2022/9/24 08:36:13
資生堂150周年、ベネフィーク50周年記念の限定香水。
発売情報を見た時から大変期待していた製品でした。
香りはどうあれ予約すると決め、購入。
同シリーズには、パルファム・オードパルファム・ルームフレグランスの計3種があるのですが、私はパルファムを選択。
今回は限定、専門店ブランドからとはいえ、資生堂から全国発売される「新規の」パルファムって、いったいいつ以来なんでしょうね。
私のような往年の資生堂香水ファンにも今回の発売には心踊ったのではないでしょうか。
【香り】
予約時の試香では、いい香りだけど無難に走っている印象で、資生堂150周年の満を持した限定品、かつ「パルファム」ならばもう少し捻りと重みで攻めてもいいのになぁと思いましたが・・・改めて手元で香らせてみて、大きく印象は変わりませんが、悪くはない香水です。
なお根底には、過去からずっと変わらぬ【資生堂の香り】が。
各ブランド独自の共通の香りってありますよね。
個性の主張は抑え、多くの人に好まれるであろう、甘爽やかなシトラスフローラル。
トップはブランド解説通りのベルガモットやマンダリン、甘酸っぱく若々しい。
徐々にオレンジフラワー等のフローラルが重なってきますが、やはりトーンが高い。それなりに濃密さ、コクや複雑さも見え隠れし、そこはやっぱりパルファムの面目躍如だとは思います。
ラストは軽いウッディ。最後まで透明感のあるまま薄れていきます。
試香の時から思ったんだけど、
90年代のビバーチェコロンをブラッシュアップした香りのようにも思えます。
当時ビバーチェは大人気で、90年代前半辺りの女子の必需品って感じでした。今でも忘れられないという声が多いのは、資生堂シャワーコロンとも共通してますね。
3種類香り、ピンク、黄、緑があったと思うけど、じゃあそのどれに近い?って聞かれたらさすがに記憶が遠すぎて分かりませんが。
・・・いずれにしろ古い話で、ジェネレーションギャップで分からない方が多いと思います、すみません。
当時は、その上位に真の「パルファム」ラインナップがまだいくつもあった時代なんですが。アンジェリーク、シャンデュクール、ウィアなどの海外調香師の手によるものが。
香調を今のご時世寄りに調香(明るく、軽め、カジュアルに)した結果、昔の製品のコロンに近いものが出来上がるというのは理屈にあってる気がしますね。
様々思うところはあるも、概ね満足ですよ。価格に相応するインパクトが弱めなのでちょっと星は辛めですけど。
【ボトルデザイン、仕様】
ボトルは・・・これも本当に「らしい」です。
なんていうか、資生堂デザインなんですよね。
華奢で線が細い、生真面目な感じの。
外資の香水(最近はシンプルな画一的デザインが多いしP 自体やはりほとんどないですが)ともまた違ってて。
つぼみのイメージかな?渦のようなデザインに、表面は偏光してとても上品で綺麗。
そしてこのパルファムはスプレーではなくフラコンです。
パルファムは昔から、国内海外ブランドを問わず概ねこそれがデフォルト。
フラコンは私の大好きな仕様。
(現在の主流の密閉スプレーはとても苦手)
キャップの、栓状の一番下の部分で、肌に直接スタンプを押すように付けます。
パルファムのアルコール濃度の低さと相まって、
付ける際に空間に無駄に飛散して充満してしまうこともない。
濃度は高くとも一番慎ましやかで、実は香害になりにくいのがパルファム。
キャップをはめる際には、変質防止の為に肌に触れた箇所をしっかり拭う必要がありますが、さほどの手間ではありません。
【その他】
こういった昭和・平成初頭ノスタルジーを感じさせる香水を、これからも折に触れて発売してほしいですが、おそらくよほどの名目(今回のようなキリよい周年記念等の)がないと無理なんでしょうね・・・
なお現行の資生堂のパルファムには、定番で、伝統のホワイトローズナチュラル、すずろ、新しめのものではザ・ギンザパルファムなどがあるのですが、いずれもオンライン以外の実店舗は極めて取り扱いが限られており、試香はかなり困難です。(銀座のショップなら確実なんでしょう)
今回のような実店舗全国販売は、ベネフィーク取扱店だけとはいえ本当に貴重ですね。
※パルファムがほぼ市場からなくなっている今現在は、オードパルファムを「パルファム」と略して言うのが普通?らしきことは知っているのですが、このクチコミで書いているのは賦香率最高度の本当のパルファム(エクストラクト)のこと。ただし、率にハッキリした基準はなく(15%〜上限は情報源によってバラつきあり)、業界慣習による呼称の面も大きいです。
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レ ゾー ドゥ シャネル パリ エディンバラ オードゥ トワレット(ヴァポリザター)
容量・税込価格:125ml・20,900円発売日:2021/6/4
2021/7/3 03:00:52
先日久しぶりにカウンターへ行き、秋キャトルのテスターを確認&予約のついでにようやく気になっていたこちらと復刻発売のリヴィエラの試香もできました。
一言で言えば、まるで森林浴をしているかのようなグリーンとバーバルのユニセックスな香り。かなり好み。その日は腕にリヴィエラを吹きかけてもらって、エディンバラはムエットを持ち帰り。が、あろうことか帰宅してから夜中まで何かとバタバタしてしまってムエットの存在まるっきり忘却。寝る前にハッと思い出してバッグからムエット取り出すも、既に無臭状態に(T-T)。
