2015/7/4 03:34:14
いつぞや、コーセーのグラムグローアイズBL-5を評して「世界一のブルー」などと褒めちぎってしまいましたが、先日その上を行く製品に出会いました。さしずめ「宇宙一のブルー」とでも言えばいいのか(また大袈裟な)・・・。
それがこちらの3041番。SOUTH PACIFICという名のブルー2色構成。
デュオシャドーに限らず、NARSのカラーは色調によってフロストやラメの入り加減が異なるのですが、その色合いが最も生きるデコレーションがなされている。そんな中、この3041はごく微細なツヤを含むだけの完全シアー&マット。ブルーのアイカラーでこれは今時大変に珍しい。ラメラメのカラーに慣れっこだった私にはいささかショックでした。
もともとソフトタッチシャドウペンシルを探しにデパートへ立ち寄り、お目当ての色が欠品でしょんぼりしていた矢先、目に飛び込んで来たのがこれ。それまでのガックリ感はどこへやら、「ううぉっ!」と釘付けに。即買いとあいなりました。
右のコズミック・ブルーは透明感があり、ベースとして使うと悪目立ちしないシアーな仕上がりに。大きめのブラシでサッサッと掃くようにつけるのがコツ。薄付きなので失敗しません。左のオーシャン・ブルーは完全マット。アクセントカラーとして目尻寄りに置くことで深みが増し、キレイなコントラストがつきます。惜しむらくは皮脂や汗で若干よれやすい。まあ、色の素晴らしさが補って余りありますが・・・。
最近は肌色に対して補色関係にあるアイカラーを敬遠する傾向がありますが、こんな綺麗な色、めったにお目にかかれない。使わなきゃ勿体ないです。
それにもう一つ。NARSを使うのはこれが初めてなのですが、クリエイター系のブランドでありながら、この豊富な色数にもかかわらず、ほとんどタール系色素を使用していないようなのです。むろん、全ての製品をチェックしたわけではありませんが、可能な限り天然由来の色素を採用している感じがします。じゃあつけて数時間後に退色しているか?してないんですよ、それが。色のスペシャリストとでも言いましょうか・・・凄いのひと言です。
まだアイカラーしかお付き合いがないのですが、もっと早く注目しておけば良かったと後悔しました。たまにはデパートにも出かけてみるもんだ(笑)。
ここ一番というとき、この色調でなければ!というとき、真っ先に覗いてみるべきブランドを見つけてちょっと嬉しいこの頃です。
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[パウダーアイブロウ・その他アイライナー・パウダーアイシャドウ]
税込価格:- (生産終了)発売日:2021/3/15
2023/4/19 00:14:04
EX10ヒーリングスカイ使用です。
多分、恐らく、いや確実に。今年発表された新作パレットの中で、個人的にはこれが断トツのナンバーワンです。
第一に。もう何シーズンも、寒色系(特にブルー)をキーカラーとしてベースに仕込む仕様のパレットが皆無で、そんな時代は二度と来ないのかと嘆きまくった自分としては、狂喜乱舞したくなるような色設計。
第二に。先日発売されたKATEの新作にみられる様な、ブルー系が来たとしてもこれでもかっ!とウンザリするほどの大型ラメ。(いくら年齢肌には細かいフロストのオンパレードよりグリッターのポイント使いが良いとは言え、あれじゃあパーティーシーン通り越してカーニバルだわよ)そのまさに対極にくるようなシアーな色彩設計。パレットにはギラギラがあって当たり前。その既成概念が久々にぶち壊される様を見ました。爽快至極。
