かあわさんのゲラン / 夜間飛行 香水へのクチコミ - My@cosme

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夜間飛行 香水

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格：30ml・49,720円発売日：-

思っていたよりずっと良い香り！
ヴィンテージのトワレのレビューなので参考になるのかわかりませんが。

まず付けたて、トップにガルバナム。
渋味と苦味を感じる、灰汁の強いほうれん草のように口の中がキシキシする感じで、個人的にはガルバナム苦手なのですが、こちらに関してはあまりキシキシ感じず。
ほんのりとアイリスのパウダリーやバニラの甘みのせいか、柔らかさの方が強く感じます。
そして、香りの動きが早い。トップがあっという間にミドル、ラストと移り変わり、残り香レベルまでほんの短い時間です。

なんか歴史のある香りなので、きっとうんと難解な香りなんだと思っていたけど、
割とこれは何の香りだってわかるような香り作りで、案外シンプルな香りなのだなぁと思いました。
あくまでトワレのレベルの感想ですけれど。
案外、現代のヒット作の方がたくさんの香料を何重にも重ねて作ってあるのではないかしら。
お洒落な人がそうであるように、お洒落なものをたくさん着るより、シンプルなものにひとつ主張するデザインのものを合わせると洗練して見えるように、この香りにもそういったものを感じます。

夜間飛行。
星の王子さまで有名なサン=テグジュペリの小説ですが、ゲランのサイトに載っているような切ないラブストーリーではなく、どちらかと言うとプロフェッショナルやらプロジェクトX的な、職人気質の郵便飛行に係る人達のお話です。
なんというか、時代背景なんかを思うと、華やかな香りは受けづらかった様な気もしますし、帰らないかもしれない大切な人の無事を祈る…というとそうなのかもしれません。
ジャックゲランと、テクジャペリは友人だったそうですから、案外「夜間飛行って響き良いね、今度の香りで使って良い？」とかそんな気安い会話で成り立っていたりして。
妄想です、すみません。

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