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[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2021/7/10 11:23:44
真っ青な空。カリフォルニアの青い空。かつてアメリカの若者やヒッピーは、小さな荷物に大きな期待をつめこんで、ヒッチハイクしながらルート66に乗って西へ向かった。西に行けば何かいいことがあると信じて。そこは雨の降らない太陽の光あふれる土地。
ヴィトンのサンソングは、遠く離れたフランスのグラースから、同じくアメリカの西海岸を夢見ていた一人の調香師の強い憧憬が感じられる香水だ。
2019年「コロンのように軽やかな香り立ちながら、オードパルファム並に持続する」という売り言葉で新たに創られたヴィトンの香水ライン、それがパルファン・デ・コローニュだ。現在、5本がラインナップされているが、このサンソングは、最初にリリースされた3作品のうちの1つだ。
カリフォルニアへの旅を想起させる「太陽と空・大地・海」。この3つのモチーフは、それぞれサンソング(黄)、カクタスガーデン(緑)、アフタヌーンスイム(青)に投影され、その美しいカラーボトルが評判を呼んだことも記憶に新しい。ヴィトンのハウスパフューマーであるジャック・キャバリエはさらに、黄色=ネロリ・朝、緑=マテ茶・午前、青=アンバーグリス・午後というふうに、3つのキー香料に大体の時間帯まで割り振り、自らのカリフォルニアへの強い思いを表現していて、並々ならぬこだわりが感じられた。
では、その中で「カリフォルニアの太陽と空」を表現したとされるサンソングは、いったいどんな香りなのか?
サンソングをスプレーする。最初に感じられるのは黄色いレモンの爽やかな酸味だ。夏の早朝、東の空から昇った黄色い太陽が世界を照らし始めるような雰囲気。レモンの後を追ってくるのは、ティー風味が感じられるコクのあるベルガモット、ほんのり甘いオレンジ色のマンダリン、これらがふわりふわりと香り、とてもリフレッシュ感が強い。最初にレモン、次にベルガモットのパワフルな酸味と苦味、それから少し低い香りになってオレンジ系の甘さが出てくるトップ。
とても爽やかで心が高揚するようなシトラスミックスだが、正直この手のコロンタイプの香りは世界中にたくさんある。ただ、つけて1分もしないうちに「お」と思うような香りが下の方からアピールしてきて驚く。
それはとてもクリーミーなファセットをもったオレンジフラワー(ネロリ)の香りだ。ジャスミンの華やかさとゴムっぽいインドール香も出ている。そこに、わずかにグリーンな要素もかいま見える。クラリセージの温かいハーブ香、オレンジの葉の香りがするプチグレンのグリーン、これらがひっそり効いている。これは一見シンプルな香りに見えて、とてもシームレスで上品なミドルだ。
サンソングは、この甘くクリーミーなオレンジフラワーの白いミドル。この香りが全てだ。まるで昇りきったまばゆく白い太陽そのもの。強い朝の光。それがクマリンぽいパウダリーな雲を引き連れて次第に減衰し、甘いムスクでドライダウン。香り立ちは柔らかく、肌が露出している部分につけても、周囲に迷惑をかけない程度。オーデコロンをパシャパシャ体中にたたく感じで、気軽にまとえるタイプだ。それでも穏やかな香り立ちのまま4〜5時間続くので、確かにEDP並の持続力をもっている不思議な香水だ。
ただ。
庶民の自分的には値段は高いと思う。いい香料は使っている。特にオレンジフラワーとジャスミンはすごくいい。とはいえ、もっと安価に代用できるシトラスコロンがあることを知っているので「これだ」という決め手にかける作品だなとは思う。やはりヴイトン価格が気にならないセレブの贅沢リゾート用香水な印象はある。
それでも
