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シャネル / ル リオン ドゥ シャネル オードゥ パルファム

シャネル

ル リオン ドゥ シャネル オードゥ パルファム

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:75ml・33,000円 / 200ml・57,200円発売日:2021/1/8

6購入品

2024/4/15 05:59:59

200mlボトル購入。調香師はオリヴィエ・ポルジュ氏。


この「ル リオン ドゥ シャネル」は元々中東圏で2020年5月頃から先行発売しており、
現地の方のレビューでは「こちらではよくあるありきたりな香り」的な酷評がされていました。
中東向けっぽいけど中東の方からすればもう嗅ぎ飽きた香りなのでしょう。
それっぽいけど全世界向け、という製品であることは否めないかも。


シャネル女史の墓石には、彼女を守護するようにライオンが5匹飾られている通り、
CHANELのアイコンとしての「ライオン」はとても重要なものです。

調香師のオリヴィエ・ポルジュ氏曰く、
動物のライオンではなく、「シャネルのライオン」をテーマにした香りということ。
多難な彼女の人生のお守りであった、ライオンというアイコンに焦点を当てています。

それをテーマにした香水となると、とても強いものになるということは想像のとおり。

__________


結論としては、一言で言うなら「メンズ版・コロマンデル」かなと。

女性用とされているジャックポルジュ氏によるコロマンデルを
息子のオリヴィエポルジュ氏がメンズ用に再構築したもの、という印象を受けた。

昨今のゼクスはこのパターンが多く、
父親の作品のオマージュ品を発表してネタ切れを回避しているように感じる。
それが安全牌ではあるのでしょうし、CHANELの戦略なのかなと。
実際この2本はセットでPRされていた。


私の肌では、
序盤からブラックペッパー様のニュアンスと共にサンダルウッドが全開で香る。
ラブダナムやパチュリ、ヴァニラなどがしっかり支え合っているものの、
もうほぼ「謎の香木エッセンスを肌に乗せている」という印象。

よくここまで……やってんなぁ…(何を?)という感想。厳つい。

序盤はエンジン全開で雄々しくカッコイイのですが、終盤に向かって甘く女性的に変化する。
時々ほんの微かに爽やかな樹脂香を感じたり、楽しい。


ムエットではもっとスモーキームスキーな香り方をしますが、
どちらも大枠ではスパイシーウッディ属性であることには変わりがなかった。

肌よりもムエットの方が圧倒的に長く、かなり辛口な香り方をします。
そして数日経過したムエットはスモーキーで美味しい本物のヴァニラチンキの香りで幸せ。



個人的には圧倒的な香料品質で暫定★6
推奨季節は秋冬の夜。TOPがドカンと香るので注意。

肌での香り方は人によって完全に別物になるはずなので、
いずれにせよムエットだけで購入を決めるのは止めた方がいいです。




______________


シャネルの香水は、香りに物語があるのが付加価値として素晴らしいと思います。

CHANELの強みは、彼女が自身の名前を売り飛ばすことなく
死ぬまで組織に属していたことで晩節を汚さず伝説になれたことであり、
そのお陰で唯一無二の「シャネルのストーリー」という付加価値を永遠に生み出せること。


この世の多くの有名ブランドは既に、
創設者や子孫がその名前を大手企業に売り飛ばしており
ブランド自体が創設者不在でゾンビ化してしまっている状況であります。

そしてCHANELもまた、似たような状態というか。
更に今年から、CEOが元ユニリーバ(英)人事のインド系の女性に代わったそうで、
縁もゆかりもない人物の登場に冷ややかな気持ちになりつつあります。
コスメ類もやたら強気の値段で売るようになったなと思っていたらそういうことかと。

他人や、他人が作った物に過度の期待や執着をしないことが大事かなあと。
依存心や執着心を捨てること、即ち悟りが人生で一番強い。
それが私なりのライオン(お守り)ということで。



