)

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:35ml・11,550円 / 50ml・16,500円 / 100ml・23,100円 / 150ml・20,900円発売日:2019/1/4 (2020/1/3追加発売)

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6購入品

2019/10/26 13:00:53

近年のシャネルの新作の中で、このオードゥパルファムの香りは出色の出来栄えではないだろうか。個人的にはこれを手に入れてしまうと、もうオードゥトワレ(2010年)に戻ることができないのではと感じている。

トップはフルーティ-シトラス。フレッシュなグループフルーツから、少しざらっとしたマルメロのフルーティグリーンの香り。チャンスオータンドゥルのキャラクターを残した、爽やかなオープニングだ。

ミドルはフローラル-フルーティ。トワレはそこから硬めなヒヤシンスグリーンやジャスミンが立ってくるのに対して、オードゥパルファムでは、マルメロのグリーンアップルに似たジューシーな甘さと、そしてローズの甘さ、酸味が香る。そこからさらにジャスミンがフローラル感を増した、爽やかで上品なフローラルフルーティの香り。

ベースはフローラル-ムスキー。ローズとジャスミンの甘さと酸味に、少しパウダリーなムスクと、うっすらとバニラの甘さが女性らしさを添える。この淡いバニラとムスクの組み合わせがオータンドゥルらしい。最後はサンダルウッドがフローラルの深みを与える。
持続時間は4時間程度で、トワレと大きく違わないと感じる。

シャネルのフレグランスは、パルファム、オードゥパルファム、オードゥトワレットの特性に合わせて香りそのものが変えられている。当然、パルファムの方が深みが強く、トワレの方が香りが軽く拡散するような香りに仕上げられている。
ところが、オータンドゥルに関していえば、このオードゥパルファムの方が爽やかに感じる。
というのもトワレの方が、時間が経つにつれてバニラ、パウダリーなオリスなどの重めの香りをクリーミーなムスクが柔らかくまとめているような印象に対して、オードゥパルファムはミドルのフローラルフルーティの甘さに爽やかな酸味が効いているため甘ったるくならず、さらにパウダリー感も抑えられ、ムスクも軽い。

明らかにトワレの方が女性らしい香りのため(5割増くらい)、個人的にはオードゥパルファムの方が好みだ。近年、特にメゾン系フレグランスでは、レディース用、メンズ用を分けなくなってきている。このオードゥパルファムもレディースでありながら、よりユニセックス寄りの香りに仕上げられている。
ではオードゥパルファムの方が優れているかと言われれば、もちろんそんな訳ではなく、オータンドゥルが持つピンクイメージのキャラクターを、さらに明るくリファインしたような香りで、どちらも使いやすい香りだと感じる。

マルメロとローズの組み合わせといえば、ペンハリガンのヴァーラを思い浮かべる。ヴァーラのあの華やかなスパイシーローズと比較すると、このオードゥパルファムは同じフローラルフルーティの香りでありながら、もっとフレッシュで明るく、そして可憐で繊細なイメージを感じる。

新しいチャンスはオードゥパルファムらしいフローラルの華やかさと、キラキラとした明るさや若々しいさを演出してくれる。
春秋の日中に映える、このピンクゴールドのオーラに包み込まれることで、心も身体もポジティブになるような香り。そして次の新しいチャンスを呼び込もう。

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ル ラボ / GAIAC 10

ル ラボ

GAIAC 10

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

容量・税込価格:1.5ml・1,650円 / 15ml・18,480円 / 50ml・40,920円 / 100ml・66,000円発売日:2008年

7購入品

2017/10/2 23:49:53


私がルラボに強い興味を感じたのは、ネットで創業者のエディ・ロスキーのインタビューを読んだ時に、彼が日本人というアイデンティティを実に的確に捉えていたからだ。
特に、彼自身が実際に体験したという華道について、ただ花を観るという結果だけではなく、そこに辿り着くまでのステップバイステップというプロセスをすごく大事にしていることを、とてもいい文化だと感じた、その感性に興味を持った。
さらに2007年、創業の地ニューヨークにつづく2店舗目の路面店を、パリやロンドンでなく、正直、ほとんどフレグランスが売れないこの日本(代官山)を選んだことに、思いっきり好感を抱いた。

