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Maison Margiela Fragrances(メゾン マルジェラ フレグランス)
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:- (生産終了)発売日:2017年
2021/1/9 07:59:35
メゾン マルジェラ フレグランス3つめ、10mlスプレーボトル購入。
こちらムエットと手首、腹部で特に香りの違いはありませんでした。エタノール高配合ですが、香り立ちは湿度・温度上昇でまろやかになるようです。
まずトップは草叢というか薬草というか、変なエグみは無いものの湿布にも感じかねない、爽やかに鼻に抜けるグリーン。併せてヒノキのような木の香りも感じます。
ミドルはそこにスパイシーさは控えめな煙の香りが重なり、更には前面に。そして沈香のような渋みを含んだ、複雑な香の香りへと変わっていきました。
ラストは白檀と少しのバニラが合わさったような、甘くも落ち着きのある香りで〆です。
こちらユニセックス仕様なだけあって、男女の別は問わない香りだと思います。年齢は30代以上であれば、これもまた問わないのではないかと。
ただ好みはかーなーり分かれるでしょうね。自分としてもこれは一人で行動する時に身につけたいです、人と会うのはラストの香る頃合いで。
公式サイトを見ると各ノートは
トップ:ウィードアコード、バイオレットリーブスアブソリュート、レッドアップルアコード
ミドル:パチョリエッセンス、バルカンスタイルのタバコアコード、インセンスアコード
ベース:レザーアコード、バージニアシダーウッドエッセンス、サイプレスエッセンス
となっています。
バルカンスタイルというのはパイプ用タバコ葉ブレンドの一種だそうですが、ざっくり調べただけでパイプ自体喫った事が無いのでよく分かりませんでした^^;
ただミドルの煙の香りは確かに、しっかり乾燥させて燃やした時のものに感じます。湿ったままの雑草を燃やすと、その汁が混ざり合うせいか物凄く臭いんですよ…。でもこちらは変な雑味というかエグみがありません。籾殻や焚き火に使う木を燃やしたような、日本の紙巻き煙草とは異なった、柔らかくもふくよかな煙の香りでした。
また『アコード』というのは『香りの調和』、複数の香料を調香した際のバランス具合などを指すそうですが、『○○アコード』となるとその『○○をイメージさせる香り』といった意味合いになるようですね。
例えばこちらの『インセンスアコード』は、実際に感じたとおり『香をイメージさせる香り』として、様々な香りを掛け合わせて作られたものなのでしょう。
総じて非常に和、古き日本を想起させる香りで、パケ写や名前からの現代音楽フェス感は一切ありません。しかしながら、例えばお盆は『Bon Festival』そして焚き火は『Bonfire』とも英訳されるので、そのあたりをイメージするならば『祭り=祀り』感はあるかなと。公式サイトの説明書きだけを見ると音楽フェスであると同時に、何やら怪しげな集会にも思えるんですが…そうでないようにはちょっと祈りたい>人<(笑)
ともあれ、青みでキリリと気持ちを引き締めてくれたのち、重なりと変化を経て清廉さと気品に妖艶さを隠し持った香りへと着地するのがとてもドラマチック。人からは選ばれてしまうであろう香りですが、自分にとっては妙に癖になる、クセのある香りで大好きです。
という訳で、評価は☆5とさせていただきました。
本当なら☆7でも10でもつけたいところ(無理)、確実に好みが分かれるであろうゆえに抑えました。同じくマルジェラのスプリングタイム イン ア パークもとても良かったのですが、今回それを軽く超えて気に入った次第です。本当によくぞ作ってくれました、有難うという気持ち。自分は是非とも使い続けたいと思います(*´ω`*)
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余談、というか本文に上手く落とし込めなかったのでこちらに。
手元には現在レイジー(サンデーモーニング)と先述のスプリングタイム、そしてこのミュージックフェスティバル(以下フェス)があるのですが、どれもオードトワレにしては持続力がありますね。持続時間の長かったものから順に並べると『フェス>レイジー>>>スプリングタイム』。最長でほぼ丸1日、朝から夜入浴するまでしっかりと残っていました。
拡散性はというと、どうやら香りによってかなり異なるようです。冬場の室内、服の中(ざっくりセーターの下に薄手2枚・両脇腹)に2プッシュつけた場合『レイジー≧スプリングタイム>>>フェス』の順で外に香りが出やすいように感じました。
季節によっても変わるでしょうしあくまで自分の場合ですが、ご参考までに(*_ _)
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- ☆*:.?.PINK.?.:*☆さん
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- 31歳
- 混合肌
- クチコミ投稿97件
2021/4/15 22:48:32
私にとって、アバントゥス(2010年)は特別な香り。
当時、男性用のフレグランスは似たような香りが多く、香りのバリエーションは女性用と比較して1/10以下だと思っていた。
そんな時、埋もれていたアバントゥスのサンプルを何気なく使った時の衝撃は忘れられない。
