
























Chapapaさん
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2023/4/20 23:58:11
例えばですね……。
証明写真を撮らなきゃならないとします。
そんな時、メークはどうしてますか?
単なるポートレートと決定的に違うのは、カメラに正対して真正面からライトを当て、背景にも顔の中にも影が出来てはならない。表情を崩してはならない…などなど、制約が多い。
まず困るのは、顔の凹凸が完全に消されること。ある程度年齢を重ねてくると本当にうんざりしてきますが、鏡で見るより10倍は老けて見えます。
で!(やっと本題ですか)こうなったらメークで何とかしてやる!と息巻いていろいろ探しました。手に入れたのがこちら。前々から気になっていたカラーステイのシリーズから新しい4色パレットです。もともとレブロンのアイカラーでもカラーステイは質感が柔らかく、発色が良いうえに重ね付けもしやすい。
色は少し迷いました。凹凸をつける、要はコントゥアリングが専門職の555ムーンリットか、濃淡差は無くてもマットな影を自在につけられる500アディクティブか。
結論。ブルーベースの私にフィットする500にしました。大正解。
ベースになっているのはブラウンとグレーの中間色。以前、エテュセの2色パレット「グレージュ」で大失敗した記憶がよぎります。グレーがかったブラウンでありながら、ゴールドラメがびっしりで不必要に光るばかりか、瞼の色班を濃くみせて泥汚れがついているような印象に…。あれは避けなきゃならん。
怖いのは瞼を汚してしまう事。それを救ってくれたのが、左上のマットなベージュ。これ、アイベースの後に使うことでパウダー状のコンシーラーになるんです。トーンを均一にしてくれるのでくすまない。その後は右上のキーカラー、グレーブラウンをアイホールの内側に。目尻寄りにのせると立体的に見えます。
もう一つ、細いブラシに同じ色を取って瞼の窪みにのせます。ここがポイント。濃いブラウンで同じことをやると30年代の女優グレタ・ガルボになっちゃいますが、この色ならごくごく自然に陰影がつきます。左下のゴールドは細かいフロストなので光りすぎません。ツヤを出したいところに少量を。影色効果もあります。
右下の影色ココアは目尻に入れて引き締め役に。わざとらしくならないので全体が引き締まったスモーキーアイになります。
これだけでもかなり立体的に見えますが、コントゥアリングを強調するため、眉下、鼻筋の中央、下瞼の目頭囲みの三箇所にパールホワイトを入れて完成。
せっかくマットなスモーキーで統一したのに、他の部分がパールでキラキラしては逆効果なので、チークもシアーなマットで。口紅は彩度の低いベージュ系で合わせると統一出来ます。
たかだか写真のためとはいえ、やっぱり出来ることはやっておきたいですもんね。
ご参考までに…。
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