ガイアック10はそんな日本を象徴した、東京限定の香り。2008年発売。

この香りは禁断の香りだと思う。
なぜなら、ガイアック10のコンセプトは、賦香率が30%とパルファム級に高いも関わらず、その香りは周囲にフレグランスを付けている印象を与えないくらい、繊細さや気遣いをキーワードにしているからだ。
それくらい香りが優しく肌になじむため、“スキンパフューム”と呼ばれているとのこと。
このフレグランスを理解するには、時間と知識も必要になってくるとのこと。

こういう香りに触れて、こういう香りを理解してしまうと、もう後戻りできないのでは、と距離を置いていたが、何回か店頭で試しているうちに、ついに我慢できず買ってしまった。

ガイアック10にはトップが存在しない。店頭でムエットにつけても、繊細すぎて店内にあるさまざま香りに埋もれてしまい、ほとんど香りを感じ取れないため、外で香りを嗅いでくださいと言われるほど。

実際には、アルコール臭が飛んだ後、ガイアックの少しだけスパイシーで、硬さのあるウッディ感に、ウエットなムスクが合わさった、スモーキーなウッディ・ムスキーな香り。
スモーキーな中に、少しずつオリバナムのミルキなー酸味が加わり、透明感、清潔感が増していく。
2時間ほど経つと、ガイアックとセダーウッドのドライなウッディ感が増して、さらにオリバナムの酸味がアクセントになることで、柔らかいムスクに沈むことなく、硬いウッディが香る。付けてから2時間くらいは至福の時間を味わうことができる。

さらに2時間ほど経つと、オリバナムが弱まり、ウッディの余韻と、柔らかいムスクの香り。その後は儚げなムスクの香りが6時間以上続く。
男性にはムスクの香りに気づきにくい人が多いという。もしかすると、ウッディが抜けた後のムスクの残香が分からないのではと感じてしまうくらい、柔らかいムスクの香り。
そもそも香り立ちもソフトなため、両腕に1プッシュずつだと、周囲の人にほぼ気付かれないレベルだ。

このフレグランスの主役は、何と言ってもガイアックウッドとオリバナムだと思う。
ガイアックウッドのスモーキーで、バニラのようなふくよかな甘さのある香りは、人をリラックスさせ、身をゆだねるような気分にさせるため、瞑想をするときに役立ち、神経の緊張を和らげる作用があるとのこと。
また、オリバナムはフランキンセンス、和名では乳香といい、柑橘系の酸味と、樹脂のクリーミーな甘さを合わせたような香り。古代エジプト時代から、その金色の樹脂を焚いて、不安や緊張、強迫観念を取り去るために使用していたとのこと。
このガイアックウッドとオリバナムを、上質なムスクがフレグランスとしてまとめ上げたような香りだ。

個人的には、ムスクに包み込まれてしまう手前の、ガイアックとオリバナムが肌に寄り添って、安らかな癒しを与えてくれるところまでが好みだ。

トップに効く香りもなく、賦香率も高く、アルコールが少ないため、香りはほとんど拡散しない。電車などで近くにフレグランスを付けている人がいると、完全に負けてしまう。鼻に刺さってこない香り。

周囲に気付かれず、自分だけが柔らかくて、少しだけ甘さのあるウッディに包まれているようで、完全に自己満足の世界。贅沢なフレグランスだと思う。

しかし、フレグランスが好きな人間としては、この素晴らしい香りを、少しだけ広範囲に、少しだけ強く香ってほしいと願ってしまう。

いや違う、このフレグランスのコンセプトはそうじゃない。このフレグランスを理解するのには、もう少し時間と知識が必要だと感じる。

まだまだ理解するところまでは至っていないが、周囲に香りを拡散せずに、過度なストレスから安らぎ感を得て、自分自身をリセットするための香り。少しずつではあるけど、こういう香りがあってもいいのではと理解しはじめている。

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ゲラン / ネロリ ウートルノワ

ゲランゲランからのお知らせがあります

ネロリ ウートルノワ

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:100ml・49,500円 / 200ml・70,290円発売日:- (2021/9/1追加発売)

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7購入品

2017/10/27 02:19:08

大好きなネロリと、ティーを組み合わせたら、どんな香りになるのだろうか。

そんなこと想像したこともなかったが、ゲランのネロリウートルノワは、ネロリとティーノート、さらにミステリアスなバルサム調を合わせた、フレッシュエレガントな神秘的な香り。