Fragranticaによるコンポジットは以下の通り。

トップ:ベルガモット、レモン
ハート:ラブダナム、アンバー
ベース:バニラ、パチョリ、サンダルウッド、ムスク


追、アンバーノートについては元々香料の複合体であるため
香水界隈で言うアンバーは「甘く温かいスモーキーなイメージ香料」と捉えるのが妥当であり、
最終的なベースはヴァニラ+ベンゾインの残骸のように感じた。



 
【※2024/03/27付けで価格改定されたため更新】
※1mlあたりの単価は75mlボトルは440円/200mlボトルは286円(税込み)
 

使用した商品
  • 現品
  • 購入品
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シャネル / パリ パリ オードゥ トワレット

シャネル

パリ パリ オードゥ トワレット

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)]

容量・税込価格:50ml・14,520円 / 125ml・20,900円発売日:2022/7/1 (2023/5/5追加発売)

評価しない

2022/7/7 01:52:26

CHANELで他の香水を駆け込み購入したついでに
別店舗でこちらの香りを試させて頂いたので評価はなし。

現状の感想としては、★を付けていいなら3〜4にすると思います。

ちょっと厳しめかもしれませんが、上には上がいるので
出来るだけ評価を甘くしたいけれどそれが非常に難しい…という問題があり。
あれが5でこれも5だったらおかしいよね?などと延々きりがなく考えてしまう。


先に、この香りは店舗限定なので
お店に行く前にカウンターに電話して取り扱いがあるか聞いたほうが良いと思います。

私が行ったデパートでは、店舗では売らないしテスターもサンプルも置いてないけど
デパートのオンラインの方では販売している、というややこしい売り方をしていました。
今までのレゾーシリーズは取り扱っている店舗なのにこの新作は店舗で売らない、という謎。
もう何がなんだかわからない。

お店の方から取り扱い店舗を教えて頂き、同駅徒歩2分程度の他店舗まで行く始末。


___________


香り自体は嗜好性の高いシトラスローズウッディ。
CHANELの香水の中では一番ローズがしっかり感じられるので
ローズ好きの方なら購入選択肢に入れておくのはアリだと思います。

個人的には香りにうっすらベー〇マットの香りが潜んでいて、
「またか…」という印象を受けてしまったので一旦購入保留にしました。
最早ベー〇マットの匂いって実はすごく優秀な香料なんじゃないかと思えて来る…。

ただ、それが気になるのはムエットや手首などの超至近距離で嗅いだ時だけです。
遠くからふんわり香るレベルの時は全く気にならず、普通に良い香りだと感じます。


オリヴィエ・ポルジュ氏の作るファッションフレグランスのシリーズは
度々この香料が中盤以降から出て来るので、よっぽど彼のお気に入りの香料なのか、
オリビエ・ポルジュ氏専用でCHANELからこれを使うように指定されているのかなあと。
CHANELの他の調香師の作品からは全く香らないので。

具体的には、ガブリエルシャネルエッセンスや、
ココマドモアゼルアンタンスなどとベース香料の何かが被っているはずなので、
上記の香りが得意な方はこちらも買いだと思います。
 
 


 

使用した商品
  • サンプル・テスター
  • モニター・プレゼント  (提供元:CHANELコスメカウンター)
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ゲラン / ロム イデアル オーデトワレ

ゲランゲランからのお知らせがあります

ロム イデアル オーデトワレ

[香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:50ml・12,980円 (生産終了)発売日:2014/10/3

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5購入品

2022/6/15 09:02:41

ボトルを使い切ったので弔いがてら最後に感想をまとめておく。


50mlボトル購入。調香師はThierry Wasser氏。

先月ゲラン提供のビースクールで作った蜂蜜漬けが美味しくて、
追加でナッツの蜂蜜漬けを作ってお気に入りの夏摘みダージリンと宜しくやっていた時、
ふと、そういえばゲランのあのアーモンドの香水良かったなぁと思い出し。
そういうわけで、先月はこれをよく使っていた。


