- Rue*Heldinbergさん
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- 35歳
- 敏感肌
- クチコミ投稿279件
2017/6/7 13:50:34
▼使用中
・Amber De Los Andes
・Castillos
・Pampa Humeda
・Tagore
・El Dorado
・Cactus Azul
・Xocoatl
・Jacaranda
・Yaguarete
・Entre Rios
・Alba
・Negus
・Seda
・Lino
▼保管中
・Agua de Gardenia
・Malena
・Amalia
などなど全30種弱所有
…初めに断っておくと、香りの世界は大好きなのですが一つ一つの香料を分析して文章書けるほど詳しくはなく、クチコミは苦手です(小声)。
フエギア独特の抒情的ともいえる世界観に魅了されて沼にどハマりしています。
ストーリーを持たせて天然香料のみで(合成香料も普通に使われているとの説も…)仕上げられた複雑な香りは苦味・渋味が強いものが多い印象。間違ってもうら若い娘さんが遊びに出かけるときに纏うような軽いものではなく、年輪を幾重にも重ねて辛酸を舐めた人にこそ、この香りの真価を表現できるのではないかと。もちろん、わたしはまだそこまでの人間ではないですが、30代半ばを迎えたいま纏うことで半歩近づけるような、精神に訴えかけてくる知的で不思議なフレグランスです。
あくまでも自分自身で愉しむためのものであり、アイデンティティを主張するタイプではないと感じています。イメージは煙・霧・曇。
世界観と価格帯が似ているBYREDO(バレード)も好きですが、フエギアの方がどれも個性的。BYREDOの方が大衆的でシンプルな香調で纏いやすいかなと思います。印象に残る香りであるのは同じですが。
そもそも、南米アルゼンチン発というところから興味をそそられます(現在は調香ラボと生産工場は伊ミラノへ移設)。それだけでどこか違う世界へ連れていってくれるような期待感を持ってしまいます。
すばらしい出来の調香でも、原料の入手難でリニューアルされたり廃番になってしまうものも少なくなく、その辺りは賛否両論あるようですが、個人的にはヘラクレイトスの川の話のように"同じ川には二度入れない"的なところもまた工業的<芸術的で、ブランドイメージどおりの姿勢だと感じています。
ただ、近年はトワレを作らずにパルファンだけでどんどん単価を上げていき、新しく出る香りも既発の香りのベースにちょっと変えただけ、みたいなお金儲けに走っているところが目に余るようになってきました。なので新作が出ても少し距離を置いています。
(以下、あくまで主観です)
アンバーデロスアンデスは最初にサンプルで嗅いだときに一鼻惚れした香り。直感的に脳が「これ!」と伝達してきたので即購入でした。デイタイムにこれを纏うと元気が出ます。単体でも良いですが、ジョーマローンのTuberose Angelicaの明るくストレートな印象を少し煙に巻きたい時に重ねるとすごく好みです。ひねくれた使い方ですが(笑)。
カスティージョ(廃番)は香りのヒントだけ見ると華やかそうなイメージが膨らみますが、実際はかなり苦味走った取っつきにくい香りでした。が、2度3度と纏ううちにクセになるというか、徐々に気持ち良く感じるオトナの香り。ファーストインプレッションはアンティアンティのWhite Beautifulのトップノートと似ていると感じました。
タゴールはインドの詩人の甘い秘め事を表現したらしいのですが、意外にもスパイシー系に見せかけてカドのない円い香り。アンバー...にも近いと思います。すごく好き。試香してみなければ絶対手に取らなかったであろう一本。
アグアデガーデニアのボトルから香ってくるのはクチナシの清廉な香りに負けず劣らずのポルチーニ茸。かなりユニークな取り合わせですが、ジュリアンの魔法で違和感まったくありません。
アマリアはアクアディパルマのジェルソミーノノービレに近いジャスミン。ただ正直この系統のジャスミン苦手…少し暑苦しいというか(苦笑)。セルジュルタンスのアラニュイとは真逆の情熱的なジャスミンです。
ウエムルは涎臭、メターフォラはパイナップルのようなトロピカル臭を感じるので手放しました。
メゾンブランドの何十年と変わらない名香も良いですが、昨今の似たり寄ったりのフレグランスに食傷している方にとってはどれもいい胃腸薬になることと思います。
フリマアプリなどで法外な価格で転売している方を散見しますが、もともとトワレは30ml 9,000円前後、100ml 17,000円前後が定価です。現在のパルファン定価を引き合いに出したりヴィンテージなどと勝手に価値を上げて儲けようとする輩に騙されないようご注意ください。
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