まずは左上のブルー。ヒーリングスカイを体現した透明感のある色調はベースにしても美しいニュアンスカラー。遠慮なくアイホール全体に広げられます。重ね付けしても肌に馴染むので、従来のブルー系アイカラーとは一線を画す存在です。「青を塗る」というより「青のニュアンスを入れる」ための色。そう理解したほうがいいですね。
右上の山吹色がかったイエローはこれもまた肌なじみの良い夏向けのカラー。ブルーとの相性も良く、下瞼にぼかすことで明るさをプラスします。
右下のブラウンはわずかに赤味のある影色ですが、これもまた驚くほどシアーな色彩なので、あらかじめアイホールに薄く入れてブルーを落ち着かせるとか、骨格を強調したい時など様々な使い方が出来ます。
このパレットで唯一、細かなフロストを含むのが左下のミントグリーン。この色だけは瞼の中央に縦一線のポイント使いをして欲しい。それだけでガラッと夏になります。本当にきれい。久しぶりに寒色系カラーがメインのパレットに出会えてわくわくしました。
限定発売のため、すでに完売の店舗も多いでしょう。運良く出会えたら、ちょっと使ってみてほしい。もしまだ見つけられたら、もう一つ手に入れたい!そんな気持ちになる逸品です。
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[パウダーチーク]
税込価格:1,650円発売日:2023/3/14
2023/5/14 23:52:19
SB01、SB02使用です。
今年の新作はリンメルのティントSにしろナチュラグラッセのパレットにしろケイトのカラーライナー筆ペンタイプにしろ、シアーな発色が特徴の製品が目立ちます。傾向だとしたら嬉しい限りですね。ここまで同じ系統の新作が各社出そろうのは珍しい。夏の強い日差しにはくっきりした極彩色よりも、透明感のあるパステルカラーの方が見た目に涼やかで、日本の気候には合っている気がします(もちろんリゾート地やナイトシーンのメークは別なんでしょうけど)。
そんなシアータイプのチークがエクセルから出たこちら。
ちょっと90年代あたまのメークを思い出させるラインナップですね。
まだカラーメーク全盛のころ、プレスドタイプのフェイスカラーが流行した時期がありました。火付け役は資生堂フェアネス。起毛パフのついた丸い容器が可愛く、グリーン、オレンジ、ピンクといった鮮やかなパウダーが支持されました。
今回のシームレストーンは文字通り、肌に溶け込むような柔らかい色合い。90年代に流行ったヌードメークの系譜ですが、特徴的なのは01のブルー。単独で使うと透明感を引き出すので、鼻筋や頬の高いところに入れてレフ版効果を狙うのにぴったり。02のピンク系はほとんどベージュ寄りなんですけど、肌にのせると暖かい日差しを受けたかのような、ほわっとした明るさが出ます。
○○色のチーク塗りました〜!という主張をしていない分ナチュラルなんだけど、それでいてのっぺりさせない個性が面白い。ある程度年齢を重ねた方にはむしろお勧めしたい。
(余談ですが、一緒のタイミングで発売されたエクセルのチークブラシ。あれ絶品です。コシがしっかりあるのに柔らかい。付属のブラシも薄型の割に秀逸なんだけど、普段はやはりしっかりした大きさのブラシがお薦めです。よろしければ合わせて使ってみてください)
と言ってもそのうち絶対、「色使いたい〜」という時期が参りましょうな。
それでいいのですよ。だからメークの歴史は繰り返す。
ねえ!
