Emirinさんのキリアン / プレイング ウィズ ザ デビル オード パルファムへのクチコミ |
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2019/8/27 10:42:05
以前にクレジットを追加して口コミせず放置していたら、いつの間にかデフォルトのクレジットができていてほっこりしました。
この香りは、かなり前に口コミしたGood Girl Gone Bad に軸はよく似てます。
エデンの園シリーズの一つです。
オープニングは、グッドガールでも感じた桃にブラックカラントのベリーな感じとライチ系のエキゾティックなフルーツを足したような香り。
Good Girlにはアプリコットや桃の香料は入っていないようですが、公式サイトのフレグランスストーリーでは、 the apricot-tinged osmanthus absoluteと表現されていたので、金木犀に対する認識を改めてしまったほどです。
ピーチ系にも色々種類があると思いますが、これはピーチタルトのようなクリーミーな甘さではなく生っぽくて瑞々しいタイプのピーチ。だけど安っぽくない奥行きのある桃、です。
ラストは割と軽めのサボンとシンクロしながらサンダルウッドでフィニッシュ。
余談ですが、ケイコメシェリにポードペッシュという桃の香りがありますが、
これはどちらかと言うと肌に絡みつくような、桃のお菓子みたいな甘さで苦手でした。
話を戻します。
ミドルからは、少しスパイシーなペッパーと一緒に濃厚なジャスミン、ローズが出てきますが
私の鼻だとミドル以降はむせるくらいのパウダリー感を強く感じてしまい、付けすぎた後にちょい後悔しました。
キリアンご自身は、トップのことをオープニングと表現するそうですが、私はオープニングから
10分くらいまでの香りだちが特に好きです。
ただのフルーティ系では終わらせないぞ!の意気込みを感じました。
海外の香水レビューではアニマリックを強調する様な口コミが多かったので、コンポジションだけ見てたらおそらく買うことはなかったと思いますが、実際に試した後の全体的な印象は、拍子抜けするほどフルーティ要素が強いので、付けすぎなければ嫌な顔をする人は少なそう。
最初、これとイモータリティとGood Girl で迷いながら、最終的にデビルとグッドガール両方購入してしまいましたが、バイアルをじっくり試した結果イモータリティのフルーティ感が一番自分好みでした。
最初からイモータリティにしとけばよかったかなーとちょっと後ろ髪も引かれますが、
この3つの香りはカブるところが多いので、結果オーライです。
次に狙っているのが、実はパイレーツのインパクトが強いブラックファントムなのですが、うーん、これホントに個性的で強烈な香りなので付けこなせるか自信がないです。
値段もかなり強気なので未だにバイアルしかトライできてませんが、すっごく気になる香りです。私がもっともキリアンらしい香りだなーと思ったのがこのブラックファントムでした。
がしかし、それとは裏腹に、
コニャック界の王子様みたいなイメージのキリアンヘネシーですが、この人のディレクションする香りには、なぜか、葡萄ではないフルーツを織り交ぜるのが好きだそうで、どちらかいうと桃のような果実の香りを落とし込むのが趣味だとかなんとか?以前に海外サイトのコラム記事に書かれていました。意外にも女性っぽい趣味なんですね(笑)
補足ですが、このシリーズとは真逆のブレンドと言っても良い黒ボトルのストレートトゥヘヴン
というのがこのメゾンの代表的な作品ですが、ヴェチバーやパチュリがキーノートで
そのほかはキリアンのヘリテージを象徴するかのようなコニャックやラム酒をブレンドしているようです。まあ、どれも揮発しやすいアルコールなので素人でははっきり嗅ぎ分けることは困難ですが。
熟成期間中、樽に詰められたコニャックは蒸発し、誰が飲んだわけでもないのに量が減っていくんだそうです。ヘネシー一族のコニャック製造者たちはそれを“天使の分け前”と呼んでいて、キリアンはアルコールを天使と分かち合うというこの表現がとても気に入っているのだそう。
「その場を護るべき役割の天使がアルコールをちょっと飲み過ぎてしまう、というイメージはとても愉快ですね」なんていう、小洒落たコメントも見かけました。
最近、わたしの中でちょっとしたキリアン祭りになっているので
この続きはまた気が向いた時にでもブログでまとめてみようと思います。
上質で重厚なフルーティフローラルをお探しの方はぜひお試しください。
トップ:ブラッドオレンジ、ブラックカラント、ホワイトピーチ、ライチ
ハート:ピメント、ローズ、ジャスミン、ペッパー
ラスト:シダー、サンダルウッド、パチョリ、トンカビーン、バニラ
調香師:カリスベッカー
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