取り敢えず、他のレゾー ドゥ シャネルがそうであるように、比較的軽やかな香り立ちで持続時間も3-4時間で(良くも悪くも)後グサれなく儚く爽やかにフェードアウトアウトしていく、という事後確認。
今度はこちらを吹きかけてもらって、自分の肌での香りの変化を確認したいものの、ファーストインプレッションだけで気に入ったので買ってしまおうかという気持ちも。でも125mlオンリー。このシリーズは発売当初は125mlだけで、後に50mlのサイズ展開があるのがパターンのようだから、それを待ってもいいかなという気持ちと、いや気に入って使う頻度が高ければ125mlでもいいんじゃないかの誘惑とがせめぎ合い。
でもまぁ取り敢えず、予約したキャトルを引き取る時にもう一度こちらとリヴィエラはお試しし直そうと思います。
ちなみにこのレゾードゥシャネルのシリーズは他のフレグランスに比べてスプレーの噴射がとてもきめ細かく広範囲にフワッと広がる作りになっているそう。なので、一般的なフレグランスの付け方、手首に吹き掛けて押さえて首筋にもチョンチョンとか、おへその上あたりや膝の裏にシュっではなく、ボディスプレーやヘアミストのように広範囲にふんわり吹きかけるのがベストな使い方ぢそうです。全身OK。そうすることで身体ごと香りを纏って自分自身の香りになるんだそうです。
- 使用した商品
- サンプル・テスター
- モニター・プレゼント (提供元:未記入)
2021/3/3 15:17:09
酸化チタン,酸化亜鉛の入っていない日焼け止めを探していてこちらにたどり着きました。酸化セリウムという成分が代用されていて日焼け止め特有の白浮きやべっとり感がなく、サラッとしているので、石鹸でも落とすことができます。
精油の香りで日焼け止めと言う感じは全くないので、日焼け止めが苦手な方におすすめです。
SPF18ですが、元々海とか日焼けしやすい場所にはほぼ行きませんが、日常生活でこれに変えて日焼けしやすくなったみたいなことは全然なく十分だと感じます。
アムリターラさんの商品が全てこだわりぬいて作られているので、信頼しているブランドですし、酸化セリウムを使用した日焼け止めってまだ市場にあんまりないし、他に使ってみたいものが見つからない限り、こちらをずっと使い続けると思います♪
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
-
[その他]
税込価格:-発売日:-
2018/12/27 12:06:37
化粧かぶれのような症状が出てこちらを購入、使用しました。塗った翌朝は特に変化が感じられず、可もなく不可もなくかなぁと思ってたのですが、その日の昼頃からかゆみと赤みがみるみる悪化。これを塗った部分が綺麗に腫れ上がってしまいました。皮膚科で見てもらったところ、こちらに含まれる「ウフェナマート」という成分が私に合わなかったようです。
効いたという方も多いみたいなので、私のようになるのはごく一部だと思いますが、使用する前にちゃんとパッチテストを行った方がいいと思います。私の場合悪化し始めたのは塗布してから12時間くらい経過した頃からです。
すごく辛いです、、、しばらく家を出られない、、、辛い、、、、
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-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:40ml・14,850円 / 125ml・31,680円 / 250ml・45,100円発売日:-
2023/4/6 12:26:33
Bois D'Argent=Bois 森 D'Argent 銀(で出来た)
銀の森というこの香りは2004年にアニック・メナルド(メナード)によって作られ、2018年に専属調香師フランソワ・ドュマシー(フランシス・クルジャンも関わっていた)によりリフォーミュラがかかっている。そして2022年に専属調香師がフランシス・クルジャンに替り夏にクルジャン版にリフォーミュラされた(噂)ボアダルジャン、オーノワール、コロンブランシュがコフレとして限定販売された。
私との出会いは2022年春にサクラの購入特典サンプルにボアダジャンを選んでおり、開封が秋になった次第だ。
サンプルを使用していくうちにすっかり骨抜きにされてしまい、ゆくゆくはクルジャン版に変わると予想し現行のボアダルジャンをお迎えした。
ムエットでは冷たく触れると刺さりそうな針葉樹の森をしばらく彷徨う。
寒さで鼻先が冷たく凍えそうになる一歩手前で急に足元に暖かい光が射し込み、どこからかチョコレートの様な甘い香りが漂い、かじかむ手を擦り合わせながら歩を進めると小さな小さなショコラティエにたどり着く、そこには上品なフレーバーがつけられたチョコレートが並んでおり店内にはアイリスのパウダリックな香りが漂っている。といった物語を感じる香りだ。
肌に乗せると、物語の主人公は針葉樹の森を一直線に猛ダッシュしてお目当てのショコラティエに着くと、アイリスチョコください!と言っている。私にとってボアダルジャンはアイリスチョコ香水なのだ。
とことん食い意地を見せつける自分、嫌いじゃない。
公式に発表されている香料はアイリス アブソリュート、ムスク、フランキンセンス、インセンス
フランソワ・ドュマシー
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