-
[乳液]
税込価格:- (生産終了)発売日:2019/4/21
2019/5/23 19:02:39
ブタクサとイネによる花粉症がひどく、顔全体にブツブツが出来てしまい痒みが止まらず、
藁にもすがる気持ちで化粧水とセットで購入しました。
今までdプログラムはピンクと黄色のものを試していますが、どちらも特別効果を感じることはありませんでした。
が、今回のはなんかすごいぞ……!
まず肌荒れと痒みが使用2日目ですっかり落ち着きました。
一部爛れたような赤みが出ていたのもどこかへ消えていきました。
使い始めて一ヶ月程経ちますが、
ニキビ跡も少しずつ薄くなっているような気がします。
美白効果もバッチリです。
しょっちゅう繰り返していた顎のニキビも出来なくなりました。
お泊りの時数日別のものを使っただけで顎ニキビが出来ましたが、帰ってきてこちらを使ったらこれまた2日で落ち着きました。
肌が荒れていてもしみたりせず安心して使えました。
乳液ってどうしても油分が多くてベタベタするのが苦手なんですが、
こちらはさっぱりというか、水分もちゃんと含まれてるよ!って感じがとても良かったです。
ベタベタが痒みに繋がることが多いのですごく助かります。
保湿力はやや足りないので、化粧水と乳液のあとにはイハダのバームで蓋をしています。
今の時期だったらこれで十分。
肌荒れに悩んでいる人にも美白に力を入れたい人にもオススメしたい!
お気に入り過ぎて既にリフィルをストック済です笑
まだまだリピしますー!
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 53歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2019/4/13 14:19:34
「ブラックチューリップが咲いたらまた会おう。」
男はそう告げて女の前から去った。女のマンションのベランダに球根を2人で埋めたのが11月。あれからもう半年だ。男はシアトルへ旅立ち、女は一人になった。そして今、チューリップは大きなとがった葉の中に緑のつぼみをのぞかせている。離れて以来、男からの連絡は一度もない。それでも女は待っている。黒チューリップの花言葉は「劇的な再会」だ。
女は荷物をスーツケースにまとめて部屋の隅に置いてある。本当にこのスーツケースを持って彼の元へ行けるのだろうか、時々そう考える。黒チューリップの球根は男が買ってきた。暗く静かだった2人の暮らしを象徴するような花だと女は思った。茎を伸ばし始めたつぼみは大きな緑色の涙の形をしている。どこか冷めていく自分の心と反比例するように、つぼみの茎は日に日に伸びていった。
ある日、女は街でブラックチューリップという名の香水を目にした。スクゥエアなボトルに描かれた妖しい紫の花に目が吸い寄せられ、足を止めた。ボトルをそっと手に取って眺めた。めざとく見つけた店員が左舷からすり寄ってきて声をかけても、女はまだ見続けていた。
すてきな絵ですよね?ネストというアメリカのブランドの香水なんですよ。よければ試してみませんか?
返事もままならぬうちに、派手なピンクのリップを引いた女店員は細長いムエットを手に取ったかと思うと、テーブルマジックでもするみたいに大仰にボトルを振りかざし、シュッとスプレーしてひらひらと空中で振ってから女の手にそれを渡した。
くどいくらい甘くて暗い花の香りがする。女はそう思った。
いかがですかー?
