2018/4/14 11:12:05
まずは量り売りで購入したのが冬のこと。
おば様のおしろい的なパウダリーさが鼻につき、第一印象は今ひとつでした。
ネ〇アのトイレットペーパーって、少しフローラルな香りが付いているじゃないですか?
ああいう匂いというか…身につけたい香りとは思えなかったのです。
少し暖かくなり、ミモザの季節も過ぎつつある頃。
ふとまた気が向き、腿にワンプッシュしてみたところ。
甘く華やかな蜜の香りが広がりました!
心浮き立つような春の香り。
暖かい季節、つける位置も体の中心に近い温かい場所がいいのかなと思いました。
体温があまり高くないせいか、瑞々しいトップの時間が結構長く感じました。
ミドル以降はフルーティでまろやかな甘さ。癒されます。
年齢を選ばない、女性らしい昼間の香りだと思います。
その後現品購入し、あちこちで試してみましたが、
割としっかり香り立つので、私は上半身だとキツく感じました。
薄手のセーター程度は軽く突き抜ける拡散力もあるので、つけ過ぎによる香害注意ですね。
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
容量・税込価格:60ml・14,080円 / 100ml・18,370円発売日:2022/2/4
2022/4/8 14:21:48
トップからガツンと甘い。芳醇でフルーティ、アルコール濃度の高い酒を思わせるような酔わせる香りで、実際のウイスキーからアブソリュートを抽出して使用しているようだ。その中にほんの少し搾られたベルガモットのアロマがアクセントになっている。
甘いウイスキーの余韻をたっぷり残しつつ、レジン系の甘さもプラスされてさらに深くなっていく。同時に輪郭のはっきりしない曖昧なフローラルノートの存在も感じられる。構成を見るとアイリスのようだが、個人的にはオーキッドのように思えた。
ドライダウンになると、甘さはやや落ちついた雰囲気になり乾いたウッディとダークなパチュリが目立ってくる。持続は甘い香りらしく長め、7、8時間ほど。
とろりと甘いウイスキーの香りに、暗めのウッディが合わさった香りはまさに大人の男性の香り。夜の外出や秋冬にはよく合うと思う。浮ついていない甘さはきっと男性の魅力を後押ししてくれるはず。この香り、本当に通常シリーズでいいのか?
以前、ジバンシイの高級シリーズ「ラ コレクシオン パルティキュリエ」のアンフラメというフレグランスの口コミをしたが、こっちの方がよっぽどアンフラメ(燃え上がるような)という名前にふさわしい。口の中が燃え上がるように熱くなる強い酒を呑んで、その甘さに酔いしれて溺れていく。ひょっとしたら中身入れ間違えたとか。酔っぱらってんじゃねーか。
なにはともあれ、最近のジバンシイのクリエイションにはあまり心惹かれなかったが、久しぶりに「これは買いだ」と思えた。香水はどんどん高騰していくが、このように高過ぎない価格で素晴らしいと感じる香りを探していきたい。
トップ:イタリア産ベルガモット、スコッチウイスキーアブソリュート
ミドル:イタリア産アイリスコンクリート、中国産アイリス、シャム産ベンゾイン
ベース:バージニア産シダー、ハイチ産ベチバー、インドネシア産パチュリ
(parfumoより)
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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)]
税込価格:- (生産終了)発売日:2018/9/12
2022/4/5 17:12:58
メインはタンジェリン。レモンより、オレンジや温州ミカンに近い少し甘めの柑橘系の香り。
香りの持続時間はとても短い。手首につけて30分も経つと、鼻の近くに持ってこないと感じられないくらいになる。
けれども、さらに時間が経ち忘れかけた頃にやってくるラストノートにびっくり。蜜を加えたように甘さを増した香りがとても魅力的なのです。
「ボタニカルコロン トラベルコレクション」6本入りを購入しました。少しずつ投稿します。
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2022/3/18 13:51:38
付けたてにフッと香る涼しげなコリアンダー。ブラックペッパーはそんなに存在感はない。そのすぐ後からヴァイオレットリーフのシャープなグリーンが香りを覆い尽くす。ヴァイオレットはヴァイオレットでも花ではなく葉の香りであるため、白粉や口紅のようなコスメっぽさはなく、ウォータリーな爽やかさを感じられる。