TOPはしっかりと効いたローズマリーとスパイスの中から出て来るオレンジの花。
それらを芳醇なアマレットが追いかける。ゲランの香水はリレーのよう。
ラストはレザーノートとウッディノートで綺麗に纏まっている。

一纏めで言えば「女性が好む男性的な香り」と言う感じでしょうか。
購入ターゲットとされる男性の嗜好は完全無視なのかも。女性の愛用者が多いのも納得。
個人的には他社のブルーなんとかや蕎麦…などより印象の良い、完成された商品だった。
※私目線の素直な意見ですので、それらのファンの方には申し訳ありませんが、ご了承願います。


私がこれを購入したのは2018年1月のはずですが、
価格表を見てもさほど値上がりはしておらず、逆の意味で驚いた。
さほど、というより、もしかしたら私が買った時から1円も値上げしてないのでは。

この店で一番高いやつ持ってこい系の方や、生粋のフレグランス上級国民(?)の方々には
お望みどおりラールや意味不明な値段のよくわからない限定品を適当に押し付け、
毎年のようにガンガン値上げして顧客の焦燥感と射幸心を煽り、
更に、手厚い接客で選民意識を擽って駄目押し、沼にドボンとやる。

良心的なファッションフレグランスが欲しい普通の金銭感覚の我々庶民には
ちゃんとしたものをちゃんとした価格で提供する。

やってることは至極マトモで、
顧客のニーズに合わせた商品を一生懸命提供しているのだなあと感心した。
フランス的な、というかフランス人らしい売り方というか。




Top
Orange Blossom, Rosemary and Bitter Orange;

middle
Almond and Tonka Bean;

base
Leather, Vetiver and Cedar.


2020に出た旧赤ボトルのエクストレムが気になるけどアットコスメで誰もレビュー書いてない。
Fragranticaの評価かなり良いのに。
 

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アールフレグランス / ノーブルオーキッド

アールフレグランス

ノーブルオーキッド

[香水・フレグランス(レディース・ウィメンズ)香水・フレグランス(メンズ)]

税込価格:-発売日:2017/3/1

5購入品

2022/6/18 04:03:09

R fragranceのノーブルオーキッドは、和蘭の香りをイメージして作られた、女性に人気の高いフローラル香水だ。2017年リリース。50mlボトルで18150円。

◎どんな人、どんなときにおすすめ?
・特に30代以降の女性が使いやすい、落ち着いたグリーン系フローラルな香り。
・和装の「凛」としたたたずまいによく似合うと感じる香り。香水は欧米の作品が多いせいか、日本の着物に合わせられる作品は割と少ないように思う。そういう意味では貴重な和製フローラル。
・同時に、ラグジュアリー&シックなフォーマルシーンにも似合う。ラフな軽装よりも、背筋をスッと伸ばしたいときの使用によい。

◎この香水のよさを3つあげると?
・日本の蘭、和蘭の一種である「春蘭」の香りをイメージした稀有なフローラルであること。ユリやスズラン、ジャスミンと似ているようでいて似ていない、スッキリしたグリーン香とほんのりスパイシーさをもった花の香り。
・R fragrance Japanを立ち上げた日本人調香師、村井千尋さんの繊細な感性が感じられる調香であること。R fragranceのブランドに込められた「Rin(凜)」「Rich(贅沢で豊か)」「Rare(稀少性)」という3つのRが体現された香水。
・誰ともかぶらない、自分だけのシグネイチャーを求める方に似つかわしい香水。「これ」と惚れこんだら一途にその香りを纏い、自身の代名詞となる作品を探している方によく選ばれていること。

●逆に「ここはどうかな?」と感じる点
・好き好きと思うが、ボトル。R fragranceの香りはどれも調香のバランスが秀逸で、技術の高い調香センスを感じる作品が多い。ただスクゥエア型の同一ボトルは、ブラックラベルの幾何的模様が作品によって異なるものの、個々の判別がしづらく香りのラグジュアリーさに対してやや地味めに感じる。自身のシグネイチャーを所有する悦びも、もう1ランクあげたい。個人的にはシンプルなゴールドキャップに何か一つ細工でも、と思うのは贅沢か。