唇の大きな女性店員はここぞとばかりに瞳を開いて一人でまくし立てた。
こちらネストというアメリカのブランドの香水なんですけど、ほらこの独特のお花のイラストがいいでしょう?これ18世紀に活躍したメアリー・デラニーという方のペーパークラフト作品なんですよ、すごいですよねーこの精密な色!香りの方はですねーこのブラックチューリップは最近流行のフルーティーなお花の香りになってます、甘いですよね?これ実はプラムの香りなんです。プラムってほら黒というか紫といいますか、ありますよね独特の暗い色!ちょうど黒チューリップもあんな感じの色なんですよねえ、うん。そのプラムの暗い甘さといいますか、それと同時に他の香りも出てくるタイプですね。よくいう3段階のピラミッド変化ではなくて一度に香りが感じられるタイプですよね。プラムの甘さとピンクペッパー、それからパチュリとヴァイオレット、これらが混じり合ってとってもフルーティーフローラルな香りになってるんですねえ。ええ。ネストの香水はこの50mlのオーデパルファンでお値段も2万円とお求め安くなってますよー。アメリカでは特に人気が高いですね。シアトルではこのネストのインディゴという香りが香水の人気1位なんですよー。
シアトル?その言葉にふと反応してしまう。そこをチャンスと見たのか、またウンチクをたたきこもうとするピンク唇の攻撃を避けるかのように、女は無言で一礼をして輸入コスメのショップから去った。手にブラックチューリップのムエットを持ったまま。
チューリップのつぼみは日に日に背を伸ばした。緑色の大きな涙は少しずつ色づいていった。ガランとした部屋の中から、女はベランダのプランターを眺めて過ごした。指に巻き付けては引っ張り続けた長い髪の毛が、床に落ちてももう気にしなかった。
部屋の中にネストのブラックチューリップの香りがしていた。何もないカウンターテーブルに置いたままのムエットから、甘く暗いベリーのような香りがまだ漂っていた。その香水を身に付けたいとは思わなかった。それでもこの香りが今の自分の気持ちにしっくりくるように女は感じた。
ある日唐突に女は悟った。彼はもう二度と連絡してこないだろうと。そしてもし連絡があっても、自分があのスーツケースを持ってシアトルへ行くことはないだろうと。なぜかは自分でもはっきりわからなかった。その日、ベランダにチューリップの花が咲いた。
女はベランダに出た。この景色を見るのもこれで最後だろうと思った。足元のプランターには赤いチューリップが2つ並んで咲いていた。黒ではなかった。それを見ていたら力が抜けて笑えた。ずっと考えまいとしていた黒チューリップのもう一つの花言葉が心をとらえて離れなかった。
「私を忘れてください」
ベランダの風はどこまでも心地よかった。遠くのビル群が誰かの墓標のように春の光を受けて輝いていた。そのとき、ブラックチューリップのほのかな香りが一瞬鼻をかすめた気がして
空に飛んで消えた。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
2018/4/6 17:10:37
セザンヌのアイブロー、2種持っています。
そして、今回追加でこの超細芯のアイブロー追加。
細すぎて折れそう。。。まず第一印象コレでした。
ただ、眉尻の繊細な、自眉の毛っぽくスッとした自然な毛に確実に似せて
描くことには、これくらいの細さがいいんだろうなとも思いました。
買ってきてすぐに眉尻に少し描いてみました。
スッと力を抜いて細い毛がうっすらあるかないかくらいに描くと
自然な自眉の毛みたいな仕上がりで、ナチュラルながらも繊細な眉という
仕上がりに出来るので、なかなか良いと思います。
まだ一日中つけていないため、持ちがわかりませんが
このなんともいえない、自眉の毛にうまく似せれるくらいの細さ。
他のアイブロウペンシルでも色々あるんでしょうが、このチープな価格と仕上がり
からいくと優秀だと思います。
今まで持ってたのも、すべてオリーブブラウンで、今回もオリーブブラウン。
黄味と茶色の塩梅が非常に良い、なじみやすい色で使いやすいです。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 53歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
2019/2/15 23:29:30
モハーヴェ・ゴースト。それはアメリカ南西部に広がるモハーヴェ砂漠に咲く小さな花、通称「ゴーストフラワー」の姿からイメージして創られた香り。
東京ドーム48500個分以上という途方もない広さを誇るモハーヴェ砂漠は、死の谷デスバレーを含む乾燥した地域。かつてアメリカの東西を結んだルート66がこの広大な荒れ地を横断し、合衆国繁栄の礎を築いてマザーロードと呼ばれた。だが国道沿いに栄えた町も今はほとんどがゴーストタウンと化してその残骸を乾いた風にさらし、風化の一途をたどっているという。
年間降水量150mm。熱風吹きすさぶ苛酷なモハーヴェ砂漠に、それでもわずかな植生がかいま見られるという。春先に小さな半透明のうす黄色の花をつけるゴーストフラワーはその1つだ。
ゴーストフラワー、その正式名称は「モハヴェア・コンファーティフローラ」。このオオバコ科の植物は、花弁が半透明であることからゴーストと呼ばれている。花自体が蜜をもたないため、黙って咲いていても蜂が寄ってこない花、つまりそのままでは受粉が難しい花だ。ただでさえ苛酷な環境に咲くことに加え、蜂を集める蜜をもたないことは、種の保存の危機を意味する。ところがゴーストフラワーは2種類の擬態を用いてこの難題をクリアすることに成功しているという。
一つ目は、ゴーストフラワーの花が、蜜をもつ別の花にそっくりな形になっていることだ。これにより蜂がその花だと思って花芯にもぐりこみ、受粉を媒介するという。
二つ目は、下の花弁にメスの蜂がとまっているような赤い模様があることだ。この模様と上向きに湾曲した黄色い2本のおしべの形状が、オス蜂を引き寄せるメス蜂の姿に見えるのだという。そこに寄ってきたオス蜂によっても受粉が促進されるようだ。
バイレードの創業者ベン・ゴーラムは、砂漠という極限の状況でこのようにたくましく生きる小さな花の仕組みを知り、それを香水で表現しようとしたようだ。残念ながらいくら調べてもこのゴーストフラワーの花の香りについての記述を見付けることはできなかった。とすればやはりこの作品は、ベンが創作したイマジネーションフラワーの香りということになるだろう。ではその香りとは?