フレグランスの旅の扉を開けた瞬間。
その扉を開けてから10年近く経ち、その間、ニッチフレグランスを中心に性別を問わない香りが増えることで、香りの選択肢が一気に広がった。
さらに様々な香りに触れることで、香りの好みも広がっていった。
それでもこのアバントゥスの香りは特別だと思う。
男性向けでフルーティメインの香りが稀で、さらに力強さや高級感、そして気品がある。
クリード250周年を記念して発表されたアバントゥスは、クリードでもっとも成功したフレグランスとされているが、それも納得の傑作。
頻繁に使えるような香りではないけれど、たまに使う度に、フレグランス探しの旅にスイッチが入る香り。
(以下、2016/11/17投稿)
強烈な個性、気品、若々しい力強さを醸し出す、トップレベルのメンズフレグランス。
トップからから一貫して、独特なキレのあるブラックな印象あり、オンタイム向けな香り。
TOPはFruity-Citrus。アップルやパイナップルのフルーティな甘さに、ベルガモットやブラックカレントがキレを与える。
MIDDLEはSpicy-Chypre。オークモス、パチョリ、ジャスミンを中心としたシプレノートに、ジュニパーベリー、バーチなどのメンズらしいの力強さが加わり、すっきりとしたキレと、男らしい色気を感じる。
BASEはWoody-Ambery。キーの高いオークモスとムスクのすっきりしつつも柔らかさのある香りから、徐々にアンバーグリス、シダーウッドのレザーのようなザラッとした香りに、バニラの甘さがほんのり香る。
レディースによくあるフルーティシプレを骨格に、オークモスを強めに主張させ、スパイシーやウッディなどメンズらしい力強さを加えることで、独特の色気を感じる。似たようなメンズフレグランスがなく、この個性的な香りがとても好き。手放せない。
フルーティの甘さと、シプレの切れと、ムスク、ウッディのバランスが秀逸で、真夏以外のデイタイム、夜問わず使うことができる。
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2017/4/25 13:29:00
非常にシンプルでありながら、清潔感のある、すっきりとしたシトラスの香り。2013年発表。
先行のシャネル アリュールオムスポーツ コローニュ(2007年)を意識しながらも、シャネルとはちがったシトラスコロンに仕上がっている。シャネルと比べると、シンプルな香り。フローラル、ムスクがしっかり香るため、よりユニセックスに近い香りになっている。
TOPはCitrus。フレッシュなレモンに、ベルガモットとグレープフルーツが甘さを添える。
MIDDLEはCitrus-Floral。フレッシュなシトラスはすぐに飛ぶ。レモンの酸味や、グレープフルーツのピール感のある残香と、オレンジフラワーからジャスミン系のエグミを取ったような透明感のあるホワイトフローラルの香り(グレープフルーツフラワー)。
このフローラルノートは秀逸で、すっきりしつつも柔らかい優しさもあり、さらに持続力もある。このオイルがあれば、一度嗅いでみたい香り。
BASEはMusky。グレープフルーツの残香にムスクが加わり、まさに晴れた日に干した、洗いたてシャツのような、清潔感あふれる香り
シトラスームスキーなありがちな香りであるが、洗剤のような安っぽさがないのはさすが。
休日の晴れた日に、このフレグランスをまとうだけで、爽やかな清潔な香りに包まれ、オフな気分を楽しめる。価格も買い求めやすく、かなり重宝する1本。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:50ml・17,050円 / 100ml・23,650円発売日:-
2017/5/15 18:09:58
個性的な遊び心のある香りでありながら、遊びで終わらせずに、香水としてしっかり仕上げられている。
トップ、ミドルはシャープで、暴れん坊な印象であるが、ラストは、ペンハリガンらしいキッチリとした硬さのある香りにまとめあげられている。
トップはアロマティック-スパイシー。アンジャリカのキレのある硬いグリーン、みずみずしいジュニパーベリー、うっすらとオレンジの明るさが香る。まさにドライジンをイメージした爽快でシャープな香りが、ツンっと鼻先を刺激する。
ミドルはスパイシー-ウッディ。攻撃的なトップの香りはすぐに飛んでしまい、松やにのような硬さのあるウッディノートをベースに、ブラックペッパーやカルダモンのスパイスノートが香る。森林のような清々しさを感じられるが、ややウッディ感が出すぎて、すっきり感が減ってしまった。
ベースはウッディ-アロマティック。ベチバーをベースに、スイートアンバー、ドライアンバーの香り。このアロマティックなウッディノートに、砂糖のような甘さがバランス良く加わり、マイルドなジンライムのような香り。
トップのキレのあるアンジャリカと、ミドルのパンチの効いた松やにのような香りで、好き嫌いがはっきり分かれると思う。私はこのミドルが特に苦手であるが・・・、ベースの清潔感のある紳士的な香りはとても心地良い。
甘さを抑えた、トーンの高い香りが多いため、持続時間は3時間程度。
春夏に、ジンのような爽快感や、森林のような心地よさを味わいつつも、ビジネスシーンでも似合うため、使いやすい香水だと思う。
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- モニター・プレゼント (提供元:未記入)