この香水はいい香水だと思う。なぜなら、サンソングをつけているといつの間にか好きな歌を口ずさんでいたり、美しいロードムービーのシーンが心に蘇ったりするからだ。そういう香水は好きだ。創った人自身のこだわりや思いが、見えない香りから情景を見せてくれる手合い。
憧れのカリフォルニア。空は青いし、雨が降らない。サンソングの明るくクリーミーな香りに身を任せていたら、古きよき歌に出会った。1972年にアルバート・ハモンドがアメリカでリリースした「カリフォルニアの青い空」。
ハリウッドスターを夢見て、無一文でカリフォルニアへ向かった青年。雨が降らないと聞いたカリフォルニアでは、何もかもが光輝き、全てが上手くいくと思っていた。けれど生活はままならず、その日暮らしがやっと。そんな情景が優しいメロディーで綴られていて、香りとシンクロして歌の歌詞がしみた。
「決して雨が降らないように見えるカリフォルニア でもね 降れば土砂降りなんだ」
見上げた空。カリフォルニアの青い空を思う。心にサンソングが流れている。
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2021/7/3 01:21:19
雨が降っている。ハロン湾に雨が降っている。ブルーグレイの霧を撹拌して、深い緑色の海に雨が降っている。3階建ての豪華なクルーザーは、霧の海を静かにすべってゆく。時折、海に突き刺さった巨大な黒い墓標のように、石灰質の巨岩や奇岩が、ぬっと彼方の沖に浮かび上がる。
エラ・ケイの「ハロン湾の雨」は、その名のごとく、雨の情景が似合う香水だ。調香師ソニア・コンスタンが、世界の旅の見聞から自身の感覚のままに創りあげる香水ブランド、エラ・ケイ。このエラ・ケイ作品の特徴は、繊細でフェミニンなワンノートがゆっくり長く香る点だと思う。
2018年に発売されたハロン湾の雨は、ベトナムの広大な海とそこから突き出たような大小1600以上の島々が織りなす壮大な景観をモチーフに作られた香りだ。70mlで28600円(税込)。そんなハロン湾に降る雨とは、いったいどんな香りなのか?
薄くてスクウェアなボトルから金色のキャップを外す。このメタルゴールドキャップの重量感と冷たさがいつも心を浮き立たせる。美しい香りを身につけるという秘めごとのような行為に、期待を抱かせる重さだ。
グレイグリーンのジュースをスプレーする。最初にふんわり香るのは、洋ナシ様の甘くてフルーティーな香りだ。人によっては、青リンゴの香りのように感じる方もいるだろう。みずみずしくてとてもジューシー。しっとりしていて、体から余計な力が抜けるような優しく柔らかいトップだ。海や雨というより、一流ホテルのスイートルームに置かれたフルーツ皿から香ってくるような芳醇な香りだ。どこかライチっぽいウォータリー感も感じられる。そうした酸味のあまりないフルーティーな香りが好きな人にはたまらないトップ。
やがて5分ほどすると、わずかなベリー系の酸味と、ロータスやウォーターリリーといったアクアティックでグリーンな風合いが出てくるようになる。フルーツの向こうに広大な水面を感じるようになる。透明感があってとても穏やかでスッキリしたウォータリー。ほんのりジャスミンの香りが下からふくよかさを出していて、すずしげでフェミニンな美しさが添えられてくるイメージ。香りの変化はあまりないが、トップからフルーティー&ジューシーな感じは続いていて、香料が上手く一つにまとまっている。
このバランスがすばらしいと思う。
フルーツのみずみずしさ、ハスや睡蓮のグリーンでアクアティックな感じ、そしてジャスミンやマグノリアの白い花々のフェミニン、これらが一点で見事に調和し、心までしっとりするような優しい香り立ちのミドルになっている。そんな香りがずっと続く。
ラストは大きく変化せず、ホワイトフローラルが減衰していくようなイメージでドライダウン。付けてから4〜5時間ほどで終息。
