2011/2/15 23:00:29
香りは形をともなうものではないのですが、プルーストのマドレーヌの例をひくまでもなく、しばしば香りは記憶を呼び覚まし、風景を鮮やかによみがえらせる、そんな力を持っていますよね。パシフィカのこのシリーズは、つけた瞬間に美しい風景が目の前に広がるようで、どの香りも大好きです(商品登録が少ないのがほんとに残念)。
まず、パッケージングが美麗。エルメスのように「高級です高級なんですとっても高級なんです」とボトルそのものから主張するでもなく、シャネルのようにイコニックな形の追求にもはしらず(両者とも、それはそれですごいことなのですが)、それぞれの香りの花や果実をあしらった紙パッケージは、可愛らしいながらも上品、上品ながらも親しみやすい。ボトルも手になじみ、34mlという、飽き性さんでも使いきれる大きさ。
香りですが、高貴なガーディニアの純白の花々がどこまでも、どこまでも、緑の森とそのむこうの海に至るまで、ずっと花開いているイメージ。香りはしっとりしていて、まるで雨上がりの森のよう。億万長者になったらこれを部屋に焚きしめたいと思うほど、心解き放たれる香りです。自分に似合うかどうかの最終選考で悲しいことにネロラに敗退し、ジョージズでひたすら嗅がれるだけにとどまっておりますが、この香りのヘアコロンとか売ってないかな。買い占めるんだけど。
商品の性質上、香りの変化はまったくありません。ただ薄くなり、消え去るのみ。そういう商品だと思って買えば何のがっかりもなし。ただ、持ちは意外に良いので、つけすぎには注意。意外と怪力な美人のご令嬢をイメージしていただければよいかも。とはいえベビードール系の媚び媚びな香りとはある意味、対極に位置します。カワイイ香りではなく、美しい香り。量産されるカワイさではなく、個性的な美しさ。
ただし、深みのある香り、とはお世辞にも言えません。ただひたすら明るく楽しく、時間が来るまで香るだけ。ので、頭脳労働的な職場には悲しいことに不向きです。スーツにあわせると確実に浮きます。最適な服装はコットンのサマードレス。靴はミュールではなくてサンダル。麦わら帽子かコットンのサマーハットにあわせて、楽しく人生のひとときを過ごすための香水です。
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2011/5/5 00:12:03
本家デオナチュレを買おうとドラッグストアに赴いた、あれは確か半年くらい前だったでしょうか。本家(白)を迷わず手に取り、レジへ直行しようとしたら、横に何やら青いそっくりさんが。パッケージに(かなりでかく)踊る「男」の文字に、アア関係ないねーと素通りしようとしたのです、が。パッケージに「メンソール強いよー」みたいな文言(正確には失念)、そして「エクストラストロング」の文字が。
当方、友人に恐れられるくらいのメントールマニア。カフェで頼むのはミント系ハーブティ、大好物はイタリアンソーダ、机と鞄にはフリスク常備、そして暇さえあればミント系EOを焚いてひとり笑顔。そして汗かき。
・・・「男」は無視することにし、こちらを購入。結果、こちらにして本当によかった!
すんごく効きます。白は結局買いませんでしたので結果が比較できないのですが、「自分ちょっと汗かきかも」のご自覚がある皆さん、そしてメンソールに抵抗のないみなさん、こちら本当におすすめ! 朝のシャワーで汗を流したあと(汗かきは肌に汗を残さないことも大事)使用していますが、かなり長持ち。会社到着くらいまでスースーが感じられて爽快です。臭いもキツくなく、アルミを使ってないので安心。ジム等の半公共スペースでも使い出がよいです。当方アトピーですが、荒れは一切なし。
今年ももちろんリピート。末永くよろしくお願いいたします、「男」さま。
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[口紅]
税込価格:- (生産終了)発売日:2010/6/28
2011/2/5 20:37:17
年に一回ほど発症する「ダークな口紅がむやみに欲しくなる病」の結果購入。色は5番のPrune caresse、色だけ見るとブラウン+プルーンという感じ。フランス発祥のコスメに似つかわしく、妥協がないダークさです。この色味、国産系にはあんまりないと思います(私見ですが、国産系はピンクのヴァリエーションが多いかわり、ピンク以外の色が若干弱いようです。例外はシュウ・ウエムラ)。
かなり堅いテクスチャーながら唇が荒れることもなく、白い襟付きシャツに黒いジャケットという服装にあわせると(当方はブルベ冬です)気分は戦前の職業婦人。レトロな顔立ちの方にはきっと似合います。あまり濃くつかないので、舞台メイクみたいになってしまう懸念もなし。ピンクのプラスチックのパッケージや、押し上げ式の収納方法もユニークで好き。