モハーヴェゴーストをスプレーする。すぐに感じられるのは、ほんのり甘くフルーティーな梨のような香りだ。その下からナッツのような香ばしいテイストが出ていて、洋ナシのコンポートにナッツを添えたデザートのように思える。とても美味しそうなトップ。構成をみるとこのトップは、柿や梨に近い味がするといわれるサポディラの果実の香料のようだ。サポディラはチューインガムの基材となる樹脂を出す木としても有名で、インドでは重要なフルーツとして親しまれているとのこと。この香りをフィーチャーしたのも、インド人の母をもつベンにとって身近なフルーツ香だったからではと推察する。
やがて数分すると香りは穏やかにミドルにスライドする。バイレードの作品はどちらかというとあまり変化しないものが多いが、このモハーヴェゴーストはフルーティーなトップからややクリーミーなフローラルに変化してゆく。ナッツの香ばしく温かい感じを残したまま、軽いウッディをともなったマグノリア系の白いフローラルが感じられてくる。梨のようなフルーティーさは、わずかにシャネルのチャンスオータンドゥルのトップを思わせるところもある。どこか青い潮風のようなベース香がするのはアンブロキサンを配しているからか。乾いた砂漠の風というより、青々としたエアリー感を感じさせつつ、8時間から9時間近くも続く。
どこまでも青く広がる砂漠の空、でふと思い出した映画がある。「バグダッド・カフェ」&「カーズ」。どちらも舞台はルート66やモハーヴェ砂漠で、高速道路の開通とともにさびれた国道沿いの町の様子を描いていた。けれど、そこに必死で生きる者のパワーがやがてゴーストタウンに小さな奇跡を呼ぶ。誰にも知られずひっそりと咲く砂漠のゴーストフラワーの姿が自然に重なる。
広大な砂漠に咲く一輪の花、その生きのびるための知恵とたくましさ。そこにはバグダッド・カフェやカーズにも見られた「ここが本当のパラダイス」と訴える強いメッセージが感じられるようで感慨深い。
見渡す限りの砂と岩の大地。地平の彼方までまっすぐ続く道路のわきに小さな花が揺れている。乾いた風に巻き上げられ、抜けるような青空の下、モハーヴェゴーストの幻の声がかすかに聞こえたような気がした。
ワタシハ ココニ サイテイル ワタシハ ココデ イキテイル
- 使用した商品
- 現品
- 購入品
- doggyhonzawaさん 認証済
-
- 49歳
- 乾燥肌
- クチコミ投稿426件
-
[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)・香水・フレグランス(メンズ)・香水・フレグランス(その他)]
税込価格:-発売日:-
2015/12/17 00:06:20
秋冬になると、なぜかしらウッディとヴァニラの香りが恋しくなる。もしその2つが、これ以上ないバランスで調合されていたら、それは自分にとってたまらない快感を呼び起こすはずだ。ただ、これまでの香りの旅では、まだ「そこまでの物」には出会っていなかった。そんなとき、ジプシー・ウォーターに出会った。
バレードのジプシー・ウォーターは、自分がこれまで出会った中で、最も柔らかく穏やかなウッディ&ヴァニラの香りだ。何よりも、ウッディ系の香りを苦手とする香水嫌いの方にも、「この香り、一度つけてみて」と勧められる点で、他のウッディの名香より1つ抜きんでる。それだけシンプルで、より多くの人に好まれやすい要素を持っていると思える香りだ。
ジプシー・ウォーターのトップは、一瞬のレモンが駆け抜けたかと思うと、アール・グレイそのものの香りと言った風情の、爽やかなベルガモットがパーンと鼻腔をくすぐる。同時に、サンダルウッドの香ばしい木の香りが、背後から乾いた風を運んでくる。そして、その瞬間、まるでガムシロップを1滴こぼしたような甘さが広がる。それはまるで、芳醇な紅茶の雰囲気。そして、このトップが意外なくらい長続きする。