〇香りの展開
ノーブルオーキッドを肌にプッシュすると、最初にとてもみずみずしい感覚を受ける。ジューシーな洋ナシのような香りにたっぷりの水分、そしてグリーンな気配が広がる。その背後からすっきりしたややシャープな花の香りがしてくる。ユリのようでスズランのようで、けれどどこか違う。インドールが少し効いたジャスミンの柔らかなフェミニンが主張している。同時に強く感じるのは涼しげなライラックノート。この2つのフローラルに先述のペア―っぽいフルーティーさが効いて、さながら水辺に咲く可憐な花といった印象のトップ。

5分ほどすると、軽めにミックスされていたシトラスの揮発が終わり、グリーンフローラルが落ち着いてくる。と同時に花の香りがより明確になってくる。これは野に咲く満開の花の香りではない。この花は、水と緑があふれる自然の中でひっそり咲いている。けれどその立ち姿はすっと背筋が伸びて気高く、そして可憐だ。これがこの香水が表現しようとした春蘭の香りだろう。

香りの変化はそれほどなく、最初に感じられる花の香がずっと続く展開。つけて2時間ほどするとわずかなローズ、ひんやり感のあるライラックが薄くなって、ジャスミンの残香が強くなる。ラストは清楚なフェミニンが強調されてくるイメージ。ほんのりウッディと相まって、若々しくふんわりしたジャスミン香でフェイドアウト。ゆうに8〜10時間は肌にたゆたう。

ノーブルオーキッドの香りは、まるで一枚の風景画のようだ。この香水はメインの花香だけでなく、ウォータリーな青い気配、目に鮮やかな新緑のグリーンなど、渓谷の滝をイメージしたとされる自然の「背景」をも香りの色彩で表現している。そしてその中に、目を凝らさなければわからない小さな野の花を置いた。全体が一枚の透明水彩画のように描かれた香り、それがノーブルオーキッドだ。

蘭には多くの種類があるか、日本の春蘭は昔から野山に自生し、愛されてきた花だ。香りがよくて真っ白な種類もある中華春蘭に比べると花姿は地味で緑系が多いが、花言葉には「気品」「清純」「控えめな美」「飾らない心」など、どれも女性にふさわしい物が並ぶ。

林や森のめだたないところでひっそりと小さな花を咲かせる春蘭。それは誰のためでもなく、ただ自分の居場所で自分を咲かせる花。ノーブル(高貴)とは、まさにそうした姿を表現した冠言葉だろう。

渓谷に鳥の声がこだまする。霧がゆっくりと水面をたゆたう。さわさわと木々の緑が鳴っている。木漏れ日が揺れる。小さな花がゆっくりと開いてゆく。

高貴な香気が広がる。山の春蘭が 今 心に一輪咲いた。

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FUEGUIA1833 / Muskara Neroli

FUEGUIA1833

Muskara Neroli

[香水・フレグランス(その他)]

税込価格:-発売日:-

4購入品

2022/4/9 15:36:56

フエギア1833のムスカラネロリは、グリーンなファセットが爽やかな、淡いネロリのシングルノート香水だ。50mlで33000円。

◎どんなときにおすすめか?
春先。季節の変わりめ。気分が堕ちているとき。疲れているとき。強い香りではなく、飾らない自分に寄り添った、安らげる香りがほしいとき。また、グリーンな葉のトップから柔らかなオレンジフラワーの香りに変化するナチュラルな香りが好きな方にもおすすめだ。

◎この香水のよさを3つあげるとしたら?
・香りがシンプルでさっぱりしたグリーンフローラルなこと。「香水つけてます感」が少ないから、オンオフ問わず使用でき、汎用性が高いこと
・自然な葉と花の香りなので、女性ならうなじやデコルテなど、肌が露出しているところに1プッシュでもさりげなく香り、ふとした瞬間に感じられて付けすぎがない。
・ネロリやプチグレン(オレンジの葉)の香りが柔らかく香るので、アロマテラピー的に気持ちが安らぐ。