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2016/4/25 22:18:00
一昨年あたりからとにかく良く出回ったのがブラウンの多色パレット。
いきなりどうしたん?!と驚きましたが、今シーズンも勢いは止まらず。何かお決まりのように新作が出ればブラウン。またブラウン。だんだんうんざりしてきて、他にないんですかっ!!と怒鳴りかけたところに、颯爽と現れたのがこのローズ・ニュアンス。
昨年発売されたヌード・パレットは、あまりにも普通な、普通すぎる配色ゆえに、全く面白味を感じなかったばかりか、大人世代にはひたすら疲れまくって見える色のオンパレードで完全に買う気が起らず。同時期に出たロレアルパリは色数こそ少ないものの、ベーシックとローズの2系統で初めから発売されるなど、一歩先を行ってました。ま、だから?という感じではありましたが。
満を持して(?!)と言うわけではないでしょうが、メイベリンのピンク系ベーシック。
遅れてきただけあって(・・・すみません)、この12色はかなり使えます。
セットされた位置でコーディネート出来るようになっており、左右2色ずつ(個人的には上下2色の方が合わせやすくて好きですけど)、横並び3色、縦横4色のそれぞれが異なるニュアンスを作れる優れもの。もちろん、この12色はどう組み合わせても色がぶつかったり濁ったりしにくいので、やりこみ度も高いパレットです。
便宜上縦横4色ごとのグループで説明すると、左は明るめのベーシックな組み合わせでラメは細かいシルバーフロスト。真ん中はトレンドのオレンジやカーキのニュアンスが入った、ゴールドフロストが効いた組み合わせ。右は何とベースにラメ無しのグレーを配した、彩度の低いピンクとグレー。ラメはメタリックなローズという、かなり難しい組み合わせです。
私の勝手なイメージでこの3つにテーマをつけるなら、左がノーブル、真ん中がアクティブ、右がノスタルジーといったところでしょうか。特に右の4色はこなれた人でも練習が必要な色です。ベースにグレー、その上にパールピンクという斬新な重ね色は近年なかなか無い。
例えば80年代、ディオールのプワゾンが大ヒットした頃。さらには60年代、そして20年代。時代が移ろう過程で生まれた退廃的な空気感。そんな歴史を彷彿とさせる色たち。
だからこそこなすのは至難の業。下手をすると目元が窪み過ぎて、瞼を汚すだけになっちゃう。難しいからこそ、チャレンジのしがいがあります。
使う道具は、断然ブラシがお勧めです。私は一昨年に限定発売されたヴィセのブラシセットを使っていますがこれがぴったり。幅広の腰のある獣毛ブラシでベースを広げ、最近主流の円錐形ブラシでキーカラーを。さらにライン用ブラシで濃い色をのせるとかなり上手く重なります。間違ってもチップで乗せないように。どの色をどう使うかにかかわらず、ブラシ使いが鍵になりそうです。
久しぶりに使いこなしにこだわれるパレットに出会いました。
夏向けの色が欲しいところですけど、それはまたのお楽しみで・・・。
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2014/11/27 04:14:48
元々これ、リシェのデュオリッチ・アイズとペア使い出来るように色調を合わせて発売されたんですよね。かくいう私も、欲しかったグリーン系に合わせたくてGR 700を買ったのがそもそもの始まり。この秋は限定のPU 101も手に入れました。ただしアイカラーは品切れ状態の所が多く買えてない(涙)。
実を言うと、ジェルライナーという代物は今まで使ったことが無くて。
初めテスターを試したとき、手の甲に描いたラインをティッシュでぬぐって消そうとしたら全然消えなくて。うわぁーーこれがジェルライナーですかっ、とビックリしたものです。どーやって消しゃいいの!?と焦りましたが、うちに帰っていつものポイントメイク・リムーバーを使ったらあっさり消せました。なるほど、ひとつ覚えたぞ!(この初心者め)
ことブルーやグリーン、パープルの系列は、アイカラーと同色系のライナーを合わせると物凄く映えます。色の効果を最大限に発揮させる組み合わせなのに、どう言うわけか国内ブランドはカラーペンシルの製造に消極的です。ひとつにはここが日本で、虹彩の色が黒か茶色と決まっている人種の国で、だからライナーは黒か茶で(ついでに言うとマスカラもそうですな)という図式が見えてきちゃうんだけど、私に言わせれば勿体無ぇ〜〜〜!ですよ。
実際、90年代までは、国産でも綺麗な色のライナーやマスカラ、あったんだよね。それがヌーディーメイクが主流になった途端、みんな引っ込んじゃった。
だからヴィセのこれ、ホント貴重ですよ。今は思い切りカラフルなウィッグや衣裳で人気のアイドルシンガーもいることですし、色で楽しむ時代が復活してもいいんじゃないの?と思います。
こちらのライナーはペンシルとしてはやや硬めですが、その分細いラインも描きやすく、美容液成分のせいかつるんという描き心地。落ち着いた色味なので肌から浮かないし、色持ちも優秀です。落とす時は必ず、二層式のリムーバーをお使いください。こすってしまうと、まぶたが茶色くくすんできます。目のためにもご用心。
もうちょっといろんな色味が出て来てくれないかな・・・楽しみに待つとしましょ。
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