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doggyhonzawaさん500人以上のメンバーにフォローされていますオーケストラ・パルファム / ピアノ サンタルへのクチコミ

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doggyhonzawaさん
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  • 54歳
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オーケストラ・パルファム / ピアノ サンタル

オーケストラ・パルファム

ピアノ サンタル

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

本体価格:-発売日:-

5購入品

2020/10/24 12:41:37

少し早く目覚めた朝、カーテンの隙間から外の様子をうかがう。重たげな空、ゆっくり流れている鉛色の雲。夜半から降り続いた雨はどうやら上がったようだ。

コーヒーを淹れて窓の外を眺めながら口元に運ぶ。温かい湯気とともに立ち上る香ばしい香り。この気分に合うBGMは?と考える。選んだのはピアニスト中村由利子の「風の鏡」。曇り空の向こうに柔らかなピアノのメロディーが流れてゆく。

ピアノ。ピアノの音。弦をたたくハンマーの音。その残響を最も効果的に拾うためのあの大きな木の箱。コーヒーをすすりながら、次第に明るくなってゆく空を眺め、しばしピアノの音に身をゆだねる。中村由利子のピアノは風のように軽やかだ。美しい「ファンタジア」のメロディーがモノクロの風景に色彩を与えてゆく。この気分に合う香りがあれば、とふと思い、セレクトしたのはオーケストラ・パルファムのピアノ・サンタル。

オーケストラパルファムは、2017年にフランスで生まれた香水ブランドだ。音楽と香水の融合ともいうべき「共感覚へのいざない」を大切にした作品作りで話題になっている。オーケストラパルファムの作品は、一つの楽器をテーマにして、まずその音色やリズムを基に調香師が香りの譜面台を創る。さらにその香水イメージからテーマ楽器を用いた曲が創られ、1つの楽器を香水と音楽の両方で楽しむ、というコンセプトになっているようだ。

人気が高いピアノサンタルは、その名のとおりピアノからイメージされた香水だ。サンタルはサンダルウッドのことだから、作品名が「楽器+香水のキー素材」という取り合わせになっていることがわかる。

ピアノといえば素材に用いられているのは木。通常ピアノに用いられる木材は、スプルース(松)やカエデなどであり、その使用率は楽器全体の50%ほどだという。サンダルウッドを使っているわけではないが、その香りのよさと木のイメージから選んだということだろう。

そんなピアノサンタルを肌にのせてみる。

ピアノサンタルをプッシュすると、まずはじめに感じられるのは、ほんのりカラメルの効いたミルキーな甘さと柔らかなレザー、そして香ばしい木の香りだ。これら3つのノートが同時に感じられる。

トップからミルキーでとても驚く。まるで香ばしい木くずとレザーに練乳をかけたような香りだ。温かみがあってとてもクリーミー。高音部はクリーミーサンダルウッド、その白い木の香りを支えているのは、低音部に響く黒いレザーの香り。と言ってもバーチタールなどの煙たい焦げた感じではない。ヌバックレザーを思わせる柔らかでなめらかな革の匂いだ。どこかカラメルっぽく感じる香りは、レザーノートとミルクノートのハーモニーによって生まれたスモーキーなファセットかもしれない。クリーミーウッディ、ソフトレザー、そしてカラメルノート、これらの和音が1つの香りとなってなめらかに響き渡る。それがピアノサンタルの香りだ。

トップ、ミドルと変化する感じではなく、どちらかというとこの3つのノートが同時に香るアコードで、つける日の気温や湿度、自分の肌の状態や体温によって、3つのノートの出方が変わる感じの展開を見せる。あるときは高音部の甘くミルキーなヴェールが強く香り、あるときはしっとり深みのあるレザーが香る。その白と黒の香りの間にある、肌色のサンダルウッドが香ばしく香るときもある。そんなシンクロノートな香調。持続時間は7時間ほどで長め。パフューマ―はジャン・ジャック。価格は100mlボトルが2万円となっている。日本ではノーズショップ系列で取り扱っている。

白いミルキー、黒いレザー、その間で温かく香る茶色のサンダルウッド。それはまさに、白と黒の鍵盤でできた木の楽器、ピアノのイメージ。その香りは甘くまろやかで、包み込むような温かさと穏やかさがある。ときに野を吹くそよ風のように柔らかくレガートに、ときに森を揺らす雨や嵐のように激しくアッレグロで。ピアノサンタルは、そのときどきによって感じ方が変わる香水だ。晴れの日、曇りの日、雨の日。季節や時間によって流れるメロディーは変わるだろう。

窓の外に明るい光が差してきた。雲間にライトブルーの空がのぞいている。窓を開けて涼やかな朝の空気を部屋に入れる。その瞬間、ピアノサンタルのミルキーサンダルウッドな香りがふわりと揺らぐ。空が高くなった。心地よい風が新しい季節を上書きする。ピアノの曲が「陽だまりの公園で」に変わる。まだ朝露の残る道をたどって、ぶらり歩いてみたくなった。

雨上がりの休日の朝。ピアノサンタルのメロディーを連れて。美しいピアノの香りをなびかせて。

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プロフィール
  • 年齢・・・54歳
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  • 髪量・・・普通
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いつもご覧いただき、ありがとうございます。週一ペースで香水について細々とレビューしています。 最近はTwitterでも時折つぶやいています。香水… 続きをみる

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