満点でない理由は、特に濃厚なテクスチャーのリップクリームを下地にするとほとんど色がつかず、何度も塗りなおしが必要になることと、時間がたつとハミ出しが気になること。でも、リップライナーを使えば問題なしかもしれません。
仕事用に欲しい、というほどの強い感動はありませんでしたが、他のラインでもう一本くらいあっても楽しいかも。
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2011/4/19 00:05:34
うーん、チークのほうは好きなんですけどねえ。
チーク購入時に、仕事用のアイシャドウもあると便利かな、と思い購入。色は人気のカカオ&ローズ(03)です。左側がかすかにラベンダーがかったシルバー、右側がそのまんまカカオブラウンの二色セット。見たところ、仕事にとっても便利そうなセット、なのですが。
うーーーん。私は「安全」「自然派」を謳ったものでもダメなときはダメなので(ハーバーもアクセーヌもダメでした)半分くらいしか期待していなかったのですが、やっぱり駄目。原因はたぶん、カカオのほうですね。一日つけていると腫れぼったくなり、二日目には見事な花粉症フェイス(瞼が腫れ、目つきが悪くなり、気にして触るせいで目周りにニキビ)が完成します。
また、粉がわりと肌に密着する構造なのか、私の大好きな「つけてからぼかす」がとてもやりにくく、スモーキーなメイクには不向き。いったんつくと根性で動いてくれないので、アイライナーとしての使用のほうが向いていそうですが、このブラウンは赤みを含んでいるのか、締め色としてはあまり機能してくれません。奥二重の方が使ったら和のテイストの入った美しいメイクになるかもしれませんが、こちら割合にはっきりした二重のため、ちょっと使いづらい。
左のアイスラベンダーもあまり事情は変わらず。大きなブラシでとってハイライトに使おうとしたのですが、密着が強くてきれいに散ってくれず、奇妙にギラギラする結果に。つけすぎると八〇年代くらいの映画のアンドロイドみたいになってしまうため、結局あまり手を出さずにおります。親にでも進呈しようかな・・・
お値段は「暴利だー!!!」と叫んで駆け回りたいほどのものでもないので、他の商品でまたお世話になりたいもの。夏に向けてミント関係が気になる今日このごろ。
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2011/2/22 22:21:11
あれ? 意外にクチコミが少ないですね・・・やっぱりウコン色パッケージのほうが人気なのかなあ。「髪は乾燥するけど頭皮はベタつく」という悩みを抱えていたころ、もしかしたらさっぱり系シャンプーに変えたら何とかなるかも、と思いついて購入。一番小さいサイズのシャンプーとコンディショナーにしました。結果、小さいほうにしておいてよかった。
あれはまだまだダサくって、服もユニクロがお洒落だと思っていた大学1年のころ。シャンプーといえば「親と一緒に使ってるエッセンシャル何とか」「メリット」「何だか高いほかのシャンプー」「美容院とかで売ってるもっと高いシャンプー」の4つのカテゴリーしか認識していなかった私に、アジエンスは光輝に包まれた、そう、高級シャンプーとして認識されていました。そんな懐古趣味も手伝って購入してみたのですが、うーん、過去はやっぱり過去のままが美しいのでしょうか。
好きだったのは、うーん、香りでしょうか。あ、あと清潔感のある青のパッケージ。・・・肝心の中身に関しては、うーむ。ほとんど無し?
まず、ケミカルシャンプーなのに言語道断なくらい泡立ちが悪いです。私はほとんど髪に何もつけないのですが(肌が弱いのですぐに首筋がかぶれてしまう)、それでも落ちない。まかり間違ってラサーナの海藻ヘアエッセンスなんてつけていようものなら、頭ごと洗濯機に突っ込みたくなるほど泡立ちません。父のトニックシャンプーを緊急避難と称して借り、その夜は何とか事なきを得ましたが、次の日しぶとくトライしてもやっぱり駄目。貧乏性ゆえ我慢して使い続けたら、頭皮の汚れが落ちきっていないのか、ニキビ発生。
コンディショナーに関しては、シャンプーに対してあまりに腹が立ったのでほとんど記憶がありませんが(汗)、こちらもあまり感心しなかったことは覚えています。ちょっとでもつけすぎるとベトつき、ちょっとでも少ないとキシる。コンディショナーごときに一日振り回されるのも嫌なので、半分くらい使って廃棄処分にしました。
シャンプーは風呂場洗いに有効活用させていただきました。高い風呂桶洗剤だったなあ・・・
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