ヴァイオレットリーフの青さの中に、時おりコリアンダーとは違う清涼感を持つ香りがある。なんだかもたれていた胃がスッとするような感覚だ。いったいこれはなんだろう、と調べてみたらセージの香りのようだ。脂っこい料理をすっきりとした風味に仕上げるハーブらしい。このセージとヴァイオレットリーフが合わさった香りが続くのが三、四時間ほど。
ヴァイオレットリーフのウォータリーグリーンの余韻を残したままドライダウンへ。ホワイトムスクにしっとり滑らかなスエード、レジンノートの甘さをわずかにプラスした温かみのある香り。ドライダウンは一、ニ時間ほど。YSLのルヴェスティエールデパルファムのシリーズによくある、トップとミドルが一気に拡がってあとは緩やかに変化する構成になっている。
ヴァイオレットリーフの爽やかなグリーンと清涼感あるスパイスとハーブがよく調和した香りで、季節としては春先?暑くなるまでが一番ぴったりな季節ではないかと思う。同シリーズの中では、トレンチと並んでお気に入りだ。
YSLの「ルヴェスティエールデパルファム」のシリーズは供給がかなり不安定で、取り扱い店に行っても品切れであることが非常に多い。わりと好感触の香りも多いので、せっかく日本に導入したのだから、もうちょっと流通を安定させてほしい。
トップ:ブラックペッパー、コリアンダー
ミドル:ヴァイオレットリーフ、セージ
ベース:スエード、ムスク
調香師は、クエンティン・ビスク。
(fragranticaより)
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2022/1/28 20:07:55
今日はかの有名な香水評論家にゲランのラールエラマティエール作品を紹介する日だ。彼はとても気難しく、ゲランの作品でいうと、ミツコや夜間飛行を愛するような人らしい。現代的ないわゆる「高級シリーズ」の香りは彼のお気に召すのだろうか。
彼に「クルーエルガーデニア」のムエットを手渡した。この香水はゲランの専属調香師ではなく、シムライズ社のランダ・ハマイに依頼したものだ。
彼はひと嗅ぎすると、ティッシュで鼻をかんだ。
鼻に違う香水の残り香があると思ったようだ。
「いったいこれは何だ?」
「ほら…ガーデニアの香りですよ」
「ガーデニア?まさか!パウダリーなホワイトムスクで、それ以上でもそれ以下でもない」
「そうでしょうか……ガーデニアの感じ、出てませんか?」
「たしかに出てるよ……嫌な感じだけどな」
ひとふきするとすぐわかるムスキーな香り。真っ白くてパウダリーなムスクだ。ランスタンマジーやアンソレンスを手がけたゲランの元フレグランスディレクター、シルヴェーヌ・ドゥラクルト(ゲランのパンフレットやfragranticaだと調香師のような扱いだが厳密にいうと違う)がいかにも好みそうなパウダリーさ。その真っ白のムスクにほんの少しフルーティなアコードが溶けているが、明確に感じられるほどではない。
パウダリーなムスクは前面に出たままミドルへ。ホワイトフラワーの香りでふんわりとミドルノートとしてのボリュームが出てくる。真っ白なムスクのベールに隠れているのはガーデニア。ガーデニアといえばとろりと甘くて濃厚な白い花の印象だが、クルーエルガーデニアのガーデニアは甘くない。ほんのりグリーンのニュアンス、少しコクのある感じがするのはイランイランだろうか、生花の花びらを撫でたかのようなシルキーな質感。
ドライダウンもやはりムスキー。フローラル感が抜けて少しウッディとバニラの甘さが出てくるが、ふんわりとパウダリーなムスクが支配的だ。持続は4、5時間程度。トップからドライダウンまで、大きく印象が変わることはなくシングルノートに近い香り方をする。
昨年のオートパフューマリー再編に伴い、ラールエラマティエール全てがアート作品に例えられるような説明が追加され、このクルーエルガーデニアにはシャルル・ボードレールの「悪の華」があてがわれた。個人的には、印象派に近いかなと思う。
ガーデニアの感じ、出てるでしょ?
トップ:ローズ、ネロリ、ピーチ
ミドル:ガーデニア、バイオレット、イランイラン
ベース:ムスク、トンカビーン、サンダルウッド、バニラ
調香師は、ランダ・ハマイ(とシルヴェーヌ・ドゥラクルト)。
(fragranticaより)
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