ネロリウートルノワは、ゲランの高級ライン、ラール エ ラ マティエールの一つで、日本では2016年の伊勢丹サロンドパルファムで先行販売された。

ラール エ ラ マティエールとは、素材と調香師との特別な関係の意。ゲランならではの調香師の技と貴重な天然素材が織りなすことで生まれる独創的な香りの世界。

このシリーズはどれも素材の良さだけに収まらない、まるで麻薬のような、五感を鷲づかみされるゲランらしい世界観があって、一度その香りに触れると、その世界にどっぷり漬かっていたい衝動にかられる。
個人的には、フレグランスはジプシーでありつづけたい。だから、ラール エ ラ マティエールとは距離を保ちつつ、甘噛み状態でいたのだが、店頭で大好きなネロリと聞き、何気なく腕に試したその数分後には、この香りに骨の髄までしゃぶりつくされてしまった。

まさに商品説明にある「華麗なオーラを漂わせる稀少な香りが、心を揺さぶり、感情に語りかけるフレグランス」。

トップはシトラス-グリーン。レモンやグレープフルーツの爽やかなシトラスと、ペチグレンの強いグリーンノート。その奥から、ベルガモットとティのみずみずしい甘さがうっすらと香る。肌に乗せると、タンジェリンのようなシトラスの甘さが増したティーノートに。

ミドルはフローラル-グリーン。ベルガモットの甘さから、一気にフローラルなネロリの香りに変わる。しかし、ザラッと硬いペチグレンも残っているためか、オレンジフラワーのように感じる時もある。そして、キラキラとしたネロリの香りのすぐ下から、重厚で柔らかなスモーキーなティノート。ティーノートだけ嗅ぐと、かなり燻したようなビターなティであるが、その香りの上をネロリやオレンジフラワーが明るく香る。この組み合わせがとても魅惑的で、このミドルにハートを鷲づかみされる。

ベースはバルサミック。ティーノートやオレンジフラワーが飛ぶが、ネロリはしっかり残っている。ネロリのフローラル感に、ミルラの濃厚なスモーキーな香りと、ベンゾインのバルサミックな甘さ。徐々にバニラの甘さが出てくるが、オークモスも香るため、バニラぽい甘さよりもミステリアスな樹脂の深みに、どこかさっぱりとしたアーシーな印象を受ける。最後はビターなバルサミックの甘さのあるムスクの香りに。

ラール エ ラ マティエールの中では、ベースよりもミドルの比重が高いためか、持続時間は5〜6時間とやや短い。とはいえフローラル-ティという香調を考えると、かなり持続する方だと思う。また、シリーズの中では、キャラクターよりも嗜好重視なので、少し物足りなく感じるかもしれない。

とはいえ、フレグランスを選ぶ際には、ビジネスシーンでも使える嗜好性の良さ(嫌われにくい)、他と被らないキャラクター性、安っぽくない上質な香りを重要視しているため、そういう視点で見ると、このネロリウートルノワはかなり満足できる香り。

大好きなネロリとティを組み合わせた香りは、大大大好きな香りだった。

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ルイ・ヴィトン / IMAGINATION

ルイ・ヴィトン

IMAGINATION

[香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:-

6購入品

2021/6/1 22:52:39

ルイ・ヴィトンの最新作IMAGINATION(イマジナシオン、2021年)はメンズ・フレグランス コレクション7番目の香り。
2016年にウィメンズ コレクションが7作品同時発売されたのに対し、メンズは5年遅れでようやく7作が揃った。
過去6作品は、メンズの定番的な香りを現代的にアレンジしたような香りが多かったが、今回のイマジナシオンは性別や使用シーンを選ばない香りに仕上げられている。

海を感じさせるような、落ち着きのあるライトブルーのボトルをスプレーすると、
トップはシトラス・アンバー。
フレッシュなマンダリンやベルガモットと、アンバーグリスの弾ける波のような磯の香り。アフターヌーン スイムの波飛沫のような青さに対して、イマジナシオンはベルガモットの酸味やネロリの明るさなど、透明だけどカラフルなオープニング。