まとめると。
洋ナシや青リンゴ、ライチ様のフルーティーノートと、ハスや睡蓮のアクアティックノート、さらにシクラメンやジャスミン、マグノリアのホワイトフローラルノートが、一点で交わってすずしげな香りのアコードを形成している雰囲気。海というより澄みわたった湖面のよう。確かにベトナムのハロン湾は、奇岩や巨岩、多くの島々が複雑に入り組んでいるせいか、波も穏やかで巨大な湖のようにも見え、とても神秘的な世界を呈している。
それもそのはず。
ハロン湾は、ハ(降る)とロン(竜)から付けられた名前だ。つまり「竜の降りた地」の意。かつて、隣の大国、中国から度重なる侵攻を受けていた時代、この地に伝説の竜の親子が舞い降り、口から炎を吐いて敵を打ち破り、さらに吹き出した宝玉が数々の奇岩となって海に突き刺さり、外敵の侵入を防ぐ壁となったという言い伝えから生まれた海、それがハロン湾だ。
そんな伝承も信じられるほどの圧倒的な景観。見渡す限り続く巨岩の絶壁。それは今もこの美しい海を守る海洋神のごとく、雄々しくそびえ立っている。
そのハロン湾に雨が降る。あたりはブルーグレイの霧にかすみ、幾千の島々はその輪郭を灰色の空に溶かす。霧は、天空から竜が舞い降りる予兆のように、世界をミステリアスに彩る。雨は龍の到来そのものだ。世界を覆い、ひた隠し、敵の侵入を拒む。海に降り注ぐ来訪神となって、人々の願いと救いを成就する。
だから
雨の日になると、このフルーティー&アクアティックな香りをふと確かめたくなる。そして異国の遙かな海を思う。今日、ハロン湾にも雨が降っているだろうか?霧の中に佇む水墨画のような黒い島々のシルエットを思う。
外は雨が降っている。灰色の空を眺めながら、ハロン湾の雨を身にまとう。次第に心がしっとりと潤ってゆく。遠くベトナムの海で生まれた、清冽な水の香りが静かに心を満たしてゆく。
今日もハロン湾に雨が降っている。
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2021/6/25 20:19:57
「プティゲラン(2014年)」は、小さな子どもと親がシェアして使うことを想定して作られたフレグランス。低アルコール処方で、ラベルはピンク(女の子用)とブルー(男の子用)の二種類があるが、中身は全く一緒。1994年発売の初代プティゲランとは異なる香りだ。
トップに香るのは甘いオレンジブロッサム。ジューシーな甘さをシンプルに感じられる。アクアアレゴリアシリーズではないが、シンプルな幕開けだ。
ミドルになるとミモザのウォータリーなフローラル、ハニーの少しツヤっとしたコクが感じられる。トップのオレンジブロッサムの甘さの余韻も加わって、オレンジキャンディかコーディアルシロップのような印象だ。
ドライダウンはほぼホワイトムスクだと思う。ソーピーで清潔なムスク。ほんの少し合わせられているのはピスタチオの香ばしさ。香り持ちは全体でニ、三時間ほど。全体的にシンプル&ソーピー、どっしりした香料やゲルリナーデを排して小さな子どもにも嗜好性が高く作られている。単純な構成ではあるが、ファインフレグランスらしくしっかりと香りが展開していくのはさすがゲランといったところ。
初代プティゲランの愛用者には「同じ名前の香水を穢すな!」とワサ夫に頻出する香料の組み合わせ(オレンジブロッサムとホワイトムスク、ワッサラーデと呼んでいる)に否定的な方も多いが、個人的には好きな香りだ。複雑、濃厚でクラシカルなゲラン香水ももちろん魅力的だが、ソーピーで清潔なプティゲランの優しさに心惹かれることも多い。ファインフレグランスにあまり慣れていない人にもよいと思う。
トップ:オレンジブロッサム
ミドル:ミモザ、ハニー
ベース:ホワイトムスク、ピスタチオ
調香師は、ティエリー・ワッサー。
(fragranticaより)