●この香水の短所は?
・良くも悪くも、立ち上がりから香り立ちがうすいこと。同じムスカラシングルノートでも、カカオあたりだと濃厚なビターチョコ香が6〜8時間も続くが、こちらはトップ〜ミドルの柔らかい香り。ずっと香らせたいなら日に何度もタッチアップが必要。
・ムスカラのフェロモン的な効果は疑問。もともとヒトフェロモンの研究分野はまだ未開拓。したがって「フェロモン=媚薬」的なイメージはいったん捨てた方がいい。調香師ジュリアン・ベデルが影響を受けたアクセル博士とバック博士の「香りの受容体タンパク質に関する研究」やブテナム博士の「エストロゲンや男性ホルモンに関する研究」の論文概要を読んだが、ムスコンと分子構造が似ている南米産植物の根茎(ここも定かでない。マカかムイラプアマかウアナルポマチョあたりか。是非公開してほしい)を使ったからといって、男女が惹かれ合う効果を有するとは言えない。←ここ重要。ブランドが公開しているのは「自身の香りを吸着してそれを浮かび上がらせる」効果。
・香水として値段が高い。フエギアはどの国でも一等地に店舗を構えている。それもあるかもしれないが、全体的に香水じたいの価格に上乗せされている部分がかなりあると思う。自分は庶民なので全般的にフエギア価格はきつい。
・調香がシンプル。これも好きずきではある。ただ調香体験した方なら、2〜3種の香料があれば、ある程度模倣できそうな作品のように思う。

◎ブランドとその特徴について
・南米の自然・文化・歴史・哲学を色濃く香水づくりに反映してきた稀有なブランド、フエギア1833。香りじたいは他に似た物が少なく、さらに作品数が膨大であるため、人とかぶりにくいよさがある。100本以上の作品がフラスコの帽子をかぶって店舗に並ぶさまは圧巻!たとえ香水好きでなくても、あれこれ試したくなる楽しさがある。そういった意味で、誰ともかぶらない自分だけのシグネイチャーを探すことが可能。反面、作品数が多いということは人気のない作品は廃盤にもなりやすい。また、どれも400本ずつ作るロット生産であり、原料からの香料抽出具合が毎回異なるらしく、香りがロットごとに変化するという面をもつ。

◎香りの展開
トップ。アルコールの揮発とともに強いグリーンな葉の香り。一瞬、注射するためのアルコールを塗ったかなと思う。結構エッジが鋭いオレンジの葉の香り、プチグレンの香りがする。すぐさま、柔らかく甘いネロリがグリーンなプチグレンの下から出てくる。ほんのりアールグレイを思わせるベルガモットも感じられる。このうち、葉の香りが3、花の香りが7くらいの割合で柔らかく2〜3時間ほど香る。

ムスカラは基本匂いがしない。通常、ムスク系の香りは、小さい環は樟脳の香り、炭素数10〜13ではウッディな香り、炭素数14個あたりからムスク香が現われ,20個になると無臭になるという。ということは、調香師ジュリアンが見つけたムスクと分子構造が似ている植物は無臭だそうだから、大環状ケトン構造をもつ物質と推察する。そのうち特定してみたい。

春。南欧。ビターオレンジの木に日が差し、濃い緑の大きな葉が風に揺れる。そこに咲き乱れる5弁の白い花。柔らかな甘さと芳醇な香りがあたりに降りそそぐ。しどけなくオレンジの樹の下で昼寝をしたくなるような春の午後。あたたかな日射しを感じるオレンジの花の香り。その奥からムスカラでライトアップされた自分の匂いがしてくる。葉のプチグレンと、ネロリの白い花、そして自分の肌のムスキー。日がオレンジ色に傾くまで、そっと大樹の下でもたれかかって、シエスタでまどろみたい春のひととき。

オレンジの樹の下、あなたの肌とオレンジフラワーの匂いが風にそよぐ。ムスカラネロリ。

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