新真昼さんのフェラガモ / テスタ ディ モーロ オーデパルファムへのクチコミ |
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2020/8/14 17:33:07
「テスタディモーロ」は、フェラガモの高級ライン「タスカンクリエイションズ」からの一品。以前クチコミした「ラ コメディア」と同じく、元々は「タスカンセント インセンススエード」という作品がリフォーミュラ&リネームされたもので、調香師はどちらもファブリス・ペルグラン。
トップでかなり強く感じるのは甘味と酸味の強いフルーツ香。果汁感はなく、水分が飛んで味が凝縮されたような香り。ただ、このフルーティーなアコードはちょっと人工的な感じが目立つと思う。ここにインセンスとピンクペッパーが彩りを添える。
ミドルになるとフルーツのトーンの高い甘味を保ったまま、レザーとサフランの香りが加わる。このレザーはかなり主張する。パチュリが合わせられているせいか、スエードよりはっきり苦く、少しメンズフレグランスっぽさも感じる。
ドライダウンになるとトップから続くドライフルーツの甘味とレジン系の甘味が入れ替わり、そこに香ばしいマテ茶とサンダルウッドが合わさってフィニッシュ。持続は八時間ほど。元々の「インセンススエード」にはフルーティーな香りは入っていなかったみたいだが、これはいい風にリフォーミュラされていると思う。高級ラインの意地を見た気がする。
テスタディモーロとは、イタリア語で焦げ茶色の意味。このシリーズの元になったトスカーナ地方には、小さな革細工職人のアトリエがたくさんあるという。その工房で、カラフルなフルーツの香りをインセンスや、レザー、スパイスとレジンで焦げ茶色の洒落た革細工に仕上げた、ということだろうか。
液体の茶色は赤504、黄4、青1のおかげのようだけど。
トップ:インセンス、ピンクペッパー、ドライフルーツ
ミドル:レザー、サフラン、パチュリ
ベース:スティラックス、サンダルウッド、マテ茶
調香師はファブリス・ペルグラン。
(フレグランティカより)
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