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2021/6/26 00:12:08
夏休み。青い空。もくもく白い入道雲。少年は虫取り網と、クワガタを捕まえたカゴを勲章のように抱えて森から帰ってくる。ギラギラの太陽。ひまわり畑の横を通ったとき、キャッキャッと笑う少女の声がひまわりの迷路から聞こえた。あ、あの子だ!友達と遊んでる。
青空と緑の森、そしてひまわり畑。それは日本の夏の原風景。そんな夏の自然を感じさせる香水がリベルタ・パフュームのソルテッラ・オードパルファムだ。
オンライン診断でその人に合った香りを提案し、オーダーメイド香水の分野を切り開いてきたリベルタ・パフューム。満を持して発表したプレタポルテ香水第1弾は、春の香りサクラマグナ。そして第2弾となる夏の香りが、実際にはない「ひまわりの香り」をイメージしたというソルテッラだ。
ソルテッラをスプレーする。その瞬間、金色の至福に包まれる。一瞬で、天然香料がオーバードーズされた贅沢なトップと分かるふくよかな香り立ち。どこまでも爽やかなシトラスミックスの香りが広がり、心がリフレッシュする爽快な開幕。
はじめは、レモン様の黄色い酸味あるシトラスが一瞬の陽光のようにはじける。すぐさま、ジューシーで心地よい苦味のあるオレンジ果皮の香りが広がってくる。さらに、ほんのり効かせたグレープフルーツのかん高い苦味が、オレンジ果皮の苦味とシンクロして夏空の積乱雲のように上昇していく印象。この開幕3分ほどのシトラスミックスのバランスが超絶いい。
そして
この黄色とオレンジ色のシトラストップを上手く支えているのは、葉や草の匂いを思わせるシャープでグリーンなガルバナムだ。このガルバナムとシトラスの割合、これも絶妙。
付けて5分ほどすると、ソルテッラはピーチ様のフルーティーさとオレンジフラワーの甘くふくよかなフローラルに変わってくる。先ほどまでの強烈な黄色い香りは何だったのだろうと思うほど、優しいフローラルミドルに変わってゆく。わずかにゴムのファセットをもつネロリやオレンジフラワーの軽やかな甘さ、その軽さを引き締めるように低音で響いている香りは、オスマンサスのようだ。リベルタの山根氏のジャーナルには、シトラスとこのオスマンサスの取り合わせこそが、ソルテッラ調香の妙だと紹介されている。確かにアプリコット様の酸味と甘みをもったオスマンサスは、強くて主役級にもなる香料だが、ここでは高音部のネロリ&オレンジフラワーと対をなすベース音のように、低音で鳴り響く影の役割なのだろう。
考えてみれば
トップは黄色いグレープフルーツとオレンジ色のビガラード。これらは早く揮発しようとする高い香りだ。それをしっかり支えていたのがグリーンなガルバナム。
ミドルでは、柔らかく甘く軽いオレンジの花の香りに、確かな陰影をつけるべく低温部に重ためのオスマンサスを対比させる。
これはとても理にかなった方法で、トップ、ミドルごとにしっかり独立した調香がなされていることが実感できる。
やがて
つけて1時間ほどすると、香りはラストになる。オレンジの残香を伴ったややスパイシーなウッディ、ベチバーの香りが感じられるようになってくる。大地の匂いを思わせる落ち着いたラストという印象だ。色で言えば黒に近い茶色。たっぷりの栄養と水分をはらんだ、シャープで土っぽい香りのベチバーが、静かに横たわるひまわり畑の土を感じさせてドライダウン。ここまで付けて1時間〜2時間ほど。
まとめると
真夏の太陽を思わせる金色シトラスのトップ。力強く優しいひまわりの花の香をイメージさせるネロリ&オスマンサスのフローラル二重唱、そして豊穣な大地の匂いを感じさせる安息のウッディ、ベチバー。このへんの香料がキーとなって変化し、ソルテッラは真夏の太陽と大地の香りを豊かに表現している。
リベルタ・パフュームによると、天然香料80%という驚異の配合率のよう。そのためか、ソルテッラの香料揮発は早めで、体温高めの自分の肌では1時間くらいで消える傾向にある。ただ、こうしたトップのシトラスミックスに重点を置いた香水は、むしろ短時間で消えるから使いやすい、という方も多い。感じ方は人それぞれだろう。とてもリフレッシュ感の高い香水なので、思い立ったときにシュッと気軽につけて楽しむ使い方が似合う夏向きの香りだ。日に何度もタッチアップして。
「はい、タッチ!」突然始まったひまわり畑の鬼ごっこ。勝手に鬼になった少年は、次々に女の子をつかまえてあの子を探す。ザワザワとひまわりの葉が鳴っている。よーし、あっちだ。
「見っけ!」
驚いた少女の顔。得意げな少年の顔。
土の匂い。夏空の入道雲。セミの声。
その瞬間、2人一緒に笑った。
ソルテッラの夏 ひまわり畑でつかまえて
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レ ゾー ドゥ シャネル パリ エディンバラ オードゥ トワレット(ヴァポリザター)
容量・税込価格:125ml・20,900円発売日:2021/6/4
2021/6/18 13:17:33
2018年に発売したシャネルのフレグランスシリーズ「レゾードゥシャネル」。このシリーズは春夏に使いやすいシトラスコロンのような香りが特徴だ。2019年には限定品として「パリ-リヴィエラ」が発売され(今年定番品として再販された)、2021年に新しくラインナップに加わったのがこの「パリ-エディンバラ」。いったいどのような香りなのだろうか?
トップに感じるのは冷たいジュニパーベリーに、アロマティックなサイプレス。fragranticaには記載されていないが、ほんの少しシトラスの気配も。レモンだとかグレープフルーツだとかはあまりはっきりしない、輪郭の曖昧な柑橘の香りだ。レゾードゥシャネルはスッキリとしたシトラスが特徴的なシリーズだったが、ちょっと毛色が違うスタートだ。
五分ほどでミドルへ。ラベンダーのハーバルでアロマティックな香りが出てくる。シャープで男性的というより柔らかくて角がとれていて、淡い紫色を思わせる香りだ。ときおりラベンダーの他にスモーキーで薬っぽい苦味も感じられる。何かと思って調べてみるとピートと呼ばれるものの香りらしい。ピートとは、海藻や枯れた植物が堆積してできた泥炭のことで、ウイスキーに使われる大麦麦芽を乾燥させる際に使われ、その泥炭の香りがウイスキーに移って独特のピート香と呼ばれる香りを醸し出すそうだ。この香りは、ヨードっぽいとか、磯っぽいとかあまりいい香りには喩えられないことが多いらしいが、この「パリ-エディンバラ」のピート香は不快な香りではないので安心してほしい。ラベンダーの淡い紫色の香りに少し奥行きを足す程度だ。
ドライダウンは淡いウッディムスク。バニラの甘さはあまり感じない。トップからミドルまでで二時間、ドライダウンは一時間ほどで香り持ちは三時間程度。
シトラスをはっきり効かせている他のレゾードゥシャネル四種と比べて、ラベンダーやサイプレスのアロマティックな印象が強くキャラが立っているように感じる。トップのシトラスが抑えめな分、柔らかい香りだちなので少し多めに付けても大丈夫。
ただ、抜け感が強い香りなのでオンタイムよりもオフタイム向き、お出かけよりもリラックスしたいときに手が伸びる香りだと思う。ココ・シャネルにこじつけたシトラスコロンはもうお腹いっぱい…と思っていたがなかなかどうして好印象。今夏のスタメンの一本になりそうだ。
トップ:ジュニパーベリー、サイプレス
ミドル:シダー、ベチバー、ラベンダー
ベース:ムスク、バニラ
調香師は、オリヴィエ・ポルジュ。
(fragranticaより)
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