ミドルはスパイシー・アンバー。
シトラスのフレッシュ感は、ヴィトンらしい鋭いネロリで輝きを増しながら、一方で、ジンジャーの硬さが香り全体を引き締めつつも、アンバーで水っぽさを加えたような香り。そして奥からみずみずしいジャスミンやシナモンの甘さに囲まれた、上品なティノートの存在感が増していく。

ベースはウッディ・アンバー。
フレッシュなジンジャーやシナモンの甘さを残しながら、燻したようなブラックティの深みのある香り。爽やかなネロリの明るさ、アンバーグリスのみずみずしさが、このウッディに近いスモーキーなティノートに彩りを与え、フレーバーのようなナチュラルな紅茶の香りに。最後はアンバーグリスの柔らかさが、スモーキーなティを肌に吸い込ませていくようにドライダウンしていく。

おそらく、今までのヴィトンのフレグランスの中でもっとも淡い香りにも関わらず、実際に肌に乗せると、時間が経つにつれて、ティの甘さと渋みが肌になじんでいくように、6時間くらい持続する。強く主張しないため、時おりフワッと香ってくる柔らかなティーノートに心が安らぐ。
水彩画のような繊細な構成のため、体温や肌質によって香り方がかなり異なると感じている。何人かで実際に肌に乗せて香り方を比べたところ、紙と近い人、シトラスが強めに出る人、ティの深みが強めに出る人、私のように甘さが強めに出る人など、かなりの違いがあった。まずは自分の肌で試すことをおすすめしたい。

全体的な香りのイメージは、美しい液色と重なる。少し冷たさを感じる、静寂なブルー。熱で火照った肌を、冷たい海水で一気に冷やすと、肌は冷たくても身体の芯はまだ熱がこもっている、、、そんな肌そのものの香り。涼しげ、でも肌に寄り添ってくれるような温かみがあるため、春と秋は終日、夏の夕刻以降は特に似合うのでは。

イマジナシオンの主役は、なんといってもアンバーグリスとブラックティだ。
ジャック・キャヴァリエは、まったく新しいアンバーを表現するため、長い歳月を費やしたとのこと。トップでは波が弾けるようなダイナミックさ、ミドルでは滴るようなみずみずしさ、ベースでは肌に寄り添うような安心感というようにアンバーの様々な表情を楽しませてくれる。
そしてブラックティにもこだわり、スリランカ産を独自方法で抽出したとのこと。
私は紅茶を飲む習慣がないため、高い紅茶と安い紅茶の香りがどれくらい違うのか分からない。でも、今まで見てきたティノートと比較すると、このイマジナシオンはとてもナチュラルで、最後まで香りが崩れることなく、さらにアンバーと融合することで、肌にスッととけ込んでいくようだ。むしろ残香のティ感の方が良いのではと感じるくらいに。安い紅茶の香りにはもう戻れないと思う。

最近のヴィトンの香りを見ていると、ジャック・キャヴァリエの目指す香りの方向性が想像できる。
私のようなフレグランスジプシーが求める、唯一無二のキャラクター、オーバードーズによる濃くて複雑な香り、力強さ、華やかさというよりも、繊細な素材の呼吸、透明感、疲れさせない、着飾らないなどを重視しているように思われる。

IMAGINATION=想像力。ジャック・キャヴァリエが描いたこの水彩画は、アンバーグリスとティを骨格に、キャンパス全体に色を塗らずに、多くの余白を残している。さらに爽やかさ、みずみずしさ、甘さ、辛さ、華やかさ、冷たさ、暖かみ、硬さ、柔らかさ、深みなどの様々な色を点在させることで、次の描き手が手を加えられるように創られている。
このキャンパスに自分の好きな香りを重ね合わせてみる、、、。そんな想像力を発揮することで、無限に広がる可能性を楽しむ香り。

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プロフィール
  • 年齢・・・48歳
  • 肌質・・・普通肌
  • 髪質・・・柔らかい
  • 髪量・・・少ない
  • 星座・・・乙女座
  • 血液型・・・O型
趣味
  • 音楽鑑賞
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  • ドライブ
  • 旅行

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自己紹介

キャプテン ドラです。 いつもクチコミやブログを見ていただき、ありがとうございます。 この度、フレグランス専用「フレグランス アッセンブル… 続きをみる

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