自分は体温が高めなので、どんな香水でもあっという間にトップ系の香料は揮発していくが、この香りに限っては、5分ほどベルガモットの酸味が持続する。これはすごいなと思ってよくよく見ると、スプレーした手首のところがテカっているのだ。おそらく、粘度の高い甘い香料が、ほんのりベタついて肌にヴェールをかけることで、ベルガモットの揮発を遅らせているのだろう。
最初はそれを見て、「こんなにテカって跡が残るんじゃ、香水としてまずいだろう」と思ったが、5分もするとテカりや粘りはかなり薄くなることが分かった。気にならない程度になる。試しになめてみたが、甘くはない。一体どんな工夫で、揮発しやすいベルガモットを保留しているのか興味深い。
やがてシトラスが静かに消え、同時に、奥からとても落ち着いたお香の香りがしてくる。それは日本のお寺の香りではなく、どこか中東の寺院を思わせるインセンス。とても静かでくせがなく、ほんのり甘い上品なお香。有名なチャンダン(白檀のお香)の香りをかなり淡くして、ちょっと暗めにしたような芳香だ。
通常、ハーブやフローラルをもってくるミドルに、いきなりのインセンス。まるで、ど真ん中を省略して、トップからいきなりラストに飛んだように感じられる大胆な構成だ。
そして、奥からクリーミーでふくよかなヴァニラの香りが浸出してくる頃、インセンスの香りは、ベースのサンダルウッドと相まって、より温かく、マイルドになってくる。そして。
驚くべきことに、自分の肌の香りと混じり合って、何ともいえない甘くせつないウッディ&ヴァニラの香りに高まってくる。これには本当に感じ入った。
試しに、ファブリックと試香紙にも香りをのせ、手首との揮発の違いを確かめたところ、布地や紙では、いつまでもトップのベルガモットの香りがしていて、なかなかインセンス&サンダルウッドが出てこなかった。さらに、ヴァニラが出ても、とてもはかなく、手首に付けた時のような心地よい香り立ちにはならない。この結果から推測できることは何かと言うと。
1つには、体温高めの人に、このウッディ&ヴァニラは、よい香り立ちが出やすいのではないかということ。そして、もう1つは、人がもともと持っている匂い、それは動物っぽいアンバーのような香りと言っていいと思うが、それを合わせたときに、この香りが完成するのではないか、ということ。言い換えれば、これは、その人の肌の匂いをひきたてるスキン・セントの部類だ。
通常、ウッディは重ための香料が強く主張するので、あまり肌の露出しているところには付けないことが多いように思う。けれど、ジプシー・ウォーターなら、例えば、うなじや首筋、手首の内側などに付けても、香り立ちがシンプルかつフェミニンなので大丈夫だと思う。体温が低めの人であれば、紅茶の香りを思わせるベルガモットの爽やかさが続くだろうし、体温高めの人なら、サンダルウッド&ヴァニラのラストを長く楽しめるだろう。このオー・デ・パルファンは、香り立ちこそ淡いけれど、ミドル〜ラストが、かなり長い時間、ゆったりと香り続ける。ほんのりと、じんわりと。日によっては、5時間以上も。
ジプシー・ウォーター。それは、理想郷を求めて旅を続ける、流浪の民の象徴。かつてインドから欧州へと移り住んだロマたちの、荒ぶる魂と自然に寄り添う静謐さを思い描いた香り。その歴史の裏に見え隠れする、不当な差別や偏見、貧困や悲しみを超えてなお、自然や世界に対峙し続けるさすらい人たちに捧げる香りだ。
- 使用した商品
